Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』エピソード5ネタバレ感想

Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』タイトル
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Netflix独占配信の『御手洗家、炎上する』5話は、妹・柚子の失敗により覚悟を決めた杏子の前に新たな味方が現れる物語です。

ミヅチ
ミヅチ

その優しさによって長女・杏子をヤングケアラーにしてしまった母・皐月ですが、その優しさが救った相手もいたのだと分かって安心しました。

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Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』5話 情報

日本公開日2023年7月13日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、ミステリー、サスペンス、社会派、スリリング
注意書き13+
上映時間45分

『御手洗家、炎上する』5話 主なキャスト・スタッフ

キャスト

村田 杏子
元・御手洗家の長女
永野 芽郁
『クリエイターズ・ファイル GOLD』
御手洗 希一
真希子の連れ子・長男
工藤 阿須加
御手洗 真二
真希子の連れ子・次男
中川 大志
村田 柚子
元・御手洗家の次女
恒松祐里
『今際の国のアリス シーズン2』
クレア
杏子の幼馴染み
北乃きい
村田 皐月
御手洗家の先妻
吉瀬 美智子
御手洗 治
御手洗病院の院長
及川 光博
『桜のような僕の恋人』
御手洗 真希子
御手洗家の後妻
鈴木 京香

スタッフ

監督平川雄一朗
脚本金子ありさ

『御手洗家、炎上する』5話あらすじ

先妻の次女・柚子が周りをかぎ回っていると知った後妻・真希子は、夫・治や次男・真二に柚子は金目当てだと告げました

先妻・皐月の日々をつづったブログを書いていたエリーゼが真希子だったと知り、真希子のブログと思われていたものの主も判明します。

火事の真犯人を探っていることが真希子に知られたことで、先妻の長女・杏子は覚悟を決めます

山内しずかという偽名で築いた立場を捨てる決意をしたのです。しかし、そんな杏子の前に、意外な人が現れ……。

ここから先はネタバレがあります!

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『御手洗家、炎上する』5話ネタバレと感想・考察

柚子の失敗

杏子の妹・柚子と父・治は、後妻・真希子に内緒で会っていたはずでした。しかし、その場に真希子が現れます。

真希子は柚子が頼もうとしていたレモンパイを自分の分も頼むと、柚子に語りかけました。

柚子が13年前に火事の真犯人が身に着けていたと言っているニットカーディガンは、そもそも自分のものだと真希子は言うのです。

そして、防犯カメラ映像は治と杏子だけが観たことも真希子は知っていました。問い詰められた柚子は、杏子の関与を否定します。

真希子は、柚子が金目当てで騒いでいるのだと断定します。そして、ニットカーディガンは衣装部屋から消えてしまったのでした……。

真希子は御手洗病院の看護師長・市原から柚子の“大冒険”について聞かされていたようです。

そのとき、真希子の次男・真二が治と柚子の再会の場をセッティングしたことも知ったのだと思います。

柚子が火事の真犯人を真希子だと疑っていることに気付き、治が探しにくる前にニットカーディガンを隠したのではないでしょうか。

やはり市原師長は真希子の命で動いていたんですね……。

杏子は真希子の長男・希一と共に、希一たち13年前に住んでいた古びたアパートにいました。

希一は、真希子がかつて使っていたノートパソコンを杏子に渡します。当時から、希一も火事の真犯人が真希子では……と疑っていたのです。

杏子は幼馴染み・クレアに真希子のノートパソコンを渡します。するとクレアは「Maiの日々ブログ」の主について話しました。

真希子のブログではと考えていましたが、Maiはドイツ語で5月を指します。そして、杏子の母・皐月の名も5月を指すのです。

そして、このブログの2005年12月17日――火事が起きる直前の投稿には、こんな一文がかりました。

つらい。もう限界

やはり皐月が書いていたんですね! 自己顕示欲の強い真希子が、つまらないブログなんて書くわけないですからね……。

皐月は日々の楽しかったことや景色の移り変わりなどを、特定されない範囲でこっそりつづっていただけでした。

よくこれだけ性格の違う真希子と皐月が、同級生のママ同士だからと仲良くなれたものだと思います。

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杏子の決意

杏子は、皐月が当時どんな思いをしていたのか思い出します。父・治のきょうだいは、皐月を召使いのように扱っていました。

そんな皐月の扱いを見て、杏子は治をにらみつけます。しかし、治は目をそらして杏子の視線から逃げたのでした。

大人同士の関係性が見えなかった幼い妹・柚子とは違い、杏子は皐月が使えないお嬢様だとあざ笑われていることを知っていました。

それを目の前で見ていながら、争いを嫌って黙っている治を心底軽蔑していたのです。杏子の治への不信感は筋金入りなんですね!

治は、後妻・真希子が本当に火事に関わっていないのかと尋ねます。真希子は表情を変えずに、関わりはないと答えました。

その夜、真希子はニットカーディガンを燃やします。先妻・皐月が全生活史健忘症であると確認した真希子は、もう大丈夫だと笑うのでした。

ものを捨てられない気質の真希子でしたが、自分の身を守ることは何よりも優先されることでした。

はっきりと火事には関わりがないと言っていましたが、これがウソだと大変ですね……。息子たちが離れていきますよね……。

柚子の失敗を知った杏子でしたが、怒ることも悲しむこともありませんでした。何とかしなければと、決意を新たにするのみです。

真希子は次男・真二に、柚子の狙いを教えました。火事の真犯人のことなど考えたこともない真二は、柚子の持つ疑いに度肝を抜かれます。

その会話を聞いていた真希子の長男・希一は、杏子に連絡を取りました。杏子は正体が知られるのも近いと悟り、勝負に出ます。

治のいる院長室に入った杏子は、正体を明かしてニットカーディガンがあったという証拠の写真を見せます。

治は柚子にしたのと同じように、話をそらして逃げようとします。しかし、昔から治に不信感を抱く杏子は、逃げさせませんでした。

最初から治に会うのは杏子のほうがよかったのでは……。治は争いを避けることに長けており、まさに逃げ上手な人です。

そもそも治にどう思われようが知ったことではないと考える杏子は、殴りかかるのかというくらいの勢いで迫ります。

治にとっては逃げることだけが大切なんですね……。

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味方ができた夜

ある日、先妻・皐月がオフ会に出かける日に、治の姉・睦美が家に来ることになりました。

皐月を止めたい父・治は、思わず皐月の頬をひっぱたいてしまいます。火事が起きたのは、その直後でした。

院長としての信用を失いたくない治は、皐月に疑いが向いていると知っていました。その上で、丸く収まるなら……と捜査を打ち切らせたのです。

治にとって大切なのは御手洗病院やその院長である自分のイメージを守ることで、皐月はその考えの犠牲者だったんですね。

そして、自宅に火をつけた妻というイメージを持つ皐月を捨て、院長の座を継げる優秀な息子を持つシングルマザー・真希子を後妻に選んだのでしょう。

治の本性を見抜いていた杏子ですが、まさかここまでクズだとは思っていなかったのではないでしょうか……。

後妻・真希子に「真希子さんちのインスタごはん」というトークイベントが提案されます。

真希子がCMをしている食品企業の協賛もあり、真希子は前向きです。マネージャーとなった杏子は、優秀さを発揮していました。

柚子は北九州で就職活動を始めていました。その報告を読んで、真希子は安心しているようでした。

しかし、真希子は知りません。真希子が、柚子の監視などの様々な業務を命じている看護師長・市原の本心を……。

真希子が警戒していたのは愛嬌をふりまく次女・柚子ではなく、賢く能力の高い長女・杏子のほうでした。

しかし、杏子の行方はレポートにありません。真希子はなぜ杏子ではなく、柚子が攻撃に出たのか不思議に思っているようです。

市原師長は、13年前の12月21日――火事の起きた夜に先妻・皐月と一緒にいたのです。皐月は、カルテ棚を倒した市原の手助けをしていました。

そこで市原師長は、皐月がオフ会に参加し続ける理由を知ります。引っ込み思案な皐月は、夫・治の助けになろうと努力していたのです。

皐月の無実を知っている市原師長は、杏子の正体を隠す手助けをすると言いました。皐月に罪を背負わせた治に釘を差した上で……。

市原師長は、いち看護師でしかなかった市原に優しく接してくれた皐月のことを、よく覚えていました。

しかし、柚子のやり方はあまりにもずさんです。賢く立ち回る杏子の邪魔になる前にと、わざと排除したのかもしれません。

皐月も気の強い治のきょうだいに困っていましたが、真希子もまた苦労していたんですね。

治は頼りにならないと考えたのは杏子と同じですが、まさか盗聴器を院長室に仕掛けていたとは……。恐ろしいです!

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真二の本心

真希子は、信頼する市原師長からのレポートを疑うことはありませんでした。杏子はその状態を保つため、仕事に打ち込みます。

真希子は、夫・治のきょうだいたちに呼び出されます。先妻・皐月と比べられて頭にきた真希子は、治のきょうだいたちに啖呵を切りました。

真希子が御手洗治の妻として動くとき、必ず頭に浮かぶのは皐月のことなんですね。しかし、それを他人から指摘されると激怒します。

治のきょうだいたちは責めてきますが、プライベートを切り売りするのは真希子にとって欠かせないことです。

あくまで「御手洗治の妻」だった皐月と自分は違うのだ、真希子自身が注目される存在なのだと感じるために……。

その一方で、杏子の妹・柚子はエリーゼについて探っていました。エリーゼのファンだったモチママは、愛想のいい柚子に何でも話してくれました。

皐月のものを自分のもののように語ってセレブな生活をつづった真希子の分身――エリーゼは、いつしか崇拝されるようになります。

「エリーゼさんに憧れる★★★」コミュニティでは火事の当日にもファンミーティングが開かれていました。

火事当日の真希子の行動を知るため、柚子は卓越したコミュニティ能力をいかして調査に励んでいるのです。

柚子がどんな動きをしようと、それは市原師長のところで止められ、真希子に知られることはありません。

そうなったことで、柚子の長所はフルにいかされることとなりました。エリーゼの言動がどんどん暴かれていきます。

真希子の次男・真二は、柚子がお金目当てだったと真希子に言われ、がっかりしていました。

真二を狙う同級生の葛木七海は、ここぞとばかりに好意をアピールします。真二は七海の言葉を信じて、距離を縮めました。

そんな真二の浮かれように気付いた真希子は怒ります。真二の従兄弟・雅史も帝明大医学部に進学したことで、あせっているのです。

しかし真二は、病院を継ぐ気などありませんでした。真二が勉強に打ち込んだ理由は、先妻一家に顔向けできないという思いがあったからなのです。

真二の本心を聞いた真希子は、またしても先妻・皐月が立ちはだかるのかと怒ります。そして、真二に盗聴器を仕掛けるのでした。

真二にはチョロいエピソードしかないんでしょうか? しかし、真希子を敵に回した七海はいかに……。

柚子が真二に対して申し訳なく思っていることは、真二には伝わらないでしょう。本来の目的が知られたときには、なおさらです。

そして、真二が病院を継ぐ気がないことを七海に教えれば、七海はさくっと標的を変えるのでしょう。不憫な人です……。

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隠されていたもの

柚子は、エリーゼのファン・山茶花と会います。しかし、山茶花はエリーゼの写真もプライベートも知りませんでした。

しかし、エリーゼに一番近しいのはコミュニティの管理人・ムジナだと判明しました。すでにmixiを退会したムジナを探すことにします。

エリーゼに憧れるムジナという新たな登場人物が出てきました。ムジナはコミュニティを管理するくらいなので、本気で憧れていたのだと思います。

しかし、エリーゼの本当の姿は貧しいシングルマザーです。それをムジナに知られたら、真希子の身が危なさそうなものですが……。

火事当日、柚子は学校を休んでいました。その日、柚子は熱でぼんやりしながら、クローゼットをあさる女性の姿を見たことを思い出します。

突然よみがえった記憶に戸惑う柚子の目の前を、七海を連れた真二が通りかかります。思わず逃げた柚子を、真二は追いかけました。

連絡が取れなくなった柚子のことを、真二はずっと気にかけていたのです。なおも逃げようとする柚子の腕を、真二はしっかりと握ります。

真二は七海に応じながらも、その薄っぺらさや真希子と共通した野心の強さを感じ取っていたのかもしれません。

柚子は真二を復讐のステップにはしましたが、ぞんざいな扱いはしませんでした。頻発した「おいしい」も本気です。

そういった本人の素質から出てくる可愛らしさのほうが、心に残るものなのかもしれません。

杏子の幼馴染み・クレアは、ムジナを探ろうと真希子が昔使っていたノートパソコンのデータを見ます。

エリーゼについてのファイルが置かれたフォルダの中には「無題」という隠されたテキストファイルがありました。

そこには、院長夫人として過ごす杏子の母・皐月のことをバカにしながらも、その立場に嫉妬する真希子の本心が残されていたのでした。

真希子は、単純に皐月に憧れる気持ちを高じさせた人ではありませんでした。なぜ私だけがつらい立場なのかと、行き場のない怒りを皐月にぶつけていたのです。

真希子が苦しい生活をしていることと、皐月が裕福な暮らしをしていることとは、まったく関係のない話です。

しかし真希子は、皐月が友情から行うことをすべて嫌味だととらえ、皐月に見下されていると思っていたようです。

真希子に必要だったのは何もしない夫・治ではなく、本気で相談できる相手だったのではないでしょうか……。

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『御手洗家、炎上する』5話まとめ

真希子は、貧しいシングルマザー渡真希子から院長夫人・御手洗真希子になるより前に、セレブとして振る舞う練習をしていたんですね。

皐月は院長夫人として相応しい強さを身に着けるためにオフ会へ行っていましたが、真希子は虚栄心からファンの前で皐月を真似ていたのです。

そして今回、市原師長が味方になってくれました。皐月の優しさは強さを伴ってはいませんでしたが、同じく弱かった市原師長にとっては救いだったようです。

真希子には意志を貫くための強さはありますが、周囲への配慮はありません。別の目的を持つ人しか周りにいないのは、真希子の自業自得といったところでしょう。

敵意をむき出しにする希一はもちろんですが、素直に従っているように見えた真二も真希子とは異なる思いを抱えていました

味方を増やしていく杏子と違い、真希子はどんどん裏切られていきます。いつか独りになってしまうのでしょうか……。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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