ABEMAドラマ『死ぬほど愛して』エピソード2ネタバレ感想

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ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』エピソード2「ビューティフルデイ」は、小山田シェフの秘密について描かれる物語です。

ミヅチ
ミヅチ

情事と情事の間に殺人が挟まってくる過激な作りでした。配信限定だとここまで振り切れるんだなあと感心しちゃいました!

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ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』エピソード2「ビューティフルデイ」情報

公開日2025年4月3日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス
注意書きR-16+
大人向けのテーマ
上映時間32分

『死ぬほど愛して』エピソード2「ビューティフルデイ」主なキャスト・スタッフ

キャスト

神城 真人
澪の夫/幼少期に火事に遭った
成宮寛貴
神城 澪
真人の妻/前夫からDVを受けていた
瀧本美織
石黒 颯馬
神城家の隣に引っ越してきた謎の男
細田善彦
南沢 夕陽
殺害された週刊玉石の記者
久間田琳加
小山田 丈治
澪が働くパティスリーのシェフ
片桐仁
水樹
カウンセラー/澪の古くからの友人
松井玲奈
小泉 彩葉
澪と同じ店で働くぶりっ子な若い女性
田中美久
百瀬
澪と同じ店で働く噂好きな中年女性
しゅはまはるみ
吉岡
富沢刑事の部下/夕陽の事件を追う
粟大和
富沢
刑事課の警部補/夕陽の事件を追う
山口馬木也
長野真澄
真人の不倫相手
筒井真理子

スタッフ

原作天樹征丸
漫画草壁エリザ
監督城定秀夫
脚本城定秀夫
高橋幹子

『死ぬほど愛して』エピソード2「ビューティフルデイ」あらすじ

パティシエ志望だった神城澪が小山田シェフが作ったスイーツの仕上げを手伝っていると、見知らぬ刑事たちが厨房に入ってきました。

富沢警部補と部下 吉岡刑事は、この店 パティスリーはぐみへと取材のために訪れていた週刊誌記者 南沢夕陽について調べています。

小山田シェフと澪が南沢記者のインタビューを受けていたと知り、話を聞きにきたのです。小山田シェフは南沢記者にご執心だったこともあり、目をつけられたようでした。

南沢記者がどうやって殺されたのか、どのような状態で発見されたのかを事細かに聞かされ、澪は昔受けたDVを思い出してしまいます。

ここから先はネタバレがあります!

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『死ぬほど愛して』エピソード2「ビューティフルデイ」ネタバレと感想・考察

疑われたシェフ

パティスリーはぐみの厨房で小山田シェフがスイーツを作っていると、店員の神城澪が出勤してきました。同じく店員の若い女性 小泉彩葉はまだ出てきていません。

小山田シェフは自信作であるガトーインビジブルのフランボワーズグラサージュがけを作りながら、小泉はどうせ欠勤だろうとぼやきます。

澪はグラサージュ――ゼラチンをかけてケーキの表面に光沢を出す作業――をやらせてもらえました。小山田シェフは、パティシエ志望で筋のいい澪に厨房に入るよう勧めてきます。

澪が戸惑っていると、そこに突然刑事たちが入ってきました。週刊誌記者 南沢夕陽殺害事件を追っている浅丘署の刑事、富沢警部補とその部下 吉岡です。

店員の中年女性 百瀬を押しのけて入ってきた刑事たちは、小山田シェフと共に、澪にも話を聞きたいと言ってきました。突然のことに澪は目を丸くします。

あれこれと色々な手段を用いて澪にセクハラしようと画策している小山田シェフが非常に気持ち悪いですね。

店員の百瀬と彩葉との二人が知っていることを思えば、小山田シェフも澪が既婚者だと知らないはずがありません。

それでも澪が好みなのか……どれだけセクハラしても直接的にノーと表明できない気の弱さにつけこんでいるのか……。

そんな二人のところに刑事たちがやってきました。1話で殺害された南沢が大量のケーキを買っていたことに違和感を覚えていた富沢警部補が中心となっています。

そういった小さな違和感から何が起きたかを導き出すのが刑事の仕事ですよね! 最近、後手後手な警察描写にうんざりしたばかりなので、妙にテンションが上がります。

小山田シェフと澪とは、店の奥で刑事たちと話をしました。澪は落ち着いて答えますが、小山田シェフはそわそわとせわしない様子です。

富沢警部補は、自分たちを取材しにきた記者が殺されたことに現実味を感じていない二人を一喝しました。

南沢は首を絞められたときに激しく抵抗し、人通りのない場所に放置されたために遺体は見る影もない状態だったのです。

そんな話を聞かされ、澪は前夫 優也から受けたDVを思い出しました。気分が悪くなってしまった澪は、席を立って洗面所へと走ります。

店に出た澪に、百瀬がこっそり教えてくれました。小山田シェフは、新作スイーツができる度に南沢記者の自宅へと送っていたのです。

ある程度の年齢よりも下の女性と出会うと下心を出さずにはいられないのでしょうか。小山田シェフの気持ち悪さは留まるところを知りません。

しかし、南沢記者がプライベートでも接点を持ちたいと思っていたのは、その小山田シェフではなく澪だったようです。

澪によると、南沢記者の話術によって店のことだけでなく様々なことを語ってしまったようです。その中にはもちろん、夫 真人のこともあったでしょう。

プライベートでお茶にでも行かないか――その誘いが実現する前に南沢記者は殺害されました。この状況は、真人がかなり怪しく見えますね……。

わざわざ「女性従業員の話が聞きたい」と言って澪を呼び出したのは、澪が持っている情報にこそ興味があったからではないでしょうか。

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シェフの秘密

ラーメン屋に行った富沢警部補は、部下 吉岡刑事に問いかけます。澪のことをどう思うか、そして、甘いものが苦手な南沢記者が店に通った理由は何か――。

しかし、答えは出ませんでした。分かったのは、澪が嘘をついている様子はないこと、そして……南沢記者は二人のどちらかに興味を持っていたことです。

翌朝、澪が捨てた自宅のゴミを、隣の部屋に越してきた男 石黒が持ち帰りました。ゴミ袋からは、真人宛てに届いた大誠生命からの生命保険の自動更新通知が出てきます。

ある日、焼きあがったフィナンシェを取りに厨房に入った澪は、ただならぬ様子の小山田シェフを見かけます。どうやら彩葉に金をせびられているようでした。

その彩葉は、男と二人でホテルにいました。彩葉は、男との行為を録画して”他人の幸せを壊すため”に使うつもりのようです。

百瀬や吉岡刑事とは違い、富沢警部補はまったく小山田シェフを疑っていませんでした。自分が作ったものを食べて喜んでほしいという純粋な動機だと思ったようです。

もちろんそういった気持ちもあるのでしょうが、小山田シェフの面倒なところは、その欲と性欲が混ざり合って切り離せないことです。

彩葉との関係について、はっきりとは分かりません。とはいえ、小山田シェフは従業員として以外にもお金を渡しているようなので、深い関係にあるとみていいでしょう。

そして、石黒が拾った生命保険についてですが……契約者、つまり真人が受取人なのか、保険をかけられた対象なのかは分かりません。

結婚相手に生命保険をかけておき、事故や自殺に見せかけて殺す――という事件はよくあるものです。石黒はそれを疑っているのかもしれませんね。

なお、彩葉と不貞行為に及んだ相手ですが……1話の最後で真人と会っていたので、真人なのだと思います。

閉店間際、店に二人きりになったことで小山田シェフは澪にセクハラを仕掛けてきます。けれども、そこに飛び込んできた真人によって小山田シェフは動きを止めました。

真人は澪がセクハラを受けているのではと心配しますが、澪はそう感じていないようです。小山田シェフはさみしい人なのだろうと考えているようでした。

疲れた澪を癒すために真人が催眠療法を用いている頃――小山田シェフは自宅にデリバリーヘルスを呼んでいました。その女性と入れ替わるように、満面の笑みをたたえた彩葉が現れます。

小山田シェフは女性を店舗に呼び、店の制服を着せて厨房で行為に及ぶ趣味があるのです。たまたまそれを目撃した彩葉は、小山田シェフを脅迫するようになりました。

彩葉は、左腕の内側に傷がない場所がないほどリストカットを繰り返しています。そんな彩葉が楽しいと思うのは、他人の幸せな生活を壊すことなのでした。

彩葉は脅迫するネタを手に入れて、小山田シェフから金を巻き上げているんですね。澪が小山田シェフのお気に入りということも把握しており、ただの恋愛脳女子ではありませんでした。

この二人の共通点があるとすれば、性欲が強いことでしょうか。彩葉は、性行為に及ぶことと承認欲求を満たすことを同一視する、いわゆるメンヘラ女子なのかもしれません。

彩葉が同僚の夫を落としにかかるヤバい女子だということは1話から明かされていましたが、ここまでしっかり病んでいる女子だとは思っていませんでした。

そんな彩葉を見て「この子は相当なものだぞ」と思わず、単にイライラしている小山田シェフにも驚きです。同じくらい度合いの過ぎた感覚を持っているからでしょうか……。

そして私が気になったのは、真人が澪にかけている催眠療法です。手順が決まっている自己催眠ですら危険な面があると言われているのに、素人が他人にかけていいものなのでしょうか……。

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地震の夜に

ある日、真人が会社に泊まることになったと澪にメッセージを送ってきました。澪は夕食の準備を止め、ひとりで外食することにします。

すると、そこに石黒が現れてカウンターの隣の席に座りました。驚いてフォークを落とした澪に不機嫌な表情ひとつ見せず、石黒は澪と世間話を始めます。

そのとき、急に大きな地震が起きました。石黒は、悲鳴を上げて逃げまどう澪に覆いかぶさります。そこに皿が落ちてきて、石黒は頭に傷を負ってしまいました。

同じ頃、彩葉は睡眠薬を飲まされていました。けれども大きな揺れと誰かに首を絞められたことで目が覚め、弱々しい力で抵抗を試みます。

石黒を支えながら家に戻ってきた澪に、真人は怒りをにじませました。怪しげな石黒には近付くなと注意したのにと、真人は語気を強めます。

真人と彩葉とがホテルで楽しんでいることを知っているこちらとしては、誰が誰に言ってるんだと思ってしまいますね。

パニックになって身を守ることを忘れた澪を見て、石黒はとっさにかばってしまったのでしょう。澪はそういう放っておけない雰囲気のある女性です。

澪はカバンを店に置いたまま、石黒を病院へと連れて行き、その足でマンションに戻ったのでしょう。かなりの時間、共に過ごしたのだと思います。

そこで、石黒も富沢警部補と同様に、澪に疑う点などないと確信したのだと考えられます。石黒は、探るような目で澪を見ることをやめました。

そして衝撃的なことに、彩葉の出番が今回で終わりそうです。彩葉はあのままホテルで殺されてしまったのでしょう。おそらく犯人は……。

一通り澪を責め立てたあと、真人はふうと息を吐きました。幼い頃に遭った地震で両親を喪ったことを思い出し、平常心を失ったのだと弁明します。

それを聞いた澪は、自分の行動が真人を深く傷つけてしまったことに気付きました。けれども澪が過ちをフォローする間もなく、真人は会社へと戻ってしまいます。

澪はキッチンに置いてある薬を飲み、涙をこぼします。その頃――真人は年上の女性 真澄とベッドの上で激しく交わっていました。

翌朝、家に戻った真人はいつもと同じ優しい微笑みを澪に向けました。リビングの机の上にある、澪の書いた「ごめんなさい」を読んだためです。

澪は帰宅した真人を見て安心し、笑みをもらします。その朝には、同じ店で働く小泉彩葉が全裸の遺体となって放置されていたなんて、知ることもなく――。

やっぱり、彩葉は殺されてしまっていましたね……。激しく抵抗した南沢と同じように、後ろから首に紐を巻きつけられて殺されました。

同じ手段で殺されたとなると、やはり真人犯人説が濃厚ですね。ここまで分かりやすく描いているとなると、犯人を推測するのが主軸の物語ではないと考えるのが妥当です。

フーダニット(誰が犯行を行ったか)や、ハウダニット(どうやって犯行を成し遂げたか)は描かれているので、ホワイダニット(なぜ犯行に至ったか)しか謎は残りません。

幼少期に父親を殺していることは1話冒頭で描かれているので、それよりも前にきっかけがあったと考えるべきでしょうか?

また、小山田シェフや彩葉と同じように、真人も不特定多数の相手と情事に及ぶことのできるタイプの人なんですね。

しかし彩葉が殺害された今となっては、不貞行為よりも、真澄が最終回まで生き残れるかどうかが気になってしまいます。

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『死ぬほど愛して』エピソード2「ビューティフルデイ」まとめ

サブタイトルの「ビューティフルデイ」は、田中星児『ビューティフル・サンデー』の歌詞「イッツァ ビューティフル・デー」と歌う真人から引用したものと思われます。

1話のサブタイトル「青い鳥」も昭和歌謡から引用されていました。約50年前にリリースされた曲ですし、こちらも母親の好きな曲だったのでしょうか?

ここまで真人の情事は、澪、彩葉、真澄と3人の相手と共に描かれてきました。それぞれすべて違う雰囲気や体勢で臨んでおり、真人のサービス精神の旺盛さに驚きます。

様々な相手と情事に及んでいる真人ですが、結婚相手に選んだのは澪なんですよね。なぜ澪なのか、澪を選んだ理由はなんなのか……知りたいところです。

1話にひとつは遺体が出てくるというハイペースで進んでいますが、登場人物が少なめの物語なので、このままでは全滅してしまうのではないかと心配です!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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