Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』エピソード8ネタバレ感想【最終回】

Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』タイトル
この記事は約10分で読めます。

Netflix独占配信の『御手洗家、炎上する』8話【最終回】は、意外なきっかけにより、13年前の火事の真犯人が名乗り出る物語です。

ミヅチ
ミヅチ

スポンサーリンク

Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』8話【最終回】情報

日本公開日2023年7月13日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、ミステリー、サスペンス、社会派、スリリング
注意書き13+
上映時間48分

『御手洗家、炎上する』8話【最終回】主なキャスト・スタッフ

キャスト

村田 杏子
元・御手洗家の長女
永野 芽郁
『クリエイターズ・ファイル GOLD』
御手洗 希一
真希子の連れ子・長男
工藤 阿須加
御手洗 真二
真希子の連れ子・次男
中川 大志
村田 柚子
元・御手洗家の次女
恒松祐里
『今際の国のアリス シーズン2』
クレア
杏子の幼馴染み
北乃きい
村田 皐月
御手洗家の先妻
吉瀬 美智子
御手洗 治
御手洗病院の院長
及川 光博
『桜のような僕の恋人』
御手洗 真希子
御手洗家の後妻
鈴木 京香

スタッフ

監督平川雄一朗
脚本金子ありさ

『御手洗家、炎上する』8話【最終回】あらすじ

御手洗家の後妻になる前、真希子は長男・希一から、火事が起きたことで別の問題がうやむやになった話を聞きます。

真希子は希一が火事の真犯人だと考え、その罪をかぶるために真犯人だと名乗り出たのです。

しかし希一が自首したことで、真希子の計画は崩れました。しかし、先妻の長女・杏子は、希一が真犯人だとは思えずにいました。

真希子から真相を聞くため、杏子は御手洗家に乗り込みます。しかし、そこで杏子が目にしたのは思いもよらぬ出来事で……。

ここから先はネタバレがあります!

スポンサーリンク

『御手洗家、炎上する』8話【最終回】ネタバレと感想・考察

神様

13年前、母・真希子が友人・御手洗皐月の服飾品を盗んで写真を撮り、mixiに自分のものだと偽って投稿していることを長男・希一は知っていました。

その行動をやめるよう説得したあと、希一は真希子に相談します。希一が通っている三沢野工業高校の先輩についてです。

バイトしているゲームセンターで金を盗んだ先輩は、店長から訴えられることになっていました。

しかし、ボヤ騒ぎが起き店を畳むことが決まり、先輩への訴訟はなくなりました。希一はそれを神様の意思だと感じていました。

先輩が不測の火事によって人生を失わずに済んだことで、希一はよくない学習をしてしまったんですね。

真希子の窃盗がバレる前に、御手洗家が火事になれば、窃盗なんてどうでもよくなる――そう考える下地ができてしまいました。

希一が火事当夜、真希子に火事を失火だと思うかと問いかけた本当の理由は、犯人だったからなのでしょうか……。

警察は真希子の受け答えを見て希一への疑いを深め、任意で聴取することを決めます。その頃、希一は森の中にいました。

希一は先妻の長女・杏子を連れて森の中に出かけていました。逃げようと言ったのは冗談で、杏子に星を見せたかったのです。

そして、希一は杏子に方位磁石を返しました。かつて希一が杏子にプレゼントし、少し前に希一に渡ったものです。

希一は、すべてが明らかになるだろうと察していました。最後に杏子とふたりきりで星を見たあと、小さくごめんねとつぶやきます。

ずっと自分を信じ続けてくれた杏子を裏切ることは、希一にとってとてもつらいことだと思います。

希一は、ずっと一緒にいてもいいと言ってくれた杏子と離れなければならないんですね……。

その夜、希一は杏子の家からこっそりと出ていきました。杏子は玄関ドアが閉まる音を聞き、希一が姿を消したことを知ります。

希一が向かった先は警察署でした。翌朝、警察は真希子に電話して、希一が自首したことを伝えるのでした。

スポンサーリンク

御手洗家の炎

希一が自首したことを知った杏子は、御手洗家に向かいます。杏子に問いかけられた真希子は、過去のことを語り始めました。

火事の日、真希子は盗んだ服飾品を返しに御手洗家へと忍び込んだのです。しかし、うっかり持ち帰ってしまったものがありました。

それが、あのニットカーディガンだったのです。真希子は急いで御手洗家へと引き返しました。

神様による救い――そう思った真希子は、御手洗家の火事を見て笑っていたのです。しかしすぐに、希一の仕業だと察しました。

希一が火事を神様の救いだと語っていたことを思い出し、神様の代わりに希一が火をつけたのだと真希子は考えました。

先妻・皐月のせいだとウワサされていることを利用して、希一の罪を隠そうとしたんですね。

もし御手洗家の主・治が真犯人を探そうとしていたら、真希子の策は上手くいきませんでした。ことごとく治が悪いです……。

真希子は話し終えると、たばこに火をつけようとします。しかし、オイルのもれたライターは真希子の手の中で燃え上がりました。

真希子は思わずライターをテーブルに放り投げます。オイルはテーブルに広がり、テーブルの上に炎が広がりました。

あわてて火を消そうとする杏子と妹・柚子を押しのけるように、真希子の次男・真二が身を乗り出します。

真二はやけどを負いながら消火したあと、床に倒れ込みます。そして涙を流しながら、火事の真犯人は自分だと打ち明けました。

真二が御手洗家から追い出された皐月、杏子、柚子への申し訳なさを感じ続けていた理由はこれだったんですね。

3浪しても医学部進学を諦めず、何としても医者になろうと努力し続けていたのは、優秀な杏子の将来を閉ざした自責ゆえでしょうか。

スポンサーリンク

火事の理由

先妻・皐月のニットカーディガンが家にあったため、返さなければと思った真二は御手洗家へと向かいました。

そこでおいしそうなカレーを見つけた真二は、カレーを食べたくなってコンロに火をつけました。

しかし幼い真二は火の扱いに慣れておらず、ふきんを燃やしてしまいます。あわてて消火しようとしますが、上手くいきません。

逃げなければと思った真二は、ニットカーディガンで姿を隠して勝手口から逃げていったのです。

しれっと流されていますが、おいしそうだからと人の家のカレーを断りなく食べようとする真二はいけない子です。

大人がいないところで火を使ってはいけないという教えも受けていなかったのでしょう。

皐月にさんざんお世話になっておきながら、火事を起こして逃げて知らんふりしていたとは……肝が小さいのか太いのか……。

皐月のせいになってほっとしたことは事実でした。その後、御手洗家に入った真二は罪ほろぼしのため勉学に励みます。

真二は償いのために努力を重ねていました。いつか言おうという思いも、皐月の病状を見て恐ろしくなり、しぼんでしまったのです。

杏子は、真希子や希一の気持ちをよく考えるよう真二に説きました。そして、真二を皐月の病室へと連れて行きます。

真二は床にひざをつき、火事の真実を告げました。頭を下げる真二に、皐月が怒ることはありませんでした。

当時の真二は、皐月に会うためによく御手洗家に来ていました。そのため皐月は、最初から真二が来ていたのかもしれないと思っていたのです。

皐月は、真二を一生恨むと言います。一生、真二を心の中に住まわせ、真剣に真二のことを考え続けると……。

皐月がどうして罪をかぶったのか分かりませんでしたが、真希子ではなく、真二が犯人なのかもしれないと考えたからだったんですね。

それでも恨みを持たないよう努めてきた皐月でしたが、そもそも真希子をよく思っていないため、志と感情がずれていったんですね。

皐月が全生活史健忘症になったのは、理性と感情のずれに耐えきれなくなったからなのかもしれません。

スポンサーリンク

希一の思い

希一は火事当夜、整備工場でバイトをしていたのです。帰り道で火事を知った希一は、まず母・真希子を疑います。

しかし、ふと視線をずらすと弟・真二の靴下が真っ黒に焼けこげていました。もしかしたら真二も……と希一は考えます。

どちらにしろ家族が火事に関わっているのだと、希一は確信します。しかし、その事実からずっと目をそらしてきました。

何としても真実を突き止めようとする杏子の影響で、希一は過去と向き合おうと思ったのです。

希一は事件当夜から、真希子はもちろん真二のことも疑っていたんですね。それは心がもたないのも当然だと思います。

希一にとって母と弟のいる家は安心できる場所ではなく、目を背けたい秘密を抱えた暗闇だったのかもしれません。

しかも家族が放火したであろう御手洗家で過ごすことになり、友人関係も崩され、名も知らぬ他人からたたかれ……。

よく今まで耐えてきたものだなと思います。息苦しい生活だったことでしょう。

釈放された希一と、自首した真二がすれ違います。いい人間になれなかったと落ち込む真二に、希一はこれからだと返すのでした。

真二に付き添ってきた真希子が、希一を迎えます。そこで真希子は希一から、ちゃんと真二をほめるよう注意されます。

そもそも高い能力を持つ希一は優秀ですが、自分の限界を超えるまで努力できる真二も同じくらい優秀な人です。

真希子が結果だけではなく、真二が持つ努力の才能まで見ていれば、真二は皐月にべったりの子にはならなかったかもしれませんね。

希一と再出発しようと考える真希子を、杏子が呼び止めます。杏子は希一を好きだと打ち明け、希一がほしいのだと訴えました。

希一は世の中からさんざんな言われ方をしていますが、そんなことは杏子にとってどうでもいいのです。

どんな炎上からも希一を守ってみせると、杏子は言いきりました。そんな杏子に何かあれば、自分が守ると希一も応えます。

真希子は杏子を疫病神と呼びながらも、希一が生きる希望を持てる場所を見つけたことに喜んでいるようでした。

周りから蔑まれた経験を持つ者同士、理解し合える苦しみもあるでしょう。戦い方も知っているので、最強の夫婦になると思います。

スポンサーリンク

3ヶ月後

離婚したあとも、真希子は「御手洗真希子」としてネットで活動し続けていました。ファンがいるかぎり、真希子は不滅なのです。

葛木七海は、真希子が御手洗家を追い出されたことで満足げに笑います。そして、新たな標的を見つけ落としにかかっていました。

似た者同士の真希子と七海は、どんなに激しい転び方をしたところで必ず立ち上がります。

生き方を変える柔軟性は持たないふたりですが、絶対に満足する人生を手に入れてやるという勢いはすごいですね……。

火事の真犯人である真二については、当時14歳未満だったことで刑事責任なしと判断されました。

真二はすぐに御手洗病院に向かい、元父・治に頭を下げます。誰もが治から離れる中、なぜ真二だけはと治は嘆きました。

しかし、看護師長・市原も治から離れてはいませんでした。スタッフ不足のため、真二を雇うよう治に命じます。

杏子の妹・柚子から立派な医者になるようメッセージを送られ、真二は奮起します。

火事は起こしていますが、幼かったため刑事罰を受けなかったこと、かつ死者は出していないことで、医者になるのは許されるみたいですね。

そして、市原師長は御手洗病院に骨を埋めると決めているようです。誰がいなくなろうと、市原師長は最後まで残るのでしょう。

治が真二を受け入れたら見直そうと考えていたので、見直そうと思います。実際に受け入れたのは市原師長ですが……。

柚子は高いコミュニケーション能力をいかして人材派遣会社で活躍しています。母・皐月は退院し、柚子と同居を始めました。

皐月は専業主婦をしながらも、空いた時間で語学学習をしていました。今までやりたかったことをすべてやるのだと、前向きです。

柚子は真二を許したのか、許さなかったのか……はっきりとは分かりませんが、真二がつぶれるのは望んでいないのでしょう。

皐月は誰かのためにつくすだけの女であることをやめるようです。聖人の皮をかぶることをやめた皐月は、いきいきしていましたね!

杏子は、幼馴染み・クレアの部下として働き始めました。社長となったクレアですが、今でも杏子と変わらず仲良くしています。

杏子の夫となった希一は、システム関連の会社に勤めています。仲むつまじい夫婦は、ふたりでアパートの階段を上っていくのでした。

スポンサーリンク

『御手洗家、炎上する』8話【最終回】まとめ

火事の真犯人が真二だったことが判明しました。しかし、そこに悪意はなく、幼さゆえの失敗が重なったことが原因でした。

真二は自分の罪をかぶってくれた皐月や、豊かな生活を失った杏子や柚子への償いとして、必死に努力してきたんですね。

感心したのは、杏子が一度も希一を疑わなかったことです。希一が真実を知りたがったことはウソではないと感じていたのかもしれません。

杏子は当初の目的――皐月の前で真犯人に謝罪させることをなしとげました。そこに達成感はなかったかもしれませんが……。

共闘した杏子と希一が結ばれたのは当然の結果かなと思います。真希子がこれからどんな復活劇を演じるのか、見てみたかったですね!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

ミヅチをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました