Netflixドラマ『地面師たち』エピソード6ネタバレ感想

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Netflix独占配信の『地面師たち』Episode#06は、石洋ハウスと契約を交わす日の前日となり思いもしないトラブルが起こることから始まる物語です。

ミヅチ
ミヅチ

『地面師たち』の中で最も短い回にも関わらず、病死が1件、殺人が2件、事故が1件、地面師詐欺が1件と目が回りそうです!

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Netflixドラマ『地面師たち』Episode#06情報

日本公開日2024年7月25日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、サスペンス
注意書きR-16+
暴力、性描写、薬物
上映時間37分

『地面師たち』Episode#06主なキャスト・スタッフ

キャスト

辻本拓海(つじもと・たくみ)
地面師・交渉役
綾野剛
『新聞記者』
ハリソン山中(やまなか)
地面師・リーダー
豊川悦司
竹下(たけした)
地面師・情報屋/図面師
北村一輝
『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと』
麗子(れいこ)
地面師・手配師
小池栄子
後藤(ごとう)
地面師・法律担当
ピエール瀧
『サンクチュアリ -聖域-』『忍びの家』
倉持(くらもち)
新人刑事、下村辰夫警部のバディ
池田エライザ
『Followers』
青柳(あおやぎ)
石洋ハウス開発事業部部長
山本耕史
『離婚しようよ』
ナレーション山田孝之
『忍びの家』『リラックマとカオルさん』
大谷(おおたに)
青柳の部下
清水伸
川井菜摘(かわい・なつみ)
光庵寺住職/地主
松岡依都美
(かえで)
菜摘お気に入りのNo.1ホスト
吉村界人
『100万円の女たち』
オロチ
地面師グループの下っ端
アントニー
久保田(くぼた)
辰に救われた情報屋
オクイシュージ

スタッフ

監督・脚本大根仁
原作新庄耕『地面師たち』
(集英社文庫刊)
音楽石野卓球

『地面師たち』Episode#06あらすじ

地面師リーダー・ハリソン山中を追い続けた捜査二課の刑事・辰の遺志を継いだ新人刑事・倉持は、ついに地面師のひとり辻本拓海と対面しました。

倉持によって拓海の心は揺さぶられ、拓海はある重大なことを見落としてしまいます。しかし、それに気づく間もなく新たな問題が起きていました。

地面師たちにとって抜き差しならない問題が発生したことで、手配師・麗子と法律担当・後藤は激しく言い争います。

その問題を解決する策を用意して迎えた契約当日――誰も知らないところで、ある人物がすべてを台無しにする作戦を立てていたのでした。

ここから先はネタバレがあります!

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『地面師たち』Episode#06ネタバレと感想・考察

衝撃

捜査二課の新人刑事・倉持は、手配師・辻本拓海に詰め寄ります。リーダー・ハリソン山中と組んで新たな詐欺を働こうとしているのだろうと……。

復讐のために地面師になったのならば、拓海の父・正海はそれを止めてくれと言っていたと――倉持はそう伝えます。

しかし、拓海の心に父の思いは届きません。倉持は体を張って拓海を止めるふりをして、拓海の車に発信機をつけました。

波立った心をなんとか落ち着けながら戻った拓海に知らされたのは、思いもしない展開でした。なりすまし役の谷口淑恵の息子が、面会前日の朝に亡くなったのです。

手配師・麗子と法律相談・後藤が言い争うのを止め、拓海は考えを巡らせます。この危機をどうするか、考えるのは拓海の役割でした。

拓海の車にひかれにいった倉持に対して、公務執行妨害に問うのかな? と単純なことを考えてしまった自分がいました。反省します。

「ひとりを捕まえても意味がない」と辰が語っていましたからね。倉持はその言葉をしっかり覚えていたのでしょう。

捕まえるのならば、ハリソンまでたどり着かなければなりません。そしてそのためには、距離の近い拓海を利用するのが最善です。

そんな罠にかかったとも気づかず、拓海はアジトに戻ってしまいました。そして冷静になる前に、新たな問題が起きてしまいます。

倉持のファインプレーにより、アジトの場所が分かったということでしょう。しかし、羽場理事官がいる限り、ハリソンには手が届かない気もします……。

麗子のストックから新たななりすまし役を探すのは難しそうでした。何度も体調不良などの言い訳を使ったため、日程の変更もほぼ不可能です。

後藤の思いつきの発言から、ハリソンは「麗子が地主・川井菜摘になりすます」という方法を取ることにします。

谷口淑恵の偽造免許証と麗子を見比べて、拓海はいけると判断しました。しかし、麗子は絶対に剃髪はしたくないと言い張ります。

ハリソンは、「殺す」「殺してみろ」と反発する麗子の髪をわしづかみにします。怒りをにじませつつ髪をむしり取ろうとするハリソンに、麗子は従うと決めます。

ギャラに1億上乗せすると告げられた麗子は、その足で剃髪に向かいます。麗子たちが車で出かけたあと、駐車場に倉持がやってきました。

麗子は命が関わったときのハリソンの恐ろしさを初めて目にしたのでしょう。勘のいい後藤や、実際に目の当たりにした拓海とはまったく違う感覚だったと思います。

ハリソンは命を軽く扱っているわけではないようです。目的を果たすために仕方がないこととして、命のやりとりをしているのです。

しかし、情報はすべて頭に入っているのだから麗子こそが適任だという考えには、賛同するしかありませんね。

それでも、美しさや派手さを武器にしている麗子にとって、幸の薄い女と似ていると言われたのは非常に腹立たしいことだったと思います。

そんなゴタゴタの一方で、倉持は拓海の車につけた発信機を見つかりにくい場所につけ替え、車を写真に収めました。一歩一歩、近づいてきていますね!

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契約当日の朝

11月20日――土地所有者の本人確認・物件の下見・最終契約が行われる日となりました。5:45――光庵寺から地主・川井菜摘がタクシーで出かけます。

白金グランドホテルでは、後藤と拓海がオロチからの連絡を受けていました。そこには剃髪し、尼の姿をした麗子もいました。

情報屋・竹下は空港で菜摘とお気に入りホスト・楓を見張る手はずです。現地には雇った見張りもいます。6:15――菜摘と空港で待っていた楓が合流しました。

8:10――石洋ハウス開発事業部部長・青柳は書類に目を通していました。8:40――拓海は麗子と面会の最終確認をしていました。

9:20――那覇空港に着いた菜摘と楓は、アテンドしてくれる人と合流します。そこにいたのは、東京にいるはずの竹下でした。

東京からの預かり物を人に見られないように渡したいと楓に告げた竹下は、菜摘をトイレに行かせます。

前日からホテルを取っておくのは、早朝から面会に向けた最終チェックをするためだったんですね。念入りですね~!

予定通りに進んでいる一方で、予定外というか、予想外の動きをしている竹下が気になります。現地の人を雇ったはずでは……?

そして、3日間は菜摘から絶対に離れずにいてほしいはずの楓を、さっそく菜摘から離してしまいました。どういうつもりでしょうか?

青柳と部下・大谷など数人が会社を出た頃、竹下は楓と多目的トイレに入っていました。渡すように言われたというカバンの中には、札束が入っています。

お金を見て油断しきった楓が背中を向けた瞬間、竹下は楓にナイフを突き立てました。抵抗むなしく何度も刺された楓は、あっけなく命を落とします。

竹下は血まみれの楓の写真を撮り、空港ロビーで待つ菜摘に見せました。思わず声を失う菜摘に、竹下は東京行きのチケットを渡します。

一通りやり終えて笑みを浮かべる竹下の前に、ある男が現れました。そんな想定外の出来事が起きているとも知らず、ホテルでは最終確認が続けられています。

恵比寿の件もあり、よく行くスーパーが伊皿子坂のピーコックや品川駅構内のクイーンズ伊勢丹であること、光庵寺の創建が1636年・寛永13年であることも想定問答に加えられました。

竹下は一体何を……? 薬物中毒がいきすぎて正常な判断ができなくなったのか、そもそも殺人衝動があったのか……。

想定問答をしている一方で想定外のことが起きるというのは、少し面白いですね。これが事実ベースだと思うと悪寒が走りますが!

しかし、優秀だと言われていた通り、後藤は「寛永は江戸」と即答できるくらいには知識がある人なんですね。

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下山する仲間

ハリソンから、菜摘が東京に戻ったと拓海に連絡が入ります。10:05 那覇発 12:10 羽田着の便です。光庵寺までは40分ほどしかありません。

予定通りに進めると、菜摘の帰宅時間と石洋ハウス立ち会いの物件案内が鉢合わせてしまうのです。なんとしても、12:45までに案内を終わらせなければなりません。

アドリブでなんとかしろと言われ、拓海は了解します。電話を切ると、ハリソンは一軒家へと向かっていきました。

そこには、ハリソンが雇った現地の輩によって捕らえられた竹下がいました。竹下はあっさり条件をのんだハリソンを疑い、すべてぶち壊しにするつもりだったのです。

追い詰められた拓海は、鉢合わせる危険はあるけれど、石洋ハウスとの契約をスムーズに進めるために時間通りにやると腹をくくります。

予定通りならば、14:00に石洋ハウスで契約を交わすはずでした。つまり、13:00よりも後に物件案内が終わる予定だったと考えられます。

それを12:45までに終わらせようと思うと、かなり不自然な動きをしなければならないでしょう。鉢合わせの危険を避けられても、違和感を抱かせる要因になります。

ハリソンがアジトで待機しているならば指示を仰げますが、そうでないならば現場で判断するしかありません。それは拓海の役割です。

拓海にとって、地面師になってから最大の試練が訪れたと言ってもいいでしょう。ここを乗り切れるかどうかで、拓海の今後は大きく変わります……。

ハリソンに不信感を募らせて不満をぶちまける竹下に、ハリソンは静かに語ります。竹下を切るつもりだったのは確かだが、そのタイミングは竹下自身が決めたのだと……。

引用元:Netflix Japan | ネットフリックス@NetflixJP

竹下を蹴り飛ばしたハリソンは、床に倒れた竹下の顔を何度も何度も踏みつけました。左手で持ったスマホで、竹下の頭がつぶれる様子を撮影しながら……。

11:45――拓海・後藤・麗子がホテルの部屋を出ます。拓海は下っ端・オロチを空港に向かわせ、本物の川井菜摘を見張り、必要とあらば足止めするよう指示しました。

12:00――石洋ハウスの面々が白金グランドホテルのラウンジに現れました。先に着いていた拓海たちが彼らを出迎えます。

地面師のアジトで拓海の車を見張っていた倉持に、情報屋・久保田から連絡がありました。拓海を騙した地面師・佐伯についての情報が得られたのです。

あまりにも印象的なセリフだったので、公式Xから画像を引用させていただきました。直訳すると「最も肉体的で最も原始的で最も興奮するやり方」ということですね。

ハリソンにとってそれは、中身が全部出てしまうまで頭を何度も頭を踏みつけるという方法だったわけです。

竹下のことを切るつもりなのは視聴者であるこちらも気づいていたので、本人は痛いほど分かっていたのでしょう。

しかし、それを受けて「ハリソンも巻き添えにしてやる」と考えるのは無理がありましたね。ハリソンはそんな簡単に罠にかかる男ではありません。

結局、ハリソンによって竹下は無惨な最期を迎えることになりました。薬物・ダメ・絶対! あ、もちろん詐欺もダメです……。

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ふたりの菜摘

12:02――土地所有者の本人確認が始まりました。菜摘のなりすましが谷口淑恵から麗子に替わったことは、誰も気づいていないようです。

後藤はいつものように圧をかけ、石洋ハウスの挨拶をやめさせます。予定を前倒しにさせるため、麗子は体調不良を装いました。

書類確認が終わり、麗子への質問が始まったとき――オロチから連絡が入りました。予定よりも早く菜摘が空港に着いてしまったのです。

手荒なことはしたくないと考えていた拓海でしたが、あまりに早すぎるためオロチに頼んで菜摘を誘拐することに決めました。

しかし、オロチが大きな声を出してしまったことで菜摘は身の危険を感じ、タクシーに飛び乗って逃げてしまいました。

何度も拓海に電話がかかってきて、拓海がそれを無視しないことで、青柳や大谷が不信感を持ち始めたように感じます。

オロチは考えが浅いところがあるので、ひとりで動かすには物足りない人材なんですよね……。しかし竹下は死亡、ハリソンは沖縄、どうにもなりません。

さらに、なにかのっぴきならない状況になっていることは、なりすまし役の麗子のメンタルにも影響を与えてしまいます。

麗子は朝覚えたはずの光庵寺創建の年を忘れてしまっていました。後藤は、そんなもの覚えていないと突っぱねますが、開発事業部部長・青柳は静かに答えます。

青柳は、1963年10月に石洋住建から石洋ハウスへと商号変更したと話します。その間を使って、拓海はスマホのメモ帳を拡大して麗子に向けます。

麗子が創建の年を答えたことで、本人確認が終わりました。12:18――拓海たちがホテルを出た頃、オロチは菜摘のタクシーを追って首都高速 横羽線の昭和島付近にいました。

菜摘の車が渋滞にはまったことは幸運でした。12:25――光庵寺駐車場にて物件下見が始まります。青柳の部下・大谷は新たな商業ビルの計画を麗子に説明します。

1階から3階が飲食店、4階から13階がオフィス、14階から21階がホテルになる……そんな大谷の丁寧な解説を、後藤はかったるく感じていました。

さすがに大手企業で成り上がるだけあって、青柳は簡単には落とせない相手です。後藤の圧に負けず、しっかりと言い返してきました。

しかし、それは拓海にとって想定内のことだったのでしょう。何か答えられないことがあったときのために、はじめからメモ帳を用意していたようです。

ずっとスマホを手に持っているのはオロチの連絡をすぐ受けられるようになのかと思っていたら、こういうタイミングで違和感なく画面を見せられるようにという意味合いもあったんですね!

高速から下りたら渋滞はなく、オロチの乗ったタクシーはどんどん引き離されてしまいます。あせったオロチが運転手を脅していると、横からきたトラックに突っ込まれてしまいました。

その音は拓海にも聞こえます。オロチが消息不明となったそのとき、オロチを手下にしていた竹下は一軒家もろとも爆発させられているのでした。

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『地面師たち』Episode#06まとめ

ついに契約の日がくるぞ! とわくわくしていたら、まさかの谷口淑恵フェードアウト……そして麗子の尼僧姿が見られることになりました。

『地面師たち』を見た人におすすめする作品の中に『鎌倉殿の13人』があげられているのはなぜなのかと思っていたら、こういうことだったんですね!

そして、竹下の予想外の行動からの、それを予測していたハリソンの素早い移動、自らの欲を満たしつつ制裁を下すハリソンの恐ろしさ……。

その裏で進められていく契約もスムーズにはいかず、あせったオロチが大変な目に遭ってしまいました。菜摘の動きが読めなくなった今、契約はどうなるのでしょうか!?

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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