Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード5はアリスとウサギが再会してげぇむ<ミライすごろく>に参加する物語です。

爆発する首輪といわれると、デスゲーム好きが絶対に思い浮かべてしまう作品がありますよね……。
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード5 情報
| 公開日 | 2025年9月25日 |
| 制作国 | 日本 |
| ジャンル | SF、アクション、サスペンス |
| 注意書き | R-16+ 暴力、薬物、性的暴行、自殺 |
| 上映時間 | 1時間17分 |
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード5 主な登場人物・キャスト
有栖良平/アリス(山崎賢人)
有栖(旧姓:宇佐木)柚葉/ウサギ(土屋太鳳)
盤田素那斗(ばんだ・すなと)/バンダ(磯村勇斗)
テツ(大倉孝二)
サチコ(須藤理彩)
レイ(玉城ティナ)
ノブ(醍醐虎汰朗)
イツキ(岩永丞威)
ユナ(池田朱那)
松山隆二助教/リュウジ(賀来賢人)
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード5 げぇむの詳細(ネタバレあり)
げぇむ
「ミライすごろく」
難易度:不明
るうる
縦5部屋、横5部屋の計25部屋がある。
台の上でサイコロを振り、出た数字の人数だけが次の部屋に進むことができる。
15ターン以内に出口のある部屋を目指す。
サイコロを振り、どの部屋に進むかを選択する時間は3分以内。

サイコロの合計数からあぶれた人数は、その部屋から動くことができない。
ドアはロックされ、残った人は強制STAYとなる。
強制STAYの解除には、腕輪の無線機能を使う。
動けるぷれいやぁ二人が、ロックされた部屋を挟む位置に移動すればロック解除となる。
参加者9人には各15ポイントが振り分けられている。
ドアを通るためには、誰かの1ポイントを消費する必要がある。
元来た部屋に戻るには、1ターン現在の部屋に留まり、次のターンを待たなければならない。
STAYを選択した場合、強制STAYになった場合は、ターンごとに1ポイント消費する。
ポイントが0になったらげぇむおおばぁ。首輪が爆発する。
サイコロの色は黄色、青、赤、緑があり、ドアの色とリンクしている。
ぷれいやぁが進むことのできる壁には、ぷれいやぁの未来の映像が投影される。
その中から選んだ未来は、出口に到着したあと、本当に起こる。
サイコロの目の人数に従い、自分の未来を選択しながら出口を目指す。
強制的にポイントがマイナスされる部屋がある。
強制STAYになっている間、赤い扉よりもひどい未来を見せられる。
「げぇむ」の参加者
ミヅチガタリ
アリスチームとウサギチームが合流し、ウサギのお腹の中にいる子どもを含めて10人で最後のげぇむ<ミライすごろく>を行うことになりました。
リアルな自分の姿が映し出され、幸福な姿や不幸な姿を見せられて、皆が冷静な判断力を失っていきます。
自分で未来を選ぶことができると言われたら、よりよいものを選びたいと思ってしまうのは当然のことでしょう。
しかし、げぇむをくりあできなければ、望んだ未来は手に入りません。選ぶことすらできなくなるのです。
そんな悩む人々の中に、彼らとはまったく違う破滅的な願いを抱えるリュウジがいます。
アリスの計画を狂わせようとするリュウジと、欲望に負けてしまう者と、動かしようのない強い感情を抱える者と……。
個人的には、あまり公式では大きく扱われていないイツキのキャラクターがよかったなあと思います。
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード5 ネタバレと感想・考察
望んでいた姿
有栖良平――アリスとレイ、サチコ、テツ、ノブの5人は、見慣れた渋谷の人混みを目にして、驚きを隠せません。
しかし、それはアリスたちを囲んだ巨大なモニターに映し出された映像でした。その映像の中に、5人それぞれの姿が映し出されます。
皆、導かれるように映像の中の<もうひとりの自分>を追いかけました。アリスが<映像の中のアリス>を追っていくと、人ひとりが通れる隙間がありました。
その向こうにも、映像の壁が続いています。皆もアリスに続き、次の部屋へと入っていきました。すると、後戻りできないよう、隙間を自動ドアが塞ぎます。
レイいわく、モニターに映し出されているのは合成映像とのことです。あまりにリアルな様子に、レイの言葉を信じられない者もいました。
映像の中のアリスは、買物袋をさげて妻ウサギの待つ家に帰宅しました。出迎えられたアリスが玄関ドアを閉めると、そのドアが自動ドアとなり、また別の部屋へと続きます。
隣の部屋に入ると、生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしてあやすアリスがいました。そのアリスに、ウサギがそっと手を伸ばしています。
しかし、そのウサギは――映像の中のウサギではありませんでした。再会した二人は、引き寄せられるように近付き、抱き合います。
アリスについてきた四人は、やっと妻と再会したアリスを見て微笑みます。その部屋に松山隆二助教――リュウジと、イツキとユナの兄妹が合流しました。
松山助教を見たアリスは、怒りを爆発させて殴りかかりました。その場にいた皆がアリスを止めにかかります。
アリスとリュウジ
「彼はここまで一緒に戦ってきた。彼がいたからこそ、私はここまで来れたの。命を救われた。だから、アリスに会えた」
憤るアリスを静めるために、ウサギは言葉を尽くします。反論しようとするアリスですが、ウサギの必死な訴えに勢いをなくしていきました。
そのとき、無機質なアナウンスが響きました。誰もが、げぇむ開始を告げるモニターに目をやります。
『エントリーを締め切ります。エントリー数、10名。』
アリスチームはアリス、テツ、サチコ、レイ、ノブの5人……そしてウサギチームはウサギ、リュウジ、イツキ、ユナの4人です。もう一人は――ウサギの胎児でした。
『げぇむを開始します。腕輪と首輪を装着してください。げぇむ<ミライすごろく>』
部屋の中心にある小さな丸テーブルには、10人分の腕輪と、9人分の首輪がありました。ウサギは腕輪を二つ取ります。
サイコロと映像とを使ったすごろくを15ターン行うこととなり、お互いのチームが自己紹介をしました。
テツが振ったサイコロによって、D3に進む赤いドアが5人、C4に進む緑のドアが4人、B3に進む黄色いドアが1人、C2に進む青いドアが7人と決まりました。
そして、それぞれのドアの横に映像が映し出されます。選んだドアの方向にある未来は、出口を出たあとに本当に起こると説明されています。
扉の先へ
それぞれのドアの周りの映像は、幸福なものもあれば、不幸なものもあります。その内容も、それぞれを悩ませるものでした。
リュウジは、論文が冷たく放り出された過去を思い出します。その先には、研究をやめるよう勧められる未来があるのでしょうか……。
青の扉の周りには、幸福な未来が映し出されていました。一方、ノブはささやかながら望む立場を手に入れられる黄色の扉を選びたいようです。
ポイントは減る一方のため、大人数で進んでポイントを温存する必要があります。そのため、7人進める青の扉と、5人進める赤の扉とを選ぼうとアリスは提案しました。
「イツキさん、ユナさん。レイとD3の部屋に進んでくれますか?」
アリスは、東方向のD3と北方向のC2とに進むことで、次のターンではD2で合流できるという算段を立てました。イツキはアリスの意見に従います。
「随分とこの男を信用するんだな」
「嫌なら違う扉、進んでもいいんだよ」
アリスに対する不信感を表すリュウジに、レイがすかさず釘を刺します。アリスとレイとが腕輪をかざし、ウサギを含む6人と3人に別れました。
『C2はマイナス1ポイントの部屋になります。どなたのポイントを消費するか選択してください』
ウサギがポイントを使い、次のターンに移ります。元の部屋の分を除いた3個のサイコロが出てきました。再び、テツがサイコロを振ります。
D2に進む赤い扉が3人、B2に進む黄色い扉が1人、C1に進む青い扉が5人となりました。D2で全員が合流することは不可能となります。
リーダー
不幸な姿が映し出されている赤い扉に進みたくないと、テツやサチコがつぶやきます。しかしアリスはレイたちと合流するため、D2への赤い扉を選びました。
テツたちはC1に進む青い扉を進むこととなります。ウサギはアリスと共に進むと決めました。一方、レイたちのいるD3では、全てのサイコロが2を出します。
D4に進む緑の扉、E3に進む赤の扉、D2に進む青の扉が現れます。3が出なかったため、レイが単独でD2へ、イツキとユナはE3へと進むことになりました。
D2でアリス、ウサギ、レイが合流します。2方向から進んできたため、別の2方向のみが選択肢となりました。
D1へ進む青の扉が2人、E2へ進む赤の扉が一人となります。ウサギは胎児と合算で二人分になるため、誰かがD2に残ることとなりました。
強制STAYになることを選んだのはレイでした。カズヤと同じく<ぞんびがり>で生き残らせてくれたお礼をするためだと、レイは語ります。
ウサギをD1に進ませ、C1にいるサチコたちと合流させようとアリスは考えました。けれども、C1からD1に4人向かえるのは赤い扉なのです。
続いて、アリスはE3にいるイツキとユナに連絡を取ります。そのままSTAYし、次のターンでD3に進んで、D2にいるレイの強制STAYを解除したいと告げます。
リュウジは、サチコたちを説得し始めます。赤い扉を進むことをためらうサチコたちに、バラバラになってゴールを探すほうが得策だと語りました。
「中央のスタートの部屋から最も遠い角部屋がゴール……つまり出口である可能性が高い」
それぞれの意思
「じゃあ、二手に分かれて角部屋を目指しましょ。でも、アリスの言うことも無視したくないから、間を取って、あなたと私でこっちに行きましょ。私はウサギさんと合流して、あなたはそのまま角部屋を目指すっていうのはどう?」
サチコの提案により、リュウジとサチコはD1に、テツとノブはB1に進むこととなります。その頃、STAYを選択したイツキとユナはE3にいました。
青い扉にはユナと彼氏が別れる未来が、緑の扉にはユナと彼氏が結婚する未来が映し出されています。
イツキは、かつての家族旅行のことを思い出していました。両親と共に四人家族で旅行している最中、イツキが運転していた乗用車はトラックと正面衝突したのです。
両親は助からず、イツキとユナの兄妹二人だけが遺されたのです。ユナの家族を求める想いを理解したイツキは、E4へと続く緑の扉へと進みました。
レイがいるD2の強制STAYが解除されました。D3にアリスが入ったためです。合流するはずだったイツキとユナは、D5にいました。
D5およびB3はマイナス4ポイントの部屋です。イツキは残り4ポイント、テツは残り8ポイントとなりました。
A1に進んだノブは、ひざを抱えてひとりしゃがみこんでいます。テツは、かつての恋人ユキコが映る未来を見て、薬物を絶とうと考えます。
しかし、黄色の扉には薬物を続けても幸福になれる未来が映し出されていました。幻覚にいざなわれるままに、テツはA3へと進みます。
A3はマイナス8ポイントの部屋でした。扉を通る際に1ポイント減ったテツの手持ちポイントは残り7――げぇむおおばぁです。
自宅から薬物が発見され逮捕される未来――ユキコの信頼を裏切り別れる未来――牢の中で孤独に過ごす未来――それらを見ながら、テツは死んでいきました。
幸福の扉
A1にいるノブは、自殺未遂ののちに引きこもっていた頃を思い出していました。大学の学生たちから強制的に酒を飲まされたあとのことを……。
ノブの母は、何も語ろうとしないノブに味方だと言い続けました。それを思い出し、ノブは立ち上がります。
サイコロを振ると、B1に進む赤い扉に教師として自己紹介するノブの姿が映し出されました。テツと合流しようと、ノブは赤い扉に進みます。
B1はマイナス1の部屋のため、ノブの手持ちポイントは4となります。第7ターンとなり、C5にいるイツキはサイコロで青1と黄色1を出しました。
D3にはアリスとレイがいます。未確認のA5とE5、そのどちらかが出口と踏んだアリスは、皆の居場所を再確認しようと考えました。
D2にいるリュウジは、D3に進む緑の扉に、今際の国でウサギを撃ち殺した直後に自害をする未来を見ます。ウサギと共に死の世界にゆくのがリュウジの願いでした。
一方、イツキとユナはB4で合流することを約束し、B5とC4とに分かれて進みます。イツキの手持ちポイントは3となりました。
B1にいるノブにウサギとサチコが合流します。そして、最初の部屋であるC3に戻ったアリスとレイは、ユナのいるC4へと入りました。
C4でサイコロを振ったユナは、B4に進む黄色のサイコロでゼロを出します。そんな中、イツキが入ったB4はマイナス2ポイントの部屋でした。
手持ちポイントが2だったイツキは、げぇむおおばぁとなります。最期に映し出されたのは、荘厳な教会で結婚式を挙げるユナの姿でした。
イツキは、無線でユナに別れを告げます。しかし、その表情は映像の中のユナと同じく、幸せに満ちているのでした。
テツの居場所
イツキとユナとが角部屋のE5を通ったと考えたアリスは、A5が出口と仮定します。B3にいるウサギたちと合流するためには、B4を通る必要がありました。
けれども、イツキが倒れているB4にユナを連れて行くのははばかられます。そのため、レイにユナを託し、C5からB5へと移動するよう頼みました。
しかし、B4の扉が開いた瞬間、ユナがイツキの遺体に飛びついてきます。レイは連れ戻そうとしますが、時間制限のためにC4に残されSTAYとなりました。
アリスは6ポイント、ユナは11ポイントでしたが、アリスは迷わず自分のポイントを差し出します。B3のマイナス4ポイントは、11ポイントを持つサチコが請け負いました。
B3でウサギが振ったサイコロは、緑が一人、赤が一人、黄色が二人です。B4に進めるのは一人のみで、強制STAYが一人出ることになりました。
応答のないテツの行方を考えると、A3と考えるのが妥当です。序盤にテツが亡くなったと考えれば、A3には大きなマイナスポイントがあるはずです。
B3にいるうちの二人もしくはウサギが大きなマイナスのあるA3へ、一人はゴールから遠ざかるC3へ、一人はマイナス2ポイントのB4へ進まなければなりません。
そしてもう一人は、強制STAYとなるのです。ゴールと思しきA5を前に、またしてもバラバラになり、それぞれが危険を冒さなければならないのです。
一方、レイはC5でSTAYとなっており、C4で兄イツキの遺体にすがりつくユナは説得に応じそうにありません。
悩むアリスの前に映し出された未来の映像は、出口のある部屋でした。しかし、その前には頭から血を流すウサギが横たわっています。
何者かに頭を撃ち抜かれて亡くなったウサギを前にして、アリスはその場から離れられなくなっていました。
そんなアリスの頭を、空から降りてきた赤い光が貫きます。出口を目の前にして、アリスは今際の国で命を落とすのです……。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。


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