Netflixドラマ『九条の大罪』第7審「消費の産物②」ネタバレ感想

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Netflix独占配信ドラマ『九条の大罪』第7審「消費の産物②」は、転がり落ちた人生の先で雫が大きな決断を下す物語です。

ミヅチ
ミヅチ

雫のことを描く一方で、その雫に寄り添うことができない亀岡弁護士について描かれることで、寄り添うことのできない悲しみを感じました……。

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Netflixドラマ『九条の大罪』第7審「消費の産物②」情報

日本公開日2026年4月2日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、犯罪、サスペンス、社会派
注意書き16+
暴力、言葉づかい
上映時間40分

『九条の大罪』第7審「消費の産物②」主なキャスト・スタッフ

キャスト

九条間人(くじょう・たいざ)
弁護士
柳楽優弥
『浅草キッド』
烏丸真司(からすま・しんじ)
九条の事務所の居候弁護士
松村北斗
薬師前仁美(やくしまえ・ひとみ)
NPO法人つぼみのそら代表
池田エライザ
『地面師たち』『Followers』
壬生憲剛(みぶ・けんご)
自動車整備会社 社長
町田啓太
『10DANCE』『今際の国のアリス』シリーズ『幽☆遊☆白書』
久我裕也(くが・ゆうや)
壬生の舎弟
吉村界人
『地面師たち』『This is I』
笠置雫(かさぎ・しずく)
ぴえん系女子/九条の依頼人
石川瑠華
中谷修斗(なかたに・しゅうと)
雫に声をかけたイケメン
奥野壮
ムーちゃん
風俗嬢/雫の友人
うらじぬの
笠置衣子(かさぎ・きぬこ)
雫の母
遊井亮子
『恋愛バトルロワイヤル』
外畠(とのはた)
雫の母の彼氏
長尾卓磨
粟生(あお)
AVメーカー社長
前原瑞樹
亀岡麗子(かめおか・れいこ)
人権派弁護士/九条と同期
香椎由宇
烏丸晃子(からすま・あきこ)
真司の母
仙道敦子
『呪怨:呪いの家』『極悪女王』『サンクチュアリ―聖域―』

スタッフ

原作真鍋昌平『九条の大罪』小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載
監督足立博
脚本根本ノンジ

『九条の大罪』第7審「消費の産物②」あらすじ

笠置雫はAV女優のスカウトマン 中谷修斗の<営業>に引っかかりAVデビューしたのち、売春を行うようになりました。

毎日売春を繰り返し、薬物にも手を出し、雫はどんどん不安定になっていきます。そして、全身に刺青を入れ、リストカットを繰り返すようになりました。

そんな雫は<商品価値>を落としてしまい、修斗からの連絡も絶え絶えになります。女友達 ムーちゃんとの関係が、雫の唯一の居場所でした。

一方で、雫を<AV業界から救った>人権派弁護士 亀岡麗子は、九条に当たりつつ自らの過去を話し始め……。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

亀岡弁護士が依頼人の意思をねじ曲げてでも性産業への敵意を貫こうとするのは、双子の妹との関係があったためでした。

妹が性に奔放になったのは、性産業に強い影響を受けた男子たちからの誘いがあったためだと思い込んでいるのだと思います。

しかし、亀岡弁護士が妹とひざを突き合わせて話し合った様子はありません。おそらくこの双子は、きちんと腹の内をさらけ出したことなどないのでしょう。

亀岡弁護士にとってのルールは、自分の倫理観に沿うことなのだと思います。九条のルールが法に沿うことであることに比べ、かなりあやふやな軸ですね。

そんな亀岡弁護士の高圧的な態度を、雫は敏感に感じ取っていました。<あなたは私をバカだと思って、生きる道を選べないと決め付けている>と暗に示します。

一方で、九条は雫と同じ目線に立つことを心がけていました。雫が地面に座り込んでいたら同じように地面に尻をつけ、雫の思いを聞き出すことを優先します。

雫が修斗やムーちゃんと付き合うことも、歪んだ家族と共に過ごすことも、性風俗を通して偽りの自己肯定感を育むことも、すべて間違っています

けれども九条は「間違っている」「やめろ」とは言いません。ただ、今のつらい状態を変えていこうと呼びかけます。

悪人たちの下敷きになって苦しむ弱者を見つけるために、九条は悪人と親交を深めるのだ――そう烏丸は考えました。おそらく、それが正しいのだと思います。

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『九条の大罪』第7審「消費の産物②」ネタバレと感想・考察

雫の変化

『富裕層ってのは飽きっぽくてさ。でも、単価が落ちたら数こなせばいい。今日も客取れたよ。一応、ピル飲んでね。中出しオッケーにしといたから。雫、墨入れちゃったから、なかなか客が付かなくてね。1時間1万でなんとか客取れたよ。あ、あと、これからは客は自分で適当に探してね』

中谷修斗のためならばと、笠置雫は体を売る仕事をし続けていました。雫の友人 ムーちゃんは、何度かけても電話に出ない修斗に激しい怒りを見せます。

雫は修斗が働くバーに300万円の掛けを残していました。それを回収するまではと、修斗は雫を飼い慣らしたままでいるのです。

修斗からのメッセージは、明らかに雫を見下したものでした。ムーちゃんは会ったこともない修斗にブチギレて暴れ回ります。

雫の諦め切った態度を見て、ムーちゃんは怒る気も失せました。自室に雫を残し、ムーちゃんは仕事へと出かけていきます。

ムーちゃんの姿が見えなくなった途端、雫の不安が爆発しました。雫は冷蔵庫の扉を開けたまま、プリンやスナック菓子、アイスクリームなどを食べ漁ります。

「……あああ………また食べすぎた。太ったら修斗君に嫌われちゃう」

雫は床に食べ物を散らかしたまま、トイレへと向かいました。便器にかじりつき、今さっき食べたものを吐き戻します。雫の心には、孤独が広がっていました。

雫のリストカットだらけの腕も、体に入った刺青も、ムーちゃんのそれとそっくりそのままです。二人はお互いに救われながら、なんとか生きているのでした。

雫にとって修斗はすでに<救ってくれる人>ではなくなっています。ただ売掛金を回収するためにだけ繋がれた二人の関係は、希薄なものになりました。

そこで雫の救いとなったのが、以前から仲良くしてくれているムーちゃんでした。ムーちゃんはAVデビューした雫に、変わらぬ態度で接してくれます。

雫は体を売ることで、ムーちゃんと同じ存在になったと思ったのかもしれません。さらに同化するために、ムーちゃんと同じ刺青と自傷行為とを行ったのでしょう。

この状態になってもまだ、雫は<修斗は恋人ではない>と考えられずにいます。それは雫が軽度の知的障害だからではなく、精神が限界状態にあるためです。

この不幸がすべて修斗をきっかけに始まったと自覚してしまえば、ギリギリで保たれている雫の精神が保てなくなるでしょう。

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人を助けること

九条弁護士事務所では、悪徳弁護士の名を欲しいままにしている九条間人と、居候弁護士 烏丸真司が昼食をとっていました。

「これで亀岡先生とは一勝一敗って感じですね。白石桃花の件は示談を成立させたんで、九条先生の勝ち。雫花(しずく)ぴえんの件は慰謝料を取られ出演作を差し止めになったんで、亀岡先生の勝ち。……んで、これ見ました?」

九条と同期の人権派弁護士 亀岡麗子は、社会的弱者である雫をAV業界から救い出した<弁護士界のジャンヌダルク>と呼ばれています。

もうすべて片付いただろうと烏丸は語りました。しかし、九条はまだ何も片付いていないと考えています。

朝、通勤や通学してる人とすれ違う自分が、何もなくてみじめ。こんなみすぼらしい私が、ここにいてごめんなさい。人を傷付けるなら、自分を傷付けたほうがまだマシ。そんなことより、修斗君に会うためにお金が欲しい。

雫は、道を歩いているAVメーカー社長 粟生を見つけます。雫はその場で土下座をして、再びAV業界に戻りたいと頼みました。

けれども、粟生は冷たく突き放します。雫が何度頭を下げても、粟生が振り返ることはありませんでした。そうして地面に座り込んでいたとき、九条が現れたのです。

九条は雫の隣に座り込み、名刺を渡しました。唇から大きくはみ出した赤いリップを塗った雫は、生気の抜けた目で九条を見つめます。

烏丸は母 晃子のいる実家にいました。九条が悪徳弁護士と呼ばれていることを知り、烏丸は母から心配されます。

悪人を守る九条は、どんな気持ちで働いているのだろうか……そう母に問われ、烏丸は考えこみます。

小学生の頃に父が買ってくれた『はじめての六法』を、烏丸は開きました。暗記するほど読み込んでボロボロになった本は、いまや父本人よりも強く記憶に残っています。

「お父さん、あなたが弁護士になったこと、喜んでると思う。人を助けられる人になってほしいって、よく言ってた。どんな小さなことでも、人を助けられる人間にって……」

AV業界に一度砂をかけたら戻ってはこられないと、AVメーカー社長 小山義昭が語っていた通りのことが起きていますね。

300作以上に出演していた人気女優である白石桃花ですら戻ることができないのならば、たった一本しか出演していない雫は絶対に戻れないでしょう。

もし許されたとしても、体中に刺青があり、腕には数え切れないほどのリストカット痕があるわけで……これもまた不利に働きますよね。

ふと『レ・ミゼラブル』を思い出しました。父無し子を育てるため、工場を解雇されたファンティーヌは髪や歯を売ります。

そして外見に価値がなくなったあとで、体を売り始めたのです。もちろん客は取れず、ファンティーヌは病に倒れることとなりました。

その後も色々と展開するのですが、このくだりを見たときに<順番が違うのではないか?>と思ったのです。

売春をするとき、見た目は稼ぎに直結します。雫の初出演AVが1位になれたのも、雫の清純そうな可愛らしい見た目が大きな理由でしょう。

修斗も語っていましたが、刺青の入った体は大きく価値が落ちます。個性的なメイクや髪型も、嫌われる理由となるでしょう。

雫の精神状態が外見にもはっきりと表れるようになったため、九条は声をかけずにはいられなかったのかもしれません。

ある意味、人を救うという一点において、九条は烏丸よりもずっと優れた能力を持っている――そう感じました。

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雫の決断

新宿バッティングセンターの前で、雫は道行く人に声をかけています。そのとき、道の向こう側を歩く修斗とムーちゃんの姿を見つけました。

ムーちゃんは甘えるように修斗に体を寄せています。楽しげな会話をしつつ、二人はラブホテルへと入っていきました。

売掛の300万用意できたよ。街で修斗くんが女とホテル行くの見て気持ち冷めたよ。もう終わりにしよ家に取りに来て

血まみれの手で、雫はお弁当を食べています。ベッド横の床には、血を流して倒れている修斗がいました。

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雫は、修斗を殺したあとに自分も死ぬつもりでいました。けれども、お腹が空いてどうしようもなく、自殺を実行するまえに逮捕されてしまいます。

「笠置雫さん。中谷修斗から強い支配を受けていたという心神耗弱が認められれば、執行猶予付き判決も有り得るかもしれません。そこを狙っていきましょう」

雫は法律を詳しく知らないため、死刑になりたいと望みました。そんな雫に、九条は一冊の大学ノートを贈ります。雫の思いを綴るようにと――。

烏丸は、自首したこともあり雫を執行猶予か短期の実刑で済ませたいと考えます。九条は心神喪失か心神耗弱かで攻めようと決めていました。

雫を心配して事務所にきていた犯罪加害者・被害者支援を行うNPO法人<つぼみのそら>代表 薬師前仁美に、九条は依頼します。

「雫さんの成育歴と家庭環境を調べていただけますか? 情状鑑定をやりたいので」

雫は、修斗が働いているバーで他の女性と接していることは知っていたはずです。ムーちゃんがそう語っていても、なんの反応もしていませんでした。

けれども、自分を救ってくれているはずの修斗とムーちゃんとが、自分の知らないところで体を重ねていたとなれば……話は変わってきます。

雫は、娘を金づるとしか思っていない実の母と、性的虐待を行う母の彼氏から逃れてきた先で、またしても裏切りに遭ったのです。

ムーちゃんの家で修斗を殺害したのは、ムーちゃんへの復讐も兼ねていたのかもしれませんね。

もし自宅で修斗と雫とが二人して死んでいたら、ムーちゃんは正気ではいられなかったでしょうから……。

しかし、大したお金になりそうもないムーちゃんに手を出した修斗の気持ちが今一つ分かりませんね。

雫のスマートフォンを使って鬼電してきたのがムーちゃんだと知り、仕事の邪魔をされないために手懐けたというところでしょうか……。

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亀岡弁護士の過去

『九条の大罪』亀岡麗子
亀岡麗子

引用元:「九条の大罪」ティーザー予告編|Netflix

雫の精神状態を心配する薬師前に、九条は笑えない冗談を返します。そんな九条ですが、雫に毎日会いに行くと決めていました。

「毎日雫さんのところに顔出して、話聞きに行きます。……ええ、毎日。雫さん独りで思い悩むには、重すぎる案件です。まずは今日。今日を乗り越えたらあした。そうやって一日一日を生き延びるために、話し相手でもいいので誰かが必要なんです」

ただ雫のことをまっすぐに考えているのだと分かり、薬師前も烏丸も表情を和らげます。

その後、烏丸は亀岡弁護士を伴って雫に会いに行きました。雫は、亀岡のことをよく覚えています。母 衣子とその彼氏 外畠が連れてきた弁護士でした。

亀岡弁護士はその場で、雫がAV出演を強制された可哀想な被害者だと決めつけます。その話を聞いているときの雫の表情など、まったく目に入っていないようでした。

「私だってなりたくて、こうなってるわけじゃない。違う世界で生きてた先生には、きっと一生分かんないよ」

雫は、亀岡弁護士が語る<新たな道>になど進みたいと思っていませんでした。それをくみ取れもしなかったことを、亀岡弁護士は突き付けられます。

それでも、亀岡弁護士は納得していませんでした。九条は亀岡弁護士に突っかかられ、食事を共にすることになります。

「亀岡先生は確か、キャサリン・マッケンノン弁護士をリスペクトされてましたよね。シスヘテロの女性がこの世で一番搾取されていて、社会全体が抜本的に男性中心主義でできてると思い込んでますか?」

亀岡弁護士には双子の妹がおり、見た目はそっくりでも性格は正反対でした。妹は男遊びを繰り返し16歳で妊娠・出産し、子供は施設に送りました。

その後も生活は変わることなく、妹は中絶を重ねながら男遊びを続けています。そんな妹と間違われる生活を送り、亀岡弁護士の心はかたくなになっていったのです。

亀岡弁護士にとって、性被害を受けたすべての女性は<あの頃弁護士だったら救えていたはずの妹>なのかもしれません。

すでに妹は生き方が固まってしまい、変えることは叶いません。そっくりな妹でしたが、今となっては生き方が顔に反映され、同一人物には見えません。

亀岡弁護士がかたくなに性産業を敵視するのは、性産業こそが妹を堕落させた原因だと考えているから……なのでしょうね。

けれども、私としては、原因は別にあるのだと思います。見た目はそっくりなのに、成績はおそらく天と地ほども違ったことでしょう。

狭い地元において、その差が見過ごされるとは思えません。おそらく妹は「お姉ちゃんは出来がいいのにね」と、数え切れないほど言われたのでしょう。

そうして自己肯定感が削られていく中、ふと男性に体を任せてみたら、途端に女神のような扱いを受けたとしたらどうでしょう。

妹は<自分の生きる道はこれだ>と思ったはずです。唯一、自分が姉よりも高く評価されるステージがあったのだと、希望を持ったことでしょう。

もし亀岡弁護士がタイムスリップしたとしても、妹を救うことはできないと思います。妹が欲しているのは救いではなく、承認だからです。

おそらく、雫も承認欲求に苦しめられています。<私は頭が悪いから>と自嘲する姿からは、まっすぐに愛されたことのない空虚な心が感じられました。

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愛すること

亀岡弁護士は、雫の気持ちを理解できるのは九条なのだろうと、なかば諦め気味に語りました。そして、雫の裁判が開かれます。

雫は拘禁3年となりました。また、拘留日数のうち120日が加えられます。そんな短期刑をよくも取れたものだと、亀岡弁護士は感心しました。

九条は、また修斗のような<自分大好き利己的人間>に捕まってしまうかもしれないと眉を寄せます。その九条の言葉に、亀岡弁護士は反論しました。

「彼のような利己的な人間は、別に自分が好きなわけじゃないと思う。自分を愛せないから、自分を必死で守ろうともがいてるのよ。……私も。どこか頼りない拠り所を探してる」

亀岡弁護士は、雫の一件で九条を<人権派弁護士>と認めました。九条はその言葉を否定しますが、その足で雫のところへと向かいます。

「一日一日、日常を愛おしいと思えたら、それがあなたの居場所です。どこにいても心を満たすことはできる」

自分の居場所などないと語る雫に、九条は二冊の本を差し出しました。『愛蔵版 星の王子さま』とミヒャエル・エンデの『モモ』です。

この二冊は、九条が大きくなった娘に贈ろうと考えているものでした。そして烏丸からは、自らが読み込んだ父からの贈り物『はじめての六法』です。

「私はあなたに寄り添います。奪われる生き方ではなく、与えられる人になるまで。行く場所がないなら、私の事務所に来ればいい」

烏丸は、だんだんと九条のことが理解できるようになってきました。けれども、九条自身はそんな大した者ではないと否定するのです。

「弁護士はバッジがなくなったら、もう誰も救えないんです」
「烏丸先生、未来は見えなきゃいけないもんなんですか?」

亀岡弁護士の語る通り、修斗は揺るぎない自信――いわゆる自己肯定感は持っていなかったのだろうと思われます。

AV女優のスカウトマンとして高く評価されている、というその一点に自分の価値をすべて委ねていたのでしょう。

修斗がいなくなったところで、粟生は悲しむでしょうか? おそらく、ノーです。優秀なスカウトマンが一人減って残念だと、一瞬だけ気持ちが落ちるかもしれません。

その一方で、修斗に渡すはずだった永続1割の手数料がなくなり、喜びも生まれるでしょう。そちらのほうが強い感情かもしれませんね。

修斗に恋していた女性たちも、修斗の実態を知った以上、素直に悲しんではくれないでしょう。親族にすら、煙たがられて終わるだけかもしれません。

しかし、烏丸が『はじめての六法』を手放すとは思いませんでした。本当に人を救うためならばと、父の想いを書籍に託したのでしょうか。

ちなみに、九条の差し出した『愛蔵版 星の王子さま』とミヒャエル・エンデ『モモ』とはこちらから購入できます。

烏丸が贈った『はじめての六法』第二版は取扱終了となっており、第三版が販売中です。古本であれば手に入るかもしれませんね。

『九条の大罪』はじめての六法 第二版

引用元:はじめての六法: これだけは知っておきたい! | 尾崎 哲夫 |本 | 通販 | Amazon

終わりか、始まりか

ホテル<UNITED>の前に黒塗りの車が停車しました。運転手は雫の母の彼氏 外畠です。現在はデリバリーヘルスの送迎をしています。

「そこのホテルの302号室です。えっと……鈴木さん、90分、淫乱ド変態コースで。はーい」

外畠は仮想通貨もFXも失敗し、雫をだしにして手に入れた300万円の慰謝料を使い果たしてしまいました。

店のオーナーから神社に呼び出された外畠を置いて、男友達があわてて去ります。その直後、外畠はゴミ袋をかぶせられ、バットで殴られました。

そして、外畠は壬生憲剛が経営する自動車整備会社へと連れ去られます。外畠が店の女性を襲ったことを知り、壬生が処分することとなったのです。

翌朝、壬生の舎弟 久我裕也が白い花束を持って現れました。毎年同じ場所に花束を供えているのは、壬生を追っている刑事 嵐山義信です。

壬生は気にしないようにと言います。一方、花束を置いた嵐山刑事は、眉を寄せて両手を合わせ、じっと祈り続けるのでした。

外畠に雫が得た慰謝料をすべて渡し、雫の母 衣子は外畠との縁を切ったのかもしれませんね……。

外畠は雫を<身内>と言っていますが、雫も衣子も苗字は<笠置>なので、彼氏に過ぎないのでしょう。

気になるのは、衣子が外畠と雫との関係性を知っていたか否かですが――男友達すら知らないのならば、裁判でも話していないのではないでしょうか。

それはそうとして、衣子は客商売で稼いでいます。雫が殺人で逮捕され実刑となった以上、スナックで働き続けることは難しいでしょう。

振り返ってみると、雫が修斗のようなしょうもない男に引っかかってしまうのは、衣子がまともな男性と関わる姿を見せてこなかった<教育>の影響かもしれません。

今回は壬生が出てこないのかなと思ったら、外畠の処分をするために現れましたね。そういえば、この辺りの水商売は壬生のケツ持ち 京極清志が治めていました。

もしかしたら、衣子は外畠がこういう行動に出ると分かっていて、わざとデリヘルの送迎の職に就かせたのかもしれません。

衣子の立場になってみれば、衣子は金食い虫に金づるを潰されたのです。その怒りを金食い虫――外畠にぶつけたとしても、無理はないと思います。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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