Netflixドラマ『正港署』エピソード4ネタバレ感想

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Netflix独占配信の台湾ドラマ『正港署』エピソード4は、かつて国語講師だった成語殺人鬼シュイユエンと現在国語講師として働いているホアン・シエンを軸に展開する物語です。

ミヅチ
ミヅチ

3話が女性アイドルを中心にした話だったため、国語講師を軸にした4話のテイストの温度差にびっくりしちゃいました!

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Netflixドラマ『正港署』エピソード4情報

日本公開日2024年8月22日
制作国台湾
ジャンルミステリー、コメディ、殺人
注意書きR-16+
暴力、自殺
上映時間41分

『正港署』エピソード4主なキャスト・スタッフ

キャスト

ウー・ミンハン 吳明翰
ENTJ 正港署に復帰した刑事
許光漢
『ひとつの太陽』『罪夢者』
リン・ズーチン 林子晴
ESTJ 正港署の新キャップ
王淨
『瀑布』『子供はあなたの所有物じゃない』
チャン・ヨンカン 張永康
ENFP 正港署の新署長
馬念先
『悲しみより、もっと悲しい物語 The Series』
キッド
ISTJ 正港署の新入り刑事
黃奇斌
リー・シューフェン 李淑芬
INTP 正港署の新入り刑事
Lulu 黃路梓茵
『君が最後の初恋』『此の時、この瞬間に』
監察医
INFP 吃音のある医者
林鶴軒
『恐怖の劇場』
シャオパン 小胖
ISFJ 正港署の刑事
陳彥佐 小花
シュー・シュイユエン 水源
成語殺人鬼
邰智源
シエ・ジョンダー 謝正逹
デリバリーの配達員
謝坤逹
リン・バイション 林白生
茂木由美のマネージャー
林柏昇 KID
茂木由美(もぎ・ゆみ)
地下アイドル
阿部マリア
シャオイン 黃小茵
デリバリーの配達員
溫妮
ムーティン 劉睦婷
名門校に通う女子高生
泱泱 LYNN
ホアン・シエン 黃仙
有名な国語の塾講師
黃宣

スタッフ

監督程偉豪
殷振豪
脚本程偉豪
殷振豪
周汶儒

『正港署』エピソード4あらすじ

人気講師だったシュー・シュイユエンは、時代の移り変わりと共に人気を失っていきました。厳しすぎる姿勢は敬遠され、塾の主任からも苦言を呈されます。

塾の人気を復活させたい主任の説得を受け、シュイユエンはにこやかな態度で冗談を言いながら授業をするようになりました。

そして現在――シュイユエンは被害者の家に乗り込んだ方法を正港署の刑事に教えます。それは、配達員の制服をまとうという方法でした……。

配達員の服装をした者が犯人だと推理するリン・ズーチンと、人気の国語講師ホアン・シエンに疑いを向けるウー・ミンハンは、またしても対立するのでした。

ここから先はネタバレがあります!

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『正港署』エピソード4ネタバレと感想・考察

配達員

かつて人気講師だったシュー・シュイユエンは、時代が変わり苦境に立たされていました。近隣の明徳塾に生徒を奪われているのです。

「水源國文」“シュイユエンの国語”は大人気でしたが、今や厳しい講師は嫌われるようになってしまいました。塾の主任は、信念よりお金だと語りシュイユエンを説得します。

笑顔ひとつ見せずに講義を行うシュイユエンに、態度さえ変えればいいのだと主任は語ります。シュイユエンは笑顔を浮かべ、冗談のように言います。

成語を50書け、間違った生徒は殺す――その言葉を真に受ける生徒は一人もいませんでした。その後シュイユエンが成語殺人鬼となることなど、誰も知らないのです……。

シュイユエンは美形なこともあり、真顔でいると普通の人よりもより怖く見えるのだと思います。

これは私の自論なのですが、美形は真顔が一番怖いです。怒った顔や狂気を感じさせる表情よりも、真顔が一番怖いと思います。

おそらくは、美形にとって一番整った状態が真顔であることが原因でしょう。破顔してもらわないと生き物として見ることが難しくなるのだと、私は思います。

そのため「美形なんだから笑え」という主任の主張はもっともだと思いました。笑ってバランスを崩してもらわないと、怖いので……。

現在――正港署の刑事ウー・ミンハンは、牢の中にいるシュイユエンにある本を見せていました。人気講師ホアン・シエンの著作です。

「ホアン・シエンの故事成語は難しくない」の表紙にあるホアン・シエンの顔を見たシュイユエンは、ふっと笑いました。

ミンハンがたっぷりと落書きをした表紙からは、ホアン・シエンの顔が判別できなかったのです。そしてシュイユエンは、逮捕されたシエ・ジョンダーについて尋ねました。

配達員の制服がオレンジ色であることに疑問を抱いたシュイユエンでしたが、その疑問についてリン・ズーチン刑事が答えようとすると、ミンハンが口をはさんできます。

言い争いを始めたふたりに、シュイユエンは語ります。事件当時、被害者の家に乗りこんだ方法は――配達員を装うことだったのです。

今回の連続殺人犯も配達員を装ったのかもしれない……そう考えると、真犯人をたどる道ができます。しかし、警戒心を解いて自宅に乗りこめる職業は他にもあります。

ちゃんと成語を勉強して事件に対する知識を得ようとしているのかなと思ったら……顔があったらまず落書き、やる気がない生徒の行動No.1ですね。

もはやシュイユエンは、ミンハンのことを「生徒だったら真っ先に殺している相手」としか思っていないのでしょう。

確かにシエのように配達員の服装をしていれば、あまり警戒せずに玄関を開けてしまうでしょう。しかし、相手が茂木由美だと難しいのではないでしょうか。

由美は自分のTO(トップオタ)が配達員をしているシエだと知っています。他の被害者ならまだしも、由美が部屋のドアを開けるとは思えません。

他の配達員だったとしても、もしかしたら自分のオタクかもしれないですよね。そうなれば由美は「玄関前に置いておいて」くらい言うでしょうから……。

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ホアン・シエン

分析好きの刑事リー・シューフェンは、3人目の被害者・茂木由美のオタク シエ・ジョンダーを冒険家のISFP型だと語りました。扱いにくい相手だと……。

そんな意見は誰にも聞き入れられず、ジョンダー犯人説をとなえるキャップのズーチンと、由美のマネージャーのリン・バイション犯人説をとなえるミンハンの言い争いが続きます。

ミンハンは、シュイユエンに気に入られているズーチンを悪しざまに言ってその場を去ります。そして、言い過ぎたと反省しながら「ホアン・シエン国語塾」を訪れました。

中には、いたるところにホアン・シエンの写真や経歴、学生時代に使っていた学習用品などが飾られています。ホアン・シエンはカリスマとして崇められる存在なのです。

その経歴の中に、若きシュイユエンと共に写った写真がありました。成績1位になったホアン・シエンは、シュイユエンの助手をしていたのです。

冒険家は感情に振り回されてしまう猪突猛進タイプのようです。その場その場での感情で動くとなると、行動が読みにくく扱いにくいというのは確かでしょう。

由美の役に立ちたい! という思いに突き動かされて体にいい食品を持ってくるも、由美に拒絶されて激しくショックを受け自宅のグッズを台無しにする……。

そんなジョンダーの行動が冒険家のISFP型に見えるというのは、分からなくもないですね。情緒不安定なのに行動力は抜群なオタク、怖いです。

そして初代・成語殺人鬼シュイユエンとその生徒だったホアン・シエンの関わりが明らかになりました。相手が殺人鬼でも関係性を隠していないんですね。

ホアン・シエンにとってシュイユエンに習っていた過去は隠すべきものではなく、誇るべきものなのかもしれません。著作を今でも持っているくらいですから……。

ズーチンは寂寞について語るシュイユエンに、ウソをついただろうと問い詰めます。その頃、ミンハンはホアン・シエンの授業に潜り込んでいました。

小説「紅楼夢」の賈政・賈宝玉の親子についてホアン・シエンは面白おかしく語ります。政に目をつけられた女中は「玉爸不能」“玉殿の父上おやめください”と叫び……。

それを受けて政は「欲罷不能」“我慢できない”と言ったと……。生徒たちはホアン・シエンの授業に夢中になっていますが、その中に変わった雰囲気の女子高生がいました。

じっとホアン・シエンを見つめてノートに似顔絵を描いている女子高生が気になり、授業後にミンハンはそっと後をつけます。

すると、その女子高生ムーティンはホアン・シエンの待つ白い車の中へと入っていきました。恋人同士が交わす甘いセリフを口にしながら……。

シュイユエンにとって国語講師が生徒に手を出すというのは、どのような意味を持つ行為なのでしょうか……。

しかし、成語にのみ興味を持ち、間違いを繰り返す生徒に殺意を抱くほど執着していたシュイユエンとは――違ったタイプに見えますね。

授業のやり方を比較してみても、ひたすら知識を詰め込むシュイユエンと、しっかり“つかみ”を使って心をとらえてから授業に入るホアン・シエンはまったく違います。

講師としてはホアン・シエンのほうが上かもしれません。ただし保護者の視点に立ってみると、自分の娘に手を出すかもしれない講師はちょっと無理ですね……。

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一葉障目

ズーチンに問い詰められたシュイユエンは「一葉障目」と言います。目を開いていれば真実が見えるわけではないのだと、シュイユエンは語りました。

ズーチンは昔のことを思い出します。幼い頃、薬物におぼれ亡くなった母――最優秀警察官として表彰される男たちの胸ポケットに飾りをつけたこと――。

シュイユエンは周りに馴染めず孤立するズーチンを哀れだと言うのです。ズーチンは心の内を見透かされたように感じ、その場を去るのでした。

翌日、シャオパンは1件目の事件が起きた龍吟ビルの9階の住人チャン・ボールンを薬物を理由に逮捕します。防犯カメラに映っていた人物です。

潜入捜査帰りの刑事キッドは、ボールンは麻薬売買組織の売人だと言います。ボールンを手下にしていたブラッキーを逮捕したキッドは、顔を合わせることを拒み姿を消すのでした。

一枚の葉に目を覆われてしまえば、泰山も見えなくなってしまう――対象物との間に横たわる“何か”のせいで、事実や真実が見えなくなってしまうとシュイユエンは言いたいのでしょう。

それはおそらく実際の物質ではなく、心や頭の中にあるものです。「犯人はこの人だ」と思えば、その人が犯人である理由ばかりを探してしまうでしょう。

事実はそこにある。葉を取り除けば、必ず見える。――きっとシュイユエンは、犯人がどのような人物か推理できているのだと思います。

そして、逮捕されている人物たちの中には犯人像に当てはまる人がいないのだと思われます。これも、おそらくですが……。

ミンハンは、女子高生ムーティンとディナーを共にするホアン・シエンを追って店に入ります。ホアン・シエンは可愛らしいブレスレットを贈りました。

楽しく会話をしているホアン・シエンのテーブルに、ひとりの女性が乗り込んできました。それは、いつも正港署に来るデリバリーの配達員シャオインでした。

残業とウソをついて生徒とデートしていたホアン・シエンに、シャオインは怒りをあらわにします。ホアン・シエンはシャオインを店の外に連れ出し、説得して抱き締めました。

成績1位のムーティンへのご褒美としてディナーをしていたホアン・シエンでしたが、ムーティンが若者らしく乱れた言葉遣いでしゃべり始めると表情を一変させます。

ショックを受けて店を後にしたシャオインの隣に、オレンジ色の制服を着た男性配達員が並びます。男はフルフェイスのヘルメットの中から、じっとシャオインを見つめるのでした。

見た目もよくて人気がある塾講師が、デリバリーの配達員と付き合っているのは意外でした。釣り合っているとは思えないからです。

しかし、ムーティンを置いて店の外に出てまで説得するところを見るに、どうでもいい存在ではなさそうです。ヒモの可能性は捨てきれませんが……。

そして、ホアン・シエンとシュイユエンの似た部分が見えてきました。若者特有の短縮された言葉や仲間内でだけ通じる言い回しを激しく嫌っているようです。

あと、ミンハンは読唇術がまったく使えないことが分かりました。すべての発言を間違ってとらえていたので、二度としないほうがいいと思います!

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ミンハンの失敗

ミンハンは、ホアン・シエンとムーティンの写真を撮ります。そのせいでホアン・シエンは車で逃げてしまいました。

激しいカーチェイスを繰り広げる中、大騒ぎしたムーティンをうっとうしく思ったホアン・シエンは、途中でムーティンを降ろしていました。

ムーティン誘拐を理由にホアン・シエンを逮捕しようと思っていたミンハンは、誰もいない助手席を見て目を丸くするのでした。

スポーツカーに追いつこうとするミンハンも中々ですが、行き先を推測して横から車をぶつけることで逮捕に持ち込もうとするのはもう……本当に警察ですか、この人は?

ムーティンが助手席にいると思っているのに、思い切り衝突するのがすごいです。訴えられるぞ……!

ズーチンはシュイユエンにかけられた言葉が気になっているようです。気に入らなくても逆境はそこにある、時間をかけて取り除くしかない――。

顔にできたシミと同じだと言われてしまうと、手術でぱぱっと取れちゃうってこと!? と聞き返したくなる自分がいます。悪い癖です。

シューフェンは由美のオタクの配達員シエ・ジョンダーについて調べ、受験したのが2001年に受験をしているため「成語大辞典」を読んでいただろうと報告します。

その頃、車を降ろされたムーティンをジョンダーが見つめていたことも知らず――ミンハンはホアン・シエンを縛り上げて連行しようとしていました。

ホアン・シエンはミンハンに「一葉障目」の意味が分かるかと笑います。その言葉が、シュイユエンからズーチンにもかけられた言葉だとは、ミンハンが知るよしもありません。

そしてその夜、無事自宅に戻ったムーティンの背後に、鈍器を右手に持った配達員が近づいてきます……。

ホアン・シエンを捕らえている間に事件が起きれば、ホアン・シエンが実行犯ではないという一番の証拠になります。

なぜならば、これは連続殺人であり犯人しか知らない共通点があるからです。ホアン・シエンが指示している可能性は捨てきれませんが、実行犯ではないのです。

初めて犯人のはっきりとした服装が映ったため、正港署の面々による「配達員の格好をしている」という推理は当たっていたことが分かりました。

しかし配達員の服を着ているというだけで、それが誰なのかは分かりません。最終話で明かされるのでしょうが、一番疑っていたホアン・シエンが違うとなって私としてはショックです……。

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『正港署』エピソード4まとめ

初代・成語殺人鬼であるシュイユエンと、成語に強いこだわりを持っている国語講師ホアン・シエンに強い繋がりがあったことが分かりました。

1話か2話で姿を見せていたホアン・シエンを疑っていた私としては気分の上がる展開でしたが……結局、ホアン・シエンが実行犯ではないことが分かってシュンとしてます。

シュイユエンとホアン・シエンは似ているようで似ていません。私が思うに、シュイユエンは間違っても生徒に欲情するようなことはないです。文字通り肉は食べちゃいますけど……。

5話ではシュイユエンとホアン・シエンが直接やりとりするのでしょう。それが楽しみです。似ている部分と違う部分があぶり出されそうですね!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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