ABEMAドラマ『死ぬほど愛して』エピソード7ネタバレ感想

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ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』エピソード7「愛する人のために」は、ついに神城真人が新たな保険金殺人へと動き出す物語です。

ミヅチ
ミヅチ

残り二話となり、真人が目的を果たすために動き始めました! ここからが本編です!!

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ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』エピソード7「愛する人のために」情報

公開日2025年5月8日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス
注意書きR-16+
大人向けのテーマ
上映時間36分

『死ぬほど愛して』エピソード7「愛する人のために」主なキャスト・スタッフ

キャスト

神城 真人
澪の夫/震災孤児の金倉俊紀
成宮寛貴
神城 澪
真人の妻/前夫からDVを受けていた
瀧本美織
石黒 颯馬
週刊玉石の記者・南沢夕陽の先輩
細田善彦
南沢 夕陽
殺害された週刊玉石の記者
久間田琳加
吉岡
富沢刑事の部下/連続殺人を追う
粟大和
富沢
刑事課の警部補/連続殺人を追う
山口馬木也

スタッフ

原作天樹征丸
漫画草壁エリザ
監督城定秀夫
脚本城定秀夫
高橋幹子

『死ぬほど愛して』エピソード7「愛する人のために」あらすじ

結婚式と新婚旅行とを兼ねて、神城真人と澪との夫婦は青木ヶ原へと向かっていました。そのあとを、週刊玉石の記者 石黒颯馬が追っています。

真人はチャペルに行く道中に通る場所だからと言って、澪を青木ヶ原樹海の奥へと連れて行きました。

石黒は警察と連絡を取りつつ、二人のあとを追います。そんな中、真人と結婚した2ヶ月後に亡くなった前妻 彩についての新情報が出てきて――。

ここから先はネタバレがあります!

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『死ぬほど愛して』エピソード7「愛する人のために」ネタバレと感想・考察

青木ヶ原へ

神城真人と澪との夫婦は、自家用車に乗って新婚旅行先へと向かっていました。澪は、不妊治療をしたいと真人に持ちかけます。

子育てについての悩みが流れてきたことで、真人は気を遣ってラジオを消していました。澪の提案を聞き、真人はふうっと息を吐きます。

二人は、戻ったら不妊治療を始めようと約束しました。そうしてホテルで甘い時間を過ごす二人を、じっと見つめている人がいます。

それは、自宅マンションから尾行してきた週刊玉石の記者 石黒颯馬でした。澪から拒絶されても、石黒は澪を見捨てていなかったのです。

真人は今回の旅行中に澪を殺害するつもりでしょう。先の話をされたところで、なんの意味も持たないはずです。

真人がいい夫を演じるのは、妻から信用を得て、自分に依存させ、保険金殺人を実行しやすくするために他ならないでしょう。

ただ気になるのは、子どもに関する話だけには優しい顔でゆったりと答えることができなかったという点です。

真人――に成り代わった金倉俊紀は、親からまともに愛されなかった子どもでした。親から大切に扱われることがなかった身の上なのです。

身近に見てきた夫婦像はというと、子どもを放って自分に金を恵んでくれる相手に媚びる母親と、血の繋がらない子どもを邪見に扱う父親です。

親と子という関係性について考えることは、真人にとって苦痛なのかもしれませんね。

翌朝、澪が眠っている間に、真人は出かける準備を始めます。真人は自分の体を壁にしながら、水筒の中になんらかの液体を垂らしました。

二人きりの結婚式をするため、二人はドライブを始めました。最初はゆったりと運転していた真人でしたが、急にアクセルを踏み込みます。

真人は、後ろからつけてくる石黒に気付いたのです。石黒を振り切るため、真人は急ハンドルで前方の車を避けながら走り去っていきました。

真人について調べていた刑事課の富沢警部補は、ある結果を石黒に報告します。真人と結婚した直後に亡くなった前妻 彩についてです。

彩の体内から微量のトリカブトとフグ毒の成分が検出され、他殺として再捜査が決まりました。そして、青木ヶ原で真人を追う石黒に協力すると伝えました。

トリカブトとフグ毒とを用いた殺人ということで、やはり参考にした事件は1986年の”トリカブト保険金殺人事件”でしたね!

二つの毒がそれぞれの効果を弱め合って死亡時間を大幅に遅らせるものの、最後には必ず死亡させる――という毒の使い方でした。

どちらも、ごく微量で効果の出る毒同士です。効果が出るまで時間がかかることもあり、実際の事件でも最後の一件のみでしか立証されませんでした。

彩の姪であり石黒の後輩である記者 南沢夕陽の調査、石黒の警察への働きかけ、富沢警部補の柔軟な対応により、真人の過去の罪が暴かれたわけですね。

しかし、次の被害者になるでろう澪は、すでに青木ヶ原に連れて来られてしまいました。石黒は引き離され、警察はすぐに動けず、かなり危険な状況です!

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ふたりの結婚式

真人が予約していたチャペルに向かうため、澪は鳥かごを持って森の中を進んでいました。まだ先だからと言われ、澪は少し休むことにします。

真人から差し出された水筒の飲み物を、澪は素直に飲み干します。そんな澪に、真人は落ち着いた声で問いかけました。

「俺が一緒に死のうって言ったら、死んでくれる?」――澪は少しだけ間を置いて、真人が一緒ならそうすると答えます。

お互いに真っ白な婚礼衣装を身にまとい、澪の文鳥に見守られながら永遠の愛を誓い合う二人……そのとき、澪の首元に蜂が飛んできました。

目を覚ました澪が見たのは、真人の後ろ姿でした。真人は「妻とはぐれてしまった」とホテルに電話をかけています。

澪は情緒不安定なのだと説明しながら、真人はふと振り返ります。真人と目が合ったあと、澪はふと自分の手元に視線を落としました。

そこには、いつか自分が真人に残した「ごめんなさい」というメモがありました。その横には、蓋が開けられた薬瓶も置かれています。

電話を切った真人は、澪からの愛はすべて金に換えると語ります。1年前に死のうとした澪は、また死のうとしても不思議ではありません。

1年間楽しい思いをさせたのだからと、真人は澪に死を与えようとします。しかしその瞬間、石黒が真人につかみかかりました。

石黒ともみ合った末に、真人は斜面を転げ落ちました。大きな石に頭をぶつけて動けなくなった真人ですが、まだ澪に近付こうと足を動かします。

彩は病死に見せかけた毒殺、夕陽と彩葉とは絞殺でした。妻とそれ以外の女性とで殺し方が違うのは、保険金のことがあるからでしょう。

澪はどうやって殺すつもりなのかと思っていましたが、単純な話でしたね。澪には自殺未遂歴があるため、自殺に見せかければいいのです。

彩のことは結婚して2ヶ月ほどで殺しました。澪と1年かけて幸せな夫婦を演じてきた理由は、契約から1年以内の自殺だと保険金が下りないからでしょう。

澪は一度、真人に殺されることを受け入れました。それは、真人によって周囲から孤立させられ、真人に依存するように仕向けられたためです。

真人と離れて一人で生きていくという選択肢は、澪にはありません。二人で生きていけない以上、一人で死ぬか、一緒に死ぬかの二択になってしまったのです。

落ちてしまった真人にも、一度は駆け寄ろうとしました。それほど真人のマインドコントロールが効果を出していたと言えます。

やはり警察は間に合わなかったようで、石黒が単独で澪を助けに行くことになりましたね。

石黒には、真人を甘く見ていたために後輩 夕陽を殺されてしまった後悔があります。そのため、今度は絶対に助けるという信念が見えます。

しかし、真人はこのまま死んでしまうのでしょうか……。できることならば、きちんと罪を問われ、しっかりと精神的な治療を受けてほしいと思います。

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倒れた真人――金倉俊紀の周りにもやがかかってきました。そこに、搬送された当時の姿のままに妹 茜が現れます。

俊紀は茜の姿を追って、森をかき分けて進んでいきました。その先にいたのは、ベッドに横たわる茜を見下ろす、かつての自分でした。

顔を変える前の俊紀が振り向き「あんた誰だよ」と問いかけます。それは当時、俊紀が初対面の若い女性 美久にかけた言葉でした。

美久はデリヘル嬢で、茜の同僚でした。茜が居酒屋でバイトしているというのは嘘で、デリヘルをしながら保育士を目指して勉強していたのです。

彼氏の隆二はデリヘルの送迎をしており、茜に金をせびっていました。茜のお腹の中にいる子どもは、その隆二の子だろうと美久は話します。

どうしようもなさそうな雰囲気の隆二でしたが、やっぱりそういう男だったんですね……。

美久もなかなか厳しい環境で育ったようですが、どこか冷めたところがあります。茜のことも隆二のことも、冷静に見ていたようです。

俊紀にとって一番大切なものは、間違いなく妹の茜です。危ない橋を渡ってでも大金を得たいのは、茜をなんとかしたいと願っているためです。

書類上、金倉俊紀は死んでいます。顔を変えて真人として生きる今、金倉俊紀という人物はもうどこにもいません。

今の”真人”の心の中はどうなっているのでしょう……。魅力的な人物である真人を演じ続けた結果、俊紀としての自分を見失いつつあるのではないでしょうか。

美久は、茜を何度も説得していました。けれども、何度別れるよう言っても茜は応じませんでした。

そして美久はつぶやきます。茜が自殺するはずなどない、と……。茜と一緒にご飯を食べる約束をしていた美久は、その瞬間に居合わせていたのです。

隆二と茜とがケンカをしながらアパートを出てきました。茜は美久にその場で待つように頼み、隆二のあとを追っていきます。

二人のケンカの原因は、茜の妊娠でした。隆二は誰の子か分からないから堕ろせと迫り、その直後に交通事故が起きたのです。

話を聞いた俊紀は、美久に固く口止めしました。そして隆二のもとに向かい、人目につかない場所へとさらったのです。

俊紀は幼い頃に義理の父親を殺しており、それが最初の殺人だったと思われます。二度目は本物の神城真人かと思っていましたが、違いそうですね。

隆二は、茜だけでなく、他のデリヘル嬢とも恋人のような関係を持っていました。しかしそれは、金づるを捕まえておくための手段でしかありません。

茜もどこかでその事実に気付いてはいたようです。自分の母親と同じことをしていると自嘲しながらも、それでも偽りの優しさにすがっていたのです。

俊紀と違い、茜は子どもを産みたいと考えていたようですね。それは隆二を自分のところに留めておくためか、それとも子どもを愛おしく感じたためか……。

どちらにしろ、都合のいい女でなくなった茜は捨てられることとなりました。俊紀にとっては寝耳に水のことばかりで驚いたでしょうね。

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第二の殺人

隆二を拘束した俊紀は、茜を突き飛ばしただろうと厳しく問い詰めます。痛みに耐えかねて、隆二は突き飛ばしたことを認めました。

自分の子だと言い張る茜がうっとうしくなり、ただ道に突き飛ばしただけだったと隆二は語ります。

子どもが流れればいい――そう考えたと話した隆二の頭に、バールの先端が突き刺さりました。

俊紀は隆二の死体を引きずり、外に出ます。血まみれの重い体を下水管の中へと突き落とすと、俊紀はゆっくりとマンホールの蓋を閉めたのでした。

頭を打ったまま倒れていた俊紀――”真人”が目を覚ましました。真人のすぐ傍で、石黒のスマートフォンが震えています。

動けるようになった真人は、石黒のスマートフォンを石に叩きつけて壊しました。そして、二人を殺すために動き出します。

妹 茜を植物状態にしたのは恋人(?)だった隆二でした。美久の読み通り、子どもを産もうとしていた茜が自殺など図るはずがなかったのです。

そして、やはり……俊紀の第二の殺人は神城真人ではなく、隆二だったんですね。茜のための殺人だったと言ってもいいでしょう。

幼い頃に義理の父親を殺したのも、自分のためでもありますが、茜のためという点が大きかったのだと思います。

そして保険金殺人を繰り返すのも、茜の治療費を稼ぐため――俊紀の行動には一貫性がありますね。

石黒に事実を知られてしまった以上、石黒も殺すしかなくなりました。そしてもちろん、澪も殺して保険金を得なければなりません。

警察が彩のことを再捜査しているとは知らず、真人は無意味な殺人に手を染めようとしていますね……。

スマートフォンの位置情報が途切れたことで、石黒の身に危険が迫っていることが警察に知られました。富沢警部補と部下 吉岡刑事は、現場へと急ぎます。

二人が身を隠しているところに、真人が近付いてきます。真人は何かで位置情報を得ているようでした。

ふと気が付き、澪はカバンを探り始めました。真人からもらったカバンの底板の裏には、GPS発信機がつけられていました。

澪は、文鳥チーコにGPS発信機をつけて空に放ちます。澪と石黒とは、その逆方向へと道なき道を進んでいきました。

真人が進んでいった先には、崖が広がっています。鳴き声を追うと、そこには紐でGPS発信機をつけられたチーコがいました。

真人はチーコの足にくくりつけられた紐をはずし「自由に生きろ」と手を離したのでした。

カバンの底板の裏につけていたら、結構な盛り上がりができてしまって気付くような……などと考えるのはやめましょう。

真人からプレゼントされたものなど、カバンの他にもアクセサリーやら服やら色々あると思います。真っ先にカバンだと思ったのには、理由があるのでしょう。

そのカバンを持っているときに限って、真人が急に現れる――といったことがあったのかもしれません。底面の妙な盛り上がりを、見て見ぬふりをしていたのかもしれません。

意外だったのは、真人がチーコを放したことですね。チーコには証言能力がないためでしょうか。

ずっとかごの中にいたチーコに、震災前の家に囚われていた自分の身を重ねたということも考えられますね。

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山小屋

澪と石黒は連れ立って逃げていましたが、日も暮れてきてしまいました。同じところを回っているような感覚もあり、二人は進むことをやめます。

それは、捜索隊も同じでした。富沢警部補と吉岡刑事とで澪たちの身の危険を訴えますが、二次遭難が起きてしまうと断られるのでした。

石黒の提案で、澪は途中にある小屋で休むこととします。暖炉に火をつけた石黒に、隣に来てほしいと澪は頼みます。

澪の謝罪を聞いて、石黒は怒っていないと語ります。そして、澪のために行動しているわけではないと教えました。

澪が石黒への誤解を解いたそのとき――小屋のドアを何者かがノックしました。石黒は静かに立ち上がり、武器になりそうなものを持って入口に近付きます。

石黒がドアについた四つ窓から外を覗くと、ぬっと真人が現れます。そして真人の腕が窓を突き破り、石黒の首を締め付けました。

捜索隊は石黒や澪はもちろん、真人のことも見つけられていないんですね。三人とも、相当な奥地にまで足を踏み入れてしまったようです。

青木ヶ原樹海といえば、方位磁石が効かないで有名ですからね。実際にはそんなことはないそうですが、ロマンがないのでそういうことにしておきましょう。

澪は真人のことを信じ込んでいました。しかし殺害するため迫ってきたことやGPSのことから、真人の優しさは見せかけだったことを認めました。

そして石黒の言葉通り、出会った当初から石黒はかなり怖い雰囲気でした。真人への警戒心がそうさせたのでしょうが、親しみやすさはまったくありません。

保険金殺人のために魅力を身に着けた真人と比べ、信頼に欠ける人物像だったことは確かです。

やっと石黒と澪とがお互いを理解し合えたところですが、真人の登場です! 捜索隊が帰ってしまった以上、二人はかなり不利な状況ですね……。

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『死ぬほど愛して』エピソード7「愛する人のために」まとめ

“神城真人”に成り代わった金倉俊紀にとっての「愛する人」とは、妹の茜のことでしょう。俊紀には、茜以外に愛する人はいません。

真人としての人生を振り返るとき、俊紀はいつも殺してきた女性たちのことを思い出していました。

しかし俊紀としての自分を思い出そうとするときには、必ず茜が関わってくるのです。俊紀の人生の軸には茜がいるのです。

真人としてどんなに魅力的な人間になったとしても、それはあくまで役として演じているものです。真人というひとりの人間を作ろうとはしていません。

真人を演じながら、俊紀は自分自身に「お前は誰だ」と問いかけ続けているのかもしれませんね。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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