Netflixドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ エピソード8ネタバレ感想

Netflixドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチタイトル
この記事は約16分で読めます。

Netflix独占配信の『悪霊狩猟団カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ8話は、ハナが重大な決断を下し、ソ・ムンから大切なものが奪われる物語です。

ミヅチ
ミヅチ

視聴後の気分がかなり沈みました……。これはネタバレされてから見たい回No.1かもしれませんね。

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Netflixドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ8話 情報

日本公開日2023年8月20日
制作国韓国
ジャンルヒューマンドラマ、アクション・アドベンチャー、サスペンス、ファンタジー、エキサイティング
注意書き16+
上映時間1時間8分

『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ8話 主なキャスト・スタッフ

キャスト

ソ・ムン
窿と地上を繋ぐ力を持つカウンター
チョ・ビョンギュ
カ・モタク
怪力の攻撃担当カウンター
ユ・ジュンサン
『還魂』
ト・ハナ
サイコメトリー担当カウンター
キム・セジョン
『社内お見合い』『犯人はお前だ!』
チュ・メオク
治癒担当カウンター
ヨム・ヘラン
『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』『サンガプ屋台』
チェ・ジャンムル
カウンターへの資金提供・事故処理担当
アン・ソクァン
マ・ジュソク
消防士
チン・ソンギュ
『スペース・スウィーパーズ』『サバハ』
ファン・ピルグァン
レベル3の悪霊
カン・ギヨン
ゲーリー・チェ
レベル3の悪霊
キム・ヒアラ
ザ・グローリー~輝かしき復讐~
ナ・ジョクボン
新人カウンター
ユ・インス
『還魂』『良くも、悪くも、だって母親』『今、私たちの学校は…』
ウィゲン
ソ・ムンのパートナー
ムン・スク

スタッフ

プロデューサーユ・ソンドン
脚本キム・セボム
ヨ・ジナ

『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ8話あらすじ

意識不明だったト・ハナをずっと見舞いにきていた過去を持つパク・ドフィが、レベル3の悪霊ゲーリー・チェの手にかかりました

ハナは怒りを爆発させてゲーリーと闘いますが、そこにゲーリーと別れたピルグァンが姿を現します

ドフィを救ったハナは、引き返すことのできない決断を下します。その決断は、カウンターズに衝撃を与えました。

そんな中、死を偽装していたイ・チュンジェが手下であるイム・ジェヨルを呼び出し、ある命を下し――。

ここから先はネタバレがあります!

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『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ8話ネタバレと感想・考察

ト・ハナvsゲーリー・チェ

悪霊ゲーリー・チェの攻撃を受けて倒れたパク・ドフィを見て、ト・ハナは怒りを爆発させます。

ゲーリーはハナの弱点がドフィだと確信し、ドフィの胸にナックルを突き立てました。

ハナは念力で吹き飛ばしたゲーリーに馬乗りになると、何度も顔を殴りつけます。

女同士の闘いです。ゲーリーはピルグァンに裏切られた八つ当たりでハナに恨みをつのらせているんですね。

ハナはそれ以前からゲーリーに狙われていたため、ドフィと距離を置こうとしていました。

ドフィを守るためにと決断したのに、その決断は一歩遅かった――ハナの怒りは、自分にも向いているのかもしれません。

お互いがお互い以外への怒りを拳に込めて闘っているんですね。

そこにファン・ピルグァンが現れます。ハナを上回る強さの念力で、ハナの動きを封じました。

しかし、ピルグァンはゲーリーを救いにきたわけではありません。

自分に反発したゲーリーを放っておけば、すぐにカウンターに捕まって魂を召喚されてしまうでしょう。

そうなる前に、ゲーリーの魂を吸って自分の力にしてしまおうと考えたのです。

外道ですね! ピルグァンは登場時に分譲詐欺事件の黒幕だと明かされていたため外道なのは最初からなのですが……。

仲間を失うことのデメリットを感じることなく人だろうと悪霊だろうとサクサク切り捨てるのは格の違う外道です。

味方ではない悪霊は食らって自分の力にしてしまえばいいと当たり前のように考えられるところは、最大の特徴ですね。

その前に……と、ピルグァンは倒れているドフィに近づいていきます。傷だらけのハナに抵抗する力はありません。

ピルグァンがドフィの足元に立ったそのとき――何者かの強烈な念力により、ピルグァンは吹き飛ばされてしまうのでした。

もしやこの力は……!

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別れの時

悪霊の出現に気づいて、カウンターズがやってきました。そこには、苦しむドフィを抱えるハナがいました。

ドフィを救うため皆アジトに戻ります。チュ・メオクが治癒をする間、ソ・ムンとカ・モタク、ナ・ジョクボンは話し合います。

ピルグァンのアジトを突き止めるためにチュンジン市をくまなく回りましたが、ジョクボンの鼻は反応しませんでした。

もしピルグァンがゲーリーを食ったら大変なことになると、モタクはあせります。

モタクは刑事ゆえなのか、すぐに最悪の事態について考えます。経験の浅いジョクボンにはまだまだ敵わない相手ですね!

しかし、ジョクボンが鼻毛を全部抜いてしまったのは驚きでした。相当痛かったと思うのですが……。

おかげでジョクボンの鼻は一定の間使いものにならなくなってしまいました。毛がセンサーだと知らなかったんですね。

メオクは、ドフィの記憶からゲーリーを消します。そのため、目を覚ましたドフィは混乱していました。

ドフィに寄り添うハナは、ドフィを安心させるためデートの約束をします。ドフィは力なく微笑みました。

ハナは、眠りに落ちたドフィに手をかざします。そして、ドフィがハナと出会った高校時代から今夜までの記憶を全て消すのでした。

メオクはハナが何をしようとしているか分かった上で、止めずに全て任せてくれました。

大切な人を守ることの重みを、年長者であるメオクだからこそ共感できたのかもしれませんね。

ハナが涙にくれている頃、ゲーリーは傷の処置をしていました。ピルグァンに殺意を向けられ、怒りが抑えきれません。

そんな中でも、ゲーリーは考えます。ハナの記憶を見て、ハナが生き返ってから悪霊狩りの力を得たことを知ったためです。

ゲーリーがカウンターとは何者かと考え始めました。ハナだけを執拗に狙ったことが、功を奏してしまったのです。

しかし、ピルグァンに敵意を持つ間はピルグァンにその疑問が共有されることはないでしょう。

ゲーリーがピルグァンに食われる前に召喚しないといけない理由が増えてしまいましたね!

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気を遣われるハナ

ハナがいつものように朝のトレーニングをしていると、ピアノ教室からドフィが出てきました。

しかし、ドフィはハナに話しかけません。生徒たちと楽しそうに会話するドフィを見て、ハナは満足げに微笑みました。

ドフィの記憶をいじっても、ドフィは日常生活を送ることに支障がないようでした。

ハナにとって大切なのは、ドフィがハナを大切に想うことよりも、ドフィが穏やかに暮らせることだったのです。

ドフィが意識不明のハナを世話し続けたことは、ハナの中で最も愛おしい記憶のひとつとして刻まれるのだと思います。

朝食を用意していたソ・ムンたちは、ドラジ(桔梗)がドフィの音に近い、海苔が乗った大根が鍵盤に見える……と言い出します。

はじめはハナの彼氏がいなくなって喜んでいたジョクボンも、参鶏湯はドフィを招いて食べた料理だとあわてます。

皆は大あわてで朝食を隠して、ハナと共にインスタントラーメンを食べました。

ぎくしゃくした空気を変えるため、ソ・ムンがジュークボックスをつけます。そこから流れ出したのは、ピアノの演奏でした。

バタバタとせわしないソ・ムンたちを見て、ハナはためいきをつきます。自分は大丈夫だと、あきれた顔をしました。

この朝食、どうなったんでしょうか……。しれっと昼食として食べてもらえていたらいいなと思います。

それにしても、参鶏湯って朝から食べるものなんですね。丸鶏を使うので、夕食に出てくるものだとばかり思っていました。

そしてハナは、ゲーリーの記憶について話します。ピルグァンとゲーリーは生活感のないリゾートホテルにいたと――。

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イム・ジェヨルの罠

元消防隊員のマ・ジュソクに襲われた医師チェ・ソンフンは、モタクに問い詰められてもイ・チュンジェの生存を認めません。

そのイ氏は、赤バラ組の大半を失ったため屈強な外国人を雇っていました。そこに、イム・ジェヨルが現れます。

裏切者と疑われたジェヨルは、必死に弁解しました。そんなジェヨルに、イ氏はある役目を言いつけるのでした。

メオクは、ジェヨルが悪の道に進むきっかけを作ったのが自分かもしれないという心のひっかかりがあるようです。

だからこそジェヨルの面倒を見たがるのですが、その親切心や贖罪の気持ちはジェヨルの救いにはなっていません。

今ジェヨルを救っているのはイ氏の莫大な金だけだというのが皮肉な話ですね……。

メオクはジェヨルの部屋に手料理を届けにいきます。そこで、カレンダーの16日にある「祖母の命日」というメモを見つけました。

メオクが部屋を整えているとき、ジェヨルが帰宅します。ジェヨルに確かめると、今日は祖母の命日だと認めました。

メオクは、ジェヨルの祖母の仏壇にお供えをします。そんなメオクに、ジェヨルは薬を入れたジュースを渡しました。

ジェヨルは自分の立場を守るため、メオクとモタクを罠にかけることを選びました。

いくらかは申し訳ないという気持ちもあったのでしょうが、殺されるかもしれない恐怖には替えられません。

お祖母ちゃんは草葉の陰で泣いてるぞ……!

意識を失ったメオクはイ氏の手下に捕らえられてしまいます。イ氏はモタクをも捕らえるよう命を下しました。

目を覚ましたメオクは、指示通りモタクを呼び出します。しかし、メオクには勝算がありました。

傷口を押さえられて叫び声を上げるメオクの声を聞いたモタクは、すぐ現場に駆けつけて怒りのままに手下たちを倒していきます。

ふたりの異常なまでの打たれ強さを目の当たりにして、手下たちは脅え始めるのでした。

メオクが大人しくしていたのは、大柄な相手が4人もいたからでしょうか?

モタクは打たれ強いため、鉄パイプで殴られても平気です。そのことこそが反撃の一手だと思ったのかもしれません。

明らかに人を超えた力を持つ相手を前にしたら、いくら悪人といえども恐怖を感じます。

その状況を作り出せるモタクを呼び出すことで、事を有利に運ぶという算段だったのでしょう。

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イ・チュンジェを守れ

メオクは自分たちを罠にかけたジェヨルについて、善人にはなれなかったのだと落ち込みます。

しかしモタクは目をギラギラさせて笑います。むしろジェヨルの恩返しだ、これでイ氏の居所をつかめると……。

ピルグァンたちの居場所もイ氏の居場所も分からずお手上げだったカウンターズにとって、これは好機です。

確かにジェヨルは悪の道を突き進んでいますが、その行動はジェヨルの命を救うだけでなく、もうひとつの意味を持っていたのです。

モタクは最悪の事態を想定するのも得意ですが、ピンチはチャンスだと理解するのも早いんですね!

そのジェヨルは、自分に言い訳をしながら帰路についていました。そして部屋に入ると――そこには見知らぬ男がいました。

その男……マ・ジュソクがゆっくりと振り返ります。イ氏の死を偽装したチェ医師の記憶を読み、ジェヨルを追ってきたのです。

イ氏の死を偽装させるための大金を運んだのがジェヨルだったのです。ジュソクは、イ氏の居場所をジェヨルから聞き出しました。

モタクとメオクがイ氏の居場所を突き止めたのと同時に、ジュソクもイ氏の居場所を知ってしまいました。

多くの味方を失ったイ氏が使える下っ端はジェヨルしかいなかったのかもしれません。

しかし、ジェヨルはお金を運ぶ役目を任せてもらえるくらい「裏切れる胆力がない」と見下されているんですね……。

イ氏の手下を連れたモタクとメオクがゴルフ場に向かっている頃、イ氏は若いキャディーの女性を痛めつけていました。

そこに現れたのは――ジュソクでした。ゴルフ場のスプリンクラーを作動させ、イ氏や手下たちの自由を奪います。

イ氏はとんでもない力を持つジュソクに脅え、命乞いをします。しかし、ジュソクはためらわず拳を叩きつけました。

そこにモタクとメオクが現れます。モタクはジュソクの相手をし、メオクがイ氏をジュソクから遠ざける役目をしました。

モタクは自分よりはるかに強い念力を操るジュソクを相手に、全身全霊をかけて戦います。

カウンターズで最も念力の強いソ・ムンですら、ジュソクとまともに戦うのは困難です。

それでもいち早くメオクを手助けするため、そしてジュソクにイ氏を殺させないため、モタクは単独で戦っているのです。

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カ・モタクvsマ・ジュソク

ジュソクの隙をつき、モタクはお互いの腕を手錠でつなぎました。ジュソクは怒りに任せて、モタクの首を絞めます。

ジュソクの中の悪霊は、モタクを殺せと命じます。しかし、ジュソクは静かに復讐を成しとげると宣言するだけでした。

念力でモタクの手首を折って手錠から逃れたジュソクは、ゴルフカートに乗って逃げるイ氏を追いかけます。

ボロボロになりながらもジュソクを止めるために駆け回ったモタクの頑張りが通じたのか、イ氏は逃げおおせました。

ジュソクは誰よりも強い念力を持っていますが、邪魔が入ると全力を出しきることができません。

特に詐欺事件のあとで優しく接してくれたカウンターズを相手に戦うときは、冷酷さがどこかに行ってしまいます。

それがジュソクに残った唯一の“人の良さ”なのですが、今のジュソクにとっては足かせにしかなっていませんね……。

しかし、ジュソクの殺人を止められたと喜ぶことはできません。力を増した悪霊は、復讐対象ではない相手も狙うかもしれないのです。

ソ・ムンは、ジュソクとの再会を望む祖母に真実を告げました。もう、ジュソクが会いにきてくれることはないのだと……。

ジュソクはピルグァンに会いにいきます。カウンターズと戦うことを決めたジュソクは、勝つ方法を尋ねにきたのです。

どちらかが死なねばならないのだと聞かされても、ジュソクは表情を変えませんでした。

ソ・ムンはジュソクの暴走を止められなかった自分を悔いたこともあり、祖母に真実を語りました。

その一方で、ジュソクも今までの自分でいてはいけないことを心から受け止めます。

かつて家族のように深いつながりを持っていたふたりは、ほぼ同時にお互いへの温かい気持ちを捨てたのです。

ジョクボンは足と鼻を使って捜査を進めます。その一方で、モタクはソ・ムンに稽古をつけてもらっていました。

念力が弱くとも勝てる方法を見つけなくてはならないのだと、モタクは決死の覚悟を決めていたのです。

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能力の限界

モタクに稽古をつけながら、ソ・ムンは考えていました。何としてもジュソクを召喚しなければならないと……。

すべてを背負い込もうとするソ・ムンに、稽古の成果を感じているモタクは自分でも倒せると豪語します。

そこにジョクボンのあわてた声が響きました。街を回っていたジョクボンは、チュンジン2街で悪霊の臭いを感知したのです。

ピルグァンの臭いではないと叫ぶジョクボンの声に導かれるように、ハナが自室から出てきました。

ジュソクが地(タン)を踏んだのです。当の本人は地(タン)が見えていながら避けることなく進んでいきました。

ジョクボンの鼻がやっと役に立ちました。鼻毛が再び生え揃ったようですね!

ジュソクの臭いをかぎつけたのはお手柄でしたが、すぐハナに情報量で上回られてしまいます。

可哀想なジョクボン……。

ハナは地(タン)を読んでエレベーターに乗り、123階のボタンを押します。その間に、臭いは出たり消えたりしていました。

そこでソ・ムンは気づきます。ジョクボンには感知できる臭いの高さに限界があったのだと――。

123階に着いたとき、ソ・ムンにも異変が現れました。地(タン)が呼べないのです。

臭いをかぎとる能力と同じく、地(タン)を呼ぶ能力にも高さの限界があったのです。

ソ・ムンのパートナーである窿(ユン)人のウィゲンは、すぐに下に降りるようにと悲痛な声を上げるのでした。

チュンジン市で最も高いビルに隠されていたのは、カウンターズの能力が届かない場所があるということでした……。

今までに何度かピルグァンたちが地(タン)を見下ろす描写がありましたね。

確かに、ピルグァンたちは“見下ろして”いました。地(タン)は123階まで届いてはいなかったのです。

そこに気づいた方はどれくらいいらっしゃったのでしょうか? ちなみに私はまったく気づいていませんでした!

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奪われたソ・ムン

そこに余裕たっぷりの笑顔を浮かべたピルグァンが現れました。地(タン)が出ないことを予測して、わざと呼び寄せたのです。

向かい側からはジュソクが現れました。挟み撃ちにされたカウンターズは二手に分かれて戦います。

しかし、地(タン)のない場所で悪霊と戦うのはカウンターズにとって初めての経験です。

念力を使い慣れているピルグァンはもちろん、復讐をとげると決意したジュソクにもまったく歯が立ちません。

地(タン)がどれほどカウンターズにとって有り難い存在だったかが分かりますね。

ウィゲンも言ったように、地(タン)が呼び出せないと分かった以上すぐにその場から離れるべきだったのでしょう。

しかし、ジュソクとピルグァンが食い合うようなことになったら……と考えたら、退けない気持ちも分かります。

そこで踏ん張ったのは、稽古をつけられたモタクでした。何とか場が拮抗したそのとき――エレベーターのドアが開きます。

現れたのはゲーリーでした。ゲーリーはソ・ムンを捕らえて記憶を読み、意識不明の瞬間があったことを突き止めます。

ゲーリーには試してみたいことがありました。ソ・ムンの記憶からカウンターの力を手に入れた瞬間を消すのです。

カウンターが悪霊から力を奪う方法は召喚として今までに何度も描かれましたが、逆は殺されることしか描かれてきませんでした。

カウンターとそのパートナーが両者とも亡くなるのは悲しいことですが、それはカウンターから力を奪うことにはなりません。

あるのかないのか分からないその方法に、ゲーリーは執着心をもってたどり着いたのです。

ソ・ムンがカウンターとしての能力を失う瞬間を目の当たりにして、ピルグァンは怒りを爆発させました。

ゲーリーは心底楽しそうに笑っています。自分を捨てたピルグァンに対する最も効果的な復讐をなしとげたからです。

ピルグァンがソ・ムンに対して「自分の敵だ」と認識していることを、ゲーリーは分かっていたんですね。

少なくともゲーリー自身より大切な存在だと思われていることは分かっていたようです。

ゲーリーはハナとの対決を通じて、自分よりも大切な存在が傷つけられることのほうがつらいと深く理解したはずです。

その応用として、ピルグァンへの意趣返しとなるソ・ムンの記憶消去を思いついたのでしょう。

ピルグァンはショックで立ち尽くし、ジュソクも呆然となり動きを止めました。

静かになったフロアには、カウンターズの悲痛な叫び声とゲーリーの笑い声が不協和音を響かせるのでした。

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『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ8話まとめ

8話はかなり忙しい回だったように思います。ハナはドフィと別れ、ジェヨルはメオクを罠にかけ、モタクはジュソクと戦い、ソ・ムンは能力を奪われ……。

ジョクボンも浮かれたり頑張ったりとジョクボンなりに活躍していたように思います。

しかし、悲劇が立て続けに起こりますね。ドフィを失ったばかりのハナにとっては、続けざまに初めての後輩を失うのはつらいでしょう。

カウンターズは仕事上の仲間でもありますが、命を預け合う唯一無二のチームメイトでもあります。

気まぐれにつるんでいる悪霊たちとは違う強いつながりは、今後吉と出るか凶と出るか――楽しみにしましょう!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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