ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』エピソード1「青い鳥」は、澪と真人との神城夫婦の暮らしに問題が起きる物語です。

いい男と結婚すると周囲の人間関係が気になって大変ですよ~という忠告かと思いました。
ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』エピソード1「青い鳥」情報
公開日 | 2025年3月27日 |
制作国 | 日本 |
ジャンル | ヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス |
注意書き | R-16+ 大人向けのテーマ |
上映時間 | 39分 |
『死ぬほど愛して』エピソード1「青い鳥」主なキャスト・スタッフ
キャスト
神城 真人 澪の夫/幼少期に火事に遭った | 成宮寛貴 |
神城 澪 真人の妻/前夫からDVを受けていた | 瀧本美織 |
石黒 颯馬 神城家の隣に引っ越してきた謎の男 | 細田善彦 |
南沢 夕陽 殺害された週刊玉石の記者 | 久間田琳加 |
小山田 丈治 澪が働くパティスリーのシェフ | 片桐仁 |
水樹 カウンセラー/澪の古くからの友人 | 松井玲奈 |
小泉 彩葉 澪と同じ店で働くぶりっ子な若い女性 | 田中美久 |
百瀬 澪と同じ店で働く噂好きな中年女性 | しゅはまはるみ |
吉岡 富沢刑事の部下/夕陽の事件を追う | 粟大和 |
富沢 刑事課の警部補/夕陽の事件を追う | 山口馬木也 |
スタッフ
原作 | 天樹征丸 |
漫画 | 草壁エリザ |
監督 | 城定秀夫 |
脚本 | ねじめ彩木 城定秀夫 |
『死ぬほど愛して』エピソード1「青い鳥」あらすじ
神城家は、出張の多い夫 真人と、パティスリーで働く妻 澪の二人で暮らしています。二人のいつも通りの朝に、不穏なニュースが飛び込んできました。
週刊誌記者の女性が殺害され、その遺体が放置された状態で発見されたのです。しかもその被害者は、澪が働くパティスリーに来ていた人なのです。
しかし、澪には事件よりも気にかかることがありました。出張を繰り返す真人が、その間に不倫しているのではないかと疑っているのです。
そんな不安定な状態にある澪の近くに、見知らぬ男がうろつくようになります。澪はその男のことを気にしつつも、真人の不倫疑惑に悩み続け――。
『死ぬほど愛して』エピソード1「青い鳥」ネタバレと感想・考察
神城夫妻
瓦礫の山となった街に、幼い兄妹が立ち尽くしていました。消えずに残った火が、ところどころに揺らめいています。
少年は思い出していました。炎に囲まれた家の中で、瓦礫に挟まれ助けを求める中年男性に何度も何度も狂気を振り下ろしたことを……。
神城真人は、宮沢賢治の詩『永訣の朝』と共に当時のことを夢に見ました。ゆっくりと目を開いて横になったまま伸びをすると、何事もなかったかのようにリビングに向かいます。
妻の澪が笑顔で真人を出迎えてくれました。真人が朝食を摂り始めると、浅丘町で起きた殺人事件についての報道が流れてきます。
週刊玉石の記者 南沢夕陽の遺体は、不法投棄された車の中にあったスーツケースから発見されました。南沢は澪の店に足を運んでいたため、真人は澪を気遣います。
結婚記念日にどこに行くかを考えるよう言われていた澪でしたが、決めきれずにいました。そんな澪の性格を見越して、真人は候補をあげると笑います。
出張の多い真人のことを、澪は心配していました。女性社員と不倫するのではと勘ぐられ、真人は「一日10回メールする」と微笑みます。
そんな澪の姿を、物陰から見つめる男がいました。男は澪に気付かれないようマンションに近付き、「入居者募集中」の看板に目を留めます。
澪は、噂好きの中年女性 百瀬と、ぶりっ子で自分勝手な若い女性 彩葉、彩葉にデレデレのシェフ 小山田と共にパティスリーはぐみで働いています。
彩葉と入れ替わりで休憩から戻った澪は、店の外から男がじっと見つめてきていることに気付きました。男は澪と目を合わせるも、何もせずに立ち去るのでした。
京花田
刑事 富沢は部下 吉岡を呼び止めます。殺された夕陽の自宅には、日持ちのしないケーキを含めて20個以上のスイーツがありました。
刑事がスイーツに疑問を持っていることなど知ることなく、澪は小山田シェフの試作を食べていました。小山田シェフは澪に、新作の感想を言うよう迫ります。
小山田シェフは澪に気があるのか、澪と二人きりになろうとしたり、違和感のある言葉で迫ってきたりするのです。
真人からのメッセージをきっかけに店を出た澪は、すぐ自宅に戻ります。不安に駆られた澪は、真人が本当に料亭 京花田に行ったのか気になり検索してみました。
すると、SNSに投稿されている写真と真人が送ってきた写真がまったく同じことが分かります。
そこに、明日帰宅するはずの真人が戻ってきます。仕事が順調に終わったため、予定を早めたのです。澪は本当のことを聞きたいと思いつつ、できませんでした。
澪の横で眠る真人の右腕には、大きな火傷の痕があります。その痕にそっと布団をかけて、澪はひとりキッチンに向かいました。
澪がこっそり薬を飲んでいるとき、寝たふりをしていた真人はその目を開きます。しかし翌日、二人はお互いの本心を隠し、笑顔で別れました。
澪の前では優しい夫の真人ですが、歩道で自転車に乗った配達員から舌打ちをされて瞬発的に怒りを見せます。自転車ごと配達員を蹴り飛ばしたのです。
真人のそんな姿など知る由もなく、澪は不安にさいなまれていました。馬乗りになられ首を絞められた過去を思い出し、澪の息が荒くなっていきます。
わたしの青い鳥
澪はカウンセラー 水樹の診察を受けに行きました。催眠療法によって澪は1年前――前夫 優也との生活を思い出します。
子どもができなかったことで、優也は専業主婦の澪を見下していました。浮気の前科があるにも関わらず、疑いをかけられた優也は怒りを爆発させます。
優也は怒りのままに澪を床に押し倒し、馬乗りになってその首を絞めました。そんな前夫とは違い、真人は子どもも求めず優しく接してくれます。
男に幸せをゆだねる澪を、水樹は一喝しました。前夫の度重なる裏切りに耐えかねた澪は、飼っていた文鳥を放し、自らの人生も解放しようとします。
崖から飛び降りようとしていた澪を、すんでのところで引き留めたのは真人でした。野鳥観察をしていた真人は、文鳥の泣き声を聞き違和感を覚えてやってきたのです。
澪には、前夫 優也に罪の意識を抱えさせようという復讐の意図もありました。その言葉に真人は、優也が後悔しない可能性を説きます。
そこに、澪が先ほど放した文鳥がやってきました。文鳥は自ら鳥かごの中に入っていきます。文鳥が共に生きたいと言っているのだと、真人は微笑みました。
真人のカメラのレンズが壊れてしまったこともあり、澪はお詫びをすると言います。すると真人は、澪の時間が欲しいと返し、二人でカラオケに行くことになりました。
真人との出会いを夢で見ていた澪は、急にお店から呼び出されます。彩葉が急に一泊旅行に行くからと休みを取ったためでした。
彩葉の急な旅行と真人の急な出張の日程がかぶっていることで、澪は不安になります。しかし、帰り道の雨の中で、澪はその真人と遭遇するのでした。
“嘘”
澪が京花田について検索していたと知った真人は、出張が嘘であることを認めます。けれども、その嘘は不倫を隠すためではないと語りました。
澪は真人を信じることに決めます。すると真人は、会社を辞め独立するつもりで準備を進めているのだと告げました。
会社に知られないために仲間内だけで事を進めているのだと言われ、澪は安心します。ぎくしゃくしていた夫婦生活は元に戻り、二人の距離はより縮まりました。
帰宅した二人は、隣の部屋に引っ越してきた男 石黒と挨拶を交わします。澪が石黒に見覚えがあると言うと、石黒とは近付かないよう真人が言い含めてきました。
その後、真人は火傷について話し始めます。小学生の頃、神戸へ引っ越したとき阪神淡路大震災に遭った真人は、瓦礫に押しつぶされた両親を置いて逃げたのだと……。
澪を助けたのは、力を持たないために両親を見殺しにした後悔によるものだったのです。語りながら涙をこぼす真人を、澪は静かに抱きしめました。
その隣の部屋では、殺された夕陽とその関係者の図が壁中に貼られています。そして石黒は、壁伝いに神城夫妻の会話を盗み聞きしていました。
翌日、真人はいつものようにスーツ姿でホテルに入っていきます。そんな真人をバーで待っていたのは、澪と同じ店で働いている――彩葉なのでした。
『死ぬほど愛して』エピソード1「青い鳥」まとめ
サブタイトルの「青い鳥」は、真人の母が好きだった曲「わたしの青い鳥」から引用されたのでしょう。この曲によって澪と真人は結びつくこととなります。
一般的に「青い鳥」といえばメーテルリンクの戯曲を元とした”幸せの象徴”ですね。澪にとっての青い鳥は真人であったという意味だと思われます。
しかし、澪の幸福は不安定になっています。真人の不可解な行動には一応言い訳がつけられましたが、その陰で真人を疑う人物がおり、真人にちょっかいをかける女性もいます。
この物語には週刊誌記者の女性が殺害された事件の犯人が見つかっていないという大きな軸があります。その犯人が次は誰を狙うのか――そこが気になりますね。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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