こちらにはNetflixで毎週配信中の韓国ドラマ『あなたに似た人』シーズン1エピソード7「不幸の始まりが愛ならば」のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
チョン・ヒジュ(コ・ヒョンジョン)
ク・ヘウォン(シン・ヒョンビン)
ソ・ウジェ(キム・ジェヨン)
アン・ヒョンソン(チェ・ウォニョン)
パク・ヨンソン(キム・ボヨン)
アン・ミンソ(チャン・ヘジン)
チョン・ソヌ(シン・ドンウク)
アン・リサ(キム・スアン)
ユン・サンホ(キム・サンホ)
イ・ヒョンギ(キム・ホジョン)
あらすじ
記憶喪失のソ・ウジェはテリム病院にあったチョン・ヒジュたち一家が写ったポスターを見て、野球場にやってきました。
ウジェは、自分に脅えるヒジュを不思議に思いながら、ヒジュの夫アン・ヒョンソンの誘いに乗って車で送ってもらいました。
するとヒジュを見たウジェの妻ク・ヘウォンは、ヒジュの頭から持っていたドリンクをぶちまけます。
親切にしてくれるヒジュに攻撃的になるヘウォンをたしなめるウジェでしたが、ヘウォンの気持ちは不安定なままでした。
その後、ウジェはヘウォンが苦しみを抱えてきたことを知ります。数年前のウジェがヘウォンの元から去ったことで……。
しかし同時に、ウジェはヒジュと過ごしたアイルランドの日々を少しずつ思い出していました。
ヒースの花をきっかけにウジェとヒジュが愛し合っていたことを確信したヒジュの娘リサは、相談相手の女友達ジュヨンに突然キスされて驚きます。
ヒジュはウジェとヘウォンの存在に脅えながらも、ギャラリー設立のためにウジェとコラボ作品を作ることに決めます。
ヘウォンは数年前できなかった結婚式を挙げようと、就職先のファインギャラリーで挙式させてくれるよう頼みました。
しかしそんな時――たまたま廃墟の屋上で出会ったヒジュとウジェは、雨の中しっかりと抱き合ってしまうのでした。
ミヅチガタリ
ホスはヒジュとウジェの子なのですが、ウジェの記憶にある赤ん坊の頃とはかなり違うため、記憶が戻る要因にはならないようです。
やはりウジェの記憶を呼び覚ますのは、長く共に過ごしてきたヒジュのようですね……。
アイルランドにいた頃と同じような角度でヒジュを見た時、ウジェは同棲していた頃の記憶の一部を取り戻しました。
ウジェは記憶を取り戻すことを望んでいますが、完全に記憶を取り戻したらヘウォンを苦しめたことと向き合わなければいけません。
ヘウォンの方はもっと複雑で、以前のウジェに戻ってきてほしいと願いつつ、ヒジュとの関係は思い出してほしくないと思っています。
焦っているのはヒジュの夫ヒョンソンも同じです。ホスの父が誰かという記憶を取り戻してほしくないのでしょう。
そんな中、ヒジュの弟ソヌの秘密が少し明かされました。亡き友人のことを殺したのだと、その母に考えられているのです。
誰よりも人の好さそうな医者のソヌですが、本当に「人殺し」と呼ばれるような行為をしたのでしょうか?
ヒジュとヒョンソンは不安を抱えつつ前に進もうとしていますが、ヘウォンとウジェは過去に囚われたまま動けずにいます。
コラボ作品を作ることで、ウジェはさらに記憶を取り戻し、どんどんヒジュとの距離を縮めていくのでしょう……。次回は結婚式です!
あなたに似た人 第7話 不幸の始まりが愛ならば
野球場にて
チョン・ヒジュは、児童・青少年親善試合にやってきた息子ホスと共に、野球場の外でかつての愛人ソ・ウジェと遭遇します。
記憶喪失のウジェは、なぜホスに近付くとヒジュが激高するのか分からず、ヒジュにその理由と問います。
するとそこに、陰から様子を見ていたヒジュの夫アン・ヒョンソンが現れます。ヒョンソンはウジェに、なぜここに来たかと尋ねました。
ウジェは、通院中のテリム病院に貼ってあった「テリム財団ファミリーデー従業員家族イベント」のポスターを見たのです。
そこで少年野球の親善試合があると知ったウジェは、記憶を失くす前の自分は野球が好きだったのかも……と思い、試しに足を運んだのでした。
ホスにキャッチボールをせがまれてヒョンソンは球場に戻りました。その2人の姿を、ネット越しにヒジュとウジェが見ています。
ウジェは自分でも疑問を抱いていました。本当は、別の目的があって野球場に来たのではないだろうか……?
その頃、ウジェの妻ク・ヘウォンはいつも通り教会に来ていました。するとそこに、挙式予定のカップルが現れます。
一瞬目を奪われたヘウォンでしたが、元生徒の女子中学生ジュヨンから連絡があり、すぐにジュヨンのバイト先へと向かいました。
ヒジュとヘウォンの差
ジュヨンに会ったヒジュは「大事に思う子に犯罪はさせないわ」と、ジュヨンに正論をぶつけていました。
その様子を録画していたジュヨンから動画を見せられたヘウォンは、ヒジュと自分たちは立場が違うと語ります。
失敗しても何度でも立ち上がれるお金持ちのヒジュと、一度失敗したら終わりの貧乏人ヘウォンやジュヨンは、やり方が違うのだと……。
ジュヨンは思い出したように、ヘウォンの夫ウジェの個展に来たヒジュの娘で同級生のリサが不機嫌だったことを話します。
ジュヨンのバイト先であるカフェを出たヘウォンは、カフェを通り過ぎていったリサを追いかけました。
マイナスの感情を全て怒りで表現するリサを諭しながら、ヘウォンはウジェが自分の夫だと話します。
そして離れて暮らしていたのは、ウジェが他の女を愛した時期があったからだと語りました。
野球場では、ヒジュの夫ヒョンソンがウジェを呼び止めていました。そして何を思ったのか、ウジェを車に乗せます。
運転席にヒョンソン、助手席にウジェ、後部座席にヒジュとその息子ホスが座っています。
ヒジュが眠る中、ヒョンソンはウジェに子どもについて話しました。ウジェは自分に子どもがいることは全く覚えていませんでした。
他の女
ウジェを送り届けたヒジュの夫ヒョンソンが車を出そうとすると、目の前にウジェの妻ヘウォンが立ちはだかりました。
ヘウォンは目を覚ましたヒジュに車から降りるように言うと、持ち歩いていた赤いドリンクをヒジュに頭からぶちまけます。
騒ぎに気付いたウジェが駆けつけてきました。さらに暴挙を重ねようとするヘウォンを、ウジェが抱き締めます。
その間に、ヒジュは車に乗り込み去って行きました。しかし、帰宅してもヒジュの怒りは収まりません。
ヘウォンを抱きとめる前に、ウジェはヒジュを心配して乱れた髪を整えていました。それをヒョンソンが見つめていたのです……。
自室の中にいたヒジュの娘リサは、暖炉から拾ってきたウジェのスケッチブックを開きます。
ヘウォンの「彼がいっとき他の女を愛してた」という言葉を思い出しながら、リサは絵をカラーペンでグリグリと汚していきました。
ヒジュの息子ホスを母パク・ヨンソンの家に送り届けると、ホスは今日あったことを祖母であるヨンソンに話します。
しかし眠いホスは「知らないおじさんにママが怒って、恐竜に似たおばさんとケンカして……」と話すだけでした。
ヒースの花と失った時間
ウジェは、家に送ってくれたヒジュにひどいことをする妻ヘウォンが理解できずに戸惑います。
ウジェは記憶がないため、ヘウォンがなぜヒジュを警戒するのか、なぜ攻撃的になるのか分からないままでした。
ヒジュのアトリエに訪れたリサは、ウジェが「誰かを描くのは、その人を愛してるから」と言っていたとヒジュに話します。
しらばっくれようとするヒジュに、リサは「ヒースの花のことだけど」と話を続けます。
幼い頃の記憶をリサははっきりと思い出しました。ヒースの咲く草原で絵を描くヒジュを、ウジェが車で迎えに来たことがあると――。
ヒジュは、リサの勘違いだと言い張ります。一緒に草原に行ったのはヒジュの夫ヒョンソンだったのだと強く主張しました。
ダブルベッドにひとりで横たわるヘウォンは、ウジェが入ってきたため眠ったふりをしました。
ウジェはヘウォンに謝ります。理由は分かっていませんが、ヘウォンが傷付いたのは自分のせいだと理解したのです。
そのままふたりは唇を重ね、体を重ねました。失った時間を取り戻すかのように、ヘウォンは積極的でした。
行為を終えたウジェは、ヘウォンが眠っているのを確認してそっとベッドを出ます。それが寝たふりだとは気付かずに……。
アトリエとギャラリー
翌朝、リサは父ヒョンソンに話をふりました。アイルランドへ母ヒジュに会いに行った時、草原に咲いていた花は何だったかと――。
答えられないヒョンソンを目の当たりにさせて、リサはヒジュが嘘を言ったと証明したのです。
ヒジュは、ウジェのアトリエを訪ねました。ウジェがリサに余計なことを教えたのではないかと疑ったのです。
ウジェはヒースという花の名を教えただけだと答え、妻ヘウォンがリサを叩いたこともあり、もう近付かないようにすると話しました。
「ソさんは私を嫌ってました。だから私も苦手です」ヒジュもヘウォンと同じように、記憶喪失を利用することにしました。
しかし、ウジェは納得してくれません。ヒジュが何かに追われているように見えて、ウジェは心配していたのです。
その頃ヘウォンは、ヒジュがキュレーターを引き抜いたファインギャラリーへ、新しくキュレーターに就く契約を交わしに行っていました。
ファインギャラリーでは、今でもヒジュの個展が開かれていました。そこにヘウォンが現れ「今の絵は窮屈」と評価します。
しかし今のヒジュの絵は幸せに満ち溢れています。「また誰かを奪うほど孤独ではないはず」とヘウォンは語りました。
コラボとギャラリー
ファインギャラリー館長は、ヒジュにウジェとのコラボを持ちかけてきました。撤去予定の建物にて企画展を開きたいとのことです。
ヒジュがコラボ嫌いなのは知った上でのことでした。スイスで開かれるアート・バーゼルの特別展示部門アンリミテッドに選ばれたことが理由です。
国内で2つほどのギャラリーしか参加できない上に、出品しただけで世界市場から注目してもらえるのです。
テリム財団でギャラリーを開こうと思っているヒジュは、ウジェとのコラボを悩むのでした。
その頃、テリム財団のトップであるヨンソンに、その娘でテリム病院神経外科課長アン・ミンソ、ヒジュの夫ヒョンソンが呼ばれていました。
ギャラリー設立に反対するヨンソンを冷静に説得するヒョンソンを横目に、ミンソはそっと1枚の書類を抜き取ります。
それは、ウジェが作った作品をテリムで買い取ったことを示すものでした。ミンソの夫イ・ヒョンギ弁護士は財団運営の会議から外されています。
会議を終えたヒョンソンは、テリム病院に来ていたウジェに転院を指示しました。そこにいたヒジュの弟チョン・ソヌは驚きます。
ソヌは記憶が戻らないと焦っているウジェに、「今の自分の感情は本物だと、それだけ信じればいい」と諭しました。
ヘウォンの願い
ファインギャラリー館長は、ヘウォンを雇ったことをヒジュに話します。そして、ウジェが家庭を持てたことを喜んでいました。
しかしヒジュは、ウジェの父親はウジェという芸術家に才能と満たされない心を授けたよい父親だったと語るのでした。
ヒジュがウジェの作品に払った1200万ウォンは、そのままヘウォンの口座へと送金されました。ウジェは自分で使う用がないと言います。
そんなウジェに、ヘウォンは「式を挙げよう」と提案しました。ヘウォンの家族やギャラリーの人、ファンも呼ぼうと……。
色んな人たちからウジェとの結婚を祝ってもらうのが、ヘウォンの望みなのです。ウジェはあまり賛成していませんでした。
ヒジュの息子ホスがおえかきしているのを見ていたヒジュの夫ヒョンソンは、ヒジュの弟ソヌを家に呼びました。
そしてウジェの転院を拒むソヌに、スポーツリハビリを学ぶためにセントルイスの研修を受けたらどうかと提案します。
アメリカで2年ほど学んだら、テリム病院のセンター運営を任せたいとヒョンソンは続けました。
その頃、ヒジュの娘リサは夜の公園にいました。女友達ジュヨンを呼び出したリサは、家に帰りたくないから泊めてと頼みます。
父がいるからと断ろうとしたジュヨンでしたが、リサは強引にジュヨンの家へと向かうのでした。
キス
ヒジュの娘リサは、女友達ジュヨンの母が夫と娘を置いて家を出て行ったことを知ります。
リサは「そんなに男がいいのか」と憤りますが、ジュヨンは「優しい男はいいよ」とあっけらかんとしています。
ジュヨンはキスしたことがあると聞いたリサが疑うと、ジュヨンは突然リサにキスしてきました。
泥酔したジュヨンの父が起きて騒ぎ出したこともあり、リサはジュヨンの家を飛び出していくのでした。
帰宅する弟ソヌをヒジュは送ります。そこでヒジュは、夫ヒョンソンがウジェを転院させようとしていることを知りました。
その夜、ウジェはアトリエで妻ヘウォンと休憩していました。ウジェは、ギレスピーやモハーの『断崖』を好んでいました。
そして、どうせ死ぬのならばそこに描かれたような、死体が見つからず生死不明になる場所で……と話していたのです。
そんな話をウジェから聞かされていたヘウォンがどれほど不安だったのか、ウジェは少し理解できたようでした。
その後、ウジェは自身のメールアカウントを復活させます。そしてウジェの捜索願が2014年7月20日に出されたことを知りました。
ヘウォンが捜索願を出したと知り、ウジェはどこか引っかかったような表情をするのでした。
ヒョンソンの企み
ヘウォンが退職した経緯を聞くため、ヒジュはテリム女子中学に出向きました。解雇する予定でしたが、他校への推薦に変わったのです。
それはテリム女子高校の芸術高校への転換に悪影響が出ないようにという、テリム学院代表のヒョンソンが決めたことでした。
その頃、ヒョンソンのもとにヘウォンの夫ウジェが訪ねていました。ウジェはチェ・ジュニョンという人物にお礼がしたいと話します。
ウジェの入院費の援助をテリム財団に頼んだとされているヒョンソン直属の部下のことを、ヒョンソンはウジェに教えませんでした。
帰り際、ヒョンソンは再びウジェに転院を進めますが、ウジェ自身から断られてしまいました。
ヒョンソンはチェ・ジュニョンを捜すと約束しつつ、ウジェが持ってきたアイルランドにあるスライゴ総合病院のカルテをシュレッダーにかけます。
ヒョンソンに会いに行ったヒジュでしたが会えなかったため、テリム・ギャラリー建設予定地の廃墟へと足を運びました。
倒壊の危険がある建物を上っていったヒジュは、屋上から街を見下ろします。すると追ってきたかのようにウジェが現れました。
アイルランドにいた頃、低い場所に建っている家の玄関から、帰宅するヒジュを見上げていた記憶がウジェの脳裏に過ります。
勘付いたのか、ヘウォンはウジェの居場所をGPSで探り、ウジェがテリム女子中学の近くにいることを知りました。
ソヌの秘密
教会にいたヘウォンの前に、ヒジュの弟ソヌが現れました。ヘウォンはショックを隠して、ソヌに軽口をたたきます。
そこにソヌの亡き友人の母がやってきました。ソヌがストーキングされていると知っているヘウォンは、告解室にソヌを押し込みます。
神父側にソヌ、告解する側にヘウォンが入りました。ヘウォンは世の中も愛も不公平だと語り始めます。
信者でなければ教会では式を挙げられないと断られたことを聞いたソヌは、色々方法があると助言します。
優しさの塊のようなソヌを相手にすると、ヘウォンも毒気を抜かれてしまうようでした。
去って行くヘウォンを見送ったソヌの亡き友人の母は「知ってるの? あなたが人殺しだと」とソヌに尋ねるのでした。
夕食の席で、ウジェはヘウォンに「俺はお前から逃げたのか?」と問いかけました。捜索願を出したのがヘウォンだと知り、疑問に思ったのです。
ヘウォンは、ウジェが説明すると言いながら姿を現さなかったことで大いに苦しみました。
事故にでも遭って死んでいれば、苦しまず悲しむだけでいいのにとすら考えるほど、ヘウォンは苦しんでいたのです。
しかし、ヘウォンは今のウジェを帰ってきたとは考えていません。まだヘウォンは苦しみを抱き続けているのです。
崖の上
ヒジュとウジェのコラボの打ち合わせの席に、キュレーターとなったウジェの妻ヘウォンが現れました。
挙式会場にギャラリーを借りたいと言うヘウォンに、ファインギャラリー館長は快く応じます。
ヒジュが「おめでとう。今度は幸せになって」とヘウォンに声をかけると、ウジェが疑問をぶつけてきました。
「変な言い方だ。以前の僕たちは不幸だったとでも?」ウジェの言葉を聞いて、ヒジュとヘウォンの表情は固くなります。
そこにヘウォンの母ク・ジョンヨンから連絡がありました。ヘウォンの祖父が怪我をしたというのです。
ヘウォンは、心配よりも怒りが湧き上がりました。そして、そんな自分にゾッとしてしまいます。
ウジェとヒジュが出会ったのは、ヘウォンの祖父が怪我をして介助しなければならなくなったことが原因でした。
ヘウォンは怒りに任せて荒い運転をしながら祖父の家へと急ぎました。ついてきたウジェは、ヘウォンの祖父に怒りをぶつけられます。
ヘウォンに「死にたい」とまで言わせた過去があると知り、ウジェはじっと考え込みました。
祖父の家で眠るヘウォンを置いて、ウジェは外に出ます。そうしてウジェがやってきたのは、テリム・ギャラリー建設予定地の廃墟でした。
「高い崖に立ったら、先輩は誰のことが思い浮かびそう?」――ヘウォンの問いに、ウジェは答えられませんでした。
ウジェの記憶の中には、アイルランドの崖の上に建つ古びた家でヒジュと暮らしていた記憶が眠っているのです。
そこに雨が降り出しました。鉄の階段に上っていたウジェは下りて行こうとして、雨で足を滑らせます。
バランスを崩したウジェの体を支えたのはヒジュでした。ふたりはお互いの体を支えるように抱き合うのでした――。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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