Netflix独占配信ドラマ『なりすましの鼠』エピソード10【最終回】は、3人いたムンジェが独りに決まる物語です。

最終回らしく、かなり詰め込まれた内容になっています。誰が<チェ・ムンジェ>となるのか……見守りましょう!
Netflixドラマ『なりすましの鼠』エピソード10【最終回】情報
| 日本公開日 | 2026年8月28日 |
| 制作国 | 韓国 |
| ジャンル | ウェブトゥーンが原作、ミステリー、犯罪、サスペンス |
| 注意書き | 16+ 暴力、言葉づかい |
| 上映時間 | 1時間4分 |
『なりすましの鼠』エピソード10【最終回】主なスタッフ
スタッフ
| 原作 | ウェブ漫画『들쥐』 Ludovico |
| 監督 | キム・ホンソン |
| 脚本 | イ・ジェゴン |
『なりすましの鼠』エピソード10【最終回】あらすじ
ムンジェになり替わったユミンは、ムンジェに翌朝の船で済州島へ向かうよう指示します。ムンジェの叔父 ハン・ヒスは行方をくらまし、ある場所へと向かっていました。
生き埋めにされながらも生き延びたチンピラ ノジャは、自分を埋めたチンピラ スンギュへとお礼参りにやってきました。ノジャとスンギュとは、激しくもみ合います。
ハン・ヒスの目撃情報をもとに、パク刑事は捜索を始めました。その頃、済州島へと向かう船に乗っていたユミンのもとに、ある人物が現れます。
ミヅチガタリ
結局のところ、<チェ・ムンジェ>とはなんだったのか……整理していきます。時系列に沿ってまとめましょう。
<1>養子のチェ・ムンジェ(1980年代生まれ)
これは、現在のパク刑事のことです。男の子がほしかったチェ・グヌとハン・ヨンヒ夫妻ですが、子供ができませんでした。そのため、施設から5歳の男の子を迎え、ムンジェとして育てます。
<2>実子のチェ・ムンジェ(1993年生まれ)
これは、主人公のムンジェのことです。養子を迎えたチェ・グヌとハン・ヨンヒ夫妻でしたが、実子ができたことで養子を手放し<ムンジェ>の名も変えさせます。その後、実子に<ムンジェ>と名付けました。
ムンジェの叔父 ハン・ヒスは、あっさり捨てられた養子のムンジェに愛情をかけていました。実子のムンジェにとって叔父の記憶が薄いのは、この反動だと思われます。ハン・ヒスにとってのムンジェは、パク刑事なのです。
<3>パク・チャヌを名乗ったチェ・ムンジェ
高校生の頃、ムンジェとしてよい子でい続けることに限界を感じたムンジェは、偽名を名乗ります。そこで別人になれた気がしたムンジェは、その翌日、修学旅行の宿泊先に放火をします。悪い子になれた気がしたそうです。
このあと、母親 ハン・ヨンヒが無理心中を図りました。父親 チェ・グヌの遺体は上がらず、保険金詐欺ではないかと疑われるもととなります。ムンジェが精神を病んだ記録は、ここから始まっています。
<4>大学生と偽るチェ・ムンジェ
街中で見かけたソ・ミニョンに一目ぼれしたムンジェは、身分を偽り文学部サークルに入ります。そこでミニョンやソ・ユミンと親しくなったムンジェは、3人で済州島へと旅行します。そこでムンジェはユミンと衝突しました。
ムンジェ目線で書かれた作り話の中で、ミニョンは二人の男をもてあそぶ女と描かれます。ムンジェはただ物語を作っただけのつもりが、薬の影響で知らぬ間に投稿していました。デマの影響で、ミニョンは自殺を図ります。
<6>ソ・ユミンの才能を盗んだチェ・ムンジェ
恋人 ミニョンの精神が不安定になったことで、ユミンは小説に費やす時間がなくなりました。その隙に、ムンジェはユミンの創作ノートを盗み、小説を執筆します。その作品は新人賞を獲り、ムンジェは小説家となりました。
身分を明かさない天才小説家となったムンジェは、マネージャーである会計士 ソン・スヒョンと組み、ノジャの金を奪います。その際、ムンジェはノジャと顔を合わせました。ノジャはこの後、3年間ムンジェを追います。
<7>チェ・ムンジェの身分を乗っ取ったソ・ユミン
3年の月日をかけ、ユミンはムンジェの行動を調べ上げ、なりすます方法を編み出しました。ユミン自身は3年前に自らの死を偽装しており、ムンジェの顔に整形したユミンは<もうひとりのムンジェ>となったのです。
<8>ムンジェを名乗るユミンを装うムンジェ
ムンジェとユミンとで格闘し、ユミンが命を落としました。その後、ムンジェは<天才小説家 チェ・ムンジェを演じるソ・ユミン>の真似をし始めます。それにより、ユミンが犯した罪は<偽者のムンジェ>のものとなりました。
しかし、ユミンはまだ罠を遺していました。上巻のみ出版されている『野ネズミ』の下巻原稿には、ユミンが犯した罪も記されていたのです。ムンジェは、ムンジェのままでいても、ユミンを装っても、罪びととなるのです。
数日後に迫った出版日に向けて下巻の原稿を執筆するムンジェですが……ユミンの創作ノートなしには、執筆などできません。そこに、奪われた金を寄越せと迫るチンピラ スンギュもやってきます。
ムンジェは、母親から<よりよいムンジェ>になることを求められていました。その期待を叶えるに足る能力がないことを受け入れられないムンジェは、別人になろうとしたり、別人の経歴や才能を乗っ取ったりします。
多くの経験を通して、ムンジェは<本物のチェ・ムンジェとして生きる>ことを決めました。けれども、それこそがユミンの張った罠だったのです。本物として生きたければ、その罪も業も背負わなければなりません。
ムンジェが生き延びるのか、殺されるのか……そして原稿は完成するのか、ユミンの書いたものが出版されるのか……どうなるのか分からないまま、物語は終わってしまいました。この先は、ユミンも知らぬことです。
『なりすましの鼠』エピソード10【最終回】ネタバレと感想・考察
人探し
身分を乗っ取られた天才小説家 チェ・ムンジェは、済州島へと向かう長距離バスの中で居眠りしてしまいます。そのとき、すっかり忘れていた高校時代の大事件――校舎で火災が発生したときのことを思い出しました。
夜も更けた中、避難した生徒たちは悲鳴を上げています。何台もの消防車や救急車、パトカーが集まる大きな事件だったのです。うたた寝から目覚めたは、突然よみがえった記憶に驚きました。
そこに、非通知で電話がかかってきます。かけてきたのは、ムンジェの身分を乗っ取った<>ソ・ユミンでした。は、済州島へと向かう船便のチケットをムンジェのスマートフォンに送ってきます。
かつて、ムンジェとユミン、ソ・ミニョンが済州島へとやってきたときも、使われたのは同じ船でした。一日早く船に乗り込んだユミンは、ハヌルノウルペンションへ電話をかけます。二人分の予約の確認でした。
ユミンは、ムンジェを呼び出したペンションにて、自らの死を偽装するつもりです。そして、何も知らずにやってきたムンジェを殺人犯に仕立て上げる――という計画でした。
病院では、ムンジェを追っていた刑事 パク・スニョンが目を覚まします。そこで、ムンジェの叔父 ハン・ヒスは、チンピラ パク・スンギュが仕向けた刺客から逃げ、姿をくらませたことをが知らせました。
「まだ見つかってませんが、目撃者がいました。鉄道員です。目的地を目指すように『オリニ大公園はどこか』と、『人を探してるんだ』と……」
ムンジェとその協力者のチンピラ ――、そしての行方は分かっていません。が点滴を引きちぎって捜査に戻ろうとしていた頃……船の中では、事件が起きていました。
ムンジェの顔に整形したユミンがくつろいでいるところに、ノックの音が響きます。ドアを開けたユミンの前にいたのは、ムンジェでした。ムンジェは、ユミンにナイフを突きつけます。
「空港に車を頼む。明日、朝4時だ。期間は分からない。着いたら会おう」
スンギュは、外国へと逃亡する算段をつけていました。<チョン・サンホ>という名義で作ったパスポートと、いくばくかの金をポケットに入れます。そこに現れたのは、土と血にまみれオノを手にしたノジャでした。
偽者のムンジェ
オリニ大公園は、5歳のと、生まれたばかりのとが最初に顔を合わせた場所でした。養子として<チェ・ムンジェ>の名を与えられたパク刑事でしたが、養父母に実子ができたことで名前と立場を奪われます。
自分こそがチェ・ムンジェだ――5歳のパク刑事は、赤ん坊のムンジェの手の甲へとプラスチックのフォークを振り下ろしたのです。すぐにムンジェの両親がやってきて、赤ん坊を抱き上げあやしました。
養父母はどちらも、実子のムンジェに意識を向けています。手放した養子には目もくれません。それを目の当たりにした5歳のパク刑事は、パッと駆け出しました。その場にいた叔父 ハン・ヒスは、パク刑事を探し始めます。
そして現在――アルツハイマーになったハン・ヒスは、ショックを受けて姿を消した5歳のパク刑事――<養子のチェ・ムンジェ>を捜していたあの頃に戻っているのです。
「俺たちは人間か? 人間になりたいなら、新しい個人情報を買え。別人になりすまさずに生きられるか?」
ノジャは、裏社会で生きるか死ぬかの生活を続けることに飽き飽きしていました。そんなノジャを見て、スンギュは現実の厳しさを訴えます。スンギュが胸に忍ばせていたパスポートは、血まみれになっていました。
の船室に入ったは、怒りに任せてユミンを殴りつけます。なぜユミンがこんなことをするのか、ムンジェには理解できないためでした。そんなムンジェに対し、ユミンは呆れたように笑います。
「決まってるだろ。お前になるためだ。もともと、お前の居場所じゃないだろ。チェ・ムンジェでもない」
ユミンは、がムンジェの<兄>だと語ります。ムンジェが生まれる前に<チェ・ムンジェ>だった男の子がパク刑事であることを、ユミンは知っていたのです。しかし、叔父との関係は計算外でした。
大学時代、ムンジェは匿名掲示板にある投稿をしました。が男二人をもてあそんでいるというデマです。ミニョンは注目の的となり、進学を諦め退学し、精神を病み自殺未遂を繰り返すようになりました。
ミニョンを救うため、ユミンは書き上げた小説を持って出版社を回ります。けれども、ユミンの小説はすでに出版されていたのです。ムンジェがユミンの才能の乗っ取りに成功したのと同じ頃――ミニョンは命を絶ちました。
「復讐しよう。俺もお前になって、すべて取り返そうと。その仮面を引きはがして、世に放り出そうと。答えになってるか? なぜ俺が怪物になったか」
悪意のない悪役
によって殺されたかのように思えたでしたが、恐ろしく強い生命力によって目を覚ましました。薬局で包帯と痛み止めを買い、興信所へと戻ります。そして、へと連絡しました。
「ムンジェは、ネズミ野郎に会いにいった。同じ顔の男だ。自分が誰か分かってない。かつては誰だろうと、やつはムンジェだ。助けてやれ。俺は行けそうにない」
罪があろうとなかろうと、生きたまま逮捕するのが警察官の道理だとノジャは説きます。パク刑事は納得し、海の上にいるムンジェを捕らえに向かいました。そんな中、はの言葉に混乱し続けています。
「待てよ。お前は……本気で言ってるな。他人になりすまし、パニック障害で隠れてたんじゃない。イカれたか、どうした。しっかりしろ。お前が……お前が悪役なんだ!」
ユミンが大学生を装っていたことも、が恋人だったことも――小説に記したことはすべて、ムンジェの中で<真実>となっていたのです。実際は、街中で見かけたミニョンに一目ぼれしたムンジェの暴走でした。
大学生を装いミニョンに近付いたものの、ユミンと恋人だったミニョンは、ムンジェに見向きもしません。ユミンの才能も、恋人も、すべてムンジェの理想のものでした。偽者だったのは、ムンジェのほうなのです。
けれども、すべてムンジェが悪意を持って行ったことではありませんでした。ミニョンのデマも、投稿するつもりなく書いた小説です。創作ノートも、自分が作ったと思い込んでいました。
ムンジェが事実を受け止め、自分のせいでミニョンが自殺したと知ったとき――船室のドアが激しく叩かれます。船のスタッフたちが、警察の指示を受けて<チェ・ムンジェ>を捜しにきたのです。
「どんな状況か分かるか? 俺たちのどちらかが、ここで永遠に消えなきゃならない。ドアが開く前にな。……お前が死ね。俺はチェ・ムンジェになる」
ユミンは、ムンジェが持ち込んだナイフを拾いました。床にへたり込んでいるムンジェに向かって、ユミンがナイフを突き出します。そののち、船室にいる<チェ・ムンジェ>は独りになりました。
生き残り
夜明けとなり、たちは済州島行きの船の前に着きました。乗客たちが降りたあと、最後にが現れます。その額には、何者かと争ったであろう痕が残っていました。
「やつは俺を殺すため、船に潜入を。……海に落ちました。俺を投げ飛ばそうとして。俺になりたかったのかと」
パク刑事は、目の前の<チェ・ムンジェ>をじっくりと上から下まで眺めます。その後、連行したムンジェはパニック障害など持っていないように振る舞いました。叔父の生存を喜び、本物だと証明できると語ります。
「ボタン、一番上まで留めろ。あいつは、そう着てた」
パク刑事は、生き残ったのが<本物>でありながら<偽者>のふりをしていることを見抜いていました。なぜ、いつもそうやって<他人の居場所>を盗もうとするのかと、パク刑事は尋ねます。
ムンジェととの争いは、すぐに決着がつくようなものではありませんでした。二人は互いに締め合い、殴り合い、両者が血まみれになります。最後に追い詰められたユミンへと、ムンジェは語りました。
「お前じゃなくて、俺になりたかった。よりよい俺に」
割れた窓からユミンを海へと落とし、ムンジェは着替え始めます。その胸にあったのは<よりよいムンジェになりなさい>という母の言葉でした。そして、ムンジェは<チェ・ムンジェ>は最初から自分の居場所だと告げます。
警察署から出たは、の営む興信所へと向かいました。ノジャは、一目で<本物のムンジェ>だと見抜きます。右手が動かなくなったノジャは、裏社会から引退することを決めていました。
そこでムンジェは、ノジャの力になりたいと言います。そんなことよりも、ノジャが気になるのは<本物>か<偽者>かです。それを問われたムンジェは、ふっと目線を虚空に飛ばしました。
「修学旅行の火事……俺が火をつけた。薬をやめたら、全部思い出した。俺の仕業だった」
火事の前日、ムンジェは通っていたチョンウン学習塾にて、叱られていました。<チェ・ムンジェ>という名にプレッシャーを感じ、偽名 パク・チャヌで登録したためです。
違う名を名乗ったとき、ムンジェは生まれ変わったように感じました。よい子でしかいられないムンジェではなく、悪い子にもなれると自信を持ったのです。そんなムンジェに呆れつつ、ノジャは注意します。
は姿を消しましたが、金のこととなると諦めの悪い男です。ノジャは死んだと思っていますが、ムンジェのことはこれからも狙い続けるでしょう。しっかり隠れ続けるようにと言い残し、二人は別れました。
ユミンの罠
は、担当である編集長 ハン・ジヘのもとを訪ねました。は『野ネズミ』下巻を渡しておらず、その続きを渡すようが急かしてきます。ハン編集長は、読者の反響を受けて目を輝かせていました。
「ルチェナタワー 705号室、暗証番号は0912――でしょう?」
ユミンが住んでいた部屋には、大金が遺されていました。その部屋にある鏡には、拳で割られた跡が残っています。各部屋を回ったムンジェは、開かれたままのカーテンを閉め、執筆作業にあたることとしました。
この物語は事実だ。私は人を殺した。
これは犯行の記録で、自首の手記である。
私が<ネズミ>である証明だ。
ユミンは、下巻を書き終えていたのです。そこにあったのは、ユミンが見たムンジェの行動記録でした。こんなものを出すわけにはいかないと、ムンジェはつぶやきます。ユミンは、ムンジェに対する罠を遺していたのです。
は、妻と争う法廷にいました。そこでパク刑事は<家族とは何か>をムンジェの叔父から教わったと語ります。夫や父としての役目を果たせなかった反省を告げ、チャンスを与えてほしいと妻に乞いました。
その頃、は田舎町にやってきていました。田畑が広がる中、ノジャは目的地を目指して歩いていきます。ノジャを見つけた高齢女性が、ノジャに収穫を手伝うよう命じてきました。ノジャは仕方なさそうに応じます。
その夜、はネズミに襲われる悪夢にうなされました。ストレスでかじった爪は深爪を越え、血がにじんでいます。今週末に出版するため、ムンジェは下巻を書き終えなければなりません。
そこに、何者かが訪ねてきました。ムンジェは包丁を握り、玄関へと向かいます。インターフォンを鳴らしているのは、でした。けれども、ムンジェが脅えているのは幻覚の中に現れたユミンです。
空には暗雲が渦巻き、雨が地面を打ちます。スンギュは激しくドアを叩き、ムンジェに出てくるよう急かしていました。ムンジェは、真っ赤になった目を虚空に泳がせます……。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。


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