Netflixドラマ『特別捜査部Q』エピソード1ネタバレ感想

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Netflixオリジナルドラマ『特別捜査部Q』エピソード1は、署内に新たな部署が立ち上げられることになり狙撃されたマーク刑事が新部署へと配属される物語です。

ミヅチ
ミヅチ

イケオジのテーマパークのような作品です。中年メインなのは男性だけではなく女性もなので、演技にも見応えがあって最高ですね!

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Netflixオリジナルドラマ『特別捜査部Q』エピソード1情報

公開日2025年5月29日
制作国イギリス
ジャンルミステリー、犯罪、サスペンス
注意書きR-16+
暴力、言葉づかい
上映時間65分

『特別捜査部Q』エピソード1主なキャスト・スタッフ

キャスト

カール・マーク
殺人犯に頭部を撃たれた刑事/主任警部
マシュー・グード
『ザ・クラウン』『家をめぐる3つの物語』
メリット・リンガード
頑固な女性検察官/首席検事
クロエ・ピリー
『クイーンズ・ギャンビット』
ジェームズ・ハーディ
マーク刑事と共に銃撃を受けた刑事/警部
ジェイミー・シーヴァス
ステファン・バーンズ
リンガード検察官の上司
マーク・ボナー
アクラム・サリム
新部署に送られたIT担当の警察官
アレクセイ・メンヴェロフ
『クイーンズ・ギャンビット』
ローズ・ディクソン
士官候補生の女性
リア・バーン
モイラ・ジェイコブソン
マーク刑事の上司/警視長
ケイト・ディッキー
クレア・マーシュ
シャーリー・ヘンダーソン
シャーリー・ヘンダーソン
『Okja/オクジャ』
レイチェル・アーヴィング
カールの担当精神科医
ケリー・マクドナルド
『ブラック・ミラー』『Giri / Haji』

スタッフ

原作ユッシ・エーズラ・オールスン
小説『特捜部Q』シリーズ
監督スコット・フランク
脚本チャンドニ・ラカーニ
スコット・フランク

『特別捜査部Q』エピソード1あらすじ

通報があったため、カール・マーク刑事とジェームズ・ハーディ刑事はランカスター氏の家に向かいました。しかし、二人は捜査チームのメンバーではありません。

そんな二人が来たことで、現場を見張っていた3ヶ月目の警察官アンダーソンは警戒しました。それでも二人から強引に協力を迫られ、アンダーソンも同行します。

そこで起きたのは、物陰に潜んでいた殺人犯から狙撃されるという事件でした。アンダーソンは死亡し、ハーディ刑事は体の自由を失い、マーク刑事は抗うつ薬に頼るようになります。

その事件から復帰したマーク刑事は、事件を担当できずにいました。けれども、大臣たちから指示を受けて新たな部署を立ち上げることになり、マーク刑事はそこに配属されて……。

ここから先はネタバレがあります!

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『特別捜査部Q』エピソード1ネタバレと感想・考察

ランカスター宅にて

父 ランカスターからの連絡がないと、その娘から通報がありました。玄関の鍵はかかっておらず、ランカスターの遺体は椅子にもたれた状態で発見されます。

毛布をかけた状態で頭にナイフが刺さっていたため、ジェームズ・ハーディ刑事は殺しだと判断しました。ランカスターは収集癖があったようで、ナイフはその一つだと思われます。

カール・マーク刑事は、事故で頭にナイフが刺さった可能性について指摘しました。そんな中、撮影をしていた警察官アンダーソンは、他のチームメンバーを待つよう指示が出ていると告げます。

警察官になって3ヶ月目で、アンダーソンには死臭による吐き気もありました。そこでマーク刑事は、窓の施錠や他にドアがないかを調べるよう、アンダーソンに言い渡します。

その言葉に従ってキッチンに向かったアンダーソンの目に映ったのは、物陰から出てきた殺人犯が銃口を向けてくる姿でした。あっという間に刑事3人は撃たれ、床に倒れ込みます。

開始3分で主人公を含む警察官3人が瀕死、もしくは殺害されてしまいました……。スピード感についていくのが大変ですね。

さすがに「主人公が物語冒頭で死ぬわけがない」という確信はありますが、最初に銃を向けられた新人刑事は出番終了だと思います。悲しいですね……。

ランカスター氏は老人なので、毛布がかかった状態で殺されていたことから考えても、眠っている最中に侵入されたのだと思われます。

犯人がまだ現場にいたという状況と、死臭が漂っているという状況が噛み合わないように感じます。

犯人はずっと、死臭が漂ってきてもなお、現場に留まっていたのでしょうか? だからこそ、もう犯人がいるはずがないと刑事たちが思い込んだとも言えますが……。

リンガード検察官

ある男が、脅迫する言葉を執拗に繰り出しています。その音声を聞きながら、女性検察官メリット・リンガードは法廷へと向かいました。

被害者の女性は夫と口論したのちに自宅の階段から落ちています。そのとき股関節と手首とを骨折し、頭を打って亡くなったのです。

リンガード検察官は被害者の夫フィンチに、妻を階段から突き落としただろうと問い詰めます。しかしフィンチ氏は語気を強めて反論しました。

涙を浮かべて妻を愛していたと語るフィンチ氏の言葉に、陪審員は心打たれたようでした。傍聴していたリアム検察官は、この流れは弁護人が仕組んだ罠だったと語ります。

リアム氏からの敵意を感じたリンガード検察官は、上司 ステファン・バーンズにすら盾突き、自分の考えこそが正しいのだと主張し続けるのでした。

リンガード検察官が聞いていた音声はなんだったのでしょうか……。案件に関わるものであったのならば、法廷に提出されているだろうと思います。

「お前は正しくない」という意味の言葉を言い方を変えて何度も繰り返し、いつか命を奪ってやるというふうに聞こえる脅迫へと続いていました。

その言葉は、リンガード検察官の頑固に自らの信じる事実を貫こうとする姿勢を批判するようにも聞こえます。

この……おそらく男性は、リンガード検察官になんらかの恨みを抱いているのでしょう。検察官にしろ弁護士にしろ、恨みを買いやすい職業ではありますよね。

それにしても、頑固な性格ゆえか同僚からも反感を持たれているようです。この事件を担当したかったリアム検察官から、弁護士の作戦を見抜けないとバカにされていました。

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レイチェル医師との出会い

マーク刑事はソファに座って待っていましたが、待ちくたびれて席を立ちます。そのとき女性医師レイチェル・アーヴィングが現れました。

ソネンバーグ医師が骨折したため、代理でマーク刑事の担当になったそうです。診察室に入ったマーク刑事は、カウンセリングを受けることを望んでいない様子でした。

レイチェル医師は、マーク刑事が抗うつ薬を服用していると知り、気分や症状を聞き出そうとします。しかしマーク刑事があまりに非協力的なため、昼食を摂り始めました。

リース・パーク事件で撃たれたことで変わったのではなく、マーク刑事はもともと苦労の多い人です。それは、彼が持つ優越コンプレックスによるものでした。

優越コンプレックスとは、劣等感から生じるものだそうです。人より劣っている部分を挙げて「だから自分は劣っている」と考えるのが劣等コンプレックスで――。

「この劣っている部分がなければ、もっと優れた結果が出せるんだ」と吹聴するのが優越コンプレックスなのだそうです。

どちらも劣っていると感じる部分から始まるものです。優越コンプレックスは実際に優れた存在になろうとはしていないのに、優秀さをアピールする癖のようなものですね。

マーク刑事は実際のところ、犯人が潜んでいる可能性に配慮していませんでした。確かに3ヶ月目の新人よりは優秀でしょうが、主任警部として非がある行動だったのは確かです。

カウンセリングという場においても、現状における弱い部分をさらけ出せないところも、優越コンプレックスからくる行動なのかもしれませんね。

モイラ警視長からの呼び出し

士官候補生の女性ローズは、再会したマーク刑事と軽口をたたき合いました。ローズは、モイラ警視長から仕事をもらおうと付け回すヒゲの男にお菓子をもらい、男を捜査部に入れています。

取調室にて、キャロライン・カーが4ヶ月前に行った供述を、本人に確認していました。マーク刑事の上司モイラ・ジェイコブソン警視長は、その様子を部屋の外から見つめています。

10月17日にリース・パークを散歩していたキャロラインは、226号室の裏口に入る男を目撃しました。5分後に部屋を出た黒づくめの男は青い小型車でその場を去ります。

モイラ警視長は、マスコミの報道によってキャロラインが供述を取り下げたことに怒っていました。ブルース主任刑事は、その怒りを受け止めるしかありません。

部屋に戻ってきたモイラ警視長は、電気もつけずに待っていたマーク刑事に驚きました。そして、自身が関わっている事件の捜査には関わらせることはできないとマーク刑事に告げます。

マスゴミ描写がイギリスのドラマにも……。自分の身元が明かされてしまったら、殺人犯を目撃したなんて供述は取り下げたくもなりますよね。

「私は何も見ていません、そう警察にも言いました」という態度を取れば、自分や自分の家族を守れるかもしれませんから……。

そして気になるのは、ローズにお菓子を渡した男ですね。マスコミなのか分かりませんが、取り入ることのできそうな相手をしっかり見定めているところが引っかかります。

犯人は指紋どころか監視カメラにも証拠を残さず消えたプロです。その上、唯一の証言者は供述を取り下げてしまいました。

このままでは、刑事ひとりが殺されたにも関わらず、事件が迷宮入りしてしまいます。それを黙って見ていることなど、マーク刑事にできるのでしょうか……?

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マクドナルドのドリンク

マーク刑事はハーディ刑事と共にサッカーの話をしながら現場に向かいます。見張りをしていた若い警察官アンダーソンは、60代男性の遺体があると語りました。

捜査チームはまだ到着していません。マーク刑事とハーディ刑事は「近くにいたから」と独断で現場に入ったのです。アンダーソンの胸に装着されたカメラは、その様子も録画していました。

アンダーソンは黒いニット帽に黒い布で顔を隠した男に首を撃たれて即死します。けれども、一緒にいたマーク刑事とハーディ刑事は命を奪われませんでした。

マーク刑事は、プロならば全員を殺したはずだと考えています。指示されていない現場に向かい、未来ある若者を死なせてしまったことは、マーク刑事の心を深く傷付けていました。

青い小型車の下には、マクドナルドのドリンクカップが落ちていました。その写真を見たマーク刑事は、近隣のマクドナルドの監視カメラを調べるよう捜査チームに指示を出します。

マーク刑事が捜査チームに加わっていないのに現場に入り、死者を出したことは、年下の刑事たちからも悪口を言われるほどにひどい失態です。

それでもマーク刑事は、事件解決に向けて突き進みます。悪口を言われることには慣れているのかもしれません。あの性格なら、普段から色々と言われていそうですもんね。

捜査チームは、警察官を狙撃した犯人と、ランカスター氏を刺殺した犯人とは別なのではないかと考えているようです。

しかし、マーク刑事はそういった決めつけで捜査を進めることをよしとしません。犯人が現場に留まっていた以上、刺殺と分けて考えるのは難しいという点もあります。

殺されたアンダーソンのためにも、早く解決しなければならないという気持ちがあるのでしょう。

けれども、そんなマーク刑事の人間らしい部分は、マーク刑事本人によって隠されているんですよね……。またしても優越コンプレックスの影響でしょうか?

新たな部署

モイラ警視長は、上官たちに呼び出されていました。予算が少なく、人員も少なく、解決できる事件が少ないのは財政の問題だとモイラ警視長は訴えました。

そこで上官たちは、独自の予算を持つ新たな部署を設立すると告げました。モイラ警視長をトップに置き、自由に使える弁護士もつけると言うのです。

検察庁も関わるビッグプロジェクトとなるため、扱う事件も相応に大きいものとなります。その部署に入れる人材を誰にするかと問われ、モイラは宙を仰ぎました。

その頃、マーク刑事は入院中のハーディ刑事を訪ねていました。銃撃前までは元気に働いていた二人ですが、今や疲れ切ってしまい老人のような風体です。

金も人もないのに結果出せなんてよく言えるな、という意味のことをケンカ腰でまくしたてるモイラ警視長を見て、スカッとした方もいるでしょう。

そんな中、今ある部署ではなく新たな部署にお金を注ぎ込みますと言い出す上官たちにびっくりしました……。

とはいえ、考えてみるとよい方法です。世間の目が集まっている大きな事件を定期的に解決していれば、そのほかの事件に手間取っていてもスルーしてもらえそうです。

世間をなめているやり方だと憤慨することもできますが、結局世間なんてそんなものだよね……と思ってしまう自分もいます。

そしておそらく、マーク刑事はその部署に入ることになるでしょう。バリバリに働くマーク刑事を見るのが楽しみですね!

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リンガード宅とマーク宅

帰宅したリンガード検察官は、家政婦クレア・マーシュに休むよう声をかけました。リンガード検察官の弟ウィリアムには言語障害があり、一人にしておけないのです。

ウィリアムは、リンガード検察官に対して反抗的な態度を取ります。それでもリンガード検察官はウィリアムを責めることなく、軽く注意するに留めました。

マーシュはそんなウィリアムをかいがいしく世話していました。マーシュに、ウィリアムを息子扱いしないようにと、リンガード検察官は釘を刺します。

マーク刑事は、爆音で音楽を流す隣人たちにうんざりしていました。その片方であるマーティンに苦情を言うと、先に爆音を流し始めた”もう一方の隣人”を注意しろと返されます。

“もう一方の隣人”はマーティンの部屋から食料を取っていくこともあるそうです。嫌われていると知りつつ、マーク刑事は”もう一方の隣人”である若い男性に厳しく注意するのでした。

マーク刑事のところの”もう一方の隣人”は、近しい人物のようですね……。リンガード検察官と同様、弟なのでしょうか?

歳が離れているように見えるので、甥っ子くらいの存在かもしれません。どちらにせよ、生活の世話をしているのはマーク刑事のようです。

この男の子は日がな一日オンラインゲームを楽しんでいるようで、部屋の掃除もせず散らかしっ放しで過ごしています。

そこのところ、経済的な余裕があり家事を担ってくれる家政婦マーシュがいるリンガード検察官の家は整っています。

しかし、マーシュが弟ウィリアムに入れ込み過ぎているため、リンガード検察官は気が気でないようでした。どこにでも問題はあるものですね。

“Q”

夜中、リンガード検察官のもとに、差出人不明の脅迫メールが届きました。そこには、今まさにリンガード検察官がパソコンの前に座っていることが記されています。

翌日――ローズにお菓子を渡したヒゲの男 アクラム・サリムがやっとモイラ警視長と会話できました。モイラ警視長はIT担当を部署に立ち入らせたローズをきつく叱ります。

出勤したマーク刑事は、未解決事件を捜査する新しい部署を任せるとモイラ警視長に告げられました。その部署は地下にあり、チームのメンバーはマーク刑事ひとりです。

マーク刑事は「Q」と記された鍵を扉に差し込みます。手持ちのライトで照らすと、すりガラスにはかすれた文字で「SHOWER QUARTERS」――シャワー室と書かれていました。

天井もガラスになっており、上の階を歩いている人々の靴の裏が透けて見えます。部署とは名ばかりの、単なる物置と考えるのが妥当な場所でした。

「Quarters」という単語からはつい「1/4」というイメージが湧いてきますが、ここでは「場所」「部署」「部屋」などの意味になるようですね。

文字が薄れているため、濃く残った「Q」が通称となったと考えられます。シャワー室としての役目はすでに終えているため、電気も水道も不安定でした。

予算を自由に使える部署だと言われて肝いりで始まったのに、こんな場所でマーク刑事ひとりを所属させるモイラ警視長の意図が読めません。

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新部署と脅迫メール

モイラ警視長に怒られたローズは、サリムからパスを返してもらいます。サリムは残念そうに肩を落として去って行きました。

ローズは未解決事件の書類を、”Q”へと大量に運び込みます。モイラ警視長はというと、自由に使える部署に回すための経費を、現在ある部署の備品の買い替えに使っていました。

その様子を見たマーク刑事は、大臣たちに告げ口されたくなければ”Q”に人員を回すようモイラ警視長を脅すのでした。

リンガード検察官の目の前で、フィンチ氏は無罪となります。マスコミはこの機会を逃しませんでした。そこでリンガード検察官を逃がすため、上司 バーンズが取材を受けます。

マスコミから逃れる車の中で、リンガード検察官はまたしても脅迫メールを受け取りました。「お前は存在しなくなる」という、犯行予告のような文面です。

ここまでこすられているのならば、最初の事件はきっとリンガード検察官に関するものなのでしょう。

マーク刑事がどうやって事件を選ぶのか……そもそも書類に目を通すつもりがあるのか分かりませんが、お金をもらい続けるために部署は存続するはずです。

そうなれば、何かしら事件を解決しなければなりません。モイラ警視長は「自由に使える予算」を拡大解釈していますが、事件さえ解決すれば目をつぶってもらえるでしょう。

「お前は存在しなくなる」という文章ですが、脅迫文として訴えるには少し弱いようです。「殺す」「痛い目に遭わせる」など、直接的な表現ではないからです。

思えば、この脅迫犯は常にぼんやりとした言い回しをしているような気がします。ある程度、法律について詳しい人なのでしょうか……。

思い詰めた男たち

筋トレ中のマーク刑事のもとにやってきたのは、モイラ警視長に追い返されたサリムでした。サリムを”Q”に送り込んだのはローズです。

サリムは非常に真面目な男で、マーク刑事の指示をひとつずつメモしていました。そのとき、マーク刑事に電話がかかってきます。

リース・パーク事件で一緒に撃たれたハーディ刑事が、自由の利かない体で自殺を図ったのです。けれどもそれが失敗に終わったため、マーク刑事に手助けを頼みます。

その夜、自宅に戻ったリンガード検察官はマーシュにとがめられました。物置の中で、ウィリアムが昔の写真を握りしめて泣いています。

マーシュからの連絡に気付かずウィリアムにつらい思いをさせたこともあり、リンガード検察官は仕事を離れて旅に出ようと提案するのでした。

マーク刑事は――少なくとも現在は――独身のようですが、ハーディ刑事には妻と子どもたちがいます。

家族は、不自由な体になったハーディ刑事を責めることはありません。明るく楽しく接するよう、心がけているのだと思われます。

ですが、そのことがよりハーディ刑事を苦しめているようです。稼ぎがなくなり、快方に向かうことのない状況で明るく過ごすのは無理だったのだと思います。

そんな友を見て、マーク刑事はより自身を責める気持ちを強くしたように見えました。今はただマーク刑事のメンタルが心配です。

その一方で、リンガード検察官は自身のメンタルが崩れそうになっていることを自覚し、弟と共に自宅を離れることを決めました。

本当に強いのは、弱っている姿を見せられる人、しっかり休みを取れる人だと聞いたことがあります。そういう意味でも、リンガード検察官は強い人ですね。

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事務担当サリム

マーク刑事が一切手を付けていない大量の未解決事件の書類に、サリムが目を通していました。シリアにいた頃、サリムはそういった事件を担当していたそうです。

マーク刑事はその話を聞き、事務作業が得意なサリムにファイルの分類を任せることにしました。

サリムが書類を分けているとき、マーク刑事はハーディ刑事に会いに行っていました。マーク刑事は現状報告をしつつ、自殺を手伝う手段がないと訴えます。

リンガード検察官とその弟ウィリアムは、海岸に停められた車の中にいました。姉弟は車ごと大型船に乗り込み、旅に出ます。

その船の上にも、脅迫メールは届いていました。不安定になったリンガード検察官は、いらだったウィリアムから突き飛ばされたこともあり、一人になることにします。

サリムはシリア出身なんですね。イギリスと同じくらい捜査体制が整っているとは考えにくいですし、ひとりで捜査していたとなると相当能力は高いでしょう。

そして、書類に目を通すだけで「これは解決できる」という勘が働くそうです。特殊能力じゃないですか!

私がマーク刑事だったら諸手を挙げて喜ぶところですが、そんな浮かれた気分にはなれないですよね。

また、私としてはマーク刑事がハーディ刑事の自殺願望について真正面から向き合っているのが意外だったのですが……悪友というのはそういうものなのかもしれません。

ケンカするのも、お互いの主張をはっきり言ってしっかり受け止めているからですもんね……。

リンガード検察官を脅迫している犯人は、どうやら船にも乗り込んでいるようです。行動を見張っているというよりも、一緒に行動しているような感じがします。

普段は多くの人に囲まれている検察官という職業で、自宅でも弟や家政婦と共にいます。そんなリンガード検察官が初めて一人になった瞬間……なのかもしれません! 危険です!

サリムが選んだ事件

サリムは一件の事件を選び、その捜査資料をマーク刑事のデスクに置きました。それは、4年間行方不明になっている女性――リンガード検察官のものでした。

姉 リンガード検察官と別れた弟 ウィリアムは、自家用車の助手席に座っていました。すると警察官の恰好をした中年の男が運転席に乗り込んできます。

ウィリアムは乗り込んできた男を気にすることなく、そのまま車は進み始めます。けれども、捜査資料には連れ添っていた姉弟が別れたことまでしか記されていません。

その資料を読んで、サリムは事件を解決できると踏んだのです。マーク刑事はその言葉を信用することなく、資料を放り投げました。

しかしサリムの言葉通り、リンガード検察官は生きていました。円柱を倒したような空間の中、ひとりで寝起きを繰り返していたのです……。

ええと、つまり――同時に進行しているように描かれていた「マーク刑事に関する出来事」と「リンガード検察官に関する出来事」とは、別の時間軸だったんですね。

現在は、リース・パーク事件が起きて警察の失態に注目が集まっている状況です。そして4年前には、正義を貫くリンガード検察官の失態に注目が集まっていました。

今まで描かれていたリンガード検察官にまつわる出来事は――監禁されている状態のもの以外――4年前に起きたものだということです。

なぜサリムが「解決できる」「リンガード検察官を発見できる」と感じたのかは分かりません。しかし、その勘は当たっているようです。

4年間も監禁された状況で生きてきたリンガード検察官は、どんな状態なのでしょうか……。助け出されたとしても社会でやっていけるのか心配ですね。

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『特別捜査部Q』エピソード1まとめ

4年前に起きたリンガード検察官の失踪事件を、新たな部署”Q”に配属されたシリア出身の警察官サリムは解決できると断言します。

リンガード検察官は、感情に訴えて無罪を勝ち取った被告や、無罪にした陪審員たちに不条理さを感じていました。

その不条理さはマーク刑事の置かれた状況にも当てはまります。失態はあったとはいえ、悪いのは犯人であるにも関わらず、なぜか被害者が責められているのです。

事件を解決できるとサリムが感じた理由は、マーク刑事とリンガード検察官との間に共通点を見つけたということもあってのことかもしれません。

今、マーク刑事は自分たちが関わるリース・パーク事件に気を取られています。その目を4年前のリンガード検察官失踪事件に向けることで、刑事としての能力を取り戻せるかもしれません

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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