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Netflixドラマ『返校』第8話「自由の雨」ネタバレ感想【最終回】

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ドラマ『返校 DETENTION』はNetflixにて2020年12月5日から毎週土曜日23:30頃に独占配信されている作品です。

「忘れた? それとも――思い出すのが怖い?」

Netflixにて世界一斉配信される台湾ドラマ『返校 DETENTION』は、同名の大ヒットホラーゲームを原作としています。

主人公は田舎の学校に残る奇妙な風習を通して、白色テロが蔓延る時代を生きた女子生徒の幽霊と出会い、学校に隠された謎を解き明かしていきます。

この記事ではNetflixオリジナルドラマ『返校 DETENTION』シーズン1 第8話「自由の雨」のネタバレ、感想と考察を行っています。

ミヅチ
ミヅチ

第8話では、ファン・ルイシン(ハン・ニンさん)の後悔が何だったのかが明かされます。チャン・ミンフイがルイシンに伝えたかった本心とは……?

ここから先にはネタバレがあります!
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第8話「自由の雨」のあらすじネタバレ

バイ・グオフォン教官への復讐を果たしたファン・ルイシンは、シェン・ジン校長をも手にかけますが、そこで事実を突きつけられます。

リウ・ユンシアンはルイシンの記憶の嘘に気付き、ルイシンが現実を向き合うことこそが成仏のきっかけだと分かります。

ウェイ・ジョンティンが託されたチャン・ミンフイ先生からの遺言を読み、チャン先生の最期を知って、ルイシンの未練はなくなりました。

咲き誇る水仙に見送られながら、ルイシンは成仏しました。ユンシアンは左腕の傷跡をルイシンとの友情の絆として、翠華高校に通い続けるのでした。

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『返校 DETENTION』シーズン1 第8話「自由の雨」

創立記念祭

翠華高校では創立記念日のお祝いが始まっていました。バイ・グオフォン教官の勇退式が近付いているのに、バイ教官の姿が見えません。

男性教師シェン・ホワはそれを伝えられ、藍衣詩社の部員に挨拶を任せると、父である校長シェン・ジンに事情を伝えてバイ教官を探しに行きました。

窓の外からバイ教官を見つけたシェン先生でしたが、部屋の中に入ると姿が見えなくなります。そして、代わりに芸香の鉢植えを見つけました

式へと戻ろうとしたところ、ドアが開かなくなります。するとそこに、リウ・ユンシアン(リー・リンウェイさん)の体を乗っ取ったファン・ルイシン(ハン・ニンさん)が現れました。

ルイシンは、ユンシアンを傷付けたシェン先生の目と口を封じました。何も言えなくなってもがくシェン先生を、ルイシンがじっと見下ろしています。

本当の記憶

その頃、ユンシアンはルイシンに話しかけていました。「他に道はないの?」しかし、ルイシンはユンシアンの手を取って屋上から飛び降ります。

「私はユンシアン」そう繰り返しながら、ユンシアンは最後のシーンに辿り着きました。そして、ウェンリアンの言葉を思い出します。

「自殺した霊は終わりのない世界を作り、そこに閉じこもる。後悔しまいとして同じことを繰り返す」――。

ユンシアンは、ルイシンこそが布袋を被せられた女子生徒だと突き止めました。ユンシアンはルイシンの手を引いて、ループする世界から脱出を試みます。

しかし、牢獄には大きな錠がかかっていて外に出られません。そこでユンシアンは、ウェンリアンの占いを思い出しました。

「上卦は乾、下卦は艮」その通り動かすと、錠は外れました。すると、ユンシアンはルイシンの母とルイシンが話していたシーンに飛ばされます

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不倫をやめさせるために父を密告したのは、母ではなくルイシンでした。掲示物を読んだのも、計画を立てたのもルイシンだったのです。

「どれだけ逃げても過ちは消えないわ」とユンシアンは語ります。記憶を偽ってまで逃げようとするルイシンを責めると、反撃されました。

実は、ユンシアンは父の愛人と会食したことがあるのです。そして父に、愛人と一緒に暮らせないかと尋ねたことがあるのです。

ユンシアンが母に「自分のせいで父は帰ってこない」と偽ったのは、父の愛人と会ったこと、母を捨てようとしたことへの罪悪感があったためでした。

ユンシアンはずっと、父を責めたいと思っていました。そして幻覚の中でそれを果たすと、ルイシンに向かって強い目で語りかけます。

「もう嘘には頼らない。あなたが私でも、私は違う」――そうユンシアンが宣言した頃、創立記念祭では藍衣詩社の詩の朗読が終わっていました。

教職員の勇退式が始まろうという時、舞台上に逆さ吊りになったバイ教官がぶら下がってきましたその頭には、布袋が被せられていました

誰もが逃げ去った式場に、シェン校長だけが残っていました。そこに、ユンシアンの体を借りたルイシンがやってきます。

シェン校長はルイシンに「チャン先生は時代の被害者だ」と言いました。ルイシンは怒りをあらわにし、シェン校長の首を絞め上げます。

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するとシェン校長は「君はイン先生に嫉妬した。そうだろ? 彼女を消すためにリストを渡した。チャンを死なせた」と語りました。

ルイシンは力を強め、シェン校長の首を折りました。「渡してない」とルイシンは首を振りますが、事実は違います。

リストを渡したルイシンは「国家に貢献した」とバイ教官に褒められました。ルイシンはスパイ検挙の功績として、表彰までされていたのです

イン先生を消すために読書会メンバーを陥れたことを、ルイシンは記憶の底に封じ込めていました。そして、記憶を改ざんしたのです。

事実を思い出して呆然とするルイシンの前に、ウェイおじさん――ジョンティンがやってきました。ルイシンはジョンティンを死んだものと思っていたため、驚きます

ジョンティンとチャン先生

ジョンティンはチャン先生に命を救われていました。そして、ルイシンにリストを手渡した自分のことを責めながら生き続けていたのです。

そんなジョンティンの成れの果てを見て、ルイシンの気持ちが動きます。ジョンティンはルイシンに片想いし、チャン先生に嫉妬していたのです。

少しでも気を引こうとリストを渡したことを、ジョンティンは打ち明けます。そして、チャン先生が全てを知っていたことも……。

チャン先生はリストが当局に渡ったことを読書会メンバーの生徒たちに告げると、親しい人々と縁を切るようにと勧めました。

チャン先生は、ジョンティンがルイシンにリストを渡したことも分かっていました。その上で、ジョンティンを責めずにかばったのです。

「取り調べではこう言え。『何も知らなかった、私にだまされた』と……」とチャン先生は微笑みます。未来あるジョンティンのため、チャン先生は犠牲になったのでした。

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そしてジョンティンは、チャン先生から手紙を受け取りました。チャン先生がルイシンへと伝えたい、本当の気持ちが記されているものです。

「故郷の自然を見て思い出してほしい。いつも私が見守っている――」

しかしジョンティンは解放されず、懲役15年の刑となりました。その間にルイシンは自殺を図ってしまい、手紙はルイシンに届けられなかったのです。

チャン先生の本心

ユンシアンは「私たち、向き合わなきゃ」とルイシンの手を取ります。「先生はあなたを最期まで愛していた」と、優しく語りかけます。

しかしルイシンは、自分の手でチャン先生を死に追いやったことへの後悔から逃れられずにいました。過去は変えられないと、絶望していたのです。

「生きていては申し訳が立たないわ。これが唯一の、最善の結果よ」とルイシンはつぶやきます。しかしユンシアンは「心の底では救いを求めてる」とルイシンの本心を見抜きます。

似た境遇にいるユンシアンだからこそ、ルイシンの気持ちが理解できるのです。そしてユンシアンは、チャン先生の手紙を共に読みました。

「翠華で君に出会えて、心からよかったと思う。君と共に考え、本を読み、言葉を紡いだ日々は美しかった」――。

チャン先生は頭に布袋を被せられ、河原へと連れてこられました。そして河原にひざをつかせられ、布袋を外されます。

しかし、チャン先生は立って逝くことを願い出ました。そして最期に「この島にやがて自由が降り注がんことを」とつぶやきます。

憲兵の放った銃弾により、チャン先生は命を失いました。「ルイシン、君をひとりにしてすまない」と懺悔しながら……

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水仙の咲く頃

「私の30年が、今報われたわ」校庭に咲く水仙を見て、ルイシンが微笑みますユンシアンは白鹿のペンダントをルイシンに返しました

ユンシアンも、心細かった生活に寄り添ってくれたルイシンに感謝していました。そして、今後はきちんと自分の力で立ち向かうと決意しました。

その覚悟を知って、ルイシンは成仏していきました。それを見送ったユンシアンは、やっと自らの体に戻ります。

泣きながらユンシアンを抱き締めていたウェンリアンの腕の中で、ユンシアンが目を覚まします。その顔には笑みがありました。

翌日、ユンシアンは髪をポニーテールにしました。いい子の証であったカチューシャはもう卒業して、本当の自分で生きていく決意の表れです。

ユンシアンは翠華高校に通い続けることを決めました。そしてウェンリアンは、真面目に儀式を行うようになりました。

ユンシアンとウェンリアンは、自転車に二人乗りして学校に向かいます。途中でウェイおじさんに会い、部屋のゴミ出しを手伝いました。

病院の看板を下ろしたウェイおじさんは、改めてラジオに電源を入れます。ラジオでは、シェン校長とバイ教官の件が報道されていました。

リー委員がシェン校長主導の不正に関わっていたことも明らかになり、呪いから逃れたシェン先生も、ただでは済まないようです。

進級したユンシアンとウェンリアンは、受験勉強に励んでいました。ユンシアンはまだ薬を飲んでいますが、今の症状は軽いようです。

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しかし、ふと校舎を見た時、何かが光っているのが見えました。同時に頭痛にも襲われますが、ユンシアンは気を取り直します。

左手に残る自殺未遂の傷跡は、ルイシンとの約束を思い出すきっかけとなっていました。ユンシアンは傷跡をなぞり、微笑みます。

――水仙の花は冬に咲くのだと、あとで知った。夏はこんこんと眠り、灰黄色の秋に育まれ、万物が枯れる冬に満開を迎える。厳しい寒風に耐えて強く育つ。次の季節はすぐそこ。水仙、あなたに会えるのを心待ちにしてる――

生き残り

リー委員と令嬢は、シェン先生を呼び出していました。シェン先生はマスコミに証拠をタレコミして、リー委員をハメようとしたのです。

しかしそれが失敗に終わり、リー委員も令嬢も安心しきっているようでした。そんな2人を見たシェン先生は、不敵な言葉を残して去って行くのでした……。

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第8話「自由の雨」の感想

Netflixドラマ『返校 DETENTION』シーズン1 第8話「自由の雨」は2020年12月26日に配信されました。

ルイシンの嘘

ユンシアンも違和感を覚えていた「字を読めないルイシンの母が掲示板の字を読み上げている」という記憶は、ルイシンの嘘でした。

父の不倫に悩む母を見て、ルイシン自身がタレこんだのです。父が連行されるのを見て「大丈夫……」とつぶやいていたのもルイシンでした。

そして、父は戻ってきます。憲兵からひどく痛めつけられたようでしたが、証拠が無いために釈放されたのでしょう。

それが成功体験となり、ルイシンは「憲兵に連行されても戻って来られる」と学習します。次の悲劇を生むのは、この体験もあってのことでしょう。

チャン先生の慧眼

チャン先生は、ルイシンが読書会メンバーリストをシェン主任とバイ教官に渡したことを知っていました

ジョンティンがルイシンに片想いしていることも、ルイシンの気を引くためにリストを渡したことも分かっていたのです。

その上で誰にも何も言わず、どうにもならない現実を受け止めたのです。未来あるジョンティンのために、自らを犠牲にすることを決意して――。

チャン先生の後悔は「ルイシンを独りにしてしまうこと」だけでした。誰のことも恨まず、約束を破ってしまったことだけを悔やんだのです。

チャン先生のおかげでジョンティンはPTSDを負ったものの、生き残ることができました。しかし、ルイシンはそれを知らなかったのです。

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ユンシアンとルイシン

生き続けていたジョンティンと、ジョンティンに託されたチャン先生の遺言を見ても、ルイシンの後悔は拭い去れませんでした。

しかし、ユンシアンが「私たち、向き合わなきゃ」と寄り添ってくれたことで、ルイシンはやっと現実を受け止めることができました。

誰にも打ち明けられない秘密を持って生きる2人は、時を超えて友情を育みました。そして、お互いを支え合う唯一の存在になっていたのです。

ルイシンが目を背け続けた現実を共に体験したユンシアンは、自分自身も現実と向き合っていく決心をして、ルイシンを見送りました。

この一件を経て、ウェンリアンは家を継ぐ決心をし、ウェイおじさんは医者であるという呪縛から解かれました。

シェン校長とバイ教官は亡くなってしまい、翠華高校も経営危機に陥りましたが、トータルで考えればプラスかな? と、個人的には考えます。

ミヅチ
ミヅチ

ルイシンが「イン先生に申し訳ない」と一切思っていないところが女子高生らしくていいですね! ウェイおじさんも「すまない、チャン先生」じゃないよ! イン先生はどうした!!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

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