Netflixドラマ『地面師たち』エピソード5ネタバレ感想

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Netflix独占配信の『地面師たち』Episode#05は、石洋ハウスで青柳部長と須永部長の争いが起きる裏で辰の遺言により倉持が力を得る物語です。

ミヅチ
ミヅチ

石洋ハウス社長派がどれだけダメな一派かが分かる回でした。それなのに、モデルとなった会社では社長派が主流になったらしいですね……。

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Netflixドラマ『地面師たち』Episode#05情報

日本公開日2024年7月25日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、サスペンス
注意書きR-16+
暴力、性描写、薬物
上映時間45分

『地面師たち』Episode#05主なキャスト・スタッフ

キャスト

辻本拓海(つじもと・たくみ)
地面師・交渉役
綾野剛
『新聞記者』
ハリソン山中(やまなか)
地面師・リーダー
豊川悦司
竹下(たけした)
地面師・情報屋/図面師
北村一輝
『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと』
麗子(れいこ)
地面師・手配師
小池栄子
後藤(ごとう)
地面師・法律担当
ピエール瀧
『サンクチュアリ -聖域-』『忍びの家』
倉持(くらもち)
新人刑事、下村辰夫警部のバディ
池田エライザ
『Followers』
下村辰夫(たつ)
捜査二課の警部
リリー・フランキー
『ちひろさん』『パレード』
青柳(あおやぎ)
石洋ハウス開発事業部部長
山本耕史
『離婚しようよ』
ナレーション山田孝之
『忍びの家』『リラックマとカオルさん』
下村佐恵子(しもむら・さえこ)
辰の妻
川上麻衣子
須永(すなが)
石洋ハウス商業部部長
松尾諭
大谷(おおたに)
青柳の部下
清水伸
安倍川社長(あべかわ)
石洋ハウス社長
谷川昭一朗
川井菜摘(かわい・なつみ)
光庵寺住職/地主
松岡依都美
(かえで)
菜摘お気に入りのNo.1ホスト
吉村界人
『100万円の女たち』
オロチ
地面師グループの下っ端
アントニー
谷口(たにぐち)
菜摘のなりすまし
小林麻子
『深夜食堂:Tokyo Stories』
辻本正海(つじもと・まさみ)
拓海の父
猪股俊明
阿比留(あびる)
ABIRUホールディングス社長
安井順平
『君に届け』
羽場(はば)
理事官、下村辰夫警部の上司
岩谷健司
久保田(くぼた)
辰に救われた情報屋
オクイシュージ
西谷/佐伯(にしたに/さえき)
拓海を騙した地面師
赤堀雅秋

スタッフ

監督・脚本大根仁
原作新庄耕『地面師たち』
(集英社文庫刊)
音楽石野卓球

『地面師たち』Episode#05あらすじ

捜査二課の下村辰夫警部が亡くなり、部下となって間もない新人女性刑事・倉持は警察組織に不信感を覚え始めます。

手配師・麗子が連れてきたなりすまし役・谷口淑恵はリーダー・ハリソン山中や交渉役・辻本拓海が認める人材でした。

拓海が突きつけた無茶な条件をのむため、石洋ハウス開発事業部部長・青柳はあせっていました。同年代の商業部部長・須永は、青柳に忠告します。

須永の抱いた疑問はすべて無視し、青柳は契約に向かって突き進みます。その一方で、倉持は辰の言伝により、ある男と会っていました。

ここから先はネタバレがあります!

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『地面師たち』Episode#05ネタバレと感想・考察

辰との別れ

捜査二課の刑事・辰――下村辰夫警部の葬儀が教会で開かれました。辰の部下になったばかりの新人女性刑事・倉持は自殺という判断に疑問を持ちます。

辰の遺書に家族への感謝や退職後・体調面の不安が記されていたことが自殺という判断の大きな要因になっています。

捜査二課の課長に対して倉持は、地上げ屋・林と新橋の地主、そして恵比寿のなりすましの殺しについて、ハリソン山中が関わっていると告げました。

ハリソンが辰を殺したのではないか――そう口にする倉持を、課長は制します。納得できない倉持は辰の着信履歴を調べたいと言いますが、課長に却下されるのでした。

倉持~! 刑事ドラマ好きなら、汚職にまみれた上層部や犯罪者とつながりがある権力者という描写はあるあるなのに……しゃべりすぎです!

辰がハリソンを追っていたこと、それを倉持と共有していたことは課長を通じて内通者の本丸・羽場理事官にも届いてしまうのでしょう。

しかし、辰が最期にたどり着いたABIRUホールディングスとの関わりは倉持に伝わっていません。もちろん、石洋ハウスが標的だということも……。

倉持がここから先に進むためには、拓海について掘り下げていくしかないんですね。

手配師・麗子は、熱海から東京へと谷口淑恵を連れてきました。リーダー・ハリソン山中や交渉役・辻本拓海、法律担当・後藤が見守る中、面接が始まります。

谷口淑恵はすでに覚悟を決めており、剃髪していました。谷口淑恵は、光庵寺住職であり地主の川井菜摘として質問に答えていきます。

昭和51年7月3日生まれ、辰年、実家は東京都港区高輪5ー26ー6、ひとり暮らし、光庵寺勤め……谷口淑恵は静かによどみなく答えていました。

その品のある振る舞いを見て、ハリソンと拓海はなりすまし役はこの人だと確信しました。石洋ハウスとの面会は11月20日――10日後に迫っています。

白金グランドホテルのロビーラウンジカフェで行われる面会には、中間業者・ABIRUホールディングスの阿比留社長は呼びません。

また、光庵寺内を案内することを石洋ハウスの開発事業部部長・青柳と約束しています。そのために、下っ端のオロチが先月から庭師のバイトとして光庵寺に潜入していました。

久々に正気を取り戻した竹下を見た気がします。お金が尽きたような発言もありましたし、手持ちのシャブがなくなったのかもしれません。

なによりもショックだったのは、竹下の手下だったオロチがしれっと拓海の下についていたことでしょう。

拓海は味方の誰を動かすにしても、暴力は用いません。優しい声をかけ、相手がほだされるように、自分から動き出すように仕向けるのです。

北風と太陽のように、オロチにとって力で抑えつける竹下よりも、オロチの能力が活かせるように動かしてくれる冷静な拓海のほうがよかったのでしょう……。

しかし竹下は「うちのオロチ」とまだ所有物のように言っています。裏社会で生きてきたオロチにとって、竹下と離れるのは難しいのかもしれませんね。

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青柳 vs 須永

オロチは光庵寺で庭師のバイトをする中、入口の門・本堂・社務所の鍵を付け替える手はずを整えていました。

情報屋・竹下がふっかけた30億という報酬を、ハリソンは受け入れていました。その代わり、いつもハリソンが行う金の洗浄を竹下に任せていました。

光庵寺や駐車場の案内をしたあと、後藤と拓海は阿比留社長と合流して石洋ハウスに向かいます。そこでABIRUと石洋ハウスが契約を結ぶのです。

本物の地主・川井菜摘を連れ出すため、すでにお気に入りホスト・楓には話をつけてあります。寺の中を案内することは、難しいことではありません。

意外としっかりした受け答えができる谷口淑恵を見るに、なりすましだとバレてしまう危険性も低いように思われます。

順風満帆に感じますが、ここで竹下がロンダリング担当になったことが気にかかりますね……。

薬物中毒で正常な判断ができる時間が限られているというのが、竹下の現状です。そんな人に任せるだなんて、ハリソンにはどんな企みがあるのでしょうか……。

面会が10日後に迫り、青柳は会議室で熱弁をふるっていました。三井・東急・森・住友も乗り気のため、社内稟議決裁を急がなければならないと……。

そこで商業部部長・須永が異を唱えます。100億超の稟議を通すには取締役会の決議が必要で、2週間で112億を動かすのは社内規則に反するためです。

しかし、青柳も黙ってはいません。以前にも至急案件を扱った際、社長および数人の取締役から承認を得て稟議を通したことがあったのです。

すでに安倍川社長に話を通しており、社長決裁案件になることもあると青柳は語ります。27階・第3会議室で行われている会議の様子を、安倍川社長は見つめていました。

会議が終わると、須永が青柳に話しかけてきました。中間業者のABIRUはもともとアパレルで、石洋ハウスとの取引はひとつもないからです。

また、ABIRUが10億もの手数料を取ることも疑問視しています。さらには、まだ地主と会ったことがないのに100億規模の決済を通すなんて……。

東京五輪が決まってから地面師詐欺が横行しているため、慎重になれと須永は忠告します。しかし、青柳は100億規模の土地に地面師が関わるはずがないと決めつけていました。

青柳は自分があせっていること――あせらされていることに気づいていません。有り得ない状況に追い込まれている現状から目を背けているようにも見えます。

そんな青柳を見るに見かねてか、須永はいつもの敵意むき出しの態度とは違う話し方をしていました。

実際に土地の取引に関わる青柳よりも、少し離れて客観的に見られる須永のほうが傍目八目といったところ……冷静に物事を判断できるんですね。

しかし、須永が敵対する会長にすり寄っていることから、会長肝煎りのカザフスタン案件のほうが危ういぞと青柳は売り言葉に買い言葉で返してしまいます。

ガツガツしていながらもある程度は理知的な須永に比べて、青柳は頭のてっぺんから足のつま先まで体育会系なんですね。

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久保田昌志

面会日が決まり、ホスト・楓は沖縄旅行へと菜摘を誘い出します。楓は、アメリカのダイナーの雰囲気があるハンバーガーショップを経営する夢を話しました。

ホストをしていたのは、その資金となる1億を貯めるためだったと……。将来の夢を知らされると共に出身地へと誘われ、甘い言葉をささやかれ、菜摘は満足げでした。

しかし楓は埼玉県熊谷市出身です。具体例としてあげた「エンダー」や「ジェフ」などのお店も、拓海から教えられたものでした。

拓海は楓へと、絶対に菜摘から離れないように釘を刺します。3日間、沖縄にいる同業者に見張りをさせると、オロチは念入りに楓を脅すのでした。

ちゃんと「お金の話をされている!」と考えられるあたり、まだ菜摘にはまともな判断を下せる冷静さが残っているんですね。

しかし、実際に楓と関係を持ってしまったら分かりません。有頂天になり、楓との明るい未来を夢見る少女になってしまうかもしれません。

拓海としては、それを狙っているのでしょう。ちゃんと考えることができなくなるくらい舞い上がらせるのは、詐欺師の得意とするところです。

捜査二課の新人刑事・倉持は、辰の妻・佐恵子に会いにいきます。そこでスマホを受け取った倉持は、佐恵子の考えを知りたいと言います。

そこで佐恵子は、実の娘すら認める自殺を受け入れられずにいると明かしました。確かに辰の筆跡だが、遺書の文章に違和感を覚えるのだと……。

辰は仕事について家族に話すことはありませんでした。しかし、不審死をした場合は久保田昌志という人に連絡してほしいと、佐恵子に言伝をしていました。

佐恵子は結婚前に捜査二課で行政職員として働いていた頃、羽場理事官からセクハラを受けていました。そのため、羽場理事官には伏せるよう佐恵子は諭してきました。

また、辰が残したABIRUのメモ書きも倉持に渡されます。倉持はすぐに動き出しました。まずは、辰が残した名刺を頼りに久保田に会います。

久保田は情報屋でした。ゴシップ誌のフリー記者だった頃にヤクザに殺されかけたところを辰に救われ、裏社会のネタを辰に流すようになったのです。

辰と佐恵子について理想の夫婦だと語っていた倉持……まさか二人そろった姿を見られないだなんて思ってもみなかったでしょうね……。

なぜ辰は内通者が羽場理事官だとすぐに気づけたのだろうかと思っていたのですが、昔から倫理観のない男だと知っていたからなんですね。

そして新キャラ・久保田が出てきました。この作品で情報屋といえば竹下ですが、かなりタイプの違う情報屋が出てきましたね!

コワモテですが情に厚く、辰の死を告げられて涙を流すような男です。ここだけでちょっと好きになっちゃいそうです……。

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土地とヒト

久保田は、辰が自殺に見えるように飛び降りを強制されたのだと語ります。ライブドアの幹部が沖縄のカプセルホテルで割腹自殺したように……。

死ななければ家族全員を殺すと言われるのはよくあるパターンで、辰もそうだったのだろうと言いつつ久保田はこみ上げる涙を堪えます。

久保田が地面師リーダー・ハリソン山中について倉持と話している頃、ハリソンは拓海と一緒にいました。ポートエレン・ファースト 1979年を傾けながら……。

1979年は拓海の生まれ年です。スコットランドのアイラ島で蒸留されたウイスキーマニア垂涎の一本を、価値にうとい拓海に飲ませていました。

1983年に蒸留所が閉鎖されたことで3,000~4,000円ほどだった価値は高騰したのです。マニアが群がるのは、その希少価値のためだとハリソンは語ります。

知恵をつけた人間が行う最も愚かな行為が土地を所有したがることだとハリソンは説きます。人類の歴史から見ると、土地には人間を滅ぼしたいという思いがあるのかも、と……。

辰と久保田の関係や、辰の遺志を継いだ倉持を丁重に扱う久保田の男気が印象に残るシーンですね。

その一方で、ハリソンは拓海に対して「口説いてるのか?」と思うような行動に出ています。いや、実際、口説いているのかも……。

ハリソンは拓海を地面師として育て上げてはいますが、まだ拓海の心をつかみ切れてはいません。なぜ地面師になったのかも、まだ知らないようです。

そんな拓海の心を読み解きたいと思ったためなのか、ハリソンは饒舌に自論を展開します。歴史は土地の奪い合いによって生み出された悲劇なのだと……。

これを完全なる間違いだと言うことは、誰にもできないと思います。令和になった今でもなお、戦争は土地をめぐって起きているからです。

ハリソンは自らの欲と土地の欲、そして詐欺にかける相手の欲を満たす行為を行っている――ということでしょうか。

自室に戻った拓海は、机の中から妻・詩織と息子・俊海と共に移った伊豆の写真を取り出します。しかしその下には、もう一枚写真がありました。

裏返してある写真に写っていたのは、拓海を騙した地面師・西谷と地主になりすました男でした。すべてを失うきっかけとなった男たちと、ほがらかに笑う拓海の3ショットです。

拓海は写真をもとあった場所にしまうと、スマホのカレンダーを見ました。面会の日が迫っています。会議と書類確認の予定が延々と続いています。

そんな中、石洋ハウスでは問題が起きていました。商業部部長・須永が役員に詐欺の疑いがあると言って回っているため、稟議が通らない状況になったのです。

拓海はどうやって自分たちを騙した詐欺師を見つけるのだろう? と思っていましたが、ちゃんと写真を残しておいたんですね。

自宅は丸焼けだったので、会社に置いておいたか、持ち歩いていたか――心のどこかで復讐を望んでいたのでしょう。

そして須永は実力行使に出ました。恵比寿の具体例を出されては、役員たちも一笑に付すというわけにはいきません。

ハリソンの語る「土地を所有したいという欲望」にとりつかれた青柳がどんな行動に出るのか楽しみですね!

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社長決裁

部下・大谷から須永の動向を聞かされた開発事業部部長・青柳は、表情をくもらせました。そこで大谷は、地主・川井菜摘が本人か近隣住民に確かめてはと提案します。

しかし青柳は、菜摘の機嫌を損ねることを避けたいと言います。取締役4人のうち半分は会長派のため、簡単には進まないことは明らかでした。

手順が逆になってしまうけれど、社長決裁を先に済ませてはと青柳は安倍川社長に提案します。すると安倍川社長は実際に現地に向かい、それを稟議書に書き加えました。

そのメモ書きがあとから消されるとも知らず、役員たちは不動産稟議書に判を押します。最後に安倍川社長が判を押し、稟議書のメモは消されました。

法務部は不満をもらしていますが、青柳を含めた開発事業部社員たちはまったく気にしていません。稟議が通り、決裁が下りたことが重要なのです。

社長が現地を視察したのなら大丈夫だろうと、役員たちは判断したわけですね。本当にただその場に行ったというだけなのですが……。

視察という文言を見て、ただ見ただけだと思う人はそういないでしょう。しかし、それは消されるメモ書き――何を書こうが自由です。

真っ赤な嘘ではないが、事実でもない。そんなギリギリの橋を渡ることで、決裁までたどり着いたわけですね。ダメだ、この会社!

そして、近隣住民への確認など必要ないと青柳は豪語します。ここでもし確認していれば、なりすましだと気づけたんですけどね……。

盛り上がる開発事業部を見つめる須永に、青柳は勝ち誇った顔を向けます。その連絡が地面師グループにも伝わり、こちらも盛り上がっていました。

大きなヤマの前に……と法律担当・後藤と手配師・麗子は性欲を満たしに出かけます。そんな二人を尻目に、拓海は偽造パスポートの精度を上げようと考えていました。

同じ頃、ABIRUの情報をつかんだ捜査二課の刑事・倉持は、情報屋・久保田と共にABIRUの目の前にあるカフェにいました。

久保田は横浜方面を得意としており、拓海を騙した詐欺師を特定していました。西谷と名乗った男の本名は佐伯一真、ブローカーを通じてマニラに逃亡していたのです。

佐伯は何者かに殺されかけたことがきっかけで逃げたのだと久保田は言います。久保田は、現地の知り合いを使って佐伯を調べていくつもりでした。

情報屋・久保田は信じられないくらい優秀な情報屋でした。竹下もシャブをやめて真面目に情報屋やってほしいです!

拓海が西谷を見つけられないのは当然のことでした。西谷――佐伯はすでに日本にはおらず、海外で身を隠していたのです。

殺されかけたということは、もしかしたらハリソンが関わっているのでしょうか? 時系列が分からないのでなんとも言えませんね……。

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拓海と倉持

拓海は家族で訪れた稲取での思い出を頭に浮かべながら、妻と子の眠る墓に手を合わせます。祈り終えて立ち上がった拓海に、女性が話しかけてきました。

その女性は、倉持刑事でした。妻子の命日には墓参りするかもしれないと考えた倉持は、今日こそはと待ち構えていたのです。

倉持は警察であると身分を明かし、恵比寿の詐欺について話します。井上秀夫と名乗った地面師は拓海なのだと、倉持はまっすぐ拓海を見つめるのでした。

拓海にとって妻子との思い出は大切なものです。地面師として冷酷な顔を見せる拓海が柔らかい表情を見せるのも、喉を詰まらせるのも、家族を想うときだけです。

倉持は拓海が家族を奪われた人だと知ったときから、この事実に気づいていました。経験豊富な辰でさえ見逃した点です。

辰はハリソンを始めとした地面師たちはもちろん、危害を加えてきた羽場理事官をも戦う相手としか見ていませんでした。

倉持はそういう決めつけはせず、ひとりの人間として拓海を見ています。その異質さが解決への道を開くのかもしれませんね。

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『地面師たち』Episode#05まとめ

辰の死と共に、新たな情報屋・久保田昌志が登場しました。そして、辰の部下・倉持と共に辰の弔い合戦が始まりました

裏社会の人脈を持つ久保田と組んだことで、倉持はその能力を最大限に活かせるようになるでしょう。地面師たちにとっては厄介な相手になりました。

また、石洋ハウスでは青柳と須永による攻防がありました。考えが正しいのは須永ですが、安倍川社長とタッグを組んだ青柳が勝利を収めます。

勝ってはいけない側が勝ってしまい、やるべきこともしなくてよいと流されてしまいます。それこそ、ハリソンが語る土地所有欲によるものでしょう。

その欲をコントロールできなくなって欲望のままに動く青柳は、ハリソンの仕掛けた罠にずぶずぶとはまっていきます。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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