Netflixドラマ『あの日の夜は』エピソード5「ハビエル」ネタバレ感想

『あの日の夜は』タイトル新着
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Netflix独占配信ドラマ『あの日の夜は』エピソード5「ハビエル」は、殺人容疑で逮捕された三姉妹の父 ハビエルが奮闘する物語です。

ミヅチ
ミヅチ

ルイサから毒親と言われた父 ハビエルにより、<あの夜>よりももっと前に起きた<あの夜>のことが語られます。

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Netflixドラマ『あの日の夜は』エピソード5「ハビエル」情報

日本公開日2026年3月13日
制作国スペイン
ジャンルミステリー、犯罪、サスペンス、社会派
注意書き16+
暴力、性描写、言葉づかい
上映時間38分

『あの日の夜は』エピソード5「ハビエル」主なキャスト・スタッフ

キャスト

エレナ・アルビス
三女/0歳の娘のシングルマザー
クララ・ガレ
『オリンポ』『スルー・マイ・ウィンドウ』シリーズ『もうたくさん』
クリスティーナ・アルビス
長女/野良犬の保護施設を運営
パウラ・ウセロ
『淑女のつくり方』
パウラ・アルビス
次女/同性の妻がいる
クラウディア・サラス
『エリート』シリーズ『サルバドール』
ハビエル・アルビス
三姉妹の父親
ペドロ・カサブランク
『フェノメナス』『トイ・ボーイ』『ホワイトライン』など
ルイサ
次女パウラの妻
ヌル・ガルシア
ザヒ
ドミニカ人男性/長女クリスの元恋人
レイダー・ディアス

スタッフ

原作ジリアン・マカリスター
『That Night』
制作ジェイソン・ジョージ

『あの日の夜は』エピソード5「ハビエル」あらすじ

獣医 ハビエル・アルビスは、妻と三姉妹、末っ子の男の子 ロベルトと共に幸せに暮らしていました。

けれども<ある夜>を境にして、アルビス一家は母と末っ子とを同時に喪います。そして、父と三姉妹との家族になったのでした。

ハビエルは三姉妹を救うため、友人たちを集めます。しかし、友人たちはうつむきがちで、乗り気ではありません。

娘たちを救うため、ハビエルは自分にできることをなんでもしようと奮闘し始め……。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

スペインはカトリックが優勢の国です。そのため、自殺は禁じられています。厳しいところだと、自殺者は葬儀も埋葬もしてもらえないそうです。

ハビエルは、物心つく前からカトリック教徒として生きてきたはずです。そんなハビエルにとって、妻が子どもと心中したというのはショックな出来事だったでしょう。

神への信仰が揺らいだ……とまで言うと、言い過ぎかもしれません。ただ、教義に対して盲目的でいられなくなった瞬間ではあったでしょう。

ハビエルと友人たちとの考えが食い違うようになったのは、その頃からかもしれません。

ハビエルは、カトリック教徒として正しく生きることよりも、家族それぞれが幸福に生きていくことを選んだのではないでしょうか。

しかしそれも、別の厳しさとして三姉妹に降りかかることとなりました。ハビエルが<それは幸福ではない>と思う道に進むことが間違いになってしまったのです。

長女 クリスは、恋に破れたとしてもドミニカで生きていくほうが幸せでしょう。野良犬の保護をすることは、クリスの心を満たすはずです。

次女 パウラは、妻 ルイサとすれ違ったりぶつかったりしながら生きていく幸せを得ています。二人でいれば乗り越えられることもあるでしょう。

三女 エレナは、自分を心中に巻き込んだ母とは違い、子どものために生きる道を選びました。娘と共に生きるための苦労ならば、いくらでもできるでしょう。

ハビエルが父として、それぞれの幸せをただ受け止めることができていたとしたら……そんなことを考えてしまう回でした。

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『あの日の夜は』エピソード5「ハビエル」ネタバレと感想・考察

『あの日の夜は』ハビエル・アルビス
ハビエル・アルビス

引用元:Esa Noche | Tráiler Oficial | Netflix España

天使ロベルト

「神は私に妻の愛と息子を授けられた。今、神は私の信仰を試しておられる。娘たちにとって、君は世界一の母親だった。あの夜、君は最善を尽くした。お前たちの母は神と共にある」

三姉妹の父 ハビエル・アルビスの前には、妻と幼い息子 ロベルトとが眠る二つの棺が置かれています。

ある夜――末っ子のロベルトは、三女 エレナと共に開いている窓に向かって駆けていきました。後ろからは、母が髪を振り乱しながら二人を追いかけています。

二人は、窓の下にあるオイルヒーターにのぼり、にぎやかな街を見下ろそうとしていました。

葬儀に幼いエレナの姿はなく、長女 クリスティーナと次女 パウラが並んでいます。父のうなだれる様子に、二人は言葉を失うのでした。

『天使と共にいるロベルト、姉妹を見守る息子よ。私に娘たちを連れ帰らせてくれ。助けてくれ』

三姉妹が逮捕され実家にひとり残されたハビエルは、エレナの6ヶ月の娘 アネの面倒を見ていました。家の前には、無数の報道陣が詰めかけています。

ハビエルはベビーカーを押しながら教会へと出かけました。友人のコルド、ラファ、オクタビオ、エステバン、イニゴが集まっています。

白ひげのラファは三姉妹を見ていた教師で、クリスは合唱団でも教えを受けていました。巻き毛のコルドが経営するホテルではパウラが働いていました。

エレナは熱心に教会の活動に参加しています。そんな三姉妹が、ごく当たり前な女性たちであるという証言を集めたいのです。

警察官のエニゴは、捜査に口は出せないと顔をうつむけます。他の皆も、ハビエルの力になることの難しさを表情に出していました。

やはり、ロベルトも三姉妹の母親も亡くなっていたんですね……。

この一件の当事者であるエレナは、ロンパースを着る年齢でした。そのため、ロベルトとの<遊び>は、あまり記憶には残っていないようです。

一方で、ロベルトを巻き込んだことで母の怒りを買い、しつけを通り越した虐待を受けたことはトラウマとして残っています。

ロベルトの死因も母の死因も、明らかになっていません。しかし、エレナだけでなくパウラにもクリスにも、二人の死は大きな影を落としています。

4話にて、ルイサに毒親であることを指摘されていたハビエルが今回の語り手です。

はたして、ハビエルはルイサの言う通り、三姉妹を縛り沈める重い錨なのでしょうか――。

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厳格な父と奔放な娘たち

三姉妹はパンプローナ第一予審裁判所へと移りました。そこで三人は、保護観察付きの釈放となりました。

パウラを引き取るため、ルイサもやってきています。群衆の一人が、ハビエルの頭に生卵を投げつけました。瞬間的にパウラが咆哮します。

弁護士 マリアノが、車で帰宅する道中に事件を説明してくれました。ドミニカから殺人の告発があり、30年の刑となるだろうと……。

けれども、スペイン国内にいられる可能性もあります。ただし、その手続きはドミニカに委ねられているため、何年もかかるかもしれません。

マリアノ弁護士は、三姉妹に謝罪することを勧めます。しかし、すぐにハビエルが却下しました。ハビエルは、三姉妹が罪人でないと信じたいのです。

マスコミもインフルエンサーも<パンプローナの三姉妹>を恰好のネタとして消費しています。海外ではしゃぐ三人の映像は、二面性を持つ殺人鬼として扱われます。

翌朝、ハビエルが開いた朝食会に現れたのは、イニゴひとりでした。皆、連日扱われる三姉妹の姿を見て、やる気が失せたのです。

「言わせてもらうが、君の娘たちは弁護に値する品格を持たない」

スペインは大多数がカトリック教徒の国だそうです。おそらくアルビス一家もカトリック教徒なのでしょう。

一般的にいうと、カトリックは同性愛に厳しい立場を取っています。それなのに、カトリックが優勢のスペインは世界で3番目に同性婚を認めた国となりました。

ハビエルは信仰の薄い世代である娘たちと日々接する中で、神よりも娘たちを重視するようになっていたのかもしれません。

けれども、友人たちは違います。独身でありながら海外移住を決めた長女、同性婚をした次女、一夜の相手の子を産んだ三女……。

その全員が、敬虔なカトリック教徒にとって<守るべき価値のない女>なのです。

三姉妹は、いわゆる陽キャです。バカンスではしゃぐ姿をSNSに投稿して、キラキラな日々を発信する一般的な女子です。

そんな姿は、家父長制を重んじる古式ゆかしいカトリック教徒の目には、忌むべきものとして映ったのでしょう。

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役立たず

三姉妹の父 ハビエルはひとり、教会で聖カタリナに祈ります。その後ハビエルが向かったのは、ラジオ番組の生放送ブースでした。

ハビエルは、娘たちが殺人犯ではないと主張しに出向いたのです。けれども、皆が聞きたい話はそんなことではありません。

ラジオのパーソナリティーは、ハビエルがどこまで事件について、被害者 ウィルフレド・ゴメズ・アブレウについて知っているのかを掘り下げてきます。

「あの国々で育った三流の男は……モラルのない場所だ。彼らは……道を踏み外した若者のことだ。低俗な音楽を聴いて、ポルノを見て、女性に敬意を払わない。連中はギャングだ。観光客の若い女性を狙う」

ウィルフレドが三女 エレナとその娘 アネのパスポートを奪って金を要求したことを、ハビエルは話しました。その事実が罪を軽くするだろうと考えたのです。

けれども、世間のハビエルへの評価は<バズ・ライトイヤー>でした。結局のところ、三姉妹がウィルフレド殺害に至る理由があったことを証明しただけだからです。

次女 パウラとその妻 ルイサは、亡命してスペインを離れようと考えていました。そうでもしなければ、ドミニカに身柄を引き渡すこととなるためです。

三女 エレナは、娘 アネと共に生きたいと願っています。その思いをくんだハビエルは、パウラに轢殺の罪をかぶるよう指示しました。

それを聞いたルイサは、ハビエルの独善的な行動に呆れます。しかし、妊娠中のパウラだけはドミニカに引き渡されずに済むことは事実でした。

ハビエルはアルビス動物病院で寝泊まりしつつ、獣医の仕事を続けています。マリアノ弁護士に釈明するよう注意されても、応えるつもりはありません。

そんな中、病院には<野蛮なギャング>とスプレーで落書きされてしまいます。おまけに、長女 クリスはハビエルの罪を警察に訴え出たのです。

自分では得意がっているけれど、実際にはなんの役にも立たず、むしろ事態を悪化させている――その様を<バズ・ライトイヤー>と揶揄されたんですね。

ウィルフレドの脅迫や金銭の要求は、あったかなかったか証明することができません。エレナは証拠を取っていないでしょう。

しかしエレナが金の工面をしようとしていた行動は、銀行などの防犯カメラに残っているでしょう。その理由として、ウィルフレドの脅迫行為はあったと推察できます。

そうなるとエレナや姉たちに有利になる……はずがありません。大金を要求され、娘を奪うと言われ、どうしようもなくなって意図的に殺害したと思われてしまいます。

エレナが車でひいたことは事実です。けれども、エレナが殺すつもりだったのか、ただ逃げるつもりだったのか……この一点で、罪の重さは大きく変わります。

<殺害の理由があった>と思われることは、エレナの罪を重くするきっかけとなります。そこまで頭が回らなかったのかと、パウラは父を責めているわけですね。

そんなゴタゴタの中、クリスが正義の心を取り戻しました。父の言う通りに嘘をついたら、もっとひどいことになると考えたのでしょう。

素直にすべて、ありのままに認めること……もうできることはこれしかないと、クリスは腹をくくったようです。

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フランスへ

三姉妹の父 ハビエルは、アルビス動物病院に勤める獣医 ダニエロと電話しながら荷物をまとめています。

出かける準備を終えたハビエルは、次女 パウラに電話しました。三女 エレナとその6ヶ月の娘 アネも連れて、車を走らせます。

『三姉妹の事件に急展開です。姉妹のひとりが、虚偽の証言をするよう父親から供用されたと通報。残る二人は保護観察違反で出廷命令と逮捕状が出されています』

山道で車を走らせていたハビエルは、道の先に車があることに気付きました。人目を避けるため、ハビエルは獣道を進んでいきます。

やってきたのは、フランスへと続く山道でした。太く重いチェーンで道が塞がれているため、車で進むことはできません。

フランスまでは5時間かかります。エレナはアネを抱え、ハビエルのあとをついていくと言って聞きません。パウラは抵抗をやめ、皆についていくことにしました。

銃を背負ったハビエルを先頭に、乳児を抱えたエレナと妊婦のパウラが続きます。限界を迎えたパウラのため、狩りのときに使う小屋で一泊することにしました。

ハビエルは5,000ユーロを持ってきましたが、その程度では身分証の偽造はできないでしょう。フランスに逃げたところで、逃げ続ける日々が続くことになります。

エレナの精神は限界を迎えていました。パウラも、逃走を続けることは現実的でないと語ります。それでもハビエルは、二人が戻ることを許しませんでした。

『神よ、私は聞く耳を持たないのですか? ああ、妻よ。私の理解を助けてくれ。』

夜明け前、眠る二人を小屋に置いて、ハビエルは教会へと向かいました。そして、本当の記憶と向き合います。

妻と息子 ロベルトが死んだ夜……妻は、エレナとロベルトとを両腕に抱いていたのです。そして、妻自身の意思で窓に向かっていったのでした。

教会を出たハビエルの前に、二人の猟師が現れました。二人はハビエルの正体が分かっており、銃を向けてきます。

ハビエルは足下に銃を置くと、一目散に逃げだしました。猟師たちはすぐに通報するでしょう。ハビエルはパウラとエレナを起こし、小屋を逃げ出します。

妊婦のパウラも、アネを抱いたエレナも、早くは走れません。パトカーのサイレンが近付く中、三人は逃げることを諦めるのでした。

三姉妹の母と末っ子 ロベルトとの死の真相が明かされました。冒頭のように母が追っていったのだとすると、話が合わないとは思っていたんですよね……。

エレナがやんちゃな子だったことは確かでしょう。見守る役目のパウラが目を離した隙に、何かいたずらをしたようです。

母が怒ってエレナに水を浴びせたり、水に沈めたりしたのは、そのいたずらを叱るためだったと考えられます。

そういう行動に出た時点で、母の精神は限界に達していたのでしょう。下の二人を育てることができないと思い詰めて、心中を図ったのだと思われます。

葬儀の場にエレナがいなかったのは、幼かったからではなく、エレナも危険な状態にあったからなのでしょうか……。

5,000ユーロは、100万円を少し割る程度の金額だそうです。亡命して身分証もなしに生きるのに、大人ふたりと乳児ひとり、妊婦ひとりでは……足りませんね。

ハビエルが家族家族と繰り返すのは、過去に守れなかった家族がいたためでしょう。特に三女は、妻と共に死ぬ運命からギリギリで逃れた子です。

長女と次女とを軽視しがちなのは、下の子をちゃんと見ていなかったことを責める気持ちがあるためかもしれませんね。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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