Netflixドラマ『九条の大罪』第9審「事件の真相②」ネタバレ感想

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Netflix独占配信ドラマ『九条の大罪』第9審「事件の真相②」は、嵐山刑事が刑事としての役割をまっとうする物語です。

ミヅチ
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刑事であるがゆえに、嵐山刑事は幸福とは縁遠い生活を送ることになっているのかもしれない……そう思わされる回でした。

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Netflixドラマ『九条の大罪』第9審「事件の真相②」情報

日本公開日2026年4月2日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス、社会派
注意書き16+
暴力、言葉づかい
上映時間40分

『九条の大罪』第9審「事件の真相②」主なキャスト・スタッフ

キャスト

九条間人(くじょう・たいざ)
弁護士
柳楽優弥
『浅草キッド』
烏丸真司(からすま・しんじ)
九条の事務所の居候弁護士
松村北斗
薬師前仁美(やくしまえ・ひとみ)
NPO法人つぼみのそら代表
池田エライザ
『地面師たち』『Followers』
壬生憲剛(みぶ・けんご)
自動車整備会社 社長
町田啓太
『10DANCE』『今際の国のアリス』シリーズ『幽☆遊☆白書』
菅原遼馬(すがわら・りょうま)
介護施設<輝興儀>代表
後藤剛範
『全裸監督』
久我裕也(くが・ゆうや)
壬生の舎弟
吉村界人
『地面師たち』『This is I』
深見雄平(ふかみ・ゆうへい)
嵐山の部下/新人
水沢林太郎
『恋愛バトルロワイヤル』
犬飼勇人(いぬかい・ゆうと)
壬生の後輩/小川愛美を殺害
田中俊介
『彼女』
衣笠美穂(きぬがさ・みほ)
愛美の友人
森田想
小山義昭(こやま・よしあき)
AVメーカー社長/九条の依頼人
長谷川忍(シソンヌ)
『罵倒村』
嵐山義信(あらしやま・よしのぶ)
九条と壬生を疑う刑事
音尾琢真
『Demon City 鬼ゴロシ』『極悪女王』
烏丸晃子(からすま・あきこ)
真司の母
仙道敦子
『呪怨:呪いの家』『極悪女王』『サンクチュアリ―聖域―』
京極清志(きょうごく・きよし)
伏見組の若頭/壬生のケツ持ち
ムロツヨシ
『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』

スタッフ

原作真鍋昌平『九条の大罪』小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載
監督山本剛義
脚本根本ノンジ

『九条の大罪』第9審「事件の真相②」あらすじ

取り調べで真正面から対峙した組織犯罪対策課の刑事 嵐山義信とAVメーカー社長 小山義昭とは、お互いの関係性についてはっきりと把握しました。

嵐山刑事は、いつもの手で小山社長に攻撃を仕掛けます。しかしその攻撃は一切通じず、逆に小山社長から手痛い一撃を食らってしまいました。

嵐山刑事は、10年前に殺された娘 愛美の友人 衣笠美穂との友好を深めていきます。美穂は、愛美との思い出を懐かしそうに語りました。

当初の狙い通り、伏見組と関係の深い自動車整備会社社長 壬生憲剛に通じる証言が出てきます。その一方で、嵐山刑事にとってつらい事実も明らかになり――。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

嵐山刑事の亡き娘 愛美は、小山社長に心を許していたようでした。しかし小山社長は愛美に中絶を強いて、それを境に精神を病んだ愛美を嫌うようになっていました。

小山社長は、自分がクズだと分かっています。けれども、そんなクズに引っかかる愛美のような女を作ったのは、娘と不仲な両親の影響だと主張しました。

どんなに責めたところで、小山社長のような人は反省などしないでしょう。一方で、小山社長に責められた嵐山刑事の心は、しっかりと傷付いています。

その心の傷を埋めてくれたのは、愛美との思い出を語ってくれる美穂でした。しかしその美穂も、結婚詐欺を繰り返していたことが分かります。

嵐山刑事は美穂に対しても、決して手加減せずに追求します。誰が被疑者であろうと手加減をしない……嵐山刑事は<刑事>として生きる覚悟を改めて決めたのです。

京極や壬生と共に、九条も嵐山刑事の攻撃対象に定められました。情は捨て法に則る九条と、法で裁かれる前の人を確保する嵐山刑事とでは、意見がまったく合いません。

しかし最も違う部分は、自分が被害者遺族になった場合の振る舞いのようです。九条は、その場合は法になど頼らないと考えていました。

嵐山刑事は別件逮捕などの強引な手法は用いるものの、警察のルール内で動いています。一方で九条は、いざとなれば法を犯すつもりでいるのです。

烏丸は、九条のこういった部分には気付いているのでしょうか? あと1話で決着がつくはずはないので、早いところシーズン2をお願いしたいです。

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『九条の大罪』第9審「事件の真相②」ネタバレと感想・考察

父親として

組織犯罪対策課の刑事 嵐山義信は、AVメーカー社長 小山義昭を逮捕しました。伏見組の若頭 京極清志をホテルに泊めるために名義を貸したことによる詐欺罪です。

「警察側に大抵証拠が揃ってるでしょうが、最初から京極さんを宿泊させるつもりだったと証明するには、小山さんの口を割らせるしかない。なので、黙秘しておけば起訴される可能性は低いです。20日間完黙すればパイになります」

小山社長は、取り調べでは詐欺罪の話をされるものと思っていました。嵐山刑事は笠置雫の母の彼氏 外畠の股間が焼き切られた件について話します。

外畠の件について探られた小山社長は、何も知らないふりをしました。すると嵐山刑事は立ち上がり、小山社長の耳元でささやきます。

「――それじゃ、これはどうだ? 小川愛美。忘れたか? 10年前に、未成年の犯人に殺害された被害者女性だよ。女はお前と付き合ってたってSNSに上げてたぞ」

小中学生の少女に売春をさせた――その客として政治家や官僚がいた――そう言われても、小山社長は動じません。そして、愛美の父が嵐山刑事だと気付きます。

小山社長は、愛美が父の入ったあとの浴槽のお湯を入れ替えていたと話しました。妻とも娘とも上手くいっていなかったのだろうと、小山社長はあおります。

「愛美さんは、あんたら刑事が普段対応してるカネと男が大好きな、体を売って稼ぐいやらしい女だったんですよ」

九条がやってきたため、小山社長は嵐山刑事と愛美とのことを話しました。愛美のことをさげすむ小山社長に対し、九条は激しい怒りを覚えるのでした。

嵐山刑事の言っていることは、なんの裏付けもない単なるあおり文句なのだと思います。

それを小山社長は冷静に分析していました。そして、嵐山刑事が愛美の父親だと気付いたのです。

チンピラ相手ならば、嵐山刑事の手は有効なのでしょう。けれども、世渡りの上手い社長クラスになると、裏を読まれてしまうんですね。

嵐山刑事は、娘の本当の姿を知りませんでした。一方、小山社長は愛美を愛人にしていたこともあり、その実際の姿をよく知っています。

父親よりも恋人のほうがその女性のことをよく分かっているというのは、当然のことです。ある年齢に達すれば、接する時間の長さが比べものになりませんよね。

父親を生理的に無理だと感じることは、不思議なことではありません。遺伝子が近い男性を避けることで、生存率の高い子孫を残そうとする働きだそうです。

もちろん、自分をさげすむ父親を嫌ってもいたでしょう。当時の愛美は、心身共に父を嫌っていたということですね。

それは仕方がないとしても、都合のいい女になってでもすがりついた恋人 小山社長にまでさげすまれていたのは本当に可哀想です……。救いがない……。

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美穂との別れ

九条弁護士事務所から、笑顔の依頼人が去っていきました。入れ違うように入っていった居候弁護士 烏丸真司は、九条をなぐさめるためコーヒーを淹れます。

烏丸は、亡き父が好きだったブレンドのコーヒー豆をミルで挽きます。出来上がったコーヒーは、優しい味でした。

けわしい顔で小山社長の接見から戻ってきた九条でしたが、やっと顔から力が抜けました。そこに、6歳の娘 莉乃から電話がかかってきます。

九条の元妻に携帯電話を買ってもらった莉乃は、ほんの少し会話をすると電話を切りました。元妻が九条との通話を莉乃に許したのだと、烏丸は九条に教えます。

嵐山刑事は、フードコートで亡き娘 愛美の友達 美穂と食事をしています。愛美はKARAや宇多田ヒカルが好きで、よく泣きながら歌っていたそうです。

「やっぱり親子だわ。愛美も、温玉ぶっかけうどんとかき揚げに、七味唐辛子、びっくりするくらいかけてた」

美穂の思い出の中にいる愛美は、表情豊かな女性でした。しかし、嵐山刑事の記憶の中の愛美は、愛されている自覚を持てないほど叱られ続けた女の子です。

嵐山刑事の部下の新人刑事 深見雄平から情報が入ってきます。外畠が股間を焼き切られたのは、コンプレッサーの音とオイルの臭いがする場所でした。

そののち、美穂が嵐山刑事を訪ねてきます。手厚い子育て支援が受けられる場所に引っ越すため、別れの挨拶をしに来たのです。

後日、嵐山刑事は美穂の自宅を訪ねました。美穂は結婚詐欺を働いていたのです。嵐山刑事は自ら美穂の逮捕に出向き、犯罪者を許さないという気持ちを再確認します。

子供用携帯電話では、親が登録した連絡先しか電話できない――これは実際に子供用ケータイを使った子か、親くらいしか知らないことですよね。

烏丸は九条に比べると、世の中の一般的なことに通じているようです。……というよりも、九条が一般的でないことを知り過ぎているのかもしれません。

美穂が嵐山刑事と親しくしていたのは、自分に捜査の目が向いていないかを確かめる意味もあったのでしょうか……。

引っ越しをするのが本当だとしたら、その理由は身近な男性を食い物にした結果、今住んでいるところの周囲が<狩り場>として成り立たなくなったためでしょう。

乳幼児の世話をしていると部屋が荒れるとは言いますが、美穂の部屋の荒れ方はそれが理由ではなさそうです。

子供用品ではなく、大人が出すようなゴミばかりが散らかっていました。子供が美穂から離れて暮らすのは、子供のためにもいいのかもしれません。

そして、嵐山刑事は外畠を<宦官にした>のが壬生だと気付きました。まずは壬生から攻めていこうとするでしょうね……。

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弁護士の覚悟

「なあ壬生、お前の周りで物騒な事件が多発してるな。デリヘル運転手 外畠への暴行事件。路上での鈍器による暴行事件。金本の水死事件。そして10年前のお前の後輩 犬飼が起こした殺人事件。なんらかの形でお前は関与してんだろ?」

深見刑事が問いかけても、壬生は口を開きません。すると嵐山刑事は、工場から死臭がすると言い出しました。

そして、壬生に会いに来ていた九条にも難癖をつけ始めます。そこで九条は、冷静に言い返しました。

「弁護士が守ってるのは悪人ではない。手続きを守っている。あんたら警察には理解されないだろうが、適正な刑事手続きを進めている」

自分が引き受けずとも誰かが依頼を受けるだろうし、黙秘権は憲法と訴訟法に保障されていると、九条は語ります。

亀岡麗子弁護士と同じように、嵐山刑事も九条の娘が事件に巻き込まれたら――と仮定します。九条は表情ひとつ変えず、プロとしての対応に徹しました。

「自分の娘がもしも殺されたら、司法になんか委ねたくないね」

烏丸は、母 晃子と昼食を摂っています。元気を出すときは決まってオムライスを食べるのが烏丸家の風習でした。烏丸は、その味に懐かしさを覚えます。

烏丸の母は、食べる間に亡き父にオムライスを供えました。オムライスは父が認める勝負メシで、最後に食べたものも母の作るオムライスだったのです。

その思い出を語りながら、母は泣き始めました。週刊誌にあれこれ書き立てられたことを思い出し、母の精神が不安定になります。

烏丸は母の背中に手を当てながら、大丈夫と繰り返しました。そして、九条に会いたがる母を残し、事務所へと戻ります。

嵐山刑事はこの<相手をあおって本音を引き出す>という戦法一本で今までやってきたようですね。

逆に相手の逆鱗に触れにいく小山社長や、そもそも答える気のない壬生、感情を挟まず論理で返す九条などは、嵐山刑事の天敵ですね。

久我は感情的になる瞬間があるようで、完全黙秘を通せるか不安がっていました。そういう相手でないと、嵐山刑事の戦法に引っかからないのです。

おそらく、京極を落とすこともできないでしょう。京極は何を言われても決して自分のペースを崩さないため、最も相性の悪い相手かもしれません。

そんな中、九条はもし自分が被害者遺族になったら、司法になど頼らないと考えていることが分かりました。

九条は<悪徳弁護士>を続けるうちに、司法の弱さに気付いたのだと思います。法は被害者を守るためのものではないですからね……。

九条の言う通り、法は社会を守るためのものです。社会のために個人の感情が置き去りにされるのは、そういうシステムだからなのです。

その被害を負ったのが、烏丸の母ということです。たとえ裁判に勝ったとしても、人として救われるわけではありません。

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飴がだめなら

九条は、事務所に戻ってきた烏丸にペンを返します。壬生の会社にわざと落としていった盗聴器を拾われたことで、烏丸は少しあわてました。

話を逸らすように、烏丸は母が九条に会いたがっていることを話します。いいお店に連れていくべきだと、NPO法人<つぼみのそら>代表 薬師前仁美は主張しました。

烏丸は、弁護士費用を上げて<ヤカラ>からの仕事を受けないようにするべきだと語ります。けれども、九条はかたくなに費用は上げないと告げました。

そこに、京極から連絡がありました。小山社長が逮捕されたため、京極はラブホテルに泊まる生活となっています。

「うちの若い衆がみかじめ回収したらよ、服役中の俺の親父も共謀にされちまったそうなんだ。服役中にだよ? なんだかこの案件も理不尽だなーと思って。警察、うちの組、本気で潰そうとしてんじゃねえか?」

伏見組の組長は、京極の父なのです。その組長も九条に興味を持ったそうで、烏丸の警戒心はさらに強くなりました。

『九条先生。伏見組の系列の風成会の山崎と申します。京極さんの弁護されたって伺ってお電話いたしました。うちの組員が強盗で逮捕されたので、お願いできませんか? よろしくお願いいたします』

烏丸は車を降り、九条に背を向けて歩き出しました。烏丸は、苦情が反社会的組織の使いっぱしりになっている現実を突きつけます。

そんな中、出所した犬飼の動向が分かってきました。犬飼は、壬生と対立している菅原遼馬と仲を深めています。

菅原の後輩 綾部が少年刑務所にて犬飼の後ろ盾になったことが理由でした。菅原と犬飼とはどちらも、壬生に恨みがあるのです。

「壬生から3億円取りません? ――渋ったら殺す」

烏丸は、伏見組の組長とだけは仕事をしないでほしいと頼みます。そうしないのならば九条弁護士事務所を辞めると告げ、烏丸はその場を去るのでした。

京極が語っていた飴と鞭の、鞭がこの手法ということですね。ヤクザの案件をひっきりなしに受けさせることで、反社との関わりを密にさせるようです。

九条は依頼人を選ばないだけであって、反社専門の弁護士として働いているわけではありません。

けれども、こうしてヤクザに囲まれてしまったら、ほかの案件を受けられなくなってしまいます。それは、ヤクザ専門になるのと同じことです。

烏丸が最も危惧しているのは、反社は自分の利益を第一に動いているため、場合によっては九条が切り捨てられるということです。

その一方で、壬生には危険が迫っていました。壬生が片付けたと思っていた菅原は、壬生に見捨てられた犬飼と組んでいたのです。

犬飼は「300万円で10年を捨てた」と語っていました。けれども、話が通らないように思います。

壬生の指示で殺人事件を起こしたのならば、壬生が後ろ盾でなくなるのはおかしいのです。出所するまで世話をするのが、当然の振る舞いでしょう。

そう考えると、犬飼たちは壬生に何も告げぬまま、他の人の指示によって事件を起こしたのではないでしょうか。

ほかの仲間を巻き込んで、勝手に殺人事件を起こしたとなれば……壬生が犬飼を見捨てることに筋が通りますね。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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