こちらにはNetflixで配信中の台湾ドラマ『華燈初上―夜を生きる女たち―』エピソード6のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
ローズ/羅雨儂(ルビー・リン/林心如)
スー・チンイ/蘇慶儀(シェリル・ヤン/楊謹華)
ジャン・ハン/江瀚(リディアン・ヴォーン/鳳小岳)
ホー・ユエン/何予恩(デレック・チャン/張軒睿)
ハナ/リー・シューホワ/李淑華(エスター・リュウ/劉品言)
アチー/チー・マンル/季满如(シエ・チョンシュアン/謝瓊煖)
アイコ/ワン・アイレン/王愛蓮(パフ・クオ/郭雪芙)
ユリ/黄百合(ニッキー・シエ/謝欣穎)
ヤヤ/林雅文(キャミー・チャン/江宜蓉)
シャオハオ/小豪(フー・ウェイジエ/胡瑋杰)
パン・ウェンチェン/潘文成(トニー・ヤン/楊祐寧)
アタ/阿達/リー・チェンタ/李建達(ジャン・グァンチェン/章廣辰)
あらすじ
日系ナイトクラブ「光」の人気ホステスであるハナを車に連れ込んだシュウ・クオピアオは、その欲望をハナにぶつけます。
抵抗し殴られて傷だらけになったハナは、走る車から人気のない道へと放り出されてしまいました。
搬送されたハナを病院へ迎えに行った「光」のママ・ローズとオーナー・スーは、まだ不仲を解消できてはいませんでした。
すぐにクオピアオは捕まり、報告しにきたウェンチェン刑事はホステスたちの前でハナが襲われたことを喋ってしまいます。
スーは敵意をむき出しにするアイコに忠告し、そこにローズが加勢します。しかし、ローズは未だスーを許してはいませんでした。
そんな中、ローズはウェンチェン刑事と仲良くなっていきます。ビリヤードを通じて、ふたりはやっと友人になりました。
ハナを自宅で保護していたローズでしたが、ある日外出中にスーが自宅を訪ねてきました。その後、ハナが姿を消します。
ローズがハナの行方を気にしている頃、スーもまた悩みを抱えていました。そしてその悩みの種が姿を現します。
スーの家に上着を取りに来たジャンは、スーも他の女と同じだったと冷たく告げます。
ジャンにもし結婚するならその相手はローズだと言われ、スーは泣き叫び手首に割れたグラスの破片を押し付けるのでした。
ミヅチガタリ
クオピアオ登場から逮捕までがスピーディーで驚きました。まあ、証拠がどうとかあんまり考えてなさそうですもんね……。
もし相手が売春婦でも、仕事場ではないところで金も払わず同意も得ずに行為に及ぶのがアリだと思った理由が知りたいです。
そしてアタ刑事がウェンチェン刑事から学んじゃいけないところばかり似てきていて心配ですね。
そして気になるのは、スーがハナをローズから引き離した理由です。もしかして、ローズを孤立させたいのでしょうか……?
スーはどこかで「ローズは素直さゆえに愛される女」「スーはいつかメッキがはがれて愛を失う女」と分かっているのでしょう。
それでも企業幹部の中村からプロポーズされるだけの魅力はあるわけですし、現状に満足することはできないものでしょうか……。
しかしローズは驚くほど男運がないので、外野から見る分には、まともな男に好かれる余地のあるスーの方がいい女なんですよね。
高校時代からの親友ということなので、スーの抱えるローズへのコンプレックスは根が深そうですね……!
あとジャン! ジャンに文句が言いたいです! 言わなくてもいいことばっかり言うよね、ジャンは!!
脚本家としての業やら何やらを置いておいて、ジャンは単純にクズなんだと強く思いました。
華燈初上―夜を生きる女たち― 第6話
捨てられたハナ
1980年9月23日、台北 三重豆干厝(サンチョンドウガンツォ)――ハナは売春婦として働いていました。
火の点いたままの煙草を右手に持ったまま、何の反応もしなかったために一番安い売春婦だったのでしょう。
行為を終えた客が帰った後は、右手に持った煙草を吸い、左手でペンダントを引き寄せて唇に引き寄せるのを繰り返します。
ハナをワンボックスに連れ込んだシュウ・クオピアオは、散々ハナを殴りつけて売春婦の頃のように乱暴した後……。
走行中のワンボックスのドアが開いて、人気のない雨の夜道にハナを放り出しました。ワンボックスはそのまま走り去っていきます。
しばらく横たわったままでいたハナでしたが、ゆっくりと立ち上がると、とぼとぼと歩き出すのでした。
1988年8月29日、台北――病院の廊下には、少し離れて「光」のママであるローズとオーナーのスー・チンイが座っていました。
中山(ジョンシャン)警察署から、班長のパン・ウェンチェン刑事とその部下でハナと親しいアタ刑事が駆けつけます。
クオピアオと他3人がハナを襲ったと知り、アタ刑事は自分を責めていました。そして、報復すると喚き散らします。
ウェンチェン刑事は、アタ刑事に警察官としての自覚を持つよう促して去っていきました。
ハナとアタ
「光」のママであるローズですが、ホステスのハナのことは友達として面倒を見たいと思っていました。
「光」のオーナーであるスーは、高校時代からの親友だったローズとの間に距離ができたままであることを気にします。
とげとげしい言葉で会話をするローズとスーは、仲直りできないまま別れるのでした。
ウェンチェン刑事とアタ刑事に付き添われ、ローズはハナを連れて自宅に戻りました。
ハナはシャワーを浴びるよう勧められましたが、昨晩のことがフラッシュバックして嗚咽し始めてしまいました。
ハナは心に深い傷を負い、自分には価値がないのだと考えるようになっていました。そんなハナを、ローズは静かに抱き締めます。
死を口にするハナに「死んじゃダメ」とローズは諭します。今のローズには、それしかできないのでした。
アタ刑事はワンボックスのナンバーを覚えていませんでしたが、監視カメラ映像によりクオピアオの乗っていた車は特定されました。
クオピアオがいる建物を特定して乗り込んだアタ刑事は、発見したクオピアオを歯が折れるまで殴りつけます。
ウェンチェン刑事に強制性交等罪と賭博罪で逮捕すると言われたクオピアオは、ハナを売春婦と呼び、さらにアタ刑事から殴られるのでした。
敵の敵は味方
ハナは2週間「光」を休むことになりました。ホステスたちはシフトの調整に協力することになり、理由を知りたがります。
しかしママのローズは黙秘を貫き、オーナーのスーは身内に不幸があったと嘘をつきます。
そこに一段落したウェンチェン刑事がやってきて「レイプ犯が捕まった」と言います。
それを聞いたホステスたちは、ハナがレイプされたのだと推測しました。クールなユリは、昨晩の噂を聞いていたのです。
それは、誰かが車で誘拐されたという噂でした。最年長ホステスのアチーは、それもハナの話だろうと言います。
以前店に来たクオピアオは、ハナが売春婦をしていた頃の常連だったんだろうとアチーはどこか楽しそうでした。
閉店後、帰ろうとする最年少ホステスのアイコを呼び止めたスーは、忘れ物だと言ってアイコが仕込んだ密会写真を渡しました。
「恋敵に攻撃するのは自分に自信がないからよ」スーに責められたアイコは食い下がりますが、ローズがスーに加勢します。
アイコをクビにする権利を持つのは、オーナーのスーとママのローズです。アイコはふたりが結託するのは想定外で驚くのでした。
ビリヤード
スーはローズが許してくれたものだと思いましたが、ローズはただママとして適切に振る舞っただけでした。
不機嫌なローズを迎えに、ウェンチェン刑事がやってきました。ハナのことを隠しておきたかったローズは怒りを滲ませます。
しかし、ウェンチェン刑事に連れられてビリヤード場に連れて行かれたローズは、その面白さに夢中になっていきました。
ビリヤードが得意なウェンチェン刑事は、手取り足取りローズに技を教えていくのでした。
事件発覚日、1988年10月6日――ローズから渡された名刺を見ながら、ウェンチェン刑事は「光」に電話をかけます。
その時、検察官のコウが殺人事件の捜査チームを組む役目をウェンチェン刑事に任せにきました。
ウェンチェン刑事は、家族はまだ見つけていないけれど、友人に連絡するとコウ検察官に伝えるのでした。
事件発覚の1ヶ月前、1988年9月1日――スーは休んでいるハナの様子を見るため、ローズの自宅を訪ねていました。
その後、ハナは書置きを残して姿を消しました。故郷が恋しいから帰郷して両親に会うのだと……。
帰宅したローズは、ハナの行動に納得がいかず頭を抱えていました。その頃、スーは自宅に戻って花を活けているのでした。
「光」での取引
「光」のオーナーであるスーは恋人ジャンと連絡を取れなくなり、焦り始めていました。
その一方、上客である日系企業幹部の中村正男はスーを積極的に口説いてきます。共に日本に帰り、結婚しようと匂わせて……。
そんなふたりの様子を見ながら、最年長ホステスのアチーは複雑な表情を浮かべていました。
アチーは貧しい家に両親と共に住んでいます。家事もせず稼ぎも悪いアチーは、両親からお荷物扱いされているのです。
媽祖様にお参りに行ったアチーは、出世でも結婚でもなく宝くじがひとつでも当たるようにと祈るのでした。
クールなホステスのユリは、昼に働くデパートのブランドショップを抜け出して、恋人であるホストのヘンリーと会っていました。
ヘンリーは突然、今夜50gの麻薬を「光」で売りたいと言ってきます。まだ計量もしていないため、ユリは文句を言います。
しかしヘンリーがどうしてもと言うので、ユリは応じました。そして取引相手が店にやってきます。
取引方法は、トイレに置いた小さなジュエリーケースに麻薬を忍ばせるというやり方でした。
トイレに続いて入るユリと客の不審な姿を、スーはじっと見つめているのでした。
スーの衝撃
「光」のホステスであるユリから受け取った麻薬をさっそく吸った客でしたが……それは麻薬ではなく小麦粉でした。
スーはユリのロッカーを調べます。そして二重底のジュエリーケースを見つけ、決定的瞬間を押さえるのを待ちました。
ユリは急いで麻薬を計量するため、バックヤードで麻薬を広げます。そこにスーが現れ、ユリから麻薬を奪っていきました。
ユリは慌てて恋人のヘンリーに電話をかけて報告しますが、ヘンリーは怒るばかりなのでした。
ローズの息子ズーウェイは、ローズと高校時代から親友であるスーを母のように慕っています。
ズーウェイとのショッピングを終えて帰宅したスーは、家の前で待っていた恋人ジャンと出会います。
いきなりやってきたジャンに驚くスーですが、ジャンが上着を受け取っただけで去って行くことにも驚きました。
スーの予想よりも早く終わりはやってきました。ジャンにとって、スーとはただ慰め合うだけの関係だったのです。
別れの理由を知りたがるスーに、ジャンは「他の女と同じだ。嫉妬深い。独占欲が強く、愛情に飢えてる」と語りました。
そしてジャンは最後に「仮に誰かと結婚して身を固めるとしたらロー・ユノンを選ぶ」とささやくのでした。
結局ジャンはユノン――ローズのものだったのです。スーが思っていた通り、ジャンはローズからの借り物でした。
ショックを受けたスーはユノンの名を何度も叫んだ後、シンクに叩きつけて割ったグラスの破片を自分の手首に押し付けたのでした。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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