Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード2はアリスがふたつのげぇむを通して参加者の共通点を知る物語です。

前半が原作にあるげぇむ、後半がドラマオリジナルのげぇむとなっています。
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード2 情報
公開日 | 2025年9月25日 |
制作国 | 日本 |
ジャンル | SF、アクション、サスペンス |
注意書き | R-16+ 暴力、薬物、性的暴行、自殺 |
上映時間 | 55分 |
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード2 主な登場人物・キャスト
有栖良平/アリス(山崎賢人)
テツ(大倉孝二)
サチコ(須藤理彩)
カズヤ(池内博之)
レイ(玉城ティナ)
ノブ(醍醐虎汰朗)
シオン(玄理)
ナツ(吉柳咲良)
マサト(三河悠冴)
チェックのシャツの男(落合モトキ)
黒いパーカーの男(ゆうたろう)
グレーのジャケットの男(鳥羽潤)
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード2 げぇむの詳細(ネタバレあり)
げぇむ
「おみくじ」
難易度:不明
るうる
おみくじを10回引く。引けるのは一人一回まで。一回につき制限時間は1分。
引いたおみくじの内容を正確に読み解き、生き残ること。
解答を間違えると、誤差の数だけ火矢が飛んでくる。
各人が引いたおみくじの<吉方>欄にて「〇〇が悪し」と記された方向から火矢が飛んでくる。
「げぇむ」の参加者
げぇむ
「ぞんびがり」
難易度:不明
るうる
一人7枚のカードを使い、全20ターン、一対一のカードゲームを行う。
対戦したい相手にタッチすることで、次のターンでその相手と対戦することとなる。
手持ちのカードから同じマークのカードを出し、合計数が多いほうが勝ち。勝ったぷれいやぁは、負けたぷれいやぁからカードを1枚もらう。
20ターン終了後、<ゾンビ>か<人間>数の多いほうが勝ち。少ないほうはげぇむおおばぁ。
グループの一人だけに配られるカード。全4チームなので、開始時点で4枚ある。
どのカードよりも強く、即座に勝利できる。
負けたぷれいやぁはゾンビカードが手持ちに追加される。
ゾンビカードを持った状態でショットカードを使われると、げぇむおおばぁ。
ゾンビカードを持った状態でワクチンカードを使われると、人間に戻れる。
一人1枚必ず配られる。一度使うと消滅する。
ゾンビ(ゾンビカードを持ったぷれいやぁ)を殺すことができるカード。
ゾンビカードが場に出ていなくても有効だが、人間(ゾンビカードを持っていないぷれいやぁ)には無効。
ランダムに配られるカード。自分に対しては使用不可。
ゾンビカードを無効化し、ゾンビ(ゾンビカードを持ったぷれいやぁ)を人間(ゾンビカードを持たないぷれいやぁ)に戻すことができる。
「げぇむ」の参加者
ミヅチガタリ
エピソード2では、ふたつのげぇむが描かれます。ひとつは原作にもあるげぇむ<おみくじ>で、もうひとつはドラマオリジナルのげぇむ<ぞんびがり>です。
原作にあるげぇむの最も<原作が漫画らしいポイント>は、説明が短いことです。もちろん、すべて説明しているわけではないのですが……。
最初にすべてを明かさないことが、攻略を難しく感じさせるんですよね。しかし、最も重要な点は必ず最初に述べている――気がします。
ドラマオリジナルの<ぞんびがり>は、とにかく説明が長い! げぇむを進める中で分かるシステムがあったほうが盛り上がるのに……と思ってしまいました。
とにもかくにも、エピソード2でチームアリスが集まります。まだ結成したとは言えない段階ですが、アリスはきちんと<守るべき仲間>と認識しているようです。
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード2 ネタバレと感想・考察
おみくじ
無機質なアナウンスと共にげぇむが始まりました。しかし、有栖良平――アリスを含めた参加者たちは、事態を把握できず立ち尽くしています。
そのとき、アナウンスと共におみくじの置かれた東屋に灯りがともりました。そして、げぇむについての説明が始まります。
『げぇむ<おみくじ>。るぅる――おみくじを10回引き、運試しをしましょう。おみくじに書かれている内容を正確に読み解き、無事、生き残ることができれば、げぇむくりあ。ただし、引けるのは一人一回までです。一回につき、制限時間は1分。それではげぇむすたぁと』
<生き残る>という条件があるということは、間違えたら<死ぬ>のではないか――スーツ姿の中年女性シオンが、こわばった表情でつぶやきます。
引きつった笑顔でその意見を否定したのは、金メッシュの若い女性ナツでした。すると様子のおかしな中年男性テツが、先陣を切って東屋へと向かいます。
テツが薬物中毒者であることを見抜きつつ、シオンはその様子を見守ることにしました。テツはおみくじを引き、17番を引きます。
『1回目、すたぁと』
テツが引いた17番のおみくじには<大吉>と記されていました。上半分には占いの結果が書かれており、下半分は白紙になっています。
ガラの悪い男カズヤは、<大吉>がいいことかどうかはまだ分からないと警戒していました。しかしアリスは、<大吉>だからこそ何も起こらないのではと考えます。
アリスの言葉に背中を押されたのか、ボブカットの女性がおみくじを引きに行きました。彼女が引いたのは21番の<吉>です。
火矢
ボブカットの女性が引いた21番<吉>のおみくじには、下半分に問題が書かれていました。それは、ある数式です。
12-(-3)×{1/4÷[-1/2]2}=
戸惑っているボブカットの女性のもとに、皆が集まりました。シオンが数秒考えて15とつぶやきますが、他の参加者がそれぞれ違う数字を口にします。
制限時間が迫り、あせったボブカットの女性は18と答えました。正解はシオンの言った15だと告げたアナウンスは、淡々と言葉を続けます。
『解答を間違った場合、誤差の数だけ火矢が飛んできます。皆さん、気をつけましょう』
<火矢>という言葉に参加者たちが戸惑っていると、一本目の矢が飛んできました。その火矢はボブカットの女性の首を真横に貫きます。
皆が倒れ込んだボブカットの女性に気を取られていると、別の方向から火矢が飛んできました。その2本の火矢が、端に立っていた黒いキャスケットの男性に刺さります。
目の前で人が死んだことで恐れをなしたのか、建設作業員の若い男性が神社の門へと駆け寄りました。そのまま門を開き、男性は外に出ます。
その瞬間、空から落ちてきた赤い光に貫かれ、男性は息絶えました。そして、門はひとりでに閉まります。
るぅるによれば、このげぇむは10回おみくじを引かなければ終わりません。次におみくじを引くこととなったのは、専業主婦のサチコでした。
サチコが神に祈りながら引いたおみくじは、45番――<中吉>でした。そこに書かれた問題文を、サチコが読み上げます。
「何人が集まれば、同じ誕生日が二人いる確率が50%を超えるでしょうか。①23人 ②78人 ③183人 ④365人」
続く誤答
確率の問題であることは分かりました。中学校教師のマサトは<100人以上だろう>と言い、無職のノブは①だと言います。
残り20秒となり、サチコは二人の間をとって②の78人を選びました。正解は23人だとアナウンスされます。誤差の分、55本の火矢が飛んでくることが決まりました。
次々と火矢が飛んできて、物陰に隠れるのが遅れた人々が犠牲となりました。すぐに身を隠したサチコは、両手をこすり合わせながら謝ります。
そして、4回目――マサトがおみくじを引きました。マサトも大吉を引くことはできず、問題が出されます。
「心臓から送り出された血液が全身を一周し、再び心臓に戻ってくるまでの時間はどれくらいでしょうか。①5秒 ②30秒 ③80秒」
マサトは誰にも頼らず、③を選びました。しかし正解は②で、誤差の分――50本の火矢が飛んでくることになります。
隠れる場所を探す間もなく、人々が火矢に貫かれて倒れていきます。それでもなお、参加者はおみくじを引き続けました。
「動物園で50匹の動物が次々とひっくり返っています。ライオンは何番目にひっくり返ったでしょうか?
5回目にシオンが引いたおみくじには、なぞなぞが書かれていました。シオンは勘で47番目と答えますが、正解は17番目です。
「ローマ数字で I は1、V は5、X は10です。L は何になるでしょうか?」
6回目にノブがおみくじを引く頃には、屋台はほぼすべて火に包まれていました。ノブは少し迷い、100と答えます。正解は50でした。
10回目へ
7回目のカズヤは誤差55、8回目も誤答となりました。火矢が参加者たちを貫き、燃やしていきます。その光景を見たアリスの頭に、記憶が蘇ってきました。
<まじょがり>の記憶、ウサギとの絆、カルベとチョータが自分を生かすために犠牲となったこと……今際の国での記憶が、アリスに戻ったのです。
9回目を引くナツは、気合を入れるために上着を脱ぎます。大吉を出すと意気込んだものの、出たのは<小吉>でした。
「牛乳は牛の血液中の栄養素から作られていますが、1リットルの牛乳を作るのに必要な血液は何リットル?」
分からないと繰り返すナツに、カズヤはなんでもいいから答えろと凄みます。ナツは2リットルと答えましたが、正解は450リットルでした。誤差は448です。
隠れる場所がほとんどない中で、大量の火矢が参加者たちを襲います。シオンは太ももに火矢を食らってしまい、境内に倒れ込みます。
そんなシオンを素早く物陰に運んだのは、薬物中毒のテツでした。テツはシオンに覆いかぶさって火を消します。
そしてテツは、シオンが着ていたシャツを脱がせ、患部の上に巻きつけました。生き残っている者が少ない中、おみくじを引いていないのはアリスのみとなります。
アリスが引いた58番は<大凶>でした。テツがぐったりと肩を落とす一方で、マサトが問題を読み上げるよう急かします。
「地球の人口は何億人?」
シオンは、毎年7000万人ずつ増えており、何年か前には78億8000人程度だったと伝えました。間違えた場合、億単位の火矢が飛んでくるのは確実です。
吉方
アリスは悩みつつ、79億と答えました。正解は80億人で、1億本の火矢が飛んでくることとなります。
アリスは考えることにしました。そして、おみくじの台の裏に<甲辰三碧木星年 方位吉凶図>があったことを思い出しました。
「おみくじに書いてあった方位が、矢から逃れるヒントになってたんじゃないか?」
<西が悪し>を引いたナツ、<北東が悪し>を引いたサチコのときを思い出します。火矢が飛んできた方角は、おみくじに書いてある通りでした。
マサトは北、シオンは南東、ノブは東、カズヤは南西、ショートカットの女性は南が悪し――そしてアリスの大凶は空欄です。
<大吉>のテツに方角を聞きましたが、テツはおみくじを捨ててしまっていました。しかしアリスは、皆の言葉を思い出し<大吉>の方角を推理します。
「北西だけなかった……今 みんなが言った中に、北西だけなかった」
北西に進んできたものの、井戸は埋められており、身を隠す建造物もありません。アリスは再び、自分の行動を思い出していました。
境内に来るとき、急な階段を上ったことをアリスは思い出しました。この境内には地下があるはずだと、アリスは石畳をひとつ持ち上げ始めました。
そこにマサトとカズヤも加わり、なんとか地下への入口を開けました。遅れてきた人々が火矢の的となる中、アリスについてきた参加者は生き延びたのでした。
【GAME クリア】
こんぐらちゅれいしょん
8人
生き残った8人は、青い光に導かれるままに奥へと進んでいきます。そこにはまた、看板が立てられていました。
北東へ17km
お進みください。
明日の日没に
【GAME】が開催されます。
新たなげぇむに参加しなければいいのではと考える人々の前に、大きな飛行船が現れました。そこには、ジョーカーの絵札が下げられています。
今際の国に来た皆は、アリスと同じくジョーカーを持っていました。そのトランプを取り出しながら、各々が以前のことを思い出します。
ある日、いつものように薬物の取引に行ったテツは、薬物と共にジョーカーを差し出されました。取引相手は……バンダでした。
ジョーカーと共に薬物を一袋持っていたテツは、その袋をぎゅっと握りしめます。皆は揃ってショッピングモールの中へと移動していました。
ナツは太ももに矢を受けたシオンのために、杖を見つけてきます。アリスやサチコ、マサト、ノブは日用品や食料を調達しました。
皆で集まって、ジョーカーを渡してきた男――バンダについて話します。ノブは2年前に自殺未遂したとき、その男に会ったと打ち明けました。
サチコは家庭に問題を抱える主婦が集う<癒やしの集会>で男と出会いました。皆が<寒気のするような男>を知っているのです。
マサトは勤務していた中学校の部活指導中に、シオンはストーカーに襲われた際に、ナツは渋谷の隕石落下事故で心肺停止を経験していました。
ぞんびがり
マサトは言葉を発しないカズヤに話しかけることは諦め、アリスに話を振りました。アリスは結婚指輪を触りながら、ウサギの身を案じます。
アリスが妻ウサギのために今際の国に来たと知ると、テツは呆れ、サチコは愛の深さに感心します。
そして8人は、次のげぇむ会場である国立ウイルス研究所にたどり着きます。不気味な雰囲気の施設内を進んでいくと、8名の男女が待っていました。
『げぇむ<ぞんびがり>』
既存のトランプと、3種の特殊カードを使ったげぇむについて、アナウンスで説明されました。アリスたちと他の参加者たちは、伏せられたカードの束を選びます。
1ターン目が始まります。マサトは、他のグループと戦わず、グループ内で数字のカードを融通するよう提案しました。
同じチームになったチェックのシャツの男性から、手狭だから地下に移動しようと提案されました。しかし、そこに別のチームが現れます。
タッチされてしまったことで、アリスは別のチームと戦うこととなりました。アリスは負けつつも、ワクチンカード探しを行うことを決めます。
アリスは対戦相手に、ウサギの所在を尋ねます。しかし、手がかりは得られませんでした。代わりに、ある情報が入ってきます。
ジョーカーのげぇむはトーナメント制のため、参加するげぇむを選べないのです。また、会場に行くたびに外のぷれいやぁと出会い、殺し合うこととなります。
信頼
アリスは、他のチームの眼鏡をかけた女性から対戦を申し込まれました。目を伏せてげぇむをする女性に、アリスは語りかけます。
ゾンビが手持ちにあって、ゾンビを広めようとしているのならば、それは得策ではない――ワクチンカードを探すから、一緒に行動してほしい、と……。
アリスは、ゾンビになった眼鏡の女性とブラウンの制服の女子生徒を連れ帰りました。二人の処遇を巡って議論をしていると、そこに緑髪の女子大生が現れます。
「<もしゾンビになっても、このワクチンを使って治療する>と全員と約束するの」
その女子大生レイは<ワクチンを持ったゾンビ>という存在を用いた<信頼のバリケード作戦>を提案してきました。
情報を広めたことで、多くのぷれいやぁが仲間になりました。まだ仲間にならないぷれいやぁもいますが、充分な人数が集まっています。
しかし、不穏な空気が流れ始めました。黒いパーカーの男が、ゾンビの総数を減らそうと言い出したのです。感染源をショットしてくれと頼まれたのは、カズヤでした。
ヤクザのカズヤを前にして、感染源の男は震えながらゾンビカードを出しました。しかし、カズヤが出したカードはショットカードです。
テーブルに設置された半円型の機械の銃口が、感染源の男に向きました。その頭は銃弾に貫かれ、正面にいたカズヤの顔は血に染まります。
カズヤは現世で仲間を撃ち殺したときのことを思い出していました。カズヤの目つきが変わったことは、誰の目にも明らかです。
逆襲
ゾンビを始末していくことが決まりました。カズヤの暴力に頼り、ゾンビとなった者の名前を吐かせることにしたのです。
すると、ゾンビの逆襲が始まりました。手当たり次第にゾンビにしていくと決めたゾンビたちは、どんどんゾンビカードを使っていきます。
マサトもゾンビに感染してしまいました。<信頼のバリケード>の中にいるぷれいやぁが感染しショットカードで倒された姿を見て、アリスはあせります。
なぜか余裕な態度を崩さないレイを見て、アリスは眉をひそめます。そんなアリスに対して、レイは笑ってこう言うのでした。
「げぇむらしくなってきたじゃーん」
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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