Netflix独占配信ドラマ『九条の大罪』エピソード1「片足の値段」は、ひき逃げ事件の加害者を弁護する悪徳弁護士の物語です。

悪徳弁護士と呼ばれる九条、そしてその九条を評価しようとする烏丸……独特な関係性のバディですね。楽しみです!
Netflixドラマ『九条の大罪』エピソード1「片足の値段」情報
| 日本公開日 | 2026年4月2日 |
| 制作国 | 日本 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス、社会派 |
| 注意書き | 16+ 暴力、言葉づかい |
| 上映時間 | 40分 |
『九条の大罪』エピソード1「片足の値段」主なキャスト・スタッフ
キャスト
| 九条間人(くじょう・たいざ) 悪徳弁護士 | 柳楽優弥 『浅草キッド』 |
| 烏丸真司(からすま・しんじ) 九条の事務所の居候弁護士 | 松村北斗 |
| 薬師前仁美(やくしまえ・ひとみ) NPO法人つぼみのそら代表 | 池田エライザ 『地面師たち』『Followers』 |
| 壬生憲剛(みぶ・けんご) 自動車整備会社 社長 | 町田啓太 『10DANCE』『今際の国のアリス』シリーズ『幽☆遊☆白書』 |
| 森田竜司(もりた・りゅうじ) ひき逃げを起こした依頼者/壬生の知人 | 佐久本宝 |
| 峰岸香織(みねぎし・かおり) ひき逃げ事故の被害者家族 | 和田光沙 |
| 烏丸晃子(からすま・あきこ) 真司の母/18年前の姿 | 仙道敦子 『呪怨:呪いの家』『極悪女王』『サンクチュアリ―聖域―』 |
| 九条間人(くじょう・たいざ) 18年前の姿 | 吉田日向 |
スタッフ
| 原作 | 真鍋昌平『九条の大罪』小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載 |
| 監督 | 土井裕泰 |
| 脚本 | 根本ノンジ |
『九条の大罪』エピソード1「片足の値段」あらすじ
東大主席で弁護士になった烏丸真司は、四大ローファームのひとつから小さな弁護士事務所へと移籍します。
移籍先は<悪徳弁護士>九条間人の事務所でした。悪人ばかりを弁護している九条のところに、ひき逃げをしたチンピラ 森田竜司がやってきます。
森田を連れてきた全身に刺青の入った男 壬生憲剛を気にしつつ、烏丸は仕事にあたります。九条は些細な糸口をきっかけに、森田を救うきっかけを手にしました。
ミヅチガタリ
若き九条を演じている吉田日向さん、見たことがあると思ったらNHKによる東京五輪応援歌『パプリカ』を歌っていたFoorinのメインボーカルだった方でした!
池田エライザさん、町田啓太さん、仙道敦子さんなど、Netflixでお馴染みの顔ぶれが揃っていてなんだか安心しますね。
『九条の大罪』の原作漫画は、『闇金ウシジマくん』の作者である真鍋昌平さんが書いていらっしゃいます。
ウシジマくんの生きる世界には入ってこないであろう人物たちを描いているのが、『九条の大罪』の特徴でしょうか。
エピソード1で描かれたのは、飲酒の上わき見運転をして自転車に乗っていた父子と衝突し、そのままひき逃げをした森田竜司の一件でした。
九条は森田の罪を軽くするため、飲酒をしていたことも、スマホゲームをしていたことも隠します。その行動に迷いはありませんでした。
九条は一体どのような人物なのか……悪人ばかり弁護する悪徳弁護士でありながら、その心は悪には染まっておらず、隠れて善なる行動を取ります。
一方で、九条の人となりを知りたがる烏丸真司にも気になるところがあります。法律の機能性の高さに感銘を受けた烏丸の独特さも、興味深いところですね。
『九条の大罪』エピソード1「片足の値段」ネタバレと感想・考察
九条と烏丸
弁護士とは、権力から人権を守るもの。人に尽くすのが弁護士の使命。だが、すべての人に尽くすことはできない。弁護士が守れるのは、依頼人だけ。それが世間から悪人と呼ばれる者でも。誰かを助けると、誰かを不幸にする。――弁護士は、常にこの罪を背負っている。そして……いい弁護士は、性格が悪い。
弁護士 烏丸真司は、薬師前仁美が描いた地図を見ながら裏路地を歩いています。マジック書きの地図を頼りに、烏丸はニューシティ21ビルへと辿り着きました。
スナックや雀荘が並ぶ飲食街に入っていくと、やつれた労働者たちが烏丸弁護士をじろじろと見てきます。その奥に<九条法律事務所>に続く階段がありました。
階段に貼ってあった紙の通り、烏丸は4階へと上ります。事務所のドアには、使い倒されて薄黒くなった小さなホワイトボードがかかっていました。
御用の方
屋上にいます
屋上に着く頃には、烏丸の息は上がっていました。屋上には、テントを張った前で目玉焼きハンバーグを作っている男がいます。
烏丸はその男に近付き、声をかけました。九条は、この屋上で暮らしていると言います。
「薬師前さんから聞いてます。東大法学部を首席で卒業、四大ローファームの東村ゆうひ法律事務所所属。そんな立派な経歴の方が、なぜうちに?」
烏丸はスマートフォンを取り出し、九条は悪徳弁護士だと書かれているネット記事を見せました。九条は<悪人>と呼ばれる人ばかりを弁護しているのです。
依頼人 森田竜司
金属製の階段を、自動車整備会社の社長 壬生憲剛が下りていきます。定休日にも関わらず、森田竜司が車を預けにきたのです。
「ひき逃げだろ。絶対バレるぞ。これは、避け切れずに衝突してできたへこみだ。塗膜も剥げてんな。ここから、色も年代も車種も割り出せる。……衝突現場の防犯カメラに映ってなくても、必ず現場周辺のカメラにお前の車が映ってる。警察に捕まるのは時間の問題だ」
壬生は森田の嘘を一瞬で見破り、森田を諭しました。体中に刺青が入った壬生から冷静に返された森田は、うなだれながら助けを求めます。
そして壬生が森田に紹介したのが――九条でした。九条は使い終わったフライパンの処理を烏丸に任せ、事務所へと戻ります。
一足遅れて、烏丸は事務所へと入りました。ナイトパブを居抜きで弁護士事務所にしているため、弁護士事務所とは思えない雰囲気です。
烏丸が戸惑っていると、森田を連れた壬生がやってきました。壬生は見知らぬ男である烏丸を警戒しつつ、話を進めます。
「正直に話してください。依頼人を守るのが、弁護士の仕事ですから」
小さな子供をひき逃げしたことを誤魔化そうとする森田に、烏丸が語りかけます。森田は何度も壬生の表情をうかがいながら、やっと素直に話しました。
「見たことないレアキャラがいたので、ついスマホを。酒も昼まで飲んでました」
話を聞いていた烏丸は、ゲーム会社にはプレイ時間と場所とが記録されていると助言します。それを機に烏丸も信用できると思ったのか、森田は重ねて言いました。
「あの……ひいた相手が死んでたら、罪、重いんでしょうか?」
罪のかわし方
烏丸は、森田が危険運転致死ならば最長20年、過失運転致死ならば執行猶予だろうと語ります。どちらになるかで、森田の人生は大きく変わるでしょう。
「被害者の供述があると厄介だ。だから、被害者は死んでいたほうがいい。そうすれば調書が取れない。客観証拠で何も立証できずに勝てる」
被害者が生きていれば……とこぼす森田に、九条は冷静に帰します。そして、証拠が詰まったスマートフォンをこの場に置いていき、失くしたと言うよう指示しました。
また、財布から飲み屋の領収書を出して捨てるように言います。解毒薬 タチオンでアルコールを抜くこともできますが処方薬のため、サウナで酒を抜くよう続けました。
「警察署の事情聴取の際、あなたがするべきことはたったひとつだけ。……余計なことは何もしゃべらない。それだけ」
衝突地点や信号、速度は供述を避け、何かにぶつかったとだけ話すよう、九条は森田にきつく教えました。それを守れれば、20日でパイ――釈放です。
その頃、森田にひき逃げされた幼児 亮太は病院で手術を受けていました。亮太の母 峰岸香織は待合室で涙に暮れています。
実は、亮太と共に亮太の父も事故にあっていたのです。そして、即死となっていました。
その夜、九条の運転する車で烏丸は夜の街を走っていました。日本一や世界初などという言葉は、九条には魅力的に感じられますが、烏丸には曖昧で不当だと感じられます。
そんな二人の会話を後部座席で聞いていたのは、森田でした。不安に駆られる森田を、九条は冷たく突き放します。
「私と行くの? 行かないの? ――自分の人生は自分で決めろ」
薬師前の信念
中華料理 北京飯店にて、烏丸と薬師前とが食事をしています。薬師前は、高齢で引退した前任者に代わり<NPO法人 つぼみのそら>の代表となっていました。
つぼみのそらは犯罪被害者および加害者の社会復帰を支援する活動をしています。薬師前は、安心して暮らせる社会のために働いているのです。
烏丸は、九条へと繋いでくれた薬師前に感謝します。九条のところでイソ弁――居候弁護士をするなんてと、薬師前は不思議に思っていました。
「確かめたいんです。九条先生がいい弁護士なのか、悪い弁護士なのか」
薬師前は、九条が元妻の苗字を名乗っていることと、娘がいることを明かしました。離婚時に全財産を妻に渡したと聞き、烏丸は九条によいところがあると感じます。
翌朝、事務所には烏丸より先に壬生が訪れていました。壬生は烏丸にも丁寧に挨拶をして去って行きます。
「表向きは自動車整備工場を経営してますが、反社の方々と繋がりがあるようですね」
壬生のことを尋ねられて、九条はさらりと答えました。そして、森田は段取り通りに上手くやったと報告されます。
いつ死んだのか
「被害者の父親 峰岸雅人さんは35歳。息子の亮太君は6歳。保育園の帰宅中に事故に遭ったようです。どうやら、父親はうつで会社を休業中だったようですね」
父親 雅人は死亡しています。そのことよりも、九条には気になることがありました。森田の車のドライブレコーダーに映っていた自転車は、もともと倒れていたのです。
また、雅人の遺体からは生活反応が見られませんでした。九条が調べてみたところ、雅人は過去に心臓疾患で緊急搬送された経験が複数回あり、心臓の薬も飲んでいました。
考えられるのは――森田にひかれる前に、雅人が心臓発作を起こして死亡していた可能性です。これが事実ならば、森田は罪に問われずに済むのです。
6歳の亮太は命を取り留めたものの、左足切断となりました。手術後にいまだ目を覚まさずにいる亮太の横で、亮太の母 香織が謝り続けています。
森田は、3年間の執行猶予付きで禁固1年8月となりました。森田は笑顔になり、九条と烏丸とにピースを向けてきます。
「あの親子、弁護士を付けなかったせいで、保険会社に平場での解決基準で言いくるめられたそうです。子供の片足一本、後遺障害4級5号なのに4000万で示談したって」
放免祝いでキャバクラと焼肉をおごってもらえる森田は、うれしそうに裁判所を後にしました。峰岸親子の沈鬱な様子とは正反対です。
烏丸は、もし自分たちが峰岸親子に付いていれば……と話します。おそらく親子には後遺症逸失利益と慰謝料とで1億円、半年分の医療費で500万円を取れたでしょう。
「烏丸先生、思想信条がないのが弁護士の仕事です。私は、法律と道徳は分けて考えている。道徳上許しがたいことであっても、依頼人を守るのが弁護士の使命です」
悪徳弁護士はメディアの注目を集めており、今回も勝利を収めたことで九条は報道陣に囲まれます。しかし九条は、そんなことはまったく気にしていませんでした。
くみ取れない真意
その夜、烏丸は令和7年版の損害賠償額算定基準や多くの判例を並べ、机にかじりついていました。そして翌日、亮太が通っている病院へと足を運びます。
そこには、亮太の母 香織を説得しにきた薬師前がいました。保険会社を相手に裁判を起こしてみてはと言われても、香織はうつむいたままです。
けれども、亮太は額に汗してリハビリに励んでいました。その様子を見て、香織も思うところがあったようです。薬師前の名刺を受け取ってくれました。
この一連のやりとりは――九条の仕組んだことだったのです。九条は師匠である弁護士 流木信輝への紹介状も添えていました。
なぜそんな行動を取るのかと、烏丸は九条に問います。一般論を返す九条に、感情を聞きたいのだと烏丸は食い下がりました。
なぜ弁護士になったのか――九条に問いかけたら、同じ質問を返されてしまいました。それに対し、烏丸は子供の頃に傍聴した裁判のことを答えます。
「18年前、死刑になりたいという理由での無差別殺人事件の裁判を小学生のときに傍聴しました。殺した人間や殺された人間の理由や心境も理解できない状況の中、法律だけが機能していて明確だったんです。私は法律と、そこに関わるものを知ることで、生きる意味を探求することにしたんです」
実は、その裁判を九条も傍聴していました。それを知っていたからこそ、烏丸は九条の事務所でイソ弁をすることを決めたのでした。
曽我部との出会い
廃虚の一角で、二人の男がクスリを梱包しています。そこに運び屋 曽我部聡太が呼ばれました。曽我部はクスリを持ち、駅前へと向かいます。
そんな曽我部に、お巡りさんが3人で声をかけてきました。荷物の中身を問われた曽我部は、目を泳がせながらお菓子だと答えます。
嫌がっている曽我部と、彼を囲んでいる3人のお巡りさんを、九条がスマートフォンで撮影しています。苦言を呈された九条は、冷静に答えました。
「正当な理由に基づく動画撮影は、公務執行妨害にあたらないですよ。万が一、違法捜査があったときのための証拠保全です」
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。


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