Netflixドラマ『明日』シーズン1-11「西の空 1」ネタバレ感想

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ミヅチ
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こちらにはNetflixで配信中の韓国ドラマ『明日』エピソード11「西の空 1」のネタバレと感想があります。

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主な登場人物・キャスト

チェ・ジュヌン(ロウン)
危機管理チーム長ク・リョン(キム・ヒソン)

イム・リュング(ユン・ジオン)
玉皇大帝(キム・ヘスク)
引導管理チーム長パク・ジュンギル(イ・スヒョク)

ここから先はネタバレがあります!

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あらすじ

現世の人間を殴りつけたため、危機管理チームのイム・リュング代理は懲戒処分となりました。

イム代理が生きている頃は殺人者だったと噂されているのを聞いた新人チェ・ジュヌンは、怒りながらチーム室に戻ります。

そこで危機管理チーム長ク・リョンはイム代理とその母の魂を引導したのはクチーム長自身だと明かしました。

都で妓生(キーセン)をしていたイム代理の母イム・ユファは、過去を隠して田舎の村で母ひとり子ひとりの生活をしていました。

しかし新しく赴任してきた県監(ヒョンガム)は、イム・ユファが妓生のクモンだった頃に乱暴してきた相手だったのです。

クモンを忘れられない県監は自分専属の妓生にしようと企みます。しかしイム・ユファはきっぱりと断りました

すると県監の手下たちはイム・ユファは娼妓――体を売る女だと噂を流した上で、3人がかりでイム・ユファに乱暴したのです。

自殺した母を軽蔑して生きてきたリュングでしたが、本当のことを知り県監の手下たちに復讐した後、薬物中毒になり死亡します。

イム代理が死神となり危機管理チームに在籍していたのは、自殺した魂は転生後も自殺することがあると知ったからでした。

転生したイム・ユファは働きながら妊娠し、優しい夫に支えられて幸せそうです。自殺するようには見えなかったのですが……

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ミヅチガタリ

犯罪者担当チーム長だったク・リョンですが、どんな犯罪者でも殴る蹴る……というわけではなかったようですね。

弱い者を傷付けて喜ぶようなクズにはしっかり制裁しますが、正当な復讐には心を寄せてくれるようです。

イム・ユファはおそらく、本当に誰の子か分からないで妊娠し、仕事を失ったのだと思います。

貴族である両班(ヤンバン)だったのに金のために売られて、それでもイム・ユファは妓生として教養を身に着けていきました。

妓生になっても誇り高く生きようとしたイム・ユファでしたが、結局は欲望のはけ口として扱われるだけだったんですね……。

母イム・ユファの行動を誤解して責め立てた幼いリュングのことは、あまり強く責められないなと感じました。

リュングは本気で母を貶めたかったわけではなく、間違っていると怒ってほしかったのではないかと思うのです。

しかしその幼さからくる安易な行動は、唯一愛した息子からの拒絶という重い一撃をイム・ユファに放ってしまいました。

ジュヌンのように気軽に話しかけられなかった理由は、リュングがずっと自分の行動を後悔してきたからだったんですね。

話は変わりますが、前世で強い人が死神になってより強くなったと考えると、クチーム長って……!?

詳細なネタバレはこの下です!

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明日 第11話「西の空 1」

イム・リュングの噂

懲戒処分のお知らせ

死神行動綱領に違反

危機管理チーム イム・リュング

イム代理が人間を半殺しにしたという噂が走馬灯葬儀社の死神たちの間で周り、危機管理チームの新人チェ・ジュヌンの耳にも届きました。

チーム長であるク・リョンが地獄出身なのは周知の事実なので、そこにイム代理が前世で大量殺人をしたという噂が広がり……

無駄に正義感の強いジュヌンは、噂をしている引導管理チームの女性たちを一喝すると、掲示の前にいた死神たちを追い払います。

「噂を知ってます? イム代理が前世で人を殺したと」

「正確には4人」

危機管理チーム室に戻ったジュヌンに、クチーム長は冷静に答えました。ジュヌンはその言葉を冗談と受け取ります。

ジュヌンは、いつも冷静なイム代理が我を忘れてレイプ犯を殴り続けたことが意外で、とてもショックだったのです。

その頃、イム代理は現世で生きる女性を見に行っていました。大きなお腹を抱えた女性は優しい夫や友人たちに囲まれ、幸せそうです。

「“曦暉朗耀(ぎきろうよう)”、朝の陽光は明るく輝く」

「よくできたわ」

イム代理は現世での思い出を振り返っていました。優しい母に守られて幸せに過ごした日々のことを……。

生まれ変わった母親は、イム代理の母親だった頃とは違い、他人に脅かされることなく暮らしているのです。

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異動

危機管理チーム室に戻ったイム代理は、クチーム長に部署異動申請書を提出しました。

クチーム長は、イム代理の現世での行動を全て分かっていながら、自由に時間を使えるように気を遣ってきました。

しかし母親の生まれ変わりが幸せに過ごせていると知った今、イム代理は危機管理チームに残るつもりはありませんでした。

イム代理が異動願を出したと知り、ジュヌンは慌てて追いかけます。

「行かないでください」

「僕が嫌いでしょ、喜ぶと思ったのに」

イム代理が何と言い繕っても、ジュヌンは分かっていました。イム代理は危機管理チームを存続させるために出て行くのだと……。

クチーム長が引き止めないのならば会長である玉皇大帝にかけ合おうとバタバタしているジュヌンに、クチーム長は語ります。

「彼の母親と彼自身、あの2人を引導した死神は私よ」

引導管理チーム内の犯罪者担当チームにいたクチーム長は、人殺しであるイム・リュングを引導した当人だったのです。

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賢い子リュング

幼いイム・リュングは、名前をからかわれて泣きながら帰宅します。そこで母親はとてもいい名前なのだと説明し始めました。

徳の高い和尚がつけた「隆求(リュング)」という名前には、“高い所で大勢を救う人”という意味が込められていました。

田舎町に住んでいるのに漢字も書けて物知りな母親を、リュングは誇りに思っていました。

しかし、リュングをいじめる子どもたちは、庶民に漢字が分かるわけがないと決め付けてかかるのです。

そんな時、朝鮮時代の支配階級・両班(ヤンバン)の子どもの姿が見えました。それは官僚・キム参判(チャムパン)の息子でした。

リュングは字を教えてほしいと頼み込みますが、ひどく叩かれてしまいます。頭のいい庶民の子は嫌われるのです。

近所のおばさんはリュングが賢い子だと知っており、それが庶民として生きていく上で足枷になるとリュングの母に説きます。

リュングの母は、脅えた目で周りを見回しながら、おばさんに声のトーンを落とすようお願いするのでした。

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クモン

「字は私が教えてあげるから、両班のご子息を煩わせないで」

お金も持たない庶民に学があったところで官吏にもなれないと分かっていながら、リュングの母はリュングに勉強させると決めます。

元々頭のいいリュングは、母から教わったことをスポンジのようにどんどんと覚えていきました。

その頃、リュングの住む村にはよそ者が現れるようになります。数ヶ月前に赴任した新しい県知事・県監(ヒョンガム)の影響でした。

ならず者であるよそ者たちは、県監を後ろ盾に大手を振って歩いているのです。リュングの母は、嫌な予感がしていました。

その夜、ならず者たちは再びリュングの母の前に現れました。

「県監様の捜してる女が、こんな酒幕(チュマク)にいるとは」

今は居酒屋兼旅館で働いているリュングの母ですが、以前は違う仕事をしていました。それは、都の芸者・妓生(キーセン)です。

リュングの母――クモンの客だった県監は、4日間通っても冷たくあしらうだけのクモンに激高し、無理矢理関係を持ったのです。

ならず者たちはクモンを“娼妓”と呼び、蔑んだ目で見つめます。クモンは、ならず者たちに従うことにしました。

これ以上もめていると、寝ているリュングが起きて話を聞いてしまうかもしれなかったからです。

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クモンの選択

「お前が恋しくて眠れなかったのだ。今日から毎日、夜伽に来い」

県監は妓生が働く店・妓房(キバン)の長・行首(ヘンス)にクモンの行方を聞きましたが「追い出した」と言われただけでした。

クモンを捜す中で、県監はクモンの過去を突き止めます。クモンは元々、両班の娘だったのです。

しかしクモンの父は博打で全財産を失ってしまい、金を得るために幼かったクモンを妓房に売り飛ばしたのでした。

「息子は非凡な才を持つと聞く。生涯、妓生の子として生きてもいいのか?」

去ろうとするクモンに、県監はささやきました。クモンが夜伽をするのならば、リュングを養子にしてやろうと……。

クモンは悩みます。しかしリュングの賢さは庶民のままにしておくには、あまりにも突出したものでした。

「あなたのことは私が守ってあげる」

眠っているリュングにそう言って、クモンは県監の家に向かいました。そして、夜伽を断ります。

県監はどこまでも強気でした。リュングをも手にかけようと言うのです。クモンは県監の顔に酒をかけ、宣戦布告して帰宅しました。

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娼妓

「クモンは本来の姿を忘れたようだ。昔を思い出させてやれ」

翌日、何も知らないリュングが地面に字を書きながら復習していると、意地悪な子どもたちがやってきます。

「前に言ってたよな、父親は死んだって」

「バカだな、お前に父親はいない」

「お前の母親は汚い娼妓だからだ」

クモンが娼妓だという噂は、村中に回っていました。カッとなったリュングは、母の悪口を言った子に馬乗りになって殴りつけます。

リュングは昨夜、起きていたのです。そしてクモンは聞いてしまいました。ならず者たちが母を娼妓と言ったのを……。

雷鳴がとどろく中、帰宅したリュングを迎えに出たクモンの前にいたのは――県監の手下ドゥシクとならず者たちでした。

少し遅れて、リュングが帰宅します。ならず者たちは、クモンを男好きの女だと言いながら家から出て行きました。

「今までずっと、僕が外へ行く度に男を家に呼び入れてたの? ここ数日、毎晩出かけてた理由もそれだったの?」

リュングは、母親がどんな思いをしたのかも知らず、言葉を続けました。その言葉は、クモンの心に深く刺さっていきます。

「こんな家に生まれたくなかった。よりによって、あなたが母親だなんて。恥ずかしくて情けない。汚いよ!」

クモンは、リュングには届かない声で謝ります。そして――最悪の決断をしたのでした。

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復讐

何も言わない母親を不審に思って家の扉を開けたリュングが見たのは、母親が首を吊って死んでいる姿でした。

数年後――大人になったリュングは薬物中毒者が集まる建物へと入って行きました。

一人ひとり顔を見て回ったリュングは、中毒者の中の一人を建物から放り出しました。それがリュングの仕事なのです。

腕の立つリュングは、薬物の売人の下で働いていました。仕事にも慣れてきた頃、リュングはふと思い立ち故郷に戻ります。

村にはまだ、母親と親しかったおばさんが住んでいました。そして、母を蔑むリュングに怒りを見せ、嘆きます。

「気の毒に。あんな暴力さえなければ、あんたたち親子は……」

リュングはそこで初めて、母親が売春したのではなく、県監がならず者に命じて母を犯させたのだと知ったのです。

リュングは復讐することを決意し、その夜の内に県監をめった刺しにしました。

ならず者たちは酔っ払って裏道を歩いていました。リュングは背後から忍び寄り、瞬く間に3人の内ひとりを殺します。

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果て

残った2人の内、ひとりはすぐに捕まえられて殺せましたが、最後のひとりは強敵でした。

県監の一番の手下ドゥシク――あの夜、母を嘲笑って去って行った男です。

「誰だ? 早く言え。誰だ?」

「娼妓の――息子だ」

ドゥシクは、襲ってきた男がクモンの息子だと理解します。しかし、負けることなどないと高をくくっていました。

今のリュングはもう、勉強ができるだけの男の子ではありません。復讐に取りつかれて正気を失った鬼でした。

死闘の末に復讐を果たしたリュングでしたが……その後の人生のことなど考えられませんでした。

薬物中毒者の建物に戻ったリュングは、致死量の薬物を摂取し、母を想いながら命を落とします。

そこに迎えに来たのが犯罪者担当チーム長ク・リョンでした。リュングは、大人しくクチーム長の後について行きます。

薬物のため鼻がかゆくて仕方ないリュングが鼻をすすっていると、クチーム長は音が不快だから塞ぐかほじるかしろと命じます。

イム代理の鼻をほじる癖は、その時から始まったものでした。

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死神

「あの世に行けば母に会えますか?」

復讐に燃え、薬物に溺れながらも、リュングは母から受けた愛情を忘れてはいませんでした。

リュングの母がイム・ユファという名だと知り、クチーム長はふっと目を閉じます。

自ら命を絶った罪のために、クモン――イム・ユファは犯罪者担当チームが引導する対象になったのです。

クチーム長に導かれる間、イム・ユファは息子について語っていました。最初は愛していなかったと……。

しかし放っておいても母親に手を伸ばしてくる健気な姿を見て、子を売り飛ばした父のようにはなるまいと覚悟を決めたのです。

「子どもの頃、お母さんに愛された記憶ばかりなんて……それも知らずに亡くなってお気の毒だわ」

イム代理が死神になることを決めたのは、自殺した母イム・ユファとは縁が切れてしまったと知ったからです。

何度転生しても会えないのならば、過去の記憶を持ったまま死神になって転生した母を見守りたいと考えたのです。

「僕は、あなたと働きたい」

しかしクチーム長は名簿管理チームに行くよう、リュングに勧めます。その姿を見た前世が両班だった者は悪口を言います。

そこにやってきた当時のク・リョンの上司パク・ジョンギルは、身分制度を廃止した玉皇大帝に従うと宣言するのでした。

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魂の傷

2021年――ク・リョンが新設される自殺者を救う危機管理チームの長になることが噂になります。

助言通り名簿管理チームに籍を置いていたイム・リュングは、噂を聞いてすぐにク・リョンを訪ねました。

イム・ユファは転生していました。しかし転生しても魂は変わらないため、自殺を繰り返す恐れがあります。

「合流します。もし母が同じ選択をしようとしたら、その時は僕の手で救いたいんです」

話を聞いていたジュヌンは、自殺することが転生後まで影響を及ぼすほど重い罪なのかと疑問に思います。

同じ頃、引導管理チーム長であるパク・ジョンギルは幼い女の子の魂を導くため、事故現場にいました。

パクチーム長は事故で亡くなった母親の姿を見ようとする女の子の目を塞ぎます。

「心に残された傷は魂に刻まれて、次の生にも影響する。行け、あの者たちと」

女の子は母親の顔を最後にもう一度見たいと望みますが、パクチーム長は振り返ることを許しませんでした。

「イ・ハウン。2017年5月24日1時10分生まれ。命を回収する」

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いい名前

生きている間に抱えた痛みも、魂に傷をつけるのです。自殺に繋がる傷は、前世からのものだけではありません。

転生した母が働く店に入ったイム代理は「ここからここまで」と言って服を買い込みました。

クレジットカードで支払ったイム代理は、レシートに“イム・リュング”と大きく書きます。

「珍しくて、いい名前ですね」

転生した母からも“いい名前”という言葉が聞けて、イム代理は深く感じ入るのでした。

危機管理チーム室にある荷物をまとめたイム代理は、送別会では牛肉を奢るようジュヌンに迫りました。

高い牛肉を奢るなんて見返りを求めているのかと冗談を言いながら、イム代理は楽しそうに夜の道を歩きます。

そこに大きなお腹を抱えている転生した母と、それを支える夫が歩いてきました。イム代理は2人を避けるように行き先を変えます。

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イム・ユファ

イム代理と席に着いたジュヌンは、クチーム長から過去の話を全て聞いたことを明かします。

「僕のせいで死にました。僕が――母を殺したんです」

イム代理は今でも母親に投げかけた最後の言葉を悔やんでいました。母の自殺を招いたのは自分の言葉だったと……。

目が真っ赤になるまで涙を堪えたイム代理は、逃げるように店から出て行きました。

その頃、転生した母は出産の時を迎えていました。その1ヶ月後――アプリから通知が届きます。

イム・ユファ ネガティブ度87%

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※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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