Netflixドラマ『九条の大罪』第6審「消費の産物」ネタバレ感想

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Netflix独占配信ドラマ『九条の大罪』第6審「消費の産物」は、イケメンに出会って人生が変わった地雷系女子 雫の物語です。

ミヅチ
ミヅチ

奥野壮さんは仮面ライダーのイメージがあったので、視聴しながら「おいおいおい……」とつぶやいてしまいました。

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Netflixドラマ『九条の大罪』第6審「消費の産物」情報

日本公開日2026年4月2日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス、社会派
注意書き16+
暴力、言葉づかい
上映時間46分

『九条の大罪』第6審「消費の産物」主なキャスト・スタッフ

キャスト

九条間人(くじょう・たいざ)
弁護士
柳楽優弥
『浅草キッド』
烏丸真司(からすま・しんじ)
九条の事務所の居候弁護士
松村北斗
薬師前仁美(やくしまえ・ひとみ)
NPO法人つぼみのそら代表
池田エライザ
『地面師たち』『Followers』
壬生憲剛(みぶ・けんご)
自動車整備会社 社長
町田啓太
『10DANCE』『今際の国のアリス』シリーズ『幽☆遊☆白書』
笠置雫(かさぎ・しずく)
ぴえん系女子/九条の依頼人
石川瑠華
中谷修斗(なかたに・しゅうと)
雫に声をかけたイケメン
奥野壮
ムーちゃん
風俗嬢/雫の友人
うらじぬの
笠置衣子(かさぎ・きぬこ)
雫の母
遊井亮子
『恋愛バトルロワイヤル』
外畠(とのはた)
雫の母の彼氏
長尾卓磨
粟生(あお)
AVメーカー社長
前原瑞樹
亀岡麗子(かめおか・れいこ)
人権派弁護士/九条と同期
香椎由宇
小山義昭(こやま・よしあき)
AVメーカー社長/九条の依頼人
長谷川忍(シソンヌ)
『罵倒村』
流木信輝(ながらぎ・のぶてる)
人権派弁護士/九条の恩師
光石研
『クレイジークルーズ』
京極清志(きょうごく・きよし)
伏見組の若頭/壬生のケツ持ち
ムロツヨシ
『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』

スタッフ

原作真鍋昌平『九条の大罪』小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載
監督足立博
脚本根本ノンジ

『九条の大罪』第6審「消費の産物」あらすじ

地雷系女子 笠置雫は、女友達だと思っている子たちから嫌われていることにも気付かないくらい<鈍感力の高い>女子です。

その雫が、夜の繁華街で目の覚めるようなイケメン 中谷修斗に出会ったのは3ヶ月前のことでした。

修斗と恋人になった雫は、修斗の働くバーに通い詰め掛けを増やしていきます。首が回らなくなった雫に、修斗はAV出演を勧めました。

雫が働くことになったAVメーカーは、出演作300本の女優から訴えられています。訴えられたAVメーカー社長を弁護することになったのは、九条間人でした。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

雫の案件と、小山社長の案件とが、同時進行する物語でした。AVメーカー社長の弁護をしたり、出演した10代の弁護をしたり、九条も忙しいですね……。

九条の言うことが真実味を帯びて聞こえるのは、亀岡弁護士が非常に過激で一方的だからでしょう。

悪人や弱者と呼ばれる人に対しても、九条は傾聴します。そして、善悪ではなく、依頼人の利益になるか否かを基準に行動を決めます。

世間的な正しさは、道徳やローカルルールなどがベースにあります。その点、九条は法によってのみ判断するのです。

九条の発言が論理的に感じられるのは、この絶対のルールが守られているためですね。

九条は、雫がAVに出演し続けたいという気持ちを受容します。一方で、亀岡弁護士はメンタルを崩している白石桃花を利用して、AV業界を攻撃しようと企みました。

これは、亀岡弁護士が自らの利益のために依頼人の人生を踏みにじったとも考えられる行為です。これを正義と呼ぶのは難しいことでしょう。

九条の正しさも、雫の生き方も、誰にも認められませんでした。<あの頃のほうがまだマシだった>という結果になることが予測され、背筋が凍りますね……。

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『九条の大罪』第6審「消費の産物」ネタバレと感想・考察

京極からの依頼

『九条の大罪』笠置雫
笠置雫

引用元:「九条の大罪」ティーザー予告編|Netflix

歩道にぺたんと座っている少女がいます。腕には数えきれないほどのリストカット痕があり、そのいくつかは血がにじんでいます。

悪徳弁護士と呼ばれている九条間人は、その少女に声をかけました。メイクもぐちゃぐちゃで、ぼんやりした顔の少女は、素直に名刺を受け取ります。

3ヶ月前――その少女 笠置雫は、同じ年頃の女の子たちと共に道路でだべっていました。そこに、ムーちゃんから連絡が入ります。

雫は一緒にいた同級生やその友人たちから嫌われていますが、本人は分かっていません。唯一優しくしてくれるムーちゃんは、自傷癖のある風俗嬢です。

行く当てを失った雫が道路に座っていると、目の覚めるようなイケメン 中谷修斗から声をかけられました。修斗は甘いセリフで雫を<飲み>に誘います。

九条は、居候弁護士 烏丸真司と共に歩いていました。伏見組の若頭 京極清志から依頼があると呼び出されたのです。

烏丸は京極と関わりを持つことを反対しますが、九条は聞き入れません。京極に会うと、面倒を見ているAVメーカー社長 小山義昭の弁護を頼まれました。

小山社長を訴えたのは、人権派弁護士 亀岡麗子です。亀岡弁護士は九条の同期で、国会議事堂の前でデモを行っていました。

「この国の法律は性犯罪に甘すぎる! 加害者は罪を逃れ、罪悪感のかけらもなく何度も性暴力を繰り返す。性暴力は魂の殺人です。その性暴力を助長するAV業界こそ、悪の権化です!」

そんな亀岡弁護士のデモを聞きながら、京極は呆れた様子です。そして、ヤクザこそが社会的弱者だと説き、その場を去って行くのでした。

弱肉強食の世界で生き延びてきた京極にとって、他者にすがって生きている人は<弱者>とすら認識できないのでしょう。

そういう存在は京極にとって<餌>でしかないのです。餌になりたくなければ自力で戦ってみせろと、そういう考えを持っているんですね。

その考えについては一旦置いておいて、ヤクザが弱体化しているというのは事実です。半グレがのさばったのは、ヤクザが権力を失ったためと言われています。

ヤクザは固定化された組織であり、戦う相手としては頑強なものの、相手を捉えること自体に困難さはありませんでした。

一方、現在主流となっている犯罪組織は<トクリュウ>――匿名・流動型犯罪グループです。人材は入れ替わるのが常で、中心人物は隠されています。

そして、時代の変化と共にトクリュウも抑えられるようになれば、また新たな犯罪組織が生まれるのでしょう。

時代遅れの存在となったヤクザにとって、自分たちこそ現代の弱者であると言いたくなる気持ちは分からないでもないのです。

ところで……雫の話し方も、曽我部と似ていますね。他人の感情を読み取るのが非常に苦手なところもあり、雫もまた発達障害なのではないかと思われます。

夜の世界にいる人の多くは、発達障害を抱えていると言われています。雫と仲良くしているムーちゃんも、何かしらの困難を抱えているのかもしれません。

そんな雫に声をかけてきたイケメンは……おそらくホストか何かでしょう。雫は顔が可愛いので、夜の仕事をさせて吸い取ろうという魂胆だと思います。

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雫と修斗

『九条の大罪』小山義昭
小山義昭

引用元:「九条の大罪」ティーザー予告編|Netflix

亀岡弁護士は、同じく人権派の弁護士 流木信輝から声をかけられました。流木弁護士は、亀岡弁護士と九条とを結びつけようと考えているのです。

亀岡は、反社と関わりを持つ九条とは近付きたくないと思っているようでした。

雫はスーパーで働いていますが、値札と商品とを揃えることができず叱られてしまいます。修斗に慰めてもらいたくとも、金欠のため修斗が働くバーに行けません。

すると、修斗が掛けでもいいと持ちかけてきました。修斗は俳優志望の夢追い人で、雫にはまぶしく見えます。

夢を聞かれた雫は、家庭環境について話し始めました。母 衣子の彼氏 外畠はヒモでありながら、母の不在時に暴力をちらつかせて雫にいやらしいことをするのです。

雫はその夜、修斗と体の関係を持ちました。その後、修斗は雫に仕事を紹介してきます。それはアダルトビデオに出演する女優の仕事でした。

AVメーカー社長 粟生に励まされ、雫はやる気になります。メイクの田代さんも、雫を可愛らしく仕上げてくれました。不安になる雫を、皆が励ましてくれます。

九条弁護士事務所には、京極から紹介されたAVメーカー コムオーラ企画の社長 小山が来ていました。

「AV出演強要による出演作回収に関して、白石桃花に訴えられてる件で来ました」

AV新法が成立する前とはいえ、雇用類似の契約とみられるため負けるだろうと烏丸は説明します。強要を否定する客観的証拠がなければ、勝つことは不可能です。

AV新法ができてからはクリーンになったものの、それ以前は契約を交わさないこともあったと小山社長は語ります。

桃花の出演作は300作を超えていました。そんな桃花はDV彼氏から逃れて亀岡弁護士のもとに逃げ込み、彼氏ではなく小山社長を訴えてきたのです。

ホストのほうがマシだったかもしれません。おそらく修斗の本業はバーテンダーではなく、AV女優のスカウトです。

その顔の良さを使って女性の気を引き、恋人となりつつ借金を作らせ、逃げ道を塞いでAV出演へと持っていく……という手法でしょう。

雫に声をかけたのも、偶然ではないはずです。地雷系の服装で、しゃべり方がたどたどしく、目線がきちんと合うことが少ない――。

雫が障害を抱えていることは、すぐに分かったでしょう。そして関わっていくうちに、性行為そのものに対する慣れがあることも判明しました。

そうなれば、あとは修斗の思うままです。雫の人となりもしっかり伝えられていたようで、スタッフから温かい言葉をかけられて雫はやる気になっていました。

そんなやり方で新人を捕まえてくる業界にいる社長のひとりが、小山というわけです。スカウト方法を知らないとは考えにくいので、やはり加害者ですね……。

それでも、300作出演したあとに「強要された」と訴えるのが無理筋だというのは、それもそうだなと思わされます。

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雫花ぴえん

小山社長が帰ったあと、亀岡弁護士が九条に電話をかけてきました。亀岡弁護士は、もし自分の娘がAV出演を強要されたらどう思うかと問うてきます。

九条は案件に関わりないからと質問に答えませんでした。すると亀岡弁護士は、反社とばかり仕事をする九条を非難しました。

「私からしたら、彼女は弁護士ではなく、承認欲求が強い思想家か活動家にしか思えません」

九条は、正義を振りかざす亀岡弁護士は弁護士として正しくないと思っているようです。

雫が<雫花ぴえん>として出演したデビュー作<超大型新人 AVデビュー 奇跡の原石、AV解禁――>は日間ランキング1位の急上昇作品となりました。

ダウンロード数は8万を超える人気作です。粟生から褒められ、雫は有頂天でした。修斗は掛けを支払おうとする雫を止め、もっと売れるよと励まします。

修斗の前でとろけた表情をしていた雫ですが、母 衣子から連絡が来て暗い顔になりました。母が働くスナックにお金を届けたあと、雫はすぐに修斗のもとに戻ります。

粟生は、働き者の修斗にお礼の連絡を入れます。修斗がスカウトした女性が出演したAVの利益のうち、1割が永続的に修斗に入るシステムなのです。

修斗は何人もの女性を抱えており、雫はその一人でした。しかしそんなことは知らず、雫は修斗と二人で暮らすことを夢見ています。

小山社長と白石桃花との訴訟は、示談となりました。桃花を使ってAV業界の闇を暴く企画はなくなり、亀岡弁護士は肩を落とします。

雫は今、地獄から天国へと移り住んだような気持ちなのではないでしょうか。修斗の隠している事実を知ったとき、そこは前よりひどい地獄と化すのですが……。

修斗がスカウトとして稼ぐ額は、かなりのものだと思われます。その一方で、相手をした女性からは恨まれても仕方のないことをしています。

そうなると、俳優志望というのは嘘なのかな……と思えてきました。人から恨みを買っても仕方のない仕事をしていて、顔を出す仕事に転職するのは危険でしょう。

顔の良さを活かした仕事は様々ありますが、修斗が行うAV女優のスカウトはとびっきり危険な仕事だと思います。

自分が努力することなく大金を得られるため、コストパフォーマンスのよい仕事だと思っているのでしょうが……絶対にそうではないと思います。

そして、九条の考え方がまた披露されましたね。一貫して、弁護士は判断する仕事ではないと考えているようです。

弁護士は、何かを求めてきた人に法で応じる仕事であって、善悪を判断して裁く仕事ではないと常に語っていますよね。

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救われない魂

いつもの中華料理屋に、九条と烏丸と薬師前とが集まりました。薬師前は、マッチングアプリに反応がないと愚痴をこぼします。

九条がさっさと帰ってしまい、烏丸と薬師前とで商店街を歩きます。すると、たまたま店から出てきた京極が声をかけてきました。

京極は烏丸に、小山社長の案件が示談になったことについて礼を言います。そんな烏丸を見て、薬師前は心配そうに眉を寄せました。

川沿いの草むらで、九条がドーベルマン ブラックサンダーと遊んでいます。壬生はブラックサンダーを見ながら、亡き愛犬 おもちとの思い出を語りました。

「京極の命令で俺が殺した。あのとき、やつを殺して自分も死ねばよかった。……だが今じゃない。俺にはやらなきゃいけないことがある」

あるとき、トイレで自慰にふけっていた雫の母の彼氏 外畠は、雫が出演したAVを見つけます。そして、雫の母 衣子を連れて亀岡弁護士の事務所へと駆け込みました。

しかし、現在19歳である雫の契約立会人として母 衣子がサインをしているのです。亀岡弁護士は不利だと言いつつ、契約書の不備を突いて慰謝料請求をすると告げました。

雫が頼ったのは、九条でした。亀岡弁護士と再び対立することになった九条は、雫がAV出演を希望していることを伝えます。

母 衣子たちに訴えられて、雫はショックを受けていました。AV業界で初めて働く喜びを感じた雫は、転げ落ちるように風俗嬢へと転身します。

けれども、風俗嬢の仕事は雫にとって気分の上がらないものでした。違法薬物に手を出した雫は、修斗と共に生きることしかできなくなっていました――。

そういう話じゃないと言われそうですが……雫を使ってお金を稼ぎたいと思うのならば、雫のAV出演を認めるほうがずっと高額になると思います。

雫は他の女性たちと違って、AVの撮影に嫌悪感を抱いていません。むしろ、自分を認めてもらえる環境に喜びを感じています。

いつか嫌だと思う日が来たとき、その瞬間を狙って訴えたほうがいいでしょう。雫の母とその彼氏も、あまり頭が働く人ではないようです。

その影響で修斗の<永続1割の利益>が雫から得られなくなり、別の手法で搾取することとなりました。

雫がAV出演で喜ばしく思ったスタッフや環境とは、まったく違います。雫の気分は落ちるようになり、薬物に頼るしかなくなりました。

修斗のメンタルケアはその場しのぎでしかないため、雫が元気を取り戻すことはないでしょう。

その結果がどうなるかは……数えきれないリストカット痕から分かります。そこを過ぎたあと、雫を救う方法があるのでしょうか……。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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