Netflixドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ エピソード9ネタバレ感想

Netflixドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチタイトル
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Netflix独占配信の『悪霊狩猟団カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ9話は、力を失ったソ・ムンが欠けたまま大きな一歩を踏み出す物語です。

ミヅチ
ミヅチ

全12話のうち、まだ8話だというのに強烈な展開になり前回は驚かされましたが……今回の驚きはもっと大きいかもしれませんよ!

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Netflixドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ9話 情報

日本公開日2023年8月26日
制作国韓国
ジャンルヒューマンドラマ、アクション・アドベンチャー、サスペンス、ファンタジー、エキサイティング
注意書き16+
上映時間1時間10分

『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ9話 主なキャスト・スタッフ

キャスト

ソ・ムン
窿と地上を繋ぐ力を持つカウンター
チョ・ビョンギュ
カ・モタク
怪力の攻撃担当カウンター
ユ・ジュンサン
『還魂』
ト・ハナ
サイコメトリー担当カウンター
キム・セジョン
『社内お見合い』『犯人はお前だ!』
チュ・メオク
治癒担当カウンター
ヨム・ヘラン
『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』『サンガプ屋台』
チェ・ジャンムル
カウンターへの資金提供・事故処理担当
アン・ソクァン
マ・ジュソク
消防士
チン・ソンギュ
『スペース・スウィーパーズ』『サバハ』
ファン・ピルグァン
レベル3の悪霊
カン・ギヨン
ゲーリー・チェ
レベル3の悪霊
キム・ヒアラ
ザ・グローリー~輝かしき復讐~
ナ・ジョクボン
新人カウンター
ユ・インス
『還魂』『良くも、悪くも、だって母親』『今、私たちの学校は…』
ウィゲン
ソ・ムンのパートナー
ムン・スク

スタッフ

プロデューサーユ・ソンドン
脚本キム・セボム
ヨ・ジナ

『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ9話あらすじ

レベル3の悪霊ゲーリー・チェによりソ・ムンは悪霊狩りの力を失ってしまいます。追い込まれたカウンターズの前に現れたのは、意外な人物でした。

レベル3の悪霊ファン・ピルグァンと異常な強さを持つレベル2の悪霊マ・ジュソクをかわし、カウンターズは全員アジトに戻ります

しかし、ソ・ムンが力を失うのと同時に、ソ・ムンのパートナーの窿(ユン)人ウィゲンも消えてしまっていました

ソ・ムンを目覚めさせるには、別の空間に飛ばされたウィゲンと再会させて再び悪霊狩りの契約を結ぶ必要があると分かったのですが……。

ここから先はネタバレがあります!

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『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ9話ネタバレと感想・考察

ソ・ムンの危機

レベル3の悪霊ゲーリー・チェは、ソ・ムンの記憶を改ざんします。そのとき、窿(ユン)にいたソ・ムンのパートナー ウィゲンの体が透けていきました。

窿(ユン)人たちがあわてる中、ウィゲンは別の空間に飛ばされてしまいます。ソ・ムンが昏睡状態になったことがウィゲンにも影響したのです。

ゲーリーの思惑通りに事が進みました。ソ・ムンから最初に昏睡状態になった記憶が消えたことで、悪霊狩りとしての能力が失われたのです。

カウンターたちに押さえつけられていたファン・ピルグァンは、その様子を見ていることしかできませんでした。

ゲーリーは自分を見捨てたピルグァンへの復讐として、ピルグァンが執着しているソ・ムンから力を奪う作戦を実行しました。

ピルグァンにとっては、すべての命に大した価値はありません。人間はおろか、かつての仲間だったウォンも、ゲーリー自身も……。

しかし、ソ・ムンだけは別です。強いのはジュソクも同じですが、ジュソクはあくまでピルグァンの道具で、ソ・ムンとは違います。

そこのところをかぎ分けられるのは、ゲーリーの勘によるものでしょうか……モタクの刑事の勘に並ぶ、ゲーリーの女の勘ですね。

しかし、ソ・ムンを倒しその力を我がものにするという計画を潰された怒りはピルグァンの力を爆発させます。

ゲーリーはもちろん、ソ・ムンを守ろうとするト・ハナ、ピルグァンにゲーリーの魂を食わせまいと奮闘するチュ・メオクも一方的に攻撃されます。

地(タン)の届かない123階からソ・ムンを逃がすため、ハナは窿(ユン)のパートナー ウシクを通してナ・ジョクボンに指示を出しました。

しかしジョクボンがソ・ムンを連れて行こうとしたとき、元消防隊員のマ・ジュソクが立ちはだかります。

ジョクボンもカ・モタクもあっけなく吹き飛ばされ、ソ・ムンはジュソクに奪われてしまいました。ジュソクは無抵抗のソ・ムンを持ち上げ、首を絞めます。

ジョクボンはたとえ地(タン)があっても、ピルグァンやジュソクと戦うことはできないでしょう。

それでもハナを助けたいという思いを見せたり、ソ・ムンを救うために必死になったり、正義感だけは人一倍強くてほほえましいですね。

そんなジョクボンの正義感を吹き飛ばすジュソクの強さ……。戦力としてのソ・ムンを失った今、ジュソクに立ち向かえる者はいるのでしょうか……?

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ホワイトグラウンド

突然エレベーターの扉が開きました。そこにいたのは、機関銃を構えたチェ・ジャンムルでした。ジャンムルは悪霊に向かって弾を撃ち込みます。

ピルグァンもジュソクも、肉体は人間のものです。あわてて壁の向こうへと身を隠しました。その隙に、カウンターズはエレベーターに乗り込みます。

銃撃が止んだ瞬間を狙って、ジュソクが念力を放ってきました。モタクはソ・ムンとの修行を思い出し、エレベーターから飛び出していきます。

ジュソクが放った念力に乗って、モタクはジュソクのもとへと飛んでいきました。そして、全力の右ストレートを打ち込みます。

ソ・ムンがいない場、戦えない場でもソ・ムンの影を感じるシーンが多いですね。ハナもモタクも、ソ・ムンとの修行で強くなっています。

ジュソクやピルグァンと戦うとき、彼らと同じくらいの強さを持つソ・ムンを相手にした経験がこれほど有効だとは……。

しかしジャンムルの活躍には驚きました。金は力だという描写はよくありましたが、ここまで直接的な暴力描写は初めてじゃないでしょうか?

カウンターズはなんとかホテルから抜け出すと、窿(ユン)へと向かいました。そこで、ホワイトグラウンドについての話を聞きます。

ホワイトグラウンドは昏睡状態の者しか入れない場所のため、窿(ユン)人でも立ち入ることはできません。

サイコメトリーのハナはソ・ムンの記憶を読んでいました。幼い頃に昏睡状態になった記憶とウィゲンと契約をした記憶は、ソ・ムンから完全に消されています。

記憶を戻すことができない以上、ソ・ムンとウィゲンの二人が再会し再び契約を結ぶしかありません。ソ・ムンの昏睡状態を解消する方法はそれだけでした。

ホワイトグラウンドはシーズン2で初めて出てきたものですね。昏睡状態になった者しか立ち入れない場所です。

薄暗い場所に何本もの光が差し込んでいるようなイメージです。夜明け前の空に地(タン)が出ているような……。

ウィゲンもホワイトグラウンドを知っているようで、姿の見えないソ・ムンの名前を何度も呼んでいました。

しかし、二人が出会えること、そして記憶を消されてしまったソ・ムンがすべてを理解し再び契約を結ぶことは相当難しそうですね。

その頃ジュソクは、ピルグァンの真の目的を知り決意を固めていました。しかし、別れを切り出されたピルグァンは再び甘い言葉をささやきます。

ジュソクの復讐対象である分譲詐欺の黒幕イ・チュンジェの行方をつかむには、同じくイ氏を捜しているカウンターズのアジトを知る必要があると――。

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ソ・ムンの後悔

ソ・ムンが昏睡状態になったことを知らないソ・ムンの祖父から電話がかかってきました。ジャンムルは機転を利かせます。

ソ・ムンが芸術大会に行ったことにして、認知症の祖母を老人クラブへと入居させたのです。そして、ジャンムルは祖父母から話を聞き出しました。

幼いソ・ムンが長期間の昏睡から目覚めたきっかけは、幼馴染であるイム・ジュヨンでした。ジュヨンは話しかけたり歌ったりして脳を刺激し続けていたのです。

ジュヨンは昏睡状態にある人の世話に長けていたため、カウンターズは皆ジュヨンに従って動きました。点滴から排便、シーツを替えるタイミングまで――。

ドフィが昏睡状態のハナのところへお見舞いに来ていたのも感動する過去でしたが、ジュヨンはもっと幼い頃にもっと重い役目を担ってきていました。

ジュヨン自身が世話をしていたわけではないと思います。しかし、両親を喪い眠り込んでしまった幼馴染と、その世話をする祖父母をじっと見ていたのでしょう。

もともと賢いジュヨンは、ソ・ムンがどうやって世話をされているのかを理解し、それをずっと覚えていたんですね。

モタクは、イ氏が自殺を偽装した件を立証しようとしていました。しかし、イ氏の部下はのらりくらりと話を交わしてしまいます。

そんな中、窿(ユン)人たちはひとつの可能性に気付きます。ソ・ムンの魂はホワイトグラウンドではなく、まだ体の中にあるのではないかと……。

ジュヨンと、もうひとりの幼馴染でジュヨンの彼氏キム・ウンミンは世話に疲れて眠り込みます。そこにハナが現れました。

ハナはソ・ムンの内面に入ります。白いもやの奥にソ・ムンがいました。しかし、ソ・ムンはハナのことをまったく覚えていません。

ソ・ムンは自分のせいで周りの人が死んでしまうと言い、ハナから逃げてしまいました。それは、ソ・ムンが心の負担に耐えられなかったことを示しています。

カウンターズとして働いていたことは覚えていなくとも、仲間が死の危険にあったのに守れなかったという後悔がソ・ムンの中に残っているのです。

目覚めるか眠り続けて死んでしまうかは、本人の意思が決めることだと分かりました。つらい現実と向き合い続けるよりも、終わらせてしまうほうが楽ですからね……。

しかし、ソ・ムンには生来の明るさや打たれ強さがあります。それを信じて、目覚めるための努力をおしまないとメオクが宣言しました。

記憶を失っても心の負担だけは強く残っているなんて、最悪の状態ですよね。忘れるなら、いっそのことすべて忘れさせてくれればいいのに……。

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イ・チュンジェの高飛び前日

その夜、シミャン海運ではあやしげな動きがありました。ゲーリーは手配書にある自身の写真を見て、写りが悪いと文句を言っています。

そこに現れた男は、同じ相手と二度取引はしないとゲーリーに語ります。しかし、記憶を読めるゲーリーに言葉は必要ありませんでした。

ピルグァンと道を違えたゲーリーですが、分譲詐欺で手に入れた1200億ウォンのことは諦めていなかったようです。

イ氏との繋がりを持つであろう人に会いに行き、イ氏が現れるところを探っていました。そして、その日時と場所をつかんだようです。

そこにはおそらくピルグァンも現れると思うのですが、命の危険に関してはどう考えているのでしょうか……やっぱり、まだピルグァンに未練が?

メオクもハナもモタクも、ソ・ムンが目を覚ますと信じて朝食にソ・ムンの好物を並べます。ジョクボンはなんと言えばいいか分からず、口をつぐみました。

イ氏の部下は口を割らず、メオクが最初に救った青年でイ氏が率いる赤バラ組の一員イム・ジェヨルの行方は分かりません。

しかし、刑事であるモタクがつかめなかったジェヨルの居場所をメオクは突き止めました。突然現れたメオクに、ジェヨルは戸惑います。

イ氏の部下に捕まったメオクが死ぬかもしれないと悪夢にうなされたジェヨルは、過去のことも夢に見ます。それは、メオクに救われた高校時代のことでした。

複雑な思いに涙を流すジェヨルに、メオクは語りかけます。立ち直るために警察に行き、イ氏が生きていると証言しようと――。

しかし、ジェヨルは断りました。イ氏は今夜高飛びする計画のため、警察に言っても間に合わないと考えたのです。

まだなんの動きもないため、ソ・ムンが急に目覚めることは現実的に有り得ません。しかし、カウンターズは突然の目覚めを期待しているようです。

見ているだけで切なくなったのか、おしゃべりなジョクボンの口数が少なくなります。分かるよ、ジョクボン……。

一方、メオクはジェヨルを救うことにも全力です。その場だけの対処をしてしまい、悪人になるのを止められなかったのが引っかかっているんですね。

そんなメオクがかつての恩人だと気付いたジェヨルでしたが、警察に出頭することは断ります。しかし、ただ逃げたわけではなさそうです。

姿を消したジェヨルを救うためにも、イ氏を止めるためにも、イ氏を狙うピルグァンやゲーリーやジュソクを召喚するためにも、カウンターズは行かなければなりません。

ソ・ムンなしで戦えるのかと不安をもらすジョクボンに、モタクはソ・ムンの口癖であった「I can do it」と応えるのでした。

当夜に集まるであろうメンバーは、最終回かな? と思ってしまうような顔ぶれですね。12話まであるので、まだまだ中盤なのですが……。

しかし、ピルグァンやゲーリーは金、ジュソクはイ氏と狙いがまったく違うため、金とイ氏の場所を離せれば勝利の確率が上がりそうです。

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コンテナの並ぶ港で

イ氏は高飛びするために港に現れます。しかし、そこに部下たちの姿はありませんでした。その代わりに現れたのは、ゲーリーでした。

しかし、ゲーリーのすぐ後ろからカウンターズが現れます。モタクとメオクはイ氏を追いかけ、ハナとジョクボンは残ります。

ジョクボンはパンチ一発で失神しました。ひとりになったハナは、コンテナの間を進んでいきます。しかし、すぐに追いつかれてしまいます。

そんなハナを救いに現れたのはジョクボンでした。数秒の足止めしかできませんが、必死でゲーリーの足にしがみつきます。

ハナは空のコンテナの奥に身を隠しました。しかし開いている扉に気付いたゲーリーがすぐに入ってきます。

傷付いた腕をかばっているハナを見て、ゲーリーは余裕の笑みをもらします。しかし、すべてはハナの作戦でした。

ジョクボンがコンテナの扉を閉め、南京錠をかけます。暗闇になったコンテナの中で、目を使わずに戦える訓練をしたハナは圧倒的に有利でした。

ソ・ムンはゲーリーと戦う覚悟を決めたハナに、目で見ていては追いつけないと助言しました。

そこで目を頼らずに戦う訓練を重ねたハナにとって、勝機となるのは暗闇だったのです。コンテナは暗闇を作る道具となりました。

ゲーリーは自分よりも強い相手と戦った経験は少なく、弱点を補う努力をしたこともなさそうです。

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イ氏を追っていたメオクは、物陰から狙撃されます。しかし、突然現れたジェヨルがメオクの代わりに弾を受けました。

銃声を聞いて現れたモタクは、弾切れを起こして命乞いをするイ氏を何度も殴りつけました。死なない程度に、何度も何度も……。

ジェヨルは、メオクが港に現れたのを知った瞬間から、メオクの盾になると決めたのかもしれません。

ジェヨルはイ氏が拳銃を持っていることは知っていたでしょうし、モタクが刑事であることも知っています。

真っ先に狙われるのはメオクだと直感し、メオクのそばにいたのでしょう。もしものとき、かばってあげられるようにと……。

同じ頃、ゲーリーは残った目もハナに潰されていました。ぼんやりする視界の中で必死に抵抗したゲーリーでしたが、ハナにはかないません。

体力も念力も消耗したゲーリーは倒れ込みます。ハナはゲーリーに馬乗りになると、ついにゲーリーを召喚するのでした。

港に現れたのはイ氏とゲーリーだけでした。ここにピルグァンとジュソクが来なかったため、対策を練っていたカウンターズが勝てたのだと思います。

やはりピルグァンを倒すのも、ジュソクに反省をうながすのも、ソ・ムンでなければならないのだと思います。

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マ・ジュソクの罠

カウンターズと窿(ユン)人たちが勝利を喜んでいるとき、ソ・ムンの祖母は行方をくらましていました。

そんな祖母の前に現れたのは、祖母が兄と慕うマ・ジュソクでした。ジュソクの中の悪霊は、祖母がカウンターズのもとに導いてくれるとささやきます。

その夜、ソ・ムンの祖母は警察署に保護されました。その一方で、すべての記憶を失ったゲーリーとピルグァンは再会していました。

ピルグァンは連行されるゲーリーを発見し、保護していた警察官を襲ったのです。そうしてふたりきりになったところで、ゲーリーが召喚されたことに気付きました。

ゲーリーが中国のカウンターから奪った記憶を操る力を失ったことを残念がりながらも、ピルグァンはゲーリーへの恨みをつのらせます。

ピルグァンは計画を邪魔したゲーリーへの復讐として、ゲーリーを殺してその魂を食らったのでした。

イ氏が捕まったことも、ゲーリーが召喚されたことも、ピルグァンやジュソクにとっては意外な展開だったのでしょう。

カウンターズを追ってイ氏の金を回収しようとしていたピルグァンでしたが、イ氏が逮捕されたため金も回収されてしまいました。

ピルグァンにとってゲーリーは、ソ・ムンから力を奪っただけではなく、単独で動いたことで金の回収をも不可能にした戦犯ということになります。

しかし、ジュソクの復讐はまだ不可能になったわけではありません。なぜなら、イ氏はまだ生きているから……。

その頃、保護されたソ・ムンの祖母を車で送ったジャンムルは、待ち構えていたジュソクに襲われていました。

ジャンムル流通がアジトだと分かり、ジュソクの中の悪霊は満足げに笑います。しかし、イ氏が逮捕されて金も戻り、ジュソクには迷いが生じていました。

ジャンムルはすぐにアジトの場所が知られてしまったことをカウンターズに伝えます。そこでハナは、ソ・ムンを目覚めさせると決意しました。

どこにいても同じです。ジュソクはいつか必ずカウンターズのもとにやってきます。だからこそ、ソ・ムンを起こす必要があるとハナは考えたのです。

ジャンムルはイ氏の逮捕と金の返還を契機に、ジュソクに復讐を思い止まるよう説得していました。

しかし、ジュソクの立場になってみれば複雑です。金が返ってきても、喪われた妻子が戻ってくることはもうないのです。

命をもって償ってほしいというのは、ジュソクのただひとつの願いだと思います。生きる理由になっているかもしれません。

すべてを諦めて新しい人生を生きてくれと言われても、そう簡単には諦められないよね……と同情してしまいます。

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ソ・ムンの心

ソ・ムンは、以前召喚したチ・チョンシンのことを思い出しているようでした。彼が残した言葉は、ソ・ムンの心を縛り付けます。

ソ・ムンのせいで周りの人が死ぬのだと語るチ・チョンシンと、守るべきものが多くて大変だと語るピルグァン、そして戦う覚悟を決めたジュソク……。

能力を奪って仲間を守る力を失わせたゲーリーも、ソ・ムンの心を痛めつけていました。そして何よりつらいのは、皆が死んだという思い込みです。

しかし、現実を見ていないソ・ムンにとっては、ピルグァンたちに敗れて自分以外のカウンターが全員死んだという思い込みこそが事実でした。

シーズン1の最後にチ・チョンシンが悔しまぎれに遺していった言葉は、ソ・ムンの心を強く縛り付けていました。

最も強い力を持つ自分が失敗することは、仲間全員が死んでしまうことを意味する――ソ・ムンはそう思いながら戦っていたのでしょう。

そんなときに、ピルグァンの罠によってカウンターズは弱体化する羽目になり、ソ・ムン自身が襲われてしまいます。

ソ・ムンは記憶が消されていくとき、力を失った自分が死ぬことよりも、仲間が殺されることを恐ろしいと思ったんですね。

だからこそ、そんな現実は見たくないと心の中に閉じこもり、現実から逃げたのではないでしょうか。

消されてしまった記憶を戻すことはできません。しかし、ハナは自分の記憶をソ・ムンに見せることができます。

しかし、ハナたちと仲間だったことを思い出してもなお、ソ・ムンは目覚めることを拒みます。再び身近な人の死を体験することが怖いのです。

ソ・ムンは両親と共に事故に遭った夜を思い出していました。ホワイトグラウンドにいるウィゲンは、もう限界だと感じています。

しかし、そのとき――ソ・ムンが正気に戻りました。迫りくるトラックに向かって腕を伸ばし、時を止めたのです。

それは両親や幼い自分を守るためではなく、自分のそばから動こうとしないハナを守るためでした。ソ・ムンは仲間を守りたいという願いを思い出したのです。

おそらく、あの場でトラックにひかれていたらソ・ムンとウィゲンは死んでしまっていたのだと思います。

そうなると、ソ・ムンの心の中に入り込んだハナもただでは済まないでしょう。死んでしまうか、もしくはホワイトグラウンドに入るか……。

ソ・ムンはそんな危険性は分かっていなかったと思います。しかし、反射的にハナを守ろうとして動きました。

自分の中から出てホワイトグラウンドに向かったソ・ムンは、ウィゲンに手を差し伸べました。すると、ストレートに戻っていた髪がくるくると巻かれ始めます。

目を覚ましたソ・ムンを、カウンターズと幼馴染ふたりが囲んでいました。ソ・ムンは軽口を叩きながら、笑顔を浮かべるのでした。

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『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2:カウンターパンチ9話まとめ

記憶を消されて力を失ったソ・ムンは、9話では一切戦うことはありませんでした。そんな状況ですが、イ氏は逮捕され、強敵ゲーリーが召喚されました。

しかし、ジュソクに一撃を打ち込んだモタクも、暗闇の中で戦うことでゲーリーとの戦闘を有利に運んだハナも、ソ・ムンとの修行もとい訓練があったから結果を出せたのです。

ソ・ムン自ら戦っているときよりも、ソ・ムンによって鍛えらえたふたりが描かれているときのほうがソ・ムンの存在を強く感じた気がしました。

そして、姉貴分でもあり戦いにおいては弟子でもあるハナは、親きょうだいを亡くした身としてもソ・ムンととても近しいのかもしれないと思いました。

ゲーリーが召喚されたため、今後の敵はピルグァンとジュソクのふたりだけになりました。しかし、予告を見る限り、うっかりするとひとりになることもありそうです。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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