
この記事は、Netflixオリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』シーズン1エピソード6「屋根裏にいたもの」のネタバレと考察、感想です。
主な登場人物とキャスト
小田島泰男(荒川良々)
M(柄本時生)
本庄はるか(黒島結菜)
深沢哲也(井之脇海)
深沢道子(仙道敦子)
河合聖美(里々佳)
桂木雄大(長村航希)
倉安君江(倉科カナ)
あらすじ
1997年になり、2年前に起きた灰田夫婦の事件は人々の記憶の中に埋もれていきました。
そして「家」に新しい住人が入ります。妊婦である智子と夫・勇作の諸角夫婦です。2人は引っ越したその夜に怪異を目にしました。
家の中の時間が狂い始めます。智子は9年前のテレビ番組を観た後、2年前に「家」を訪れた真崎圭一と遭遇しました。
妻・千枝を殺害し、その腹を裂いた直後の圭一は血塗れです。しかし智子は圭一に脅えることなく、カップラーメンを作ってあげました。
智子の姿を追っていた夫・勇作も2年前の「家」に入り込みます。勇作は血塗れの圭一と、2階から吊り下がっている灰田信彦の死体を発見しました。
圭一が去った後、智子も灰田景子の死体を見てしまいます。強烈な体験をした諸角夫婦は、小田島の提案に乗りました。
霊能力はありますがお祓いをする力はない道子は、亡き息子・哲也の婚約者だったはるかの提案で、霊の望みを聞くことにします。
道子は霊の住処だった屋根裏に入り、儀式を始めました。すると別の場所にいた智子とはるかの前で、43年前の家の記憶が再生されます。
妊婦である女性に殺意を向けた砂田でしたが、女性に反撃され死亡しました。はるかはその記憶を直に見てしまいます。
恐怖でおかしくなった智子は搬送され、家に残された夫・勇作も奇妙な力により消えてしまいました。小田島の父と同じように……。
道子は女の霊と遭遇し――儀式は失敗に終わりました。その後も小田島は怪異を世に広めるため執筆活動を続けます。
はるかは呪いを終わらせるため単独で「家」に向かいます。そこに砂田が現れ、はるかは襲われてしまうのでした……。
ミヅチガタリ
全てのループが閉じました。これで『呪怨:呪いの家』で起きた出来事は全て繋がり、完成したのです。
砂田が監禁していた身元不明の女性の正体は、43年後の「家」にやってきたはるかだったのでしょう。
女の霊と出会って道子が絶叫した理由は、息子・哲也を殺した霊の正体が哲也の婚約者・はるかだと知ったからでした。
砂田と監禁されていた妊婦の死んだ順番は分かりませんでしたが、今回明らかになりました。
監禁されていた妊婦が砂田を殺し、その後に子どもを産んだのです。おそらく、住処であった屋根裏に戻って出産したのでしょう。
死期が近いことを分かっていた女性は、生まれたばかりの子を5歳の小田島に預けました。
その子は巡り巡って聖美の子・俊樹となります。俊樹が不思議な力を持っているのは「家」で生まれた子だからでしょう。
小田島を「家」へと導くための存在だと思われていたはるかが、本当は数十年に渡る呪いの根幹だったとは……。
呪怨:呪いの家 6話 屋根裏にいたもの
諸角夫妻の心霊体験
1997年――「家」に引っ越してきた諸角勇作・智子夫妻に、引っ越し業者は家の事情について話さないようにしています。
1997年当時は神戸連続児童殺傷事件が話題になっており、灰田家で起きた2年前の事件は知名度を失っていました。
妊婦である智子は軽いものだけを運んでいましたが、作業の途中で灰田景子が倒れていた場所にあるシミに気が付きます。
そこに心霊研究家・小田島泰男が訪ねてきて、諸角夫妻に家で起きた事件を教えようとしますが、勇作に拒絶されてしまいます。
智子は、激しく怒る勇作に違和感を覚えていました。しかし自分を気遣う勇作に反抗することはなく、小田島を見送ります。
再び起きた怪異
その夜、寝ている智子は43年前の事件で監禁されていた女性の感情にリンクしてしまいます。飛び起きた智子は、猫の鳴き声を聞きました。
猫の声に導かれて2階に上がろうとした智子ですが、リビングのテレビがついていることに気付いて、その心霊番組に見入ってしまいます。
それは小田島と本庄はるかが出演した1988年の心霊番組でした。しかし智子はその違和感に気付きません。
目を覚ました勇作は隣に智子がいないことに気付き、声が聞こえるリビングへと向かいます。そして、そこにいる血塗れの真崎圭一を目撃しました。
庭に胎児を埋めた後の圭一を「家」に招き入れて夜食をご馳走し、会話を交わしていた相手は智子だったのです。
圭一の姿を追った勇作は、2階からぶら下がる灰田信彦の死体を見て絶叫します。それと同時に智子は信彦の妻・景子の死体を見て絶叫するのでした。
屋根裏へ
亡き婚約者・深沢哲也の母で霊能力を持つ道子と共に、力を持たないはるかも諸角家を訪れました。
心霊体験をしたことで気が変わった勇作は、小田島と共に道子とはるかを家に招き入れますが、体調を崩したからと言って智子とは会わせようとしませんでした。
霊を呼び出す際、道子ははるかに智子の傍についているよう指示します。そして道子は小田島と勇作を連れて屋根裏に上りました。
道子はお祓いができるほどの力は持っていません。はるかの提案通り、女の霊の要求を聞きに来たのです。
43年前の記憶
ベッドに横たわる智子と雑談を交わすはるかでしたが、そこに43年前の事件を起こした大家の息子・砂田洋が現れて、智子に襲いかかりました。
するとその場は43年前になり、監禁されていた女性は砂田が振り上げた包丁をつかむと、砂田の首に突き刺して殺害しました。
智子が緊急搬送された後、勇作はぼんやりしながら外の道に出ます。その姿を見た小田島は父・耕吉のことを思い出していました。
耕吉は大きな叫び声を上げて消えてしまったのですが、勇作もそれと同じように叫び声を上げると、グチャリと音を立てて消えてしまいました。
小田島とはるかは慌てて勇作が立っていた場所に行き、そこに焼け焦げたような跡だけが残っているのを目にするのでした。
見てしまった道子
屋根裏に残った道子は、霊の言葉が「一緒に埋めて」だと理解します。その時、小田島の姉・一葉が屋根裏に入ってきました。
ボロボロの服を着て骨と皮だけになった女性が道子の前に現れます。その女に向かって一葉が「お母さん」と呼びかけたとき、道子は絶叫しました。
執筆業を続ける小田島
小田島を訪れた刑事・高坂保は、千枝の腹に電話機が入っていたことを知っているのはなぜかと問いますが、小田島はフィクションだと言い張ります。
そして高坂は、犯人が腹に電話機を入れた理由を小田島に問い、小田島は別のものが出てこないよう魔除けとして蓋をしたのだろうと答えました。
小田島は、あの家の呪いと関わってしまったために子どもを持つことはできないだろうと語ります。小田島はそれを受け入れているようでした。
「腹に電話機を入れた」というのは小田島の思いつきだったのですが、小田島は今回のように、表には出ていない事実を何度も書いてしまっています。
警告する俊樹
植物状態の俊樹を見舞いにきた君江は、話せるはずのない俊樹から「逃げて」と言われました。君江は警告の意味に気付かず、ただただ驚きます。
「家」を再訪するはるか
道子に見下ろされながらはるかが「あの家」の庭を掘っていると、道子は歪んだ声で笑い始めました。
穴の中に足音と女の霊の声が録音されたカセットテープを埋めたはるかは、これで呪いを終わらせられたと考えます。
しかし、埋めた穴から赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。はるかの背後で家の門がひとりでに閉まると、今度ははるかのバッグの中から赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。
はるかはバッグを投げ捨てますが、意を決してバッグを開きます。バッグの中に異変がないと分かりましたが、その背後には人影が迫っていました。
はるかの背後には砂田がおり、はるかは砂田に羽交い締めにされてしまうのでした……。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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