こちらにはNetflixのオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン2 エピソード4のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
アリス(山崎賢人)
ウサギ(土屋太鳳)
チシヤ(村上虹郎)
アン(三吉彩花)
クイナ(朝比奈彩)
ヘイヤ(恒松祐里)
スペードのキング(谷田歩)
タッタ(渡辺佑太朗)
バンダ(磯村勇斗)
マツシタ(井之脇海)
ヤバ(毎熊克哉)
コトコ(さとうほなみ)
亀山海斗(松澤匠)
チョータ(森永悠希)
カルベ(町田啓太)
アグニ(青柳翔)
ネタバレまとめ
るうる
げぇむ【チシヤ参加】
♥J「どくぼう」
難易度:J
るぅる
「げぇむ」の参加者
ミヅチガタリ
バンダが女性4人を殺害した犯人だと知っていながら、チシヤは最後の勝負をかける瞬間まで情報を隠しておきました。
ハートのジャックである疑いが深いマツシタに情報を明かすことで、わざとウソをつかせてマークを絞り込みました。
チシヤは「どくぼう」の冒頭から、殺人鬼に近付いた挙句すぐに支配されたマツシタを疑っていたんですね。
そしてマツシタを観察していたら、ヤバに支配されているように見えたコトコが、実はマツシタを絶対的に信頼していると分かったわけです。
しかしその裏で、ヤバはコトコを疑ってはいないけれども、信頼してはいなかったことが分かります。
信頼関係とは対等な相手との間にこそ生まれるものだと、特殊な立場にあるバンダとヤバは理解していたんですね。
国民になる方法を知りたいバンダとヤバは、ハートのジャックが自爆するまでチシヤを生かしておいたということですね。
しかしチシヤ、危ない2択をすり抜けるくらいの勘の良さは持っているんですね。実は一度もウソを教えていなかったのも心に残ります。
チシヤのターンが終わり、アリスがまたしてもスペードのキングと遭遇しました。ウサギとはぐれたアリスは、アグニと再会します。
その一方、アンは理系の知識を活かして今際の国における時間の経ち方の謎を解くと決意したようです。結果が楽しみですね!
今際の国のアリス シーズン2 エピソード3
マツシタ
信頼関係を軸にしたゲーム「どくぼう」において、チシヤは唯一信用できる相手であったイッペイを自殺によって喪ってしまいました。
残っているのは男女の関係であるヤバ・コトコのペアと、たった一回の会話で支配関係となったバンダ・マツシタのペアだけです。
食堂でお菓子をつまんでいたチシヤは、ひとりきりで入ってきたマツシタに声をかけます。しかし、マツシタは無視を貫きます。
「君のペアの彼。彼……殺人者だよ。新聞で見たことがある」
バンダ スナト――盤田素那斗は、女性を4人殺し死刑判決を受けた殺人鬼だとチシヤは告げます。
そして、バンダこそが「どくぼう」を終わらせるための鍵――ハートのジャックであると続けます。
「君は今、いいポジションにいるんだ。ジャックに信頼されている。ジャックにウソを伝えられるのは君だけだ」
バンダがハートのジャックだった場合、最初に狙われる相手はマツシタです。チシヤはそこを突いてマツシタを揺さぶります。
今まで真実を教え合ってきたため、マツシタからバンダへの信頼は強固なものになっています。しかしもうゲームは終盤……。
チシヤは、マツシタのマークはスペードだと教えました。マツシタは取引はしないと言いつつ、チシヤはハートだと言って去ります。
ヤバ
チシヤの本当のマークはダイヤですが、それをチシヤが知ることはないでしょう。そして、マツシタはバンダと合流します。
「ハートのジャックはあの男です。でも大丈夫です。彼は、このターンで死にます」
マツシタは、バンダと自分の信頼関係を崩そうと働きかけたチシヤこそがハートのジャックだと考えたのです。
バンダはそんなマツシタに同調し、自分も怪しいと思っていたと語ります。得意気な表情のマツシタに、バンダは微笑みました。
「あのバンダって男、あいつが最も警戒すべき人物だね」
ヤバは二人の様子をじっと観察していました。最初の殺人のきっかけがバンダの耳打ちだと知っているヤバは、バンダを分析します。
何も気付いていなかったコトコは驚きます。ヤバは、バンダが快楽殺人者だと語ります。コトコは恐怖を感じ始めました。
次に食堂に向かったのはコトコでした。そこでチシヤに遭遇します。チシヤは、別の人物が来るのを待っていたのです。
「あんた、ヤバって男に随分入れ込んでるけど、あれ典型的な詐欺師のやり口だよ」
その頃、ヤバとバンダは小便器の前で顔を合わせていました。ヤバはバンダに、ハートのジャックなのかと問います。
コトコ
バンダが質問をかわすように答えたことで、ヤバはバンダとは気が合わないと確信して立ち去ります。
「君のマークはハート。俺のは……クラブだよね?」
コトコは短く息を呑むと、何も答えず急ぎ足で去りました。チシヤは食堂から出ると、モニターに映る残り5人の写真を見上げます。
チシヤは、これが最終ターンになると考えていました。そのために、支配されている側のマツシタとコトコに接触したのです。
ヤバのもとに戻ったコトコは、ハートだと教えられます。そしてヤバの首輪に表示されたクラブのマークを見て、ダイヤだと言いました。
バンダは、マツシタにスペードだと教えます。マツシタは、バンダの首輪のハートを見てスペードだと告げました。
コトコもマツシタも、信頼できない相手であるチシヤと信頼してきたペアの相手の発言が同じであることで、今までと違う考えを持ったのです。
独房に入る時間になり、チシヤは考えを巡らせます。マツシタはハートだとウソをつき、コトコの反応を見るにクラブも違う……。
残る選択肢はダイヤとスペードのふたつ。これ以上の推理はできないため、勘で当てるしかありません。
そして……爆発音が響きました。その後、独房から出てきたのはマツシタひとりでした。マツシタは刑務所中に高笑いを響かせます。
ハートのジャック
「やっぱり君がハートのジャックだったんだね」
独房から出てきたチシヤは、勝ち誇るマツシタに声をかけます。そもそも、殺人鬼と急速に信頼関係を築いた時点で疑っていたのです。
そして、もうひとつ独房の戸が開きました。そこから出てきたのは、マツシタが嘘を教えたはずのバンダです。
「君は僕をコントロールできると思ってた。そして、自分が誰よりも優れているという自信を持っていた」
バンダが一瞬で見抜いたマツシタの自信は、ハートのジャックという役目を担っているからこそ生まれるものだとチシヤは語ります。
しかしマツシタは、バンダがジャックだと言い張ります。すると、またひとつ独房が開きました。そこから出てきたヤバは、ある事実を語ります。
「お前はコトコとつながってた。俺はコトコに本当のマークを伝えた。なのに死んだ。ってことは、コトコは誰か別の人間に操られていたってことだ」
それならば怪しいのはチシヤだろうと、マツシタは反論します。しかし、マツシタは知りません。チシヤは常に観察していたのです。
毎回、マツシタとコトコは同じ時間に食堂へ来ていました。4種のフレーバーがあるビスケットを暗号に使うためです。
食堂でお互いのマークを確認した二人は、ビスケットのフレーバーを4種のマークに見立てて手に持ち、すれ違うようにしていたのです。
最凶の二人
「同じ支配されているフリをしている者同士、自分たちのマークが正しいかどうかを確かめ合っていたんだ」
残り5人になり、マツシタはコトコにウソを言うよう指示しました。しかし、ヤバはマツシタの仕掛けた罠にはかかりませんでした。
「人を信頼するに足る根拠とは、誘導や操作でもなければ、支配でもない。洗脳でも催眠でも欺瞞でも恐怖でもない――対等だ」
小便器の前でバンダに背を向けたヤバでしたが、バンダに引き止められていました。バンダは、ヤバがゲームに参加する理由を問います。
そしてバンダは、今際の国を美しいと言いました。するとヤバは、支配するに相応しい真の世界だと思っていることを明かします。
今際の国に対する考え方が似ているバンダとヤバは、最終ターンになり初めて心から信頼できる相手を見つけたのです。
第14ターンが始まったと同時に、バンダとヤバは独房にマツシタを放り込みました。バンダは楽しそうにカミソリを握ります。
「この国の国民と腰を据えて話せる機会なんてそうあるもんじゃない」
「この国の秘密をすべてしゃべってもらう。君を殺せないのは残念だけど、楽しむ方法は知ってる」
――こうして「どくぼう」は終わりを迎えました。ハートのジャックの飛行船が爆発する中、チシヤは刑務所を去って行きます。
バンダとヤバは、最後までマツシタに正しいマークを教え続けました。しかし拷問に耐え切れなくなったマツシタは自らウソをついたのでした。
亀山海斗
今際の国にいる亀山海斗は、カメラを回し続けていました。人生は無意味、人間は無価値だと痛感しながら……。
「すうとり」を生き抜いたアリス、ウサギ、クイナは焚火の前にいました。体に負った傷は癒せますが、心の傷は開いたままです。
今際の国から元の世界に帰る方法などないのだと絶望するアリスですが、クイナはまだ諦めていませんでした。
クイナはスペードのキングに対抗するため、仲間を増やすことを決めます。アリスとウサギを残し、ひとり旅立っていきました。
静かな夜、目を閉じたアリスは昔の会話を思い出します。危険な状況になったら生き残るのはアリスだと、カルベは語っていました。
就職を失敗して人生に絶望しているアリスに、終わったように見えても人生は続いていくものだとカルベは説きます。
ウサギは、動き出す気になれないアリスと行動を共にしながらも、日々のトレーニングを怠らずにいました。
連日野草ばかり食べている二人は、一緒に狩りに行くことにしました。野うさぎを見つけ、逃げ回る獲物を必死に追いかけます。
狩りを通じて前向きになったアリスは、物音に気付きそちらへ向かいます。そこには、傷を負って亡くなった人が大勢倒れていました。
すると、また物音が聞こえてきます。向かった先には、瀕死の亀山海斗がおり「フィルム」と言い残して息絶えます。
花火
8ミリフィルムを見つけたアリスは、映写機を使って映像を見ます。電子機器の使えない世界ですが、アナログ機器は動くのです。
亀山海斗が記録したのは、今際の国で絶望しやけになっている姿でした。その映像の中には、アンも映っていました。
「魚が増えて、草木もどんどん茂ってる。都心から離れるほど、街が植物化してる。植物が育つスピードがあまりにも速い」
今際の国においての時間の経ち方に疑問を持ったアンは、東京の外に出ると言い残して亀山海斗の前から去って行きました。
次に映し出されたのは、今いる場所――世田谷の外れにあるコミュニティです。そこに並んだバンの中に、ある女がいました。
その女は、昔手術で頭蓋骨に穴を開けたことがあると語ります。そのためか、彼女は今際の国に来た瞬間のことを記憶しているのです。
「あの時、空に、花火が見えて、でも、あれは、実は、花……」
その瞬間、スペードのキングがコミュニティを襲いました。銃弾は人々を襲い、皆が倒れていきます。
映写機を乗せたバンに乗り込んだ亀山海斗は、自身が生きた証として映像を残すと強い決意を語りました。
次の瞬間、地響きが二人を襲います。カーテンを開けると、スペードのキングの旗を吊るした飛行船がすぐ近くに見えました。
あいつ
スペードのキングがウサギを狙っていることに気付いたアリスは、大声を上げてスペードのキングの気を引きます。
森の中に入って必死で逃げ回っていると、スペードのキングの正面からも発砲音が聞こえてきました。
アリスは身を屈めながら逃げようとしますが、森の中に張り巡らされた罠に引っかかって思いきり転んでしまいます。
目を覚ましたアリスは、暗い森の中にいました。そこで出会った義足の女の子ヘイヤは“あいつ”がアリスを知っていて助けたと語ります。
“あいつ”とヘイヤたちは何か作戦を実行していたそうです。しかし、アリスの乱入によって、その計画は果たされませんでした。
礼を言いに行ったアリスは、スペードのキングに対抗するほどの戦闘力を持つ“あいつ”がアグニだと知り、驚くのでした。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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