Netflixドラマ『あなたに似た人』シーズン1-1「あなたに似た人」ネタバレ感想

Netflixドラマ『あなたに似た人』タイトル
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ミヅチ
ミヅチ

こちらにはNetflixで毎週配信中の韓国ドラマ『あなたに似た人』シーズン1エピソード1「あなたに似た人」のネタバレと感想があります。

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主な登場人物・キャスト

チョン・ヒジュ(コ・ヒョンジョン)
ク・ヘウォン(シン・ヒョンビン)

アン・ヒョンソン(チェ・ウォニョン)
パク・ヨンソン(キム・ボヨン)
アン・ミンソ(チャン・ヘジン)

チョン・ソヌ(シン・ドンウク)
アン・リサ(キム・スアン)

ユン・サンホ(キム・サンホ)
イ・ヒョンギ(キム・ホジョン)

ここから先はネタバレがあります!

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あらすじ

画家として有名な女性チョン・ヒジュは、テリム財団の女帝の息子アン・ヒョンソンと結婚し、娘リサと息子ホスをもうけました。

広い家で金持ちとしての生活を送るヒジュは、自宅に広いアトリエを持ち家族の絵や風景画を描いています。

ある日、中学生の娘リサが臨時女性教員ク・ヘウォンに殴られて鼓膜が破れ、全治3週間の怪我を負ってしまいます。

激しく怒ったヒジュは、ク・ヘウォン先生を突き飛ばしました。その後、ヒジュはク・ヘウォン先生が昔の知り合いによく似ていると気付きます。

リサの通う中学校の生徒たちは、学校の決定に従わないク・ヘウォン先生を「イカれた美術教師」=「ミミ」と呼んでいました

その後、ク・ヘウォン先生はヒジュの義母が運営するテリム病院で診断書を取り、ヒジュを訴えると言ってきます。

しかし……ヒジュの家に突然やってきたク・ヘウォン先生は土下座しました。ヒジュが昔の知り合いだと気付いたのです。

昔「ハンナ」と名乗ってヒジュと親しくしていたのはク・ヘウォン先生でした。そして、2人の間にはひとりの男性がいました

ヒジュは過去を思い出し、ク・ヘウォン先生が接触してきたのは謝罪のためではないと気付きます。

その頃、アイルランドの病院に入院していた身元不明のアジア人男性が「ハンナ」という女性に引き取られて病院を去っていました……。

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ミヅチガタリ

個人的な話から始まりますが、私は『善徳女王』の美室(ミシル)が好きです。女性の悪役の中で、一番と言ってもいいでしょう。

美室のいいところは、怒りの表現が限りなく無に近いことです。眉毛を数ミリ上げるだけ、目を数ミリ大きく開くだけ……。

日本人女優でいうと、高岡早紀さんや若村麻由美さん、山口紗弥加さんなどがその表現技術を持っています。

その美室を演じたコ・ヒョンジョンさんの復帰作と聞いて、これは観ないといけないな! と思った次第です。

復讐×財閥×画家というと『mine』を観たばかりだなあ……と思っていたのですが、今回は少し毛色が違うようですね。

そもそも財閥ではないようですね。――とはいえ、学校と病院というかなり重要な仕事をしているので、怖い存在ではあります。

ヒジュとハンナ(本名ク・ヘウォン)との間には、ひとりの男性がいました。鍵を握るのはこの男性のようですね!

オープニングで出てきたのは完成したヒジュの家族の絵ですが、リサが怪我した時点ではまだ未完成でした。時が戻されています!

つまり『mine』同様、ヒジュが死体遺棄(?)をするのはリサの怪我よりかなり後だということです。

これから何が起きるのか、過去の2人の間には何があったのか、ヒジュが画家になると思わなかったのはなぜなのか……気になることだらけですね!

詳細なネタバレはこの下です!

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あなたに似た人 第1話 あなたに似た人

ある夜のこと

水の底をゆったりと魚が泳いでいます。そこに釣り糸が垂れてきたのですが、魚は見えなかったのか、無視したのか、そのまま泳いでいきます……。

「地獄について思う。生き地獄とは何かについて」――真夜中、ひとりの女性が重そうなかばんを抱えて、背の高い草むらの中を歩いていました。

その女性チョン・ヒジュは思い出します。自らが描いた家族の肖像に、血しぶきが飛んだ瞬間……返り血を浴びたヒジュは、思わず床にへたり込みました。

しかし、ヒジュは愛する者が自分の代わりに死ぬことこそが地獄だと考えていたため、正気を失わずにいました。

床に広がる血を拭き取ったヒジュは、夜の草むらを抜けて船に乗り、水の中へと重たいかばんを放り投げました。

かばんは空気を吐き出しながら水底へと沈んでいきます。ヒジュは、自らに「まだ大丈夫だ」と嘘をついて生きていくことを決意するのでした。

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リサとヘウォン先生

明るい陽射しがアトリエに差し込みます。机の上にはヒジュが表紙を飾る雑誌「月刊 美学」が置いてあります。すぐ下の床では、ヒジュが絵を描いていました。

イーゼルに乗ったキャンバスの右端には夫と子ども2人と共に撮った写真が貼り付けられ、写真をもとにした下描きの線があります。

机の端にはヒジュの著作「島と湖の話」というハードカバーの本が置かれています。ヒジュが筆を進めていると、スマホが鳴り始めました。

それは娘リサからの電話でした。ヒジュは慌ててテリム病院へ駆けつけます。頬に怪我を負ったリサはCT検査へと向かいました。

ヒジュは、義母のパク・ヨンソン病院理事長が同席する場で衝撃的な映像を見せられます。それは臨時教師ク・ヘウォンがリサを激しく叩くものでした。

義母の系列学校に勤める教師たちが説明しますが、教師から生徒への暴力よりも、生徒がスマホを教室に持ち込んだことを問題視していました。

CT検査を終えたリサのもとへと向かったヒジュは「あの女はイカれてる」と言われ、言葉を失います。

アン・ヒョンソン学院理事――ヒジュの夫が不在の時に起きた事件でした。義母は、孫娘リサの心配などせず粛々と事件の処理を進めます。

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ヒジュとク・ヘウォン先生

アイルランドにあるスライゴ総合病院にいるヒジュの夫ヒョンソンは、ヒジュからの電話を受けました。

リサは全治3週間の鼓膜が破れるほどのケガを負いながら、痛いとすら言いません。気が動転しているヒジュに、ヒョンソンは慰めの言葉をかけます。

「許したくない」と憤りをあらわにするヒジュに返事をしながら、ヒョンソンは身元不明の男性の患者がいる病室を覗き込みます。

ヒジュとの通話を終えつつ、ヒョンソンは病室へと入ります。明らかにアジア人である身元不明の男性を、複雑な表情で見つめながら……。

翌日、ヒジュは娘リサに暴力をふるった臨時教師ク・ヘウォンとの面談に向かいました。名前を聞いたヒジュは、どこか引っかかります。

ヒジュが相談室に入っても、ク・ヘウォン先生は顔を上げることもしません。男性教師に促されるままに謝罪しますが、心はこもっていませんでした。

ク・ヘウォン先生は動画を確認し「体罰です」と、暴力ではなく言い訳ばかりのリサを叱るためのものだったと語ります。

一切謝る気のないク・ヘウォン先生を、ヒジュは書類の束で叩きました。ク・ヘウォン先生は床に倒れ込むほどの衝撃を受けます。

ク・ヘウォン先生はそのまま相談室を出ていきました。同席していた男性教師は、今の出来事は録画されているとヒジュに注意します。

ヒジュは一瞬だけカメラの存在を気にしますが、すぐに切り替えてク・ヘウォン先生の履歴書を見せるように男性教師に命じました。

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ミミからミトへ

ク・ヘウォン先生はキョンミョン大学の美術学部の卒業生でした。ヒジュは履歴書を見ながら「ハンナ?」とつぶやきます。

ヒジュは暴力の現場を撮影した女子生徒ジュヨンをコンビニのイートインへと連れて行きます。

問題を拡大させないため、動画は削除されました。ヒジュはジュヨンのカラフルなネイルを褒めつつ、内情を聞き出します。

ク・ヘウォン先生は「イカれた美術教師」を略して「ミミ」と陰で呼ばれていました。今では「イカれた変人」の「ミト」ですが……。

ぶたれたのはヒジュの娘リサだけですが、その前にも問題行動がありました。ヌードを扱わないという方針に逆らったのです。

面白そうなものは何でも録画するジュヨンですが、リサが暴力を振るわれた理由は知らないようでした。

しかし、その理由はク・ヘウォン先生がリサの耳元でささやいていたようです。ヒジュの調査は行き詰ってしまいました。

ヒジュは系列の病院の形成外科で働く弟ソヌに会いに行きます。恋人のいないソヌを心配しつつ、話題はリサに移ります。

いまだに怒りを抑え切れずにいるヒジュは、事件翌日に平然とした顔をしているク・ヘウォン先生が信じられないと語ります。

その頃、書店にいるク・ヘウォン先生はヒジュの著作「島と湖(ホス)の話」の1ページを破り取って丸め、ポケットに突っ込んでいました。

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義母との仲

ヒジュの幼い息子ホスはアトピーでいつもかゆそうにしています。食事に同席している義母はホスに優しく接しつつ、ヒジュに嫌味を言ってきます。

怒りを抑え切れずにク・ヘウォン先生に手を上げたヒジュを「昔の癖が出た」となじる義母に、帰宅した夫ヒョンソンは反論します。

ヒョンソンの言葉に励まされたヒジュでしたが、ホスが甘やかしてくれる祖母にばかり懐いていることに閉口します。

結局、甘える相手がほしいホスは義母の家に泊まることになりました。ヒジュはヒョンソンと共に目と鼻の先にある自宅に戻ります。

娘リサが悪いという話に引っかかるヒジュですが、もっと気になることがあります。ク・ヘウォン先生が昔の知り合いに似ているのです。

ヒジュに絵を教えてくれた学生ハンナによく似ているク・ヘウォン先生ですが、名前も学歴も全く違います。

「チョン・ヒジュ ソロ招待展」を控えているヒジュをヒョンソンが気遣います。時には実母を敵に回すヒョンソンを、ヒジュは頼りにしていました。

いつまでも仲の良い夫婦である2人を、義母はよく思っていません。義母はホスに「気持ち悪いわね」と吹き込んで笑うのでした。

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訴訟

芸術高校への転換を取り消せというデモがリサの学校で起こっています。それは別として、義兄イ弁護士は問題を抱えていました。

ク・ヘウォン先生が訴えてきたのです。婿であるイ・ヒョンギ弁護士と相談したヒジュの義母は、何とかして訴訟を避けようと考えていました。

しかし、ヒジュは逃げるつもりはありません。口答えする嫁ヒジュにいらだちつつ、義母は孫娘リサをイギリスにいさせ続ければと後悔していました。

ク・ヘウォン先生は学校と同じ系列であるテリム病院にて診断書を取ってきていました。義母にとってはそれもいらだたしいのです。

イ弁護士は、ク・ヘウォン先生が新任なのに学校について詳しかったことを疑問視していました。

その頃、ク・ヘウォン先生はヒジュの弟ソヌの治療を受けていました。ソヌは姪を殴った相手だとは知らず、丁寧に診察します。

イ弁護士の妻アン・ミンソは病院で働く医者で、訴えられたヒジュに嫌味を言ってきます。それをやり過ごしたヒジュは、学校へと向かいました。

リサを車に乗せたヒジュは、自分がク・ヘウォン先生に脅えていることに気付きます。ヒジュは「わざと殴らせたのでは」と考えていたのです。

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2人の女

ヒジュの弟ソヌと娘リサがレストラン「フレスカ」で食事を楽しんでいる頃、ク・ヘウォン先生は「定食専門」というさびれた店に入っていました。

すでにバーに変わっていた店でしたが、店主は食事を作ってくれるとほがらかに笑いました。

ク・ヘウォン先生は破り取ってきたページをテーブルの上に開きます。「描くことによって その日の体験がよみがえる」

ク・ヘウォン先生が湖に浮かんだ船が描かれている絵を見つめていると、店主がそのページをコースターにして酒を置きました。

店主は「バーだから」という理由で、ごはんのお金は取らずお酒の分を払ってもらうと笑います。

リサが通院治療をする間、リサを学校には通わせず家庭教師を雇うことにしました。ヒジュはリサを先に家へと帰らせます。

息子ホスへの土産を持って義母の家に向かうと、義姉ミンソが出てきました。しかし、ミンソは冷たくヒジュを突き放してドアを閉めてしまいます。

ミンソの部屋には男の影がありました。ミンソは去っていくヒジュの背中を数秒見つめると、すぐにブラインドを閉めました。

翌朝、夫ヒョンソンとホスを見送ったヒジュは何気なく窓の外を見つめます。道には、じっと家を見つめるク・ヘウォン先生がいました。

驚いてコーヒーカップを落としたヒジュの耳に、インターフォンの音が響きます。ヒジュは息をひそめて玄関へと進みました。

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昔の親交

玄関のすぐ外には土下座をするク・ヘウォン先生がいました。冷たく応対するヒジュに、ク・ヘウォン先生は「お姉さん」と呼びかけます。

「ヒジュさんだと気付かなかった。私を覚えてますか?」ヒジュは、すがるような目で見つめるク・ヘウォン先生の手を取ります。

その姿を義実家に住んでいる義姉ミンソがじっと見つめていたことを、2人とも気付きませんでした。

ヒジュはアトリエへとク・ヘウォン先生を連れていきました。娘リサに謝りたいと言うク・ヘウォン先生を、ヒジュは拒みます。

「こんな再会で少し残念です」とヒジュが返すと、相手がヒジュだと分かっていたら訴えなかったと言われました。

ヒジュがク・ヘウォン先生を昔の知り合いに似ていると思ったように、ク・ヘウォン先生もヒジュを別人だと思っていたのです。

「ヒジュさんが画家になったとは思わなくて」と言われたヒジュは、さっと顔色を変えてク・ヘウォン先生から距離を取りました。

ヒジュに基本から絵を教えたク・ヘウォン先生は、南山の近くにある芸術大学を除籍処分になったと語ります。

ハンナと名乗っていたのは、ドイツへの留学を控えていたからでした。本名はク・ヘウォンだったのです。

生きるのに必死だったク・ヘウォン先生は絵から離れてしまいました。そのためか、絵の道を歩み続けたヒジュをまぶしく見つめます。

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ハンナの謎

アトリエに置かれている絵は、全てヒジュの家族を描いたものでした。家族を持ったヒジュを、ク・ヘウォン先生は羨ましそうにしています。

昔の親交よりも、怪我をした娘リサのことばかりを考えているヒジュを見たク・ヘウォン先生はどこか残念そうです。

リサにすまないと思っていると何度も語ったク・ヘウォン先生は、訴えを取り下げると言ってきました。

名残惜しそうにしているク・ヘウォン先生を追い出したヒジュは、管理人へと電話をかけました。

今出ていった緑のコートの女性を許可なく入れないように……ヒジュにとって、ク・ヘウォン先生は脅威でしかないのでした。

その頃、ヒジュの夫ヒョンソンはスライゴ総合病院から連絡を受けていました。意識不明の身元不明男性がいなくなったのです。

ハンナという女性が書類を持って退院を求めたとの話でした。ヒョンソンは「ハンナ?」とつぶやきます。

翌朝、またしてもク・ヘウォン先生がヒジュの家をじっと見つめていました。そしてまた、インターフォンが鳴ります。

息を殺して玄関に出ると、そこにはリサの家庭教師である中年女性がいました。ヒジュはふっと息を吐きます。

仲良くしていた若い頃、ヒジュとハンナの間には1人の男性がいました。昔のことを思い出したヒジュはつぶやきます。

「最初から謝りにきたわけじゃなかった」――ヒジュが気付いたのと同時にハンナ……ク・ヘウォン先生が微笑みます。

「見つけた」

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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