こちらにはNetflixで配信中の台湾ドラマ『華燈初上―夜を生きる女たち―』エピソード16のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
ローズ/羅雨儂(ルビー・リン/林心如)
スー・チンイ/蘇慶儀(シェリル・ヤン/楊謹華)
ジャン・ハン/江瀚(リディアン・ヴォーン/鳳小岳)
ホー・ユエン/何予恩(デレック・チャン/張軒睿)
マー・ティエンホワ/馬大華/ヒノキ(ウォレス・フォ/霍建華)
ルー・パオロン/劉寶龍/ベイビー(ウー・カンレン/呉慷仁)
ハナ/リー・シューホワ/李淑華(エスター・リュウ/劉品言)
アチー/チー・マンル/季满如(シエ・チョンシュアン/謝瓊煖)
アイコ/ワン・アイレン/王愛蓮(パフ・クオ/郭雪芙)
ユリ/黄百合(ニッキー・シエ/謝欣穎)
ヤヤ/林雅文(キャミー・チャン/江宜蓉)
シャオハオ/小豪(フー・ウェイジエ/胡瑋杰)
パン・ウェンチェン/潘文成(トニー・ヤン/楊祐寧)
アタ/阿達/リー・チェンタ/李建達(ジャン・グァンチェン/章廣辰)
あらすじ
中山(ジョンシャン)警察署のパン・ウェンチェン刑事は、日系ナイトクラブ「光」のオーナーであるスー・チンイ殺害の容疑者としてジャン・ハンを連行します。
しかしジャンは事件当夜にスーと揉めたことは認めたものの、殺害については否定し帰っていきました。
「光」のママ・ローズは昨晩突然に自宅を捜索しに来た警察に怒っていました。そこでウェンチェン刑事は麻薬を差し出します。
スーは生前、ローズをはめるためにスーツケースに麻薬を仕込んでいました。そしてヒノキを操り、ローズを逮捕させようとしたのです。
ローズはすぐにヒノキへとスーの真意を伝えに行きます。ウェンチェン刑事はローズの行動に振り回されるのでした。
その頃、スーの義父でありながらスーを手籠めにしていたチューは、ズーウェイが実の息子だとスーの母に知らされていました。
繁盛する「光」を仕切るローズは、ユリの不可解な行動には麻薬が絡んでいると直感し調べ始めます。
ローズは、男のために人生を棒に振らないようユリを説得します。そしてやはり、ユリのバッグからは麻薬が出てきました。
ズーウェイを通じてローズへと本心を伝えたジャンは、偶然スーを殺した犯人を知ってしまいます。
しかしローズにスー殺害犯を伝える前に、アタ刑事の手によってジャンは車ではねられてしまうのでした。
ミヅチガタリ
ウェンチェン刑事は被害者であるスーにすら信頼を置かず、スーが悪意を秘めていたことを突き止めました。
「殺された人=可哀想」という脊髄反射のような考え方をせずに、淡々と真実を追い求める姿勢はいいですよね。
スーがローズを再び刑務所へと送ろうとしていたこと、そのために自分を慕うヒノキを利用したことが明らかになりました。
やはりスーの中には「『光』は私が買い取ったクラブ」という意識があり、ローズに譲るのは受け入れ難かったのでしょう。
ズーウェイは巻き込まれずにいてほしかったのですが、本当の父親に事実を知られてしまいましたね……。
スーはズーウェイを大切に想っていたようですが、ズーウェイがローズを想う気持ちは察していないところに視野の狭さを感じます。
ユリが麻薬取引に関わっていることがローズに知られました。成分分析によりスーの所持品と同じものだとすぐ分かるでしょう。
ユリの気持ちが揺れることでヘンリーの立場はどう変わるのでしょうか? コウ検察官の運命やいかに!?
そんな中、ジャンがアタ刑事の運転する車にはねられました。アタ刑事が守りたい人というと……ハナですよね。
ここにきて、まさかのハナ犯人説が出てきました。震える声も女性のものに聞こえましたし、本当にハナが犯人なのでしょうか?
華燈初上―夜を生きる女たち― 第16話
ジャンの疑い
中山(ジョンシャン)警察署に、パン・ウェンチェン刑事に連れられた元脚本家のジャン・ハンがやってきました。
日系ナイトクラブ「光」のオーナーであるスー・チンイが殺された事件で、ジャンが容疑者となったのです。
「光」の近くに住む中年女性は、男がスーを壁に押し付けて騒いでいた様子を目撃していたのです。
ジャンを見た目撃者は、スーを襲ったのはジャンだと証言しました。ジャンは腹を決めたのか、素直に話し始めます。
スーとは事件当夜は既に別れており友人だったと語り、その前にローズと付き合っていたことも否定しませんでした。
スーを殺したのはジャンではないかと疑うウェンチェン刑事の顔を眺めながら、ジャンは冷静さを失わずにいました。
「俺が殺す瞬間も見たと?」スーと一緒にいたと証言する目撃者がいると知り、ジャンは攻めに転じました。
ウェンチェン刑事はすぐに落とせないと悟り、ジャンを一旦帰宅させることにしました。
そこに部下のアタ刑事がやってきて、コウ検察官の指示でローズの自宅に捜索に入ったことを話します。
コウ検察官はタレコミがあり上の指示でローズ宅の捜索をしたと話しますが、ウェンチェン刑事は納得していないようでした。
罠
翌朝、ローズと同居しているホステスのハナが出かけたのを確認して、ウェンチェン刑事はローズの部屋を訪ねました。
昨夜に突然の捜索があったことで怒っているローズでしたが、ウェンチェン刑事が麻薬を出したことで顔色が変わります。
コウ検察官の捜査が入るより前、日中にウェンチェン刑事はローズ宅を捜索して麻薬が入った袋を発見していたのです。
麻薬があったのは、青いスーツケースの中でした。スーはローズのものだと言いましたが、ローズが開けたことのないスーツケースです。
マー・ティエンホワ――通称ヒノキが仕掛けた罠だろうとウェンチェン刑事は読んでいました。
スーがローズの所有物と偽ったスーツケースの中に麻薬を仕込み、それを発見させるためにヒノキが警察を動かしたのです。
その頃、ローズの息子とされているけれど本当はスーの子であるズーウェイは、演劇部でステージを使って練習していました。
ズーウェイは臨時顧問ジャンの指導のもと、真剣に演劇と向き合っていました。だからこそ、任された001役を演じられないと考えます。
そんなズーウェイに、ジャンはアドバイスします。しかし人生経験の少ないズーウェイはジャンの言葉を理解しきれません。
ズーウェイを迎えにきたハナは、初めてジャンが学校に勤めており、ズーウェイと親しくしていることを知り驚くのでした。
もうひとりの息子
ローズは単身ヒノキに会いに行きました。そして率直に「私をハメた?」と尋ねます。
そこにウェンチェン刑事がやってきました。ローズの家に仕掛けられた麻薬を取り出し、罠をかけたのはヒノキかと問います。
ヒノキは、スーが親友ローズをはめた上に、ヒノキを利用したことをすぐには受け入れられないようでした。
ふたりは無事にヒノキのアジトから抜け出します。ローズは、ウェンチェン刑事が一日中尾行していると気付いて行動していたのでした。
スーの母スー・メイユーは、自らを愛人としていた男チューに会いに行きました。そして、ズーウェイの出生証明書を見せます。
ズーウェイがスーの子であり、その父親がチューであるとスーの母は語ります。チューは驚きを隠せません。
1974年3月10日、事件発覚の14年前――ローズと名乗る前のロー・ユノンとスー・チンイはお隣さんで高校の同級生でした。
不良少女だったユノンと娘が仲良くしていることで、スーの母は不機嫌でした。母娘の衝突は激しくなる一方です。
義父としてスーを慰め励ましていたチューでしたが、成熟したスーの身体に触れたチューは劣情を抑え切れなくなります。
スーの母は娘が襲われて助けを求めていることを知りながら、眠っている振りをしてやり過ごしてきたのでした。
ユリの秘密
営業再開し満席になり続けている「光」のトイレでは、未だにユリが麻薬取引を行っていました。
チーママとなったアチーは、ユリの嘔吐していたという言い訳を頭から信じ込みますが、ローズは疑いを持っています。
ローズは稼ぎに貢献したホステス全員を招き、ヤヤの誕生日パーティーも兼ねて自宅で鍋パーティーを開くことにしました。
面倒臭そうなユリも巻き込んだローズは、今の彼氏にのめり込んでいる様子のユリに忠告します。
他に女がいるかもしれない、仕事を手放すほどの明るい未来がないかもしれない、手元にある幸せも見てほしいと……。
誕生日ケーキを前に、ヤヤはローズに疑いをかけたことを謝り、今までの感謝を伝えました。
チーママとなったアチーは、開店記念日が近いからと郷土料理を作って日本人客を出迎えようと提案します。
今まではオーナーのスーとママのローズが話し合って記念日の企画を決めていましたが、次からは全員で相談しようとローズは語ります。
盛り上がっている食卓を中座したローズは、別の部屋にひとまとめにしてあるホステスたちのバッグを探りました。
するとユリのバッグのポーチから、小分けにされた麻薬が出てきたのでした……。
こんなはずでは
ズーウェイの出演する舞台が上演されました。袖で臨時顧問ジャンが見守り、客席ではローズが視線を送ります。
ジャンはそっと袖から姿を現し、ローズを見つめました。ローズはその視線に気付きます。
そして「星の王子さま」で001役のズーウェイが語る言葉は、付き合っていた頃にジャンと交わした言葉だと気付きました。
舞台が終わり、ジャンは大道具を車に積んでいきます。これらは雅釣(ヤージュン)児童養護院から借りてきたものなのです。
相変わらず軽口を叩いていたジャンでしたが、吹っ切れた様子のローズを見てやっと「ごめん」と謝ることができました。
そしてローズへの言葉を残すため、カセットテープに声を残そうとします。しかしすぐにテープが終わってしまいました。
テープを巻き戻したジャンは、録音されていた声を聞きます。「こんなはずでは。彼女は死んだ?」
震える声は、ジャンにとって聞き覚えのあるものでした。ジャンは大雨の中、車を走らせて雅釣児童養護院に向かいます。
児童養護院の院長は、足元が悪いため泊まっていってはどうかとジャンに言います。しかし、ローズと約束があるとジャンは断りました。
帰りに乗るタクシーを待っていたジャンでしたが、車は停まる様子を一切見せずに真っ直ぐジャンに突っ込んできました。
ジャンをはねたことを確認した運転手は車を停め、ルームミラーの角度を調整します。そこに映ったのはアタ刑事の姿なのでした……。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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