Netflixドラマ『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」ネタバレ感想

Netflixドラマ『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」アイキャッチ
この記事は約15分で読めます。

Netflix独占配信の『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」は、墓荒らしをして借金を返している中年男性マッソンが大繁殖しているネズミと戦う物語です。

ミヅチ
ミヅチ

しっかりネズミが出てきます。ペットになるような可愛いネズミではなく、脂ぎっている丸まると太ったドブネズミです。お気を付けください。

スポンサーリンク

Netflixドラマ『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」情報

日本公開日2022年10月25日
制作国アメリカ
ジャンルホラー
注意書きR-16+
暴力、ヌード、言葉づかい、薬物
上映時間38分

『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」主なキャスト・スタッフ

キャスト

マッソン
墓守をしている中年男性
デヴィッド・ヒューレット
ドゥーリー
マッソンと取引している死体安置所の職員
ジュリアン・リッチングス
『世にもおぞましい物語』『アンブレラ・アカデミー』

スタッフ

監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ
ヘンリー・カットナー

『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」あらすじ

ある夜、とある墓場に二人組の墓荒らしが現れました。しかし二人があらかたお宝を取り終えた頃、銃を持った墓守マッソンが現れます。

マッソンは二人に聖書から引用した言葉で注意をし、通報せずに逃がしてやりました。それもそのはず、マッソンは実は二人と同じ墓荒らしだったのです。

墓守と名乗ったことで二人から奪ったお宝を持ち、自分で掘らずに済んだ墓へとマッソンは降りていきました。そして、遺体から歯を抜きます。

しかし、最近大量発生しているネズミのせいで、歯を回収し損ねてしまいました。おまけに、ネズミにかじられて手を怪我してしまいます。

このネズミのせいで、マッソンの墓荒らしはまるでうまくいかなくなっているのです。そんなマッソンに、借金取りからある要求が突き付けられ……。

ここから先はネタバレがあります!

スポンサーリンク

『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」ネタバレと感想・考察

墓荒らし

深夜、二人の男が墓荒らしをしています。19歳で亡くなったキャサリン・L・パジェットの亡骸は、大きな宝石がついたジュエリーで飾られています。

笑いながら棺から出てきた男たちを待っていたのは、墓守マッソンでした。マッソンは墓荒らしに銃口を向け、墓を荒らさないよう説きます。

ジュエリーを渡し脅えたままの男たちの目の前で、マッソンは夜空へ向けて一発撃ちました。男たちはすぐさま逃げ出していきます。

二人が去っていったことを確認すると、“墓守”マッソンはキャサリンの棺へと飛び降りました。そう……彼もまた墓荒らしだったのです。

マッソンはペンチを手に取り、キャサリンの歯を抜きます。しかし、その歯はマッソンの指からこぼれ落ち、転がっていきました。

遺体と棺の隙間に手を差し入れて、マッソンは落とした歯を取ろうとします。しかし、その手を大きなネズミにかじられてしまうのでした。

このシリーズには同情も共感もできない主人公を出しましょうというルールでもあるのでしょうか……。

「ロット36」の主人公ニックに続き、マッソンもなかなかの悪党です。しかし、大悪党ではありません。小悪党です。

金を稼ぐためには手段など選んでいられないという小さな欲は持っていますが、悪魔を呼び出そうだとか、世界を変えようだとか、そういうことは考えていません。

たった19歳で亡くなった可愛い娘のために親族が用意したであろう心尽くしであろうジュエリーも、歯すらも、マッソンにとっては「換金できるもの」でしかないのです。

墓守のふりをして別の墓荒らしから“お宝”を取り上げるというのも非常に小悪党らしい振る舞いですね。

マッソンは借金の返済のため、墓で手に入れたものを金貸しのところへ持っていきます。しかし大した金額にはならず、返済金が足りないのは三度目だと注意されました。

ギャンブルで作った借金はいつも返してきたと、マッソンは語ります。そして、返済が滞っているのは墓で大繁殖するネズミのせいだと言い出しました。

交易船に乗ってやってくるネズミは異教の国からやってくる――カルト集団を作る異教徒のように守りの堅い巣を作るのだと、マッソンは必死で言葉を繰り出します。

金貸しは、一週間だけ猶予を与えると言いました。しかし、それまでに金を工面できなければ、今度はマッソンが墓に入ることになるのです。

なぜ借金を作ることになったのかが分かりましたね。いやはや、ギャンブルとは……まあ、そんなところだろうと思っていました。

必死で言い訳を繰り出すマッソンの話がよく分からなかったので、ざっくりまとめてみました。

マッソンが話していたコットン・マザーとは、1700年前後に生きたキリスト教の教職者だそうです。

1692年に行われたセイラム魔女裁判にて、悪魔には唱えられないとされている主の祈りの句を唱える教職者ジョージ・バロウズの処刑を断行した人物だそうです。

しかし、新興宗教を指すカルトという言葉が生まれたのは1970年代のため、コットン・マザーがカルト集団を追っていたという話は眉唾ですね。

当時のカルト集団が地下に堅牢な空間を作って乱交をしていたというのは……完全に作り話でしょう。地下に巣を作るネズミから発想を飛ばしたものと思われます。

スポンサーリンク

金歯はどこに

マッソンは、ドゥーリーの家を訪ねました。「帰れ」と言ってもマッソンが騒ぎ続けるため、ドゥーリーは仕方なく家に引きずり込みます。

遺体の保管をしているドゥーリーは、墓荒らしであるマッソンの頼みの綱なのです。マッソンはいつも要求される薬物を渡し、遺体を見て回ります。

金歯を持っている人がいないかと、マッソンは一体ずつ遺体の口を開いていきます。結果は散々でしたが、マッソンはあることに気付きました。

ドゥーリーはカーテンの向こうを隠そうとしているのです。マッソンはドゥーリーの隙をつき、カーテンを開きました。

そこに横たわる遺体には、金歯が何本もあります。裕福な貿易商人のため、検視官や遺族が来るということを理由に、ドゥーリーはマッソンを止めました。

金歯がずらっと並んでいる様子を見たときのマッソンの顔は、ああ……この人ならギャンブルにはまるだろうなあ……というものでしたね。

遺体の口を開き、金歯が並んでいることを確認して鼻息を荒くするマッソンは、興奮のあまりドゥーリーの言葉など聞こえなくなっているようでした。

ドゥーリーは薬物をもらうためにいじっても問題のない見捨てられた遺体を差し出しているだけで、マッソンの人生を救う気などまったくありません。

それでも興奮して目をらんらんと輝かせるマッソンを見て、金歯を諦めさせることは無理だと悟り「明日まで待て」と繰り返していました。

「ロット36」では男同士の悪友が描かれていましたが、こちらは毛色が違いますね。あくまで闇取引の相手であり、ドライな関係のように見えます。

マッソンとドゥーリーがもみ合っているところに、検視官が遺族を連れてきました。足音を聞いた二人は、即座に物影に隠れます。

遺体の夫人は、外見を美しく保つよう検視官に頼みます。そして、墓に埋葬する際にはすべての勲章を胸に飾り、その手にはジョージ国王から授かったサーベルを……と語りました。

その話を聞いていたマッソンは、目を見開きニイっと笑いました。それだけの装飾品があれば、借金を返すだけでなく、一生金に困らずに過ごせるかもしれません。

ネズミに横取りされる前に、なんとしても棺に納められたものを手に入れなければなりません。そんなことを考えているとき、マッソンは自室の天井に奇妙なものを見つけます。

それはネズミのしっぽでした。天井の隙間はネズミが引きずり出されたことで広がり、音を立てて天井が崩れ――天井裏に棲むネズミが大量に降ってきました。

遺体の夫人が棺に納めようとしているものは、高価なものばかりです。さすがに息子も止めるほどに、大盤振る舞いをしていました。

しかし、夫の名誉を金に換えようなどと思う人ではないようです。おそらく上流階級育ちの夫人なのでしょう。むしろ換金を恥だと思っていそうでした。

その高潔さが、墓荒らしマッソンの救いになるわけですね。そんなつもりはないでしょうが、結局はそうなってしまうのでしょう。

ある意味では、ノブレスオブリージュ――富や力を持つ者が負う責任のひとつとして、民のために行動するべきという考えを実行することになるんですね。

しかし、お隣のご夫婦がお楽しみのときに壁がガタガタ揺れるような安普請で大丈夫なのでしょうか、このアパートは……。

スポンサーリンク

納棺業者マッソン

目を覚ましたマッソンは、大量のネズミに襲われたことが夢であったと分かり一息つきます。そしてまともな格好に着替えると、墓守としての仕事を始めました。

サウス・セイラム納棺業者の住む安アパートを出て、教会へと向かいました。夫人の言葉通り、遺体の首には勲章がかけられ、手にはサーベルが握られています。

マッソンはこみあげてくる笑みを抑えつつ、悲しみに沈む夫人に美しい言葉を綴り聞かせます。葬式は滞りなく進み、やがて夜になりました。

日が落ちてすぐに墓を掘ったマッソンでしたが、その棺の中からはすでにネズミの声が聞こえてきます。マッソンは急いで棺を開けました。

しかし、そこはすっからかんでした。なんと、ネズミたちは棺の側面に穴を開け、装飾品ごと遺体を巣穴に引きずり込んでいたのです。

主人公マッソンが作中で最もヤバい人なのかと思っていたら、納められたばかりの遺体を巣穴に引きずり込むネズミたちという想像を絶するものが出てきました……。

マッソンは本当に墓守であり、本当に墓荒らしでもあるんですね。借金取りの親玉がどんな立場の人なのかは不明ですが、貴族に近い立場なのかもしれません。

墓を開くには、マッソンのような成人男性が腰をかがめるとすっぽり埋まってしまうくらいの穴を掘る必要があります。

おそらく1メートル以上はあるでしょう。それだけの穴を掘るには、相当な体力が必要になります。普通の人なら、棺を開くことなどないと考えていいでしょう。

だからこそ、墓守と墓荒らしの両立ができるのだと思います。このシステムを作った人はかなり頭がよく……倫理観に欠けていますね。

連れて行かれた遺体は、サーベルを持っていました。あのサーベルを持ち帰ることができなければ、次に棺に入るのはマッソン自身です。

生きたまま棺に入れられ、釘でふたを打ち付けられる――そんな妄想が頭をよぎります。マッソンは覚悟を決め、ネズミの穴に入ることを決めました。

ネズミたちの声に脅えつつ、マッソンははいつくばって進んでいきます。成人男性の重みに耐えきれず大穴が開いてしまったり、頭上から石が大量に降ってきたり……。

困難が目の前に現れるたびに、マッソンは自分で自分を励まします。ネズミへの恨み節を繰り返していると、突然背後から大量のネズミが近付いてきました。

マッソンはネズミを遠ざけようとして、右手に持っていた銃を撃ちます。しかし、その弾が当たったのはマッソン自身の足先でした。

アメリカでは、借金をすると悪魔に殺されたり、ネズミの巣穴に入ったりすることになるんですか? 恐ろしい国ですね!

そんな冗談はさておき、マッソンは割と小心者で、自分を励ましながらでないと前進できない人なのだと分かりました。

1メートル以上の穴を掘って墓荒らしができるくらいにフィジカルは強いのに、メンタルはかなり弱いほうなんですね。強がっているだけのようです。

よくそんな人がギャンブルにはまって返せない額の金を借りたものだと思います。もっと豪気にならないと……そういう人生なんだから……。

スポンサーリンク

ネズミの穴

マッソンは狙いを定め、自分を見ていた一匹のネズミを撃ち殺します。やっと一匹、殺すことができたのです。マッソンは高笑いしました。

しかし、その直後に何か“大きな生き物”の気配を感じました。マッソンが背後にある穴へと光を当てると、穴の向こうには肉食獣のようなうなり声を上げる生き物がいました。

その“何か”と目が合わないよう、マッソンはすぐにライトを引っ込めます。そして、もう一度確認しようとして振り返りますが――そこには何もいませんでした。

“何か”はマッソンのすぐそばに迫ってきていたのです。太い牙の生えた大きな口を開けた、その“何か”は――まるで大きなネズミでした。

自分の顔よりも大きな口に間近まで迫られ、マッソンは息を殺します。そして、手放してしまった銃へと、そっと手を伸ばすのでした。

ハチの巣における女王バチみたいなものでしょうか。通常サイズのネズミが十数センチだとすると、大ネズミは人間くらいのサイズです。

仲間が殺されたことを分かっているのか……大ネズミは、マッソンの臭いをフガフガと音を立てながら嗅いでいます。

ただ大きいだけでなく、大型の爬虫類のように上皮がブツブツしていたり、毛が生えている範囲が限られていたりして、ネズミっぽくない雰囲気ですね。

単なるでっかいネズミだと恐怖感が生み出せないということでしょうか。いや、単純に大きいだけで怖いですけどね、げっ歯目……。

マッソンは大ネズミののどの奥に向かって銃を撃ちます。すると、大ネズミが暴れた拍子に右手を弾かれ、銃を落としてしまいました。

この怪物には勝てないと直感したマッソンは、すぐに穴を戻っていきます。しかし、あと少しで墓に出られるというとき、足をつかまれ引きずり降ろされてしまいました。

その先にあったのは、人間の骨が無数に転がっている場所でした。脅えるマッソンでしたが、骨の間に指輪を見つけた瞬間、目の輝きを取り戻します。

人骨の間には、いくつもの宝飾品がありました。それらをかき集めているうちに、マッソンは当初の目的だったサーベルを発見します。

すっかり元気になったマッソンは、お宝を抱えて立ち上がります。ライトで照らしてみると、そこは祭祀を行うための間――暗黒の教会のようでした。

マッソンが借金取りに対して口から出まかせで言っていた「暗黒の教会」が実在したというわけですね。

もしかしたら、マッソンも誰かから聞いたことのある噂だったのかもしれません。どこかの物語に出てくるとか、都市伝説的に流布していたとか……。

そこにある像は「ロット36」に出てきた悪魔のような姿でした。頭部からタコの脚のようにやわらかくうねる触手が何本も出てきています。

同じ悪魔を崇拝しているのでしょうか。すべての悪魔がタコの造形だとは考えにくいので、系列は同じなのだと思います。

もしかしたら、人間界に来たいと思っている悪魔はみな同じ系列なのかもしれませんね。

スポンサーリンク

私のペンダント

ふとマッソンが向いた方向には、色とりどりの宝石が輝くペンダントをつけた人骨がありました。その人骨は、悪魔の像に向かって手を合わせています。

マッソンがペンダントを外した瞬間、人骨が動き、マッソンの両腕を握りました。恐怖で震えるマッソンに、人骨は「私の物だ」と抱きつき耳をかじります。

マッソンは人骨を投げ飛ばすと、人ひとりがようやく通れる細い縦穴を必死で上り始めます。神への信仰を誓いつつ、マッソンはようやく横穴にたどり着きました。

しかし、下からは人骨が追ってきています。天井を落とそうとするマッソンは、横穴の先から大ネズミのうなり声が聞こえてくることに気付きました。

もう、他にどうすることもできません。マッソンは持ってきたサーベルを手に取り、どちらに相対するべきかを考えました。

ここまできて、やっとマッソンが覚悟を決めてくれました。その覚悟で、どうかギャンブルからも借金からも足を洗ってください。

悪魔の像が実際の悪魔になるのかなとぼんやり考えていましたが、二作連続で同じ悪魔を出すというコスパ重視なことはしませんでしたね!

マッソンが自分で語った物語と同じように、異教の国からやってきたネズミと、ネズミがはびこる国で生まれた異教の信徒が相手になるわけです。

じゃあマッソンはまともに神を信仰しているかというと……まったくそんなことはありませんね。遺体から金歯をねじり取るような人ですから……。

神が救うわけなどなく、悪魔には見向きもされず、ただ怪物と異教の信徒とに挟まれて恐怖に震えるだけです。これが信仰なき者の末路なのでしょうか。

マッソンは襲いかかってきた大ネズミを受け止め、天井から生えているツルをつかみました。大きな岩が落ちてきて、大ネズミは息絶えます。

幸運なことに、人骨が上ってきていた穴も落下した岩によって塞がれていました。顔を返り血で真っ赤にしながら、マッソンは光が見えるほうへと進んでいきます。

今度こそ生まれ変わり、神への信仰を胸に生きていくのだと誓いながら、マッソンはひたすら前へとはいずっていきました。

しかし、行き止まりにあったのは「安らかに眠れ」と刻まれた銀のプレートでした。それは、マッソンがよく見てきたものです。

棺の内側に刻まれた、遺族の祈りの言葉――。マッソンが着いた先は、深い土の中に葬られた棺だったのです。足元の穴からは、ネズミたちが迫っていました。

ある夜――墓守マッソンに追い返された二人組の墓荒らしが棺を開けると、そこには冷たくなったマッソンが横たわっていました。

その口の中から、よく太ったネズミがぬらりと出てきます。墓荒らしたちは悲鳴を上げ、即座に逃げ出しました。

人骨が「私の物」と言っていたペンダントは、亡きマッソンの胸の上で輝いています。しかし、大量のネズミがはい回るマッソンの胸元からそれを奪える者などいないのでした。

マッソンは死ぬんだろうなあ、とは思っていました。あのペンダントを返していれば、まだ希望があったのだろうと思います。

しかし、マッソンは何も返したくない上に死にたくもないという強欲を捨てきれなかったため、神への祈りが届くことはありませんでした。

ペンダントさえ返しておけば、もしかしたら異教徒の神様が助けてくれたのかもしれないのにね……と思いつつ、キリスト教徒はそう思わないだろうなとも思います。

おそらく、マッソンはネズミの穴に入るよりもっと早く、墓場や遺体から宝飾品を奪って借金を返していた頃から、神の裁きを受けるべき存在だったのでしょう。

普段からろくに神を信仰していないマッソンがいくらお題目を唱えたところで意味などないのです。――というよりも、お題目を唱えること自体あまり意味がないようです。

聖書の内容を繰り返したところで神は救ってくれることはない……というのがキリスト教のベースとなる考え方ととらえていいのだと思います。

「私は神に救われている」と思えるような人生を歩めるよう、自らを律して善き人でいようとする心がけを持つことこそが正しい信仰なのでしょうね。

スポンサーリンク

『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』「墓場のネズミ」まとめ

「神はお題目さえ唱えていれば、信仰すると誓いさえすれば、どんな困難からも救ってくれる」という都合のいい考えは捨てましょうという教えが込められていましたね。

主人公マッソンは墓守として働いているため、教会には頻繁に出入りしています。それこそ、近くの教会で葬式が行われるたびに足を運んでいるはずです。

それでも、神がマッソンを救うことはありませんでした。信仰している善き人たちを足蹴にして、自らの利益のために盗みを働き死者を冒とくしていたからでしょう。

仏教ではお題目を唱えることに意味があります。人生で心がけるべき考えがたくさん詰まっているからです。しかし、キリスト教では違うんですね。

自分が仏になろうとする仏教と、父である神に見守られながら生きていくキリスト教の大きな違いを感じられた話でした。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

ミヅチをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました