ドラマ『今際の国のアリス』はNetflixにて2020年12月10日にシーズン1の全8話が独占配信されている作品です。
マンガ原作のデスゲームを、印象的な演技が持ち味の精鋭キャストや、最新VFXを用いたアクションシーンで鮮やかに実写化しています。
この記事ではNetflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン1エピソード5の「げぇむ」の説明、ネタバレ、感想と考察を行っています。
エピソード5では、ビーチに入ったアリスが「でんきゅう」に挑みます。幹部候補としての試験であるげぇむです!
ネタバレまとめ
げぇむ
ダイヤ4「でんきゅう」
種類:頭脳戦
難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆
るうる
A、B、Cの3つのスイッチの内、隣の小部屋にある電球をつけるスイッチがどれかを当てる。解答できるのは全員まとめて1回のみ。
隣の部屋の分厚いドアを開けたままスイッチオンできるのは1回だけ。閉まっていれば何回でもスイッチオンできる。
隣の部屋に参加者が入っているときと、スイッチオンになっているときはドアはロックされ開けなくなる。
水位が上がり、天井から下がっている電線に触れると「げぇむおおばあ」。全員が感電死する。
プレイ中に判明する「るうる」
電球は白熱球。数秒間点けていると電球自体が熱くなり、その熱はなかなか引かない。
「げぇむ」の参加者
『今際の国のアリス』シーズン1エピソード5
ビーチ
夜の闇の中、大観覧車に明かりが点きました。それを見上げる男2人……サガノとアイバラは、次のゲームに脅えながらもビザ期限延長のために覚悟を決めます。
そこにアリス(山崎賢人さん)が現れました。アリスは2人に、ビーチを知らないかと尋ねます。2人はアリスを無視して、ゲームに挑んでいきました。
アリスとウサギ(土屋太鳳さん)は、ビーチを探し続けていました。「ビーチ」というからには海岸にあると思ったのですが、当てが外れたのです。
お台場までやってきた2人でしたが、ビザ切れが近付いていました。ビーチの場所さえ分かればゲームを終わらせられると、アリスは燃えています。
アリスは、生きる覚悟を決めていました。死が近付いて初めて、アリスは生きることを真剣に考えるようになったのでした。
アリスは、ウサギと共に食材の狩りのことも学ぶことにします。カルベ(町田啓太さん)とチョータ(森永悠希さん)に託された命を、しっかり生きると決めたのです。
アリスは、ウサギから狩りの知識を教わります。ウサギが教えてくれたことを、アリスはネットゲームに例えて理解し、即座に飲み込みます。
その夜、アリスとウサギは、次に参加するゲームを決めるために分かれて行動していました。お互いにトランシーバーを持ち、情報を交換します。
アリスはゲームの参加者を見ていて、あることを思い出します。「鬼ごっこ」のとき、チームを組んでいたアグニ(青柳翔さん)とジンは、ロッカーキーを腕につけていたのです。
アリスの前にも、ウサギの前にも、ロッカーキーを身に着けている人がいました。ゲームを見守った2人は、ロッカーキーを着けた人が生き残ったことを確認します。
アリスもウサギも、彼らが組織的に動いていることを確信します。彼らは旧式の車に乗り、舞浜方面へと走り出しました。
2人は「ビーチ」と書かれている、明かりのついた大きな建物を見つけました。希望を見つけて喜ぶ2人でしたが、突然背後から襲われてしまうのでした。
ボーシヤ
アリスとウサギは頭に袋をかぶせられ、連行されました。椅子に座らされた2人の前には、偉そうな態度の男女が3人立っていました。
クズリュウ(阿部力さん)とミラ(仲里依紗さん)とアン(三吉彩花さん)は、2人を危険人物と考え、警戒していました。
そこに、一段と偉そうな態度の男が入ってきました。その男――ボーシヤ(金子ノブアキさん)は「ようこそ、理想の楽園『ビーチ』へ」と笑いました。
ボーシヤは、アリスが抱いている「ゲーム」に対する答えだと言って、七並べのようにトランプがずらっと並んだ壁を見せました。
トランプの多くにはバツ印がつけられています。しかし、「J」「Q」「K」は綺麗なまま。それは、集められたトランプを記録したものでした。
ボーシヤは、全てのトランプを集めればゲームを終わらせられると話しました。しかし、世界を元に戻せるのではなく、全てのカードを集めた1人が元の世界に戻れるのだと……。
ボーシヤは、ビザが発行されているのだから、ここは国なのだと語ります。そして、アリスとウサギにはカードを集める下っ端になれと言いました。
大きな組織を作り上げたボーシヤたちは、皆の力でビーチを作り上げ、ルールの下で生活していました。
ルール1は「ビーチの中では必ず水着着用」。武器を隠し持つことも、隠し事をすることも、ビーチでは禁じられていました。
ルール2は「カードは全てビーチの財産」。カード集めに貢献するとナンバーが上がり、ナンバーの順番で出国できるのです。
ルール3は「裏切り者には死を」。ビーチにいる者は全て「同志」と呼ばれ、命懸けで出国者を出すことが大義であり、それを裏切ることは許されません。
アリスは、ボーシヤに反抗することを諦め、ウサギに謝ります。しかしウサギは自分の選んだ道だからと話すのでした。
現実逃避
ビーチは、燃料を使って発電しており、照明も音楽も使い放題でした。水着に着替えたアリスとウサギは、着替えに使ったロッカーキーを見て微笑みます。
爆音と薄暗い照明の中で、人々はダンスを楽しんだり性行為にふけっていたりと楽しんでいます。それをウサギは「現実逃避」と呆れた目で見ていました。
すると突然サイレンが鳴り、ゲームが始まったと言って人々は盛り上がります。ボーシヤはカリスマ性を武器に、同志たちを奮起しました。
アリスは「俺たちはトランプを集めるだけの兵隊か」と、冷静に現実を見ていました。ウサギとは別々のゲームになってしまい、生き残ることを約束して別れました。
そんな2人のことを、チシヤ(村上虹郎さん)がじっと見つめていました。仲間であるクイナ(朝比奈彩さん)は、そんなチシヤに話しかけます。
チシヤは、アリスとウサギについて「使えるかもしれないよ、俺たちのプランに」と言うのでした。
それぞれのゲーム
ウサギが参加した「マッチ工場でビンゴ」は、9本限りのマッチを使って、24部屋の中に隠されている数字を答えてビンゴをするゲームでした。
としまえんの中にいる猛獣を倒す「猛獣ハンター」に参加したのは、アグニでした。重火器を扱えるアグニは、虎を前にしても全く怯みません。
その頃、ニラギ(桜田通さん)は飛んでいるカラスを撃ち抜いて、歓喜の声を上げていました。
全身刺青だらけのラスボス(栁俊太郎さん)も、虎を前にしていました。ラスボスは刀を一振りしただけで、ものの見事に虎を倒すのでした。
「マッチ工場でビンゴ」「借り物競争」「人間エレベーター」で次々と参加者がゲームオーバーになる中、アリスはアンと共にゲーム会場に入っていました。
アンは「これはあなたがビーチの幹部候補に相応しいかどうかの試験」とアリスに告げました。スマホには、防水カバーがついていました。
アリスの後ろから、クイナがやってきました。そして、タッタも現れます。アンに急かされ、皆会場へと入っていきました。
でんきゅう
大量の水が流れ込む部屋には、7人の参加者がいました。ゲームの難易度は♦4。アンいわく「記念すべき最後の♦」です。
アリスは、頭脳戦である♦に挑むのは初めてです。ゲームは「でんきゅう」。開閉自由と書かれた重い扉が開くと、小部屋の中には電球が吊り下げられていました。
スマホには「【もんだい】でんきゅうのスイッチはどれ?」と表示されました。ルール1は「A、B、C、3つのスイッチの中で電球がつくスイッチは1つ」。
ルール2は「ドアを開けた状態でスイッチオンできるのは一度だけ。ドアを閉めていれば、何度でもスイッチオンが可能」。
ルール3は「『小部屋に誰かいる』もしくは『スイッチがONの状態』だと、ドアはロックされ動かせません」。
「解答権は全員で一度だけ。電球のスイッチがどれか答えられればゲームクリア。水位が上がり水面が電線に触れればゲームオーバー」とスマホが告げます。
一緒に参加していた女性が、天井から吊り下がっている三角すいに触れると、大きな火花が散って女性は感電死しました。
タッタは流れ込んでくる水に焦って、とりあえずドアを開けたまま、どれかひとつをオンにして正解の確率を上げようと言い出します。
アンはアリスの素質を見抜くため、アリスに攻略方法を聞きます。しかしアリスも、タッタの言う方法しか思いついていませんでした。
しかしアンは、もし電球が点かなかった場合は当てずっぽうで選ぶのか、6人の命を賭けに使うのかとアリスを責めます。
アリスは、アンが既に攻略していることに気付きます。しかしアンは、アリスの試験なのだからと、それを教えてはくれません。
クイナもタッタも、腰まで来ている水位に焦っていました。それでもアンが態度を変えないため、2人はアリスにスイッチオンさせようとします。
アンから「ほんとにいいの?」と問われたアリスは、ルールをよく思い出し、小部屋にある電球を見つめます。そして、ドアを閉めるようにと叫びました。
アンは不敵な笑みを浮かべると、アリスの言う通りにするよう指示しました。ドアの近くにいたクイナとタッタが、ドアを閉めます。
アリスはスイッチAをオンにしました。そして数秒待った後、ドアを開けた状態でスイッチBをオンにしました。電球は点きません。
するとアリスは「電球に触って!」と叫びました。クイナが戸惑いながら電球を触ると、素手では触れられないほどに熱くなっていました。
答えはスイッチAだと、アリスとアンが声を揃えて答えました。すると電線に電気が流れなくなり、水が部屋から排出されていきました。
アリスは「電球は白熱球。さっきまで点いてたら熱い、点いてなかったら冷たい。しかも一度は目視で確認できる」と、アンに説明しました。
カルト派と武闘派
電球に触れてしまった女性1人を除き、6人がゲームクリアしました。ビーチに戻ったアリスは、生きて戻ったウサギと合流します。
ウサギは、アリスからアンの話を聞いて「郷に入れば郷に従え、ね」とつぶやきました。アンの態度にイラついていたアリスは、ウサギの言葉に驚きます。
そこにクイナがやってきて、アリスとウサギに付き合えばいいと勧めてきました。クイナは体が不自由な母親の元に戻るため、生きようと決意していました。
音楽がガンガン流れるプールサイドに「猛獣ハンター」から戻ってきたアグニやニラギが現れました。クイナいわく、彼らは「ビーチ随一の武闘派連中」だそうです。
元自衛官のアグニはビーチの武器を全て管理しています。No.1のボーシヤが率いるカルト派とNo.2のアグニが率いる武闘派が、ビーチの2大派閥なのです。
カルト派と武闘派はいつ衝突するか分からないとクイナが語っていると、アグニが近付いてきました。そしてアリスに、カルベについて尋ねます。
アリスが何も答えずにいると、アグニはカルベが死んだことを理解し「惜しいな。またどうでもいいヤツが生き残ったか」と言い放ちました。
そしてウサギに目をやると「おい、この女連れてこい」とニラギに命令しました。アリスがニラギに反抗すると、アグニはアリスの脚を折れと命令しました。
ウサギが連れて行かれそうになった時、ボーシヤが現れました。ボーシヤは「No.1として秩序を守る義務がある」と、アグニを制止しました。
ニラギは、No.1であろうとアグニ以外の命令は聞かないと、ボーシヤに反抗します。そこでボーシヤは、アグニに「お前のボスは誰だ?」と問いました。
プールサイドにいる同志たちが息を呑んで見守る中、アグニは「あんただろ」と答えました。そして、武闘派たちはプールサイドから去って行きました。
ボーシヤはアリスを幹部に迎えることを、高らかに宣言しました。アリスがボーシヤの後を追い、それをウサギが追いかけます。
去って行くアリスとウサギを、クイナが見つめていました。やってきたチシヤに、クイナは「気に入った」と、2人のことを報告するのでした。
幹部会
幹部会には、アグニやニラギ、ラスボス、アン、ミラ、クズリュウと並んでチシヤがいました。チシヤは、親しげにアリスに手を振ります。
ミラによると、絵札はまだ確認されていないようです。そして絵札を除くと、♥10がまだゲームに出現していないのです。
♥10の出現を待つことに決めたとき、ミラがどこか楽しそうに話し出しました。♥のゲームに確実に勝つ方法があるのだと……。
「♥は人の心や感情をもてあそぶゲーム。死んでもいいおとりを連れていけば、確実に自分は生き残れる」と、ミラは語ります。
そして「アリスくんがクリアした♥7なんか、そういう意味だと、頭を使う必要のないゲームね」と、アリスを嘲笑いました。
そんなに都合よく♥が現れるかと不安がるアンに、ボーシヤは出るまでクリアし続けると声高に宣言しました。
第2のビーチ
No.1であるボーシヤは、ビーチの女性も、食料も、好きなだけ楽しめる立場です。そんなボーシヤに引き気味のアリスは、ボーシヤの前で固まっていました。
ボーシヤはアリスを気に入ったようです。歌舞伎町で「ビーチ」というホストクラブを経営していたボーシヤは、歌舞伎町で一番になるために必死だったと語ります。
「ホストは客になめられたら終わりだ」とボーシヤは言います。それを信条として部下に教え込んできたボーシヤですが、部下の自殺で全てが変わりました。
ボーシヤを慕ってきた部下たちは離れていきました。しかし、ボーシヤはこの世界で「第2のビーチ」を築くことができたのです。
ボーシヤはNo.1であること、唯一であることにこだわっていました。アリスはそんなボーシヤに、どこか不安を覚えるのでした。
感想
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン1エピソード5は2020年12月10日に配信されました。
幹部候補
ボーシヤに反抗する態度が気に入られたのか、アリスはビーチに入ったと同時に目をつけられました。そしていきなり幹部候補にさせられます。
現幹部であり、ルール説明を受けた時点で攻略方法に辿り着ける優秀なアンを試験官として、アリスは「でんきゅう」に挑むことになりました。
アリスはビーチに入ることはおろか、幹部になりたいとも思っていなかったはずなのですが……。巻き込まれ体質なんですかね、ヒロインっぽいな!
でんきゅう
「猛獣ハンター」がこんなに短いなんて……もっと尺を使ってくれると思ってた「げぇむ」がどんどん消費されていく……。
――という中で、アリスは「でんきゅう」に挑みました。原作では、アンとアンの仲間たちが挑んだ「げぇむ」です。
電球が白熱球だと分かれば、解くのは簡単ですね。水と電線は、参加者を危険な状況に置くことで、冷静に頭を働かせられないようにという罠でしょう。
しかしアンは徹頭徹尾、冷静なままでした。アン自身死ぬ可能性があったのに、ギリギリまでアリスの覚醒を待ったのです。どんな神経してるの?
ボーシヤ
病院に行ってください!! ボーシヤは明らかに病んでいます。言ってることもヤバいですが、何よりサングラスの下の目がヤバいのです。
部下に自殺されたことで自責の念に駆られてそうなったのか、今際の国に入ってゼロからやり直したら上手くいったために躁状態なのか……。
一番であることを重視するボーシヤですが、今まさに一番だというのに満たされている様子ではありません。本当は何を欲しているのでしょうか?
ところでボーシヤを演じている金子ノブアキさん、『麒麟がくる』とは全く違って、色気の大洪水ですね……。なぜビキニの女性より色っぽいのか、凄いです!
ところでミラは、アリスが「かくれんぼ」をやったことをどうして知っているんでしょうかねえ?
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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