こちらにはNetflixで配信中の台湾ドラマ『華燈初上―夜を生きる女たち―』エピソード3のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
ローズ/羅雨儂(ルビー・リン/林心如)
スー・チンイ/蘇慶儀(シェリル・ヤン/楊謹華)
ジャン・ハン/江瀚(リディアン・ヴォーン/鳳小岳)
ホー・ユエン/何予恩(デレック・チャン/張軒睿)
ハナ/李淑華(エスター・リュウ/劉品言)
アチー/チー・マンル/季满如(シエ・チョンシュアン/謝瓊煖)
アイコ/ワン・アイレン/王愛蓮(パフ・クオ/郭雪芙)
ユリ/黄百合(ニッキー・シエ/謝欣穎)
ヤヤ/林雅文(キャミー・チャン/江宜蓉)
シャオハオ/小豪(フー・ウェイジエ/胡瑋杰)
パン・ウェンチェン/潘文成(トニー・ヤン/楊祐寧)
アタ/阿達(ジャン・グァンチェン/章廣辰)
あらすじ
1年前、誕生日のホー・ユエンを捕まえて大学の友人たちは“大人の世界”を体験しようとしていました。
しかし間違って日系ナイトクラブ「光」に入ってしまい、そこで働いている同じ大学の女子学生アイコと出会います。
他の学生からアイコをかばうユエンに好意を抱いたアイコは、その9ヶ月後にスーから捨てられて酔い潰れたユエンを自宅に連れ帰ります。
ユエンは、「光」のママ・ローズの元恋人ジャン・ハンとスーが付き合っていることを口走ってしまうのでした。
ローズはわざと事故を起こした“元夫”ウー・シャオチャンと再会します。ウーはローズに未練があるようです。
しかしウーの身代わりで服役させられたローズは、ウーを許すつもりなど毛頭ありませんでした。
常に冷静なホステスのユリですが、その一方でホストのヘンリーにそそのかされ悪事に手を染めていました。
そんな中、スーの自宅にジャンが来ている時にローズがやってきます。焦るスーを見ながら、ジャンは満面の笑みを浮かべるのでした。
スーとジャンとの関係を知らぬまま、ローズは迫る誕生日に皆で赤いハイヒールを履こうと提案します。
そしてその3ヶ月後――赤いハイヒールを履いた身元不明の女性の遺体が山中で見つかるのでした。
ミヅチガタリ
服役してたのは元夫ウーではなくローズ自身だったんですね!? しかもウーの身代わりだったとは……それは怒りますね。
ウーを許せない気持ちがあるため、息子ズーウェイの素直な気持ちを受け止めることはできないローズ……。
ズーウェイが血縁である父親を捨てきれない気持ちも、身代わりにした上に面会にも来なかった夫を許せないローズの気持ちも分かりますね。
しかしそこまでの失敗をしておきながら「もう男に本気になるのはやめよう」と思わないのがローズの凄いところです。
今回、スーはかなり危ない橋を渡っていました。それもジャンがわざと焦らせています。
ジャンは安っぽいドラマで稼いでいるそうなので、リアリティのある修羅場を描くためにスーに手を出したのでは……!?
そしてユリが夢中になっているホストのヘンリーがしっかり出てきました。色んなタイプの男性が出てきますね!
ヒゲが生えているだけで胡散臭くなるヒゲのマジックを使わずに、ここまで胡散臭いヘンリーを演じられるのが凄いです。
しかし誕生日が近付いてテンションが上がり、赤いハイヒールを履いて喜んでいるローズを見ていると痛々しくて……。
ローズには小さくてもいいので幸せな未来を掴んでほしいです。死んでしまうとしても、その前に!
華燈初上―夜を生きる女たち― 第3話
大人の世界
事件発覚の1年前、1987年7月14日――大学生ホー・ユエンは誕生日を迎え、友人たちと大人の世界を体験することになりました。
友人たちは嫌がるユエンを無理矢理に日系ナイトクラブ「光」へと連れていきます。本当は風俗店へと向かうつもりでした。
そんな学生たちの狙いに気付いたママのローズは「お目当ての店は向こうの通りよ」と微笑みます。
そこにオーナーのスー・チンイがやってきました。帰るつもりだったユエンですが、スーに一目で惹かれてしまいます。
店を出ようとする友人たちを引き止め、ユエンは「光」に残ることにしました。その一方で、最年少ホステスのアイコは姿を隠します。
冷静で周りをよく見ているホステスのユリは、アイコが大学生たちから姿を隠したことに気付きます。
バックヤードでユリに注意されたアイコは、学生たちの席に着きます。すると、学生たちはアイコを見て驚きました。
アイコは学生たちから「ワン・アイレンだ」「ジャーナリズム学科の」「単位は平気か?」と話しかけられますが、受け流します。
アイコが授業に出ないのは、クラブで働けば簡単に稼げるからだろうとからかう友人たちを、ユエンは止めます。
そしてアイコが勧められた酒を奪い取ると、ユエンは一気に飲み干しました。アイコはユエンを愛おしげに見つめます。
ユエンの恋
「光」のオーナーであるスーに一目惚れして、男気を見せようと張り切る大学生ユエンを見て、ママのローズは微笑んでいました。
ローズの隣には、燃えるような恋をしていた頃の脚本家ジャン・ハンがいます。店が終わり、ローズとジャンは寄り添って帰っていきました。
酔っ払って電柱にもたれかかるユエンから「好きだよ」と言われ、スーは「私も好きよ」と笑いました。
そんなスーに、ユエンはいきなりキスします。ユエンの恋心は、1年前からずっとスーひとりに向かっていたのです。
事件発覚日、1988年10月6日――中山(ジョンシャン)警察署の班長パン・ウェンチェン刑事は山中で発見された遺体を確認しに行きました。
遺体は発見現場まで引きずられてきたようです。遺体を包んでいた布の跡が土の上にくっきりと残っていました。
しかし雨でぬかるんでいた地面に跡がついていることに気付き、犯人は途中から遺体をおぶって移動したようでした。
事件発覚の2ヶ月前、1988年7月30日――「光」のホステスであるアイコは、酔っ払って歩けなくなったユエンを自宅まで運び入れました。
アイコに面倒を見てもらいながら、ユエンが口にする名は「スー・チンイ」でした。
スーに捨てられたことを受け入れられないユエンは、事実を告げるアイコの首を絞めます。ユエンはスーを奪ったジャンに殺意を抱いていました。
スーの動揺
翌朝、スーはジャンが残していった煙草を愛おしそうに眺めます。そして煙草を片付けた後、灰皿を水で洗いました。
そこにローズがやってきます。ローズがまだ元恋人ジャンのことを引きずっていることを知っているスーは、ジャンとの関係を隠していました。
しかしそこで、ローズが打ち明けます。スーに告げずに店に監視カメラをつけていたのです。
スーは息を呑みますが、ローズが続けた言葉は「ホー・ユエンのせいで」でした。ローズの言葉を聞いて、スーはホッとします。
思い直してみると、スーはオーナーとして帳簿に目を通していました。カメラをつける余計な出費などなかったはずです。
スーを慰める中で、ローズは意外なことを言い出します。もしジャンの恋人がスーで、ユエンの恋人がローズだったら……。
しかし、ローズは「男の話はやめよう」と話を切り上げました。そして、ローズの誕生日が近付いていることを話題にします。
その頃、下校したローズの息子ズーウェイのところへ、ローズの元夫がやってきていました。
ローズは息子のためにカレーを作っています。そんなローズに、ズーウェイは父親と会っていることを打ち明けました。
元夫との再会
ローズの息子ズーウェイは今まで3回、父親と会っていました。そして「過ちを償いたい」という父の気持ちを嬉しく思っていました。
しかしローズは、自身が服役中に一度も会いに来なかった元夫のことをよく思っていないようでした。
「もう会わないのが一番よ。大人同士の問題なの」とローズはズーウェイを諭します。
そこに中山警察署から電話がかかってきました。署を訪れたローズが見たのは、元夫の姿でした。
ローズは「元夫」と言っていますが、相手が離婚に応じていないため法的にはまだ夫のウー・シャオチャン……。
そのウーが酔って車をぶつけて罰金刑となったのですが、ウーが金を持っていないため支払いを含めた保釈手続きを求められます。
車の名義がローズであるために支払わないと面倒なことになると知り、ローズは1500元を払って書類にサインをしました。
ウーは何とかローズと話がしたいようですが。ローズは息子と会うなの一点張りで話に応じてくれません。
しつこく食い下がるウーに「私を刑務所に入れて雲隠れした。今更謝る資格はない」とローズは怒りをぶつけます。
そこに以前知り合ったウェンチェン刑事が助け舟を出してくれました。ウーは逃げるように帰っていきます。
ユリとヘンリー
ウェンチェン刑事から夫ウーが自分から通報してきてローズを呼び出すことになったと聞き、ローズはさらに怒ります。
そんなローズの不機嫌さに気付かないふりをして、ウェンチェン刑事は「光」に行くと言い出しました。
今回は捜査とは別だと言って、ウェンチェン刑事はローズに相手をさせます。しかし、実は捜査の一環でした。
「光」の誰が麻薬取引に絡んでいるのかを確かめに行ったのは、部下のアタ刑事も同じでした。そしてアタ刑事は情報を掴みます。
「光」のバックヤードでは、最年長ホステスのアチーがロッカーの鍵が壊れていると言って騒いでいました。
しかし冷静なホステスのユリのロッカーは壊れていませんでした。そんなユリを、誰かが訪ねてきます。
それはユリがハマっている「チャオ」のホストであるヘンリーでした。ヘンリーはユリの持つ麻薬を取りにきたのです。
しかしユリは警察の捜査から逃れるために麻薬をトイレに流してしまったため、ヘンリーの期待には応えられませんでした。
失望した様子のヘンリーは、ユリを遠ざけようとします。それでもユリは、ヘンリーとの関係を保つために悪事を続けることを選びました。
ジャンの狙い
帰宅したアイコは、酔っ払ったまま眠り続けていた学生ユエンに酔い覚ましの水を渡します。
ユエンが「なんでジャン・ハンなんだ」とつぶやいていたことを確認したいアイコでしたが、ユエンは発言を覚えていないようでした。
しかしユエンは、アイコの首を絞めて殺しかけたことは覚えていたようです。ユエンは謝りつつ、昨晩のことは秘密にするようアイコに頼みます。
その頃、ローズの元恋人ジャンはスーを訪ねていました。そこでジャンは、スーのところにローズが来ていたことを知ります。
ジャンはスーの心のバランスを気にしつつも、スーとの関係をやめるつもりはありませんでした。
そしてふたりが行為を始めようとした時、インターフォンが鳴りました。やってきたのはローズでした。
ローズは勝手知ったるスーの家に勝手に上がり込みます。そして、お揃いで買ったハイヒールを履いてほしいと言ってきます。
スーは寝室に連れ込んだジャンがどこに姿を消したのか分からず、ローズの一挙一動に脅えます。
そんなスーの様子をこっそり見つめながら、ジャンは満足げに笑っているのでした。
赤いハイヒール
出勤してロッカーを開けたスーは「Palaemon(パライモン)」と書かれたカードを見つけて、思わずがま口の中にしまいます。
驚いたタイミングでゴキブリ騒ぎが起きたため、スーはオーナーとしてホステス達を叱りました。
そこにローズが上機嫌で出勤してきます。そして、ローズの誕生日には全員が赤いハイヒールを履いてきてほしいと言い出しました。
事件発覚日、1988年10月6日――身元不明の女性の遺体は赤いハイヒールを履いています。
ウェンチェン刑事は被害者と面識があるというのは、現場の皆が知っていました。
ハオズーと呼ばれる眼鏡の男が遺棄現場に辿り着いたのと、ウェンチェン刑事たちが遺棄現場を見つけたのはほぼ同時でした。
遺体が左足に履いている赤いハイヒールのもう片方は、犯人の足取りを追って崖の上にやってきたウェンチェン刑事の近くにあったのでした。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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