この記事は、Netflixオリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』シーズン1エピソード5「忘れていた記憶」のネタバレと考察、感想です。
主な登場人物とキャスト
小田島泰男(荒川良々)
M(柄本時生)
本庄はるか(黒島結菜)
深沢哲也(井之脇海)
深沢道子(仙道敦子)
河合聖美(里々佳)
桂木雄大(長村航希)
倉安君江(倉科カナ)
あらすじ
遂に小田島が「家」に入りました。小田島が5歳の頃――35年前には、小田島の姉・一葉が姿を消す事件が起きていたのです。
灰田家となった「家」には多くの捜査員がいました。上司である高坂刑事は捜査員たちに異変が起きていると報告を受けています。
小田島が「家」に入った瞬間、家の中に異変が起き始めます。失踪した芳恵と真衣は、当時の姿のまま家をうろついていました。
小田島は押入れを開き、女の霊と遭遇した当時の聖美の姿を見ました。この家の中では、様々な時代が入り組んでいるようです。
現在、雄大は借金を重ねて内臓を売り飛ばされ、妻・聖美も外国人労働者向けの売春婦となっていました。
聖美は、息子・俊樹は猫屋敷で女の霊が渡してきた包みの中に入っていたのだと語ります。
そして聖美は雄大を殺害し、全ての始まりとなった「家」に戻りました。聖美は枝を振り上げて窓を割ろうとします。
その時、2つの時代が繋がりました。女の霊から赤ん坊の包みを受け取った5歳の小田島の前で、黒い人影が窓を破って入ってきます。
結局、聖美は家の中で姿を消します。調査を続けてきた小田島は、家の中では違う時代が繋がることに気付いたのでした。
ミヅチガタリ
「呪いの家」というタイトル通り、家に奇妙な力があることが分かりました。この家は、別の時代を繋げることができるのです。
5歳の小田島と姉・一葉は、8年前に起きた事件の被害者である女性とその赤ん坊と遭遇しました。
女子高生の聖美も、小田島姉弟と同じく数十年前の事件の被害者女性と遭遇します。そして包みを渡されました。
さらに、5歳の小田島少年が赤ん坊の包みを落とした時、窓の外から現在の聖美が窓を割って侵入してきました。
家が持つ力により、小田島と聖美は数十年前に出会っていました。俊樹が描く黒い女は、そのものずばり聖美だったのです。
俊樹が母・聖美を真っ黒な影として描く理由も分かりました。俊樹は小田島家に押し入った黒い影である聖美を見ていたのです。
呪いにより何が起きたのかが見えてきました。しかし、最初に起きた43年前の事件は謎のまま……。
どんな結末が描かれるのか、数十年に及ぶ呪いの全体像は分かるのか――次が最終話です! ドキドキですね!
呪怨:呪いの家 5話 忘れていた記憶
小田島と高坂刑事
1995年――真崎圭一を取り調べている刑事・高坂保を呼び出した小田島泰男は、情報提供として43年前に起きた事件を教えます。
そして35年前に小田島自身がその家に住んでいた頃には、小田島の3歳上の姉・一葉が姿を消してしまっていました。
話をしている小田島の脳裏に、その家に住んでいる頃に見た様子のおかしな父・耕吉の姿が浮かんできます。
高坂は小田島の話を真に受けたわけではありませんが、家の中を見たいという小田島の願いを聞き入れ、灰田家に小田島が入ることを許可しました。
呼び覚まされる記憶
高坂が話すところによると、家に入った捜査員の中には、この家が夢に出てくるという者が多くいるとのことです。
小田島はこの家に住んでいた当時、窓ガラスが外から割られた現場にいたことを思い出します。
家に入ったことで記憶が呼び覚まされた小田島は2階に上り、記憶の中にある昔の部屋を見回って母親の写真を見つけます。
小田島を追おうとした高坂の後ろを、姿を消した真衣と芳恵が数年前の姿のままで横切っていきました。
押入れから泣き声が聞こえたため小田島は押入れを開けます。そこには女の霊を目撃した女子高生の頃の河合聖美がいました。
聖美がいた時は屋根裏に繋がる板は外れていました。しかし現実に戻った小田島が確認すると、押入れの天井は塞がっているのでした。
聖美と雄大
聖美は外国人労働者を客として働く売春婦となっており、久し振りに訪ねてきた桂木雄大をうざったそうに見ます。
雄大は金を借りる代わりに、知らない内に聖美を売り飛ばしていたのです。聖美は雄大に愛想が尽きたようでした。
聖美を売っただけでは足りず、雄大も片方の腎臓を奪われています。雄大は、借金のカタに女も臓器も奪われたのです。
俊樹が度々雄大を訪れては命の危機を救ってくれると雄大は話しますが、聖美は俊樹の生霊と会ったことはないと返します。
そして聖美は「俊樹は雄大の子ではない」と言い始めます。女子高生の頃、猫屋敷で見た女の霊に渡された包みが俊樹だったのだと語りました。
雄大は猫屋敷の話を異常に嫌がります。雄大は霊を見ていませんが、人生が狂ったきっかけを作った猫屋敷を嫌悪しているのです。
薬物を欲しがる雄大は、聖美に風呂場に来るように言われました。その時、どこからともなく俊樹が現れて「逃げて」と訴えます。
雄大は命の危機を教えてくれた俊樹に笑いかけますが、逃げることはなく、風呂場へと行ってしまうのでした。
はるかの考え
児童相談所職員の倉安君江から聖美の写真を借りた小田島は、あの家で見た女子高生が聖美であることを確認します。
その後、本庄はるかは女の霊の声が録音されたカセットテープを持っていると明かします。そして、女の霊の望みを叶えて呪いを終わらせようと言いました。
佐々木不動産
43年前の事件を知った高坂は、長年あの家を管理している佐々木不動産に出向きます。社長の佐々木は、事件は大家の息子が起こしたものだと語りました。
佐々木は35年前の事件についても覚えており、小田島の父・耕吉は住宅難の東京で格安物件を見つけて飛び付いたと話しました。
小田島の姉・一葉がいなくなったとき、小田島家の窓ガラスが外から割られていたため、一葉は誘拐されたものと考えられたのでした。
社長たちも仕事であの家に入っているのですが、全く呪いの影響を受けていません。高坂は、なぜ不動産屋には何も起きないのかと不思議に思うのでした。
「家」に戻る聖美
聖美を買ったことのある外国人労働者に案内され、聖美の部屋を訪ねた小田島と君江は、風呂場にある雄大の死体を見つけます。
あの日、風呂場に行った雄大は聖美から薬物を注射され、フラフラになったところを風呂の中に落とされて殺されてしまっていました。
聖美は雄大を殺した後に「あの家」に向かい、窓を叩き割ろうと大きな枝を何度も窓に振り下ろしました。
窓を叩き割ろうとする聖美を、5歳の小田島が脅えながら見つめています。家の中の時代と庭の時代が食い違っているのです。
聖美が窓を割って家に入ると、そこは無人でした。雄大に犯された時の写真を並べている聖美の元に、女子高生のままの芳恵と真衣が現れます。
2人は聖美に謝り、高校生の頃に戻ろうと誘います。聖美は誘われるままに家の中へと消えていくのでした……。
屋根裏に隠されたもの
翌朝、高坂と共に家を訪れた小田島と君江は、並べられた写真を見て、聖美がこの家で乱暴されたことを知りました。
捜査員が屋根裏に部屋があることに気付いて中に入ります。中には一通りの家具が揃えられており、43年前に女性が監禁されていた場所だろうと推測されました。
さらに押入れに繋がる板は、屋根裏からしか外せない仕組みだと判明しました。つまり、ここが開いているときは中に誰かがいるということです。
小田島は屋根裏に入ったことで、この家に住んでいた頃に姉と2人で屋根裏に忍び込んだことと、そこに女の霊がいたことを思い出しました。
屋根裏から逃げ出した小田島少年に、女の霊は包みを差し出して「一緒に埋めて」と頼んできました。その包みが赤ちゃんに変わったことで小田島少年は驚きます。
小田島が赤ちゃんを床に落とした瞬間、窓の外に目だけがギョロギョロと動く真っ黒な人影が現れました。人影は窓を破ると、赤ちゃんを奪い去ったのです。
小田島は記憶を辿る内に、複数の時代が奇妙に重なっていることに気付きます。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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