Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード4はアリスとウサギが一瞬再会するものの、再び分かれてそれぞれのチームでセミファイナルを迎える物語です。

思い返すと、ここまでアリスとウサギとが離れているのはシーズン1の出会う前くらいではないでしょうか……。
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード4 情報
公開日 | 2025年9月25日 |
制作国 | 日本 |
ジャンル | SF、アクション、サスペンス |
注意書き | R-16+ 暴力、薬物、性的暴行、自殺 |
上映時間 | 1時間1分 |
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード4 主な登場人物・キャスト
有栖良平/アリス(山崎賢人)
有栖(旧姓:宇佐木)柚葉/ウサギ(土屋太鳳)
盤田素那斗(ばんだ・すなと)/バンダ(磯村勇斗)
ヤバ(毎熊克哉)
テツ(大倉孝二)
サチコ(須藤理彩)
カズヤ(池内博之)
レイ(玉城ティナ)
ノブ(醍醐虎汰朗)
シオン(玄理)
ナツ(吉柳咲良)
イツキ(岩永丞威)
ユナ(池田朱那)
タロウ(森田甘路)
ジュリ(難波なう)
ヒマリ(磯部莉菜子)
矢野(中心愛)
松山隆二助教/リュウジ(賀来賢人)
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード4 げぇむの詳細(ネタバレあり)
げぇむ
「暴走でんしゃ」
難易度:不明
るうる
無人運転の9両編成の地下鉄のスタート車両(9両目)から、先頭車両(1両目)へと移動する。
停車のサイレンのあとに電車を停めることができればげぇむくりあ。
前の車両に移動したあと、前後のドアがロックされる。その30秒後に酸素か毒ガスのどちらかが車両内に噴出される。
スタート車両以外の8車両のうち、4車両で毒ガスが噴出される。噴出までの30秒間でガスマスクを装着するかしないか判断する。
ガスマスクにつける中和剤が入ったボンベのカートリッジは一人5本までで、使う際はマスク右側の差込口に装着する。
他のぷれいやぁの中和剤ボンベは使用できない。
前の車両に戻ることはできない。
「げぇむ」の参加者
げぇむ
「東京びんごたわー」
難易度:不明
るうる
東京タワーでビンゴを行う。

東京タワーを登り、各所に設置されているボタンを押して、ビンゴカードの縦・横・斜めの一列の数字を揃える。
チームで協力してビンゴを完成させる。
東京タワーの最頂部には、ビンゴ中央にある<FREE>ボタンがある。
「げぇむ」の参加者
げぇむ
「かんけり」
難易度:不明
るうる
缶を制限時間内に元の場所に戻して踏む。踏んだ人からげぇむくりあ。
缶は10個ある。
缶は時限爆弾。誰かが手に持った時点で60秒のカウントが始まる。
手放された時点でカウントはリセットされる。
ただし、持ち主が変わると制限時間が5秒減る。
缶は強い衝撃を与えると爆発する。
「げぇむ」の参加者
ミヅチガタリ
原作での暴走でんしゃは、全4両でボンベは3個、毒ガス車両は1両とのことです。ふぁあすとすてぇじのげぇむということもあり、難易度は低いですね。
逆に、相当運が悪くないと、ボンベを使わない(使えない)車両で毒ガスを浴びることは難しいといえますね。
確かに<暴走でんしゃ>では、禁止事項があまりありません。他の電車に乗ることを見過ごされるくらいなので、車両内での行動はもっと許されそうですよね。
セミファイナルと銘打たれたげぇむによって、ウサギチームは全4名に、アリスチームは全5名になりました。
ウサギ向けのげぇむ<東京びんごたわー>とアリス向けのげぇむ<かんけり>とを通して、二人はチームの仲間との絆を深めていきます。
そんな中で、リュウジの過去が明かされ、今際の国との因縁が判明しました。リュウジも今際の国の経験者であり、その先の世界へ進みたいと思っているようです。
はたして、バンダの思い通り、リュウジはウサギを裏切るのか……アリスは絶望し、今際の国の国民になることを選ぶのか……。
シーズン3のげぇむは、私でも攻略法が分かるくらいなので、アリスには楽勝だと思います。あと2話、踏ん張ってほしいですね!
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード4 ネタバレと感想・考察
ボンベ不足
有栖(旧姓:宇佐木)柚葉――ウサギは、松山隆二助教――リュウジと共にげぇむ<暴走でんしゃ>に臨んでいます。
鉄道オタクの男性が型式を間違えていたこともあり、6号車で中和剤ボンベを使うかどうかは賭けでした。その賭けに、皆で負けてしまいます。
「残り2両。ガス車両も2両。ボンベはひとつ……つまり最後まで行き着くことはできない」
ボンベを使わずにガス車両に乗った人々がどうなるかは、分かっています。並走していた銀座線に乗っていた人々の壮絶な死に様は、皆の記憶に残っていました。
ターバンを巻いた女性ジュリは、死に脅えて怒鳴ります。そして、ウサギを<詐欺師の娘>と呼び怒りを爆発させました。
「あの……あの、すみません。さっき神保町駅を通過しました。――ってことは、もうまもなく電車の並走ポイントが来ます。さっきの電車がまだ同じ速度で走ってれば、そこで……並走するはずです!」
他の誰も、鉄オタの男性の言葉の意味が分かりませんでした。けれどもウサギはその意味をくみ取り、開いている電車のドアから身を乗り出します。
リュウジが、ウサギが並走車両に飛び移ろうとしていることに気付きました。そしてウサギの言葉を受けて、車椅子の身で挑戦することを決めます。
消防士イツキもウサギの案に乗ると決めました。脅える妹の女子大学生ユナを励まします。ユナは自分にできると言い聞かせ、立ち上がります。
並走する銀座線は、ウサギの記憶通り、すべての車両のドアが開いていました。タイミングを見計らい、ウサギが飛び移ります。
夫婦の再会
真っ先に飛び出したウサギの後ろには、イツキとユナの兄妹がいました。3人とも、無事に並走車両に到着します。
そのあとから、体ごと飛び込んだ鉄オタの男性が、そしてウェーブヘアの女性が続けて飛び出し――並走車両に着地しました。
しかし、その直後に飛び出した男女は、突然現れた柱にぶつかって亡くなります。脅えるジュリをどかせ、リュウジは吊り革で反動をつけて飛び出しました。
上半身だけ車両に乗ったリュウジを、先に着いていたウサギとイツキとで引っ張りあげます。ギリギリのところで柱にぶつからず、リュウジは引き上げられました。
そして、ジュリともう一人の男性を残したまま、並走していた電車は離れていきます。リュウジは安心したのか、ウサギの背中に腕を回します。
そこに、別の電車が進行方向右手から並走してきました。毒ガスを吐き出しながら走る電車の中には、ガスマスクをつけて立つアリスがいました。
リュウジと抱き合った状態のまま、ウサギはアリスと目を合わせます。そして立ち上がり、ドアからアリスへと手をのばしました。
しかし、その手が触れ合うことのないまま、ふたつの電車は離れていきます。アリスたちも別の電車で<暴走でんしゃ>に参加していたのでした。
『まもなく停止線です。電車を止めてください』
最後の8号車までたどり着いていたアリスたち8人に、アナウンスが聞こえてきます。全速力で進むままに車止めにぶつかれば、無事では済みません。
5年前の死亡事故
乗務員室に入ったアリスは、運転ハンドルを手前に引きます。すると、アクセルがかかってしまいました。
そこでアリスは、思いきりハンドルを押しこみました。急にブレーキがかかったことで、電車はコントロール不可能となり、線路を出て横滑りし始めます。
無事に<暴走でんしゃ>を終えたウサギたちは、街の施設へと入っていました。鉄オタの男性タロウが、リュウジが使えそうな道具を持ってきます。
それは、太ももから足裏まで続くサポート用装具でした。イツキとユナの兄弟は、リュウジが移動できるようにと車椅子を探し出してきます。
その頃、アリスは瀕死の状態で電車から運び出されていました。お腹に大きな傷を負ったアリスを縫うようにと、薬物中毒者テツは周りに迫られます。
消毒用のお酒を飲んで手の震えを止めたテツは、アリスの傷を手芸用の糸で縫い始めました。その様子を皆が不安そうに、じっと見守っています。
ウサギはというと、今際の国にきてもなお悪夢にうなされていました。目が覚めてしまったウサギは、眠っていないリュウジと言葉を交わします。
「僕は……死に魅せられすぎていた。だから……踏み込んではいけない線を越えてしまった」
ある日、講義を終えたリュウジ――松山助教に、女子大学生 矢野が話しかけてきました。矢野も死の世界に興味を持っていたのです。
矢野は、臨死体験ができる薬を使ってみたいと言い出しました。危険な薬だからと止める松山助教を押し切り、矢野は実験体となりました。
せみふぁいなる
2019年4月19日に、矢野の死亡事故が報じられました。その翌日には「医学生の自殺、担当助教は不起訴。遺族が第三者委員会の設置を求めたが、大学側は応じず」と続きます。
松山助教にかけられた自殺幇助の疑いは、証拠不十分として不起訴になりました。その三日後、松山助教は府中で交通事故を起こします。
ブレーキ痕のない事故だったため、大学内では松山助教の自殺ではと噂されました。心肺停止から蘇った松山助教は、車椅子の生活となります。
念願の臨死体験ができたのではと心無い冗談を言う人もいました。そんな中、松山助教は死の世界の研究にのめり込んでいったのです。
アリスが目を覚ましました。新たなげぇむが始まる前に目を覚ましたことに安堵したアリスは、皆に先に行くよう促しました。
しかし、誰一人としてアリスを置いていくとは言いませんでした。日暮れに行われるげぇむには、8人揃って参加することとなります。
『全ぷれいやぁの皆さん、せみふぁいなるげぇむが始まります。これに勝ち残った人たちが、ふぁいなるげぇむに参加できます。げぇむ<東京びんごたわー>』
ウサギチームは、足の不自由なリュウジを抱えながら東京びんごたわーに参加します。タロウが72番のボタンを押しました。
『げぇむ<かんけり>。1缶目、すたぁと。るぅる、缶を制限時間内に元の場所に戻して踏んだら、その人からげぇむくりあ』
アリスチームのヤクザのカズヤが缶を蹴り上げると、その缶は着地する直前で垂直に飛び上がりました。ロケットのように、吹き抜けの中を飛んでいきます。
かんけり
皆、飛んで行った缶を追って上の階へと進んでいきます。しかし、至るところが行き止まりとなっており、誰もが右往左往していました。
アリスは怪我が痛むため、皆のように上の階へは行けません。そんな中、別チームの茶髪の男が缶を発見しました。そして、缶を拾い上げた瞬間――。
『缶は時限爆弾です。誰かが手に持った時点から、時限爆弾のカウントが始まります』
缶を手に持った茶髪の男は<使用禁止>の看板が立てられたエスカレーターで下に降りようとします。そして男は、赤い光に貫かれて命を落としました。
缶を拾ったのはカズヤでした。しかし持ち主が変わったことでカウントは5秒減り、走っているうちに残り20秒となります。
カズヤは偶然会った専業主婦サチコに缶を渡します。サチコは追われる身となりました。そして、1階にいたアリスの前で、他のチームとアリスチームとの乱闘が始まります。
他のチームの紫のジャケットを着た男は、カウントが残り1となった缶を開始地点の大きな丸い台に置きますが……。
それを踏むことができず、缶は爆発しました。一方で、ウサギチームは東京タワーを登っていました。タロウがボタンを押すと、上から鉄球が降ってきます。
「このげぇむ、単独で行動しても勝ち目はない。仲間同士、缶をリレーしていって、確実にゴールまでつなごう」
アリスの言葉を受け、オタク女子大生レイからダンサーのナツ、ベンチャーCEOシオンへと缶が渡っていきます。
喪われた命
別チームの妨害を受けながらも、シオンは1階のアリスへと缶を投げ落としました。
アリスが缶を受け取る寸前で、別チームの男に突き飛ばされます。けれども、その男は缶をキャッチできず、床に落ちた缶は爆発しました。
『2缶目、げぇむおおばぁ。げぇむ中、缶は強い衝撃を与えると爆発します』
アリスも上の階に向かい、別チームとの乱闘に加わりました。カズヤは相手を殺すことに躊躇がなくなります。
1階で無職ノブからサチコへと缶が渡り、邪魔してきた男をテツが抑え込みました。そして、サチコはスタート地点で缶を踏みます。
『3缶目、げぇむくりあ。こんぐらちゅれいしょん。くりあしたぷれいやぁは、エレベーターでお待ちください』
サチコは、アナウンスに従ってガラス張りのエレベーターに乗り込みます。その頃ウサギチームは、鉄球の降り注ぐ東京タワーを登っていました。
ウェーブヘアの女性ヒマリは、脅えて鉄骨にしがみついています。ヒマリを救うため、ウサギは一旦リュウジから離れました。
ヒマリは腰が引けたまま、ウサギへと手を伸ばします。しかしイツキが16番のボタンを押したことで鉄球が降り始め、ヒマリは落とされてしまいました。
ヒマリはなんとか鉄骨にしがみつきます。ウサギは必死に助けようとしますが、ヒマリはその手からすべり落ちていってしまいました。
死闘
ナツは妨害してきた男を抑え、シオンを先に行かせました。しかし、そのシオンも襲われます。シオンは倒れ込んだ場所で、缶にそっくりな水筒を見つけました。
シオンは、救いにきたテツに水筒を投げ渡し、逃げるよう指示します。水筒を缶だと思い込んだ別チームの男たちは、テツを追いました。
シオンがエスカレーターを降りていると、階下から先ほどとは別の男が現れます。男ともみ合いになり、缶が二人の手を離れ……爆発しました。
シオンの服の切れ端が、1階に降り注ぎます。仲間の爆死を受けて、アリスチームに不穏な雰囲気が漂い始めました。
ナツがシオンの死に衝撃を受けていると、革ジャンの女が現れます。その女は、シオンともみ合って死んだ男と同じペンダントをつけていました。
東京タワーでは、ウサギがリュウジを引き上げながら59番のボタンを押しました。鉄球が落ち、多くのぷれいやぁが落ちていきます。
怖くて進めなくなってしまったユナを、兄イツキが励まします。そんな中、鉄球によってウサギが落ちてしまいました。
ロープで繋がれていたことで、ウサギはリュウジに救われます。そこでリュウジは、自分を置いて先に進むようウサギに諭すのでした。
<かんけり>が暴力の連鎖になる中、5缶目はレイが踏みくりあします。6缶目はテツが、7缶目はノブがくりあしました。
残り3缶、アリスチームの仲間はアリス、カズヤ、ナツの3人が残っています。缶を持つナツの前に現れたのは、革ジャンの女でした。
革ジャンの女はくりあするためではなく、ナツの邪魔をするために現れたのです。ナツは革ジャンの女と乱闘し続け、カウントダウンによって爆死しました。
最後のひと押し
東京タワーでは、身を動かすのも難しくなってきていました。単独行動となったリュウジは、鉄骨の上をはいずりながら43番のボタンを押します。
ウサギが押したのは60番のボタンでした。なかなか一列が揃いません。タロウが押した68番によって、中央の横一列がリーチとなりました。
しかし、その瞬間に落ちてきた鉄球によってタロウはバランスを崩し、もう一球で地面に叩き落されます。
<かんけり>では、体力の限界が近かったアリスに、カズヤが缶を渡しました。<ぞんびがり>での貸しを返すために、カズヤが義理を果たしたのです。
誰も動けない中、ウサギは頂点を目指していました。そして<かんけり>では、最後の缶をめぐる戦いが始まります。
アリスチームでげぇむに残ったのはカズヤのみです。エレベーターの中から見ていることしかできない仲間たちは、一斉攻撃されるカズヤを見つめていました。
カズヤはシャツとジャケットを脱ぎ捨て、刺青の入った体で男たちに突っ込んでいきます。ガラスの破片を突き立てられてもなお、その動きを止めません。
最後の缶を元の場所に戻すことは、誰もできませんでした。缶を奪い合って折り重なった人々は、カウントダウンと共に全員爆発します。
東京タワーからは、朝焼けが見えてきました。ウサギは体を動かす度に苦しそうにうめきながらも、頂点の<FREE>ボタンを押します。
ビンゴを達成し、ウサギチームはウサギとリュウジ、イツキとユナの兄妹がくりあとなったのでした。
望み
リュウジに会いにきたバンダは、アリスを国民にしたいという望みを口にしました。リュウジは、今際の国を司る者が知りたいと迫ります。
「まだ役目は終わってない。次のげぇむで、あの女を殺す。それが君の最後の仕事だ」
アリスを今際の国に留めるため、バンダはリュウジもウサギも利用するつもりでした。
リュウジは、手渡された小さな銃をジャケットの内ポケットにしまいます。リュウジが去ると、ヤバが現れました。
ぷれいやぁにも国民にも不満を抱いている二人は、骨のある人材を求めていたのです。
最後のげぇむは、渋谷駅前から始まるようでした。死を覚悟し、裏切りも計算に入れ、アリスチームは次のげぇむに臨みます。
アリスは工事中の建物に入り、何があるか分からない階段の先へと進んでいきました。するとその先には、見慣れた景色の渋谷が広がっていました。
人の姿がない今際の国の渋谷から、現実の渋谷へとやってきた――そのことに頭が追いつかず、アリスはあぜんとするのでした。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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