Netflixドラマ『なりすましの鼠』エピソード1ネタバレ感想

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Netflix独占配信ドラマ『なりすましの鼠』エピソード1は、引きこもりの小説家ムンジェがある日個人情報を乗っ取られ生活が一変する物語です。

ミヅチ
ミヅチ

主人公はムンジェですが、組織を失ったチンピラ ノジャの存在感がとても強いです。

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Netflixドラマ『なりすましの鼠』エピソード1情報

日本公開日2026年8月28日
制作国韓国
ジャンルウェブトゥーンが原作、ミステリー、犯罪、サスペンス
注意書き16+
暴力、言葉づかい
上映時間56分

『なりすましの鼠』エピソード1主なスタッフ

スタッフ

原作ウェブ漫画『들쥐』
Ludovico
監督キム・ホンソン
脚本イ・ジェゴン

『なりすましの鼠』エピソード1あらすじ

高校生の頃に病んだ母によって両親を喪ったムンジェは、対人恐怖症となり人前に出られなくなってしまいました。その後、ムンジェは引きこもりになります。

ムンジェには文才があったため、顔も名前も出さない天才小説家として裕福な生活を送る立場となりました。その財産は高校時代からの友人で会計士 スヒョンに一任しています。

変わらぬ日常に飽き飽きしていたムンジェの生活は、ある日を境に急激な変化を迎えました。いつも通りの日常はあっさりと崩れ、ムンジェは外の世界で起きていた<異常>を知ります。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

会計士 スヒョンは、天才小説家 ムンジェと高校生の頃から親しくしています。そして、なんらかの理由により彼らは<潜伏する必要がある事態>になっていました

序盤、ムンジェはパニック障害があるために引きこもっていたように描かれていました。しかし、潜伏する必要性があったために隠れていた可能性がある――ということですね。

その理由は描かれていないため、1話時点では分かりません。確かなのは、高校卒業よりも前にムンジェとスヒョンとは、なんらかの事件に巻き込まれていた可能性があることです。

また、スヒョンがあの豪邸を用意した張本人であることも分かりました。そうなると、スヒョンは最初からムンジェの財産を取り上げる準備をしていたとも考えられます。

ムンジェは高校生の頃から引きこもっていたため、社会性に乏しいところがあります。おそらく、法律についてもよく分かっていないでしょう。

誰かに危害を加えた際のものに比べ、個人情報や財産にまつわる法律は理解するのが難しいものでもあります。社会人であっても、知らないまま過ごす人は多いものです。

その穴を突かれる形で、ムンジェはすべてを失ってしまいました。家族がおらず、友人もごく限られているムンジェになり替わるのは、簡単なことだったと思われます。

そして、現在連続している身元不明の遺体が発見される事件について――組織を失ったノジャがそんな連続殺人を行えるとは思えません。

この件は、ムンジェのように個人情報を乗っ取られた被害者が、最終的に<処分>されたものと考えられます。

はたして、この事件の裏にはどんな人物・組織がいるのか? なぜ、こんな面倒なことをしているのか? 2話以降が楽しみになる初回でしたね!

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『なりすましの鼠』エピソード1ネタバレと感想・考察

アンダーラインが引いてある役名をタップすると、キャストと簡単な役柄紹介が表示されます。

天才作家の孤独

ハン・ヨンヒとチェ・グヌとの遺影が、数え切れぬほどの白菊に囲まれています。その息子 チェ・ムンジェはまだ高校生でした。

母が父を乗せた車を海に突っ込ませたことは明白でした。母は、爪を切り揃えてから無理心中に臨んでいたのです。父の遺体が上がらなかったため、保険金詐欺ではないかと噂を立てられました。

多感な時期にそんな状況に置かれたムンジェは、重いパニック障害を患ってしまいます。薬なしには生きられぬ体となったムンジェは、外に出ることをやめました。

あとときから、人々は俺を穴の中の野ネズミと思い始めたのかもしれない」

そして現在――ムンジェは、広い部屋にぽつんと置かれたルームランナーで運動しています。ガラス張りの部屋からは外が見え、外からもムンジェが見えますが、やりとりはありません。

ムンジェは3年間引きこもりながら活気あふれる街を見下ろし続け、自己嫌悪を深めていました。広い部屋にたった一人で住むムンジェは、いつしか世界が破壊されることを願うようになります。

一人きりであっても、ムンジェの生活は丁寧なものです。ムンジェは綺麗に掃除された部屋の中で、カトラリーを揃えて食事を摂っています。

顔も名前も明かさない天才作家ともてはやされながらも、ムンジェは幸福を得られずにいました。眠りにつくと、自分の名を呼ぶ声が聞こえてきます。

毎日見る悪夢の中でも、ムンジェは孤独でした。顔のない真っ黒な人間たちに襲われ、水の溜まった暗い空間を逃げ回っています。

何度確認しても、世界は変わりません。女性が殺害される事件は続いていますが、それはムンジェにとって関係のない出来事でした。

何気なくテーブルの上に置いたムンジェのスマートフォンが、ひとりでに動き始めます。そのときから、ムンジェの生活に異変が起き始めたのでした。

ムンジェは引きこもりとなりながらも、きちんと自分の力で稼ぎ、広い部屋に住めるほどの収入を手に入れられるようになったんですね。偉いです。

きちんと運動習慣をつけ、薬も飲み、決まった時間に就寝しているのも偉いと思います。精神疾患にかかってしまうと生活のリズムを崩してしまい、より悪化するパターンが多いので……。

鬱屈した気持ちを抱えながらも、きちんと社会と向き合い、ペンネームではあるけれども社会と繋がっていることも、素晴らしいことだと思います。

他者と頻繁にやりとりしたり、家庭を築いたり、<仲良し>をたくさん作ったりしなくとも、生きる力が身についているというだけで立派なものだと思います。

最後にまともに他者と接したのが高校生の頃だとすれば、人と接すること自体が怖くなっているのかもしれません。予告ではヤクザと激しいやりとりをしていましたが、よくもまあ……。

テレビから流れてくる女性が殺害されている事件は、ムンジェと何か関係してくるのでしょうか。

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変わらぬ世界に起きたバグ

ムンジェがいつものようにスマートフォンで指紋認証をしようとすると、エラーが表示されました。番号を入力するよう言われ、ムンジェは不満げに親指を見つめます。

すると突然、ムンジェの背後にあった窓に何かがぶつかりました。驚いて振り返ると、ガラスにクモの巣のようなひびが入っています。小さな白い羽根が、風に揺れていました。

東部警察署に、裁判所から戻ってきたパク・スニョン刑事が入ってきます。家庭内暴力により調停を起こされたことで、上司が苦言を呈します。

「暴力じゃない。たった一度、壁を殴っただけ」

そんなパク刑事に、漢江に上がった女性の遺体についてのタレコミがありました。匿名の差出人が<ある男>についての情報を送ってきたのです。

『漢江の死体、自殺じゃありません』

『キム・ヨングン
ハイツ フォレ 704号室』

わざわざ二枚に分けられて印刷されたA4サイズの紙には、そう記されていました。同封されていた写真も二枚あり、キム・ヨングンらしき中年男性が写っています。

パク刑事は、その男を知りませんでした。自殺した女性は身元不明のため、そちらにも心当たりはありません。それでも上司は、パク刑事に捜査を指示しました。

若手刑事にキム・ヨングンの身元照会を指示し、パク刑事は空を仰ぎます。若手刑事たちは、パク刑事に何を言っても無駄だと、アイコンタクトを交わすのでした。

パク刑事は、なんらかのストレスによって家庭内で暴れてしまい、それを妻に訴えられた――ということなのでしょう。

年下の……いわゆるZ世代の男性刑事たちは、壁を殴るのも充分に訴えられる理由になることを理解しているため、少し引いた目でパク刑事を見ています。

同年代であろう男性刑事は「下手を打ったな」とでも言わんばかりの表情です。パク刑事の行動よりも、妻を説き伏せられずに調停になったことを問題視しているようですね。

それよりも年上の上司はとなると、体面を気にしていました。確かに、刑事が家庭内暴力で調停にまで及ぶ事態というのは、上司にとっては喜ばしくない出来事です。

刑事課の中にも世代間の考え方の差があり、パク刑事にとってはどんどんやりづらい状況へと変化していっていることが分かります。

社会と接する機会が極端に少ないムンジェに比べると、パク刑事は社会に揉まれて生きていますね……。

そして――ムンジェが流しっ放しにしているテレビで報道されていた女性の遺体が次々と上がっている事件が、パク刑事のもとへと辿り着きました。

その犯人、もしくは深く関わっている人物として告発されたのが、中年男性 キム・ヨングンです。どうやら裏社会の人物のようですが、パク刑事は把握していないようです。

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会計士ソン・スヒョン

<ソン・スヒョン様>、<704号室様>と記されたいくつもの封書を持って、きちんとした服装の若い男性がやってきました。ムンジェは、慣れた様子で男性を部屋に迎え入れます。

その男性――ソン・スヒョンは、ムンジェの友人であり、頼りになる会計士です。ムンジェはスヒョンを全面的に信頼し、スヒョン名義の口座で自分の財産を管理していました。

異常な出来事が続いていますが、スヒョンは気にする様子もありません。ムンジェにとって高校時代の唯一の友人であるスヒョンですが、あくまで会計士と客なのです。

新たなスマートフォンで指紋認証を試してみますが、やはりエラーが出てしまいます。ため息をついたとき、ムンジェはあることに気付きました。

窓に残った小さな白い羽根と同じものが、スヒョンが座っていたソファについているのです。ムンジェが不思議に思っていたとき、インターフォンが鳴りました。

投書に書かれていた住所へと、パク刑事がやってきたのです。キム・ヨングンのものとして告発された住所は、ムンジェの住む部屋のものでした。

パク刑事は肩を落としながらも、ムンジェ宅を見て回ります。人と接することを恐れるムンジェは、大きな眼鏡をかけてパク刑事の相手をしました。

作家業をするときに用いる部屋にもパク刑事を通したため、ムンジェの疑いは晴れます。一方で、キム・ヨングンの手がかりはなくなってしまいました。

執筆部屋に入っているとき、近くから声が聞こえてきました。不審に思ってリビングに向かうと、不動産屋と若い夫婦が部屋を内見しているのです。

不動産屋によると、持ち主である会計士――スヒョンが3年前に部屋を売却したそうです。あわててスヒョンに電話をかけたムンジェですが、電話が通じません。

おまけに、銀行口座にも入れなくなっていました。不動産屋は、今日中に部屋を出て行けと迫ってきます。

まさに、ムンジェは「生殺与奪の権を他人に握らせた」わけですね。せめてムンジェが財産を自分名義の口座で管理していれば、こうはならなかったでしょう。

ムンジェは他人から非難を受けることを恐れるあまり、自分の名で公的なものを得ることを避けたのだと考えられます。

小説家として売れたあとも匿名・非公表を貫くのは、承認欲求よりもはるかに強く、他人への恐怖を感じていたためでしょう。

スヒョンにとっては、人生や命、存在そのものを預けられた状態です。善意のみでできている人間ならうまくいったでしょうが、そんな人はそうそういません。

スヒョンは3年前から、ムンジェの財産に手をつけていました。お金が必要な状態になったのか、何か裏社会に繋がるようなことをしてしまったのか……。

とにかく、ムンジェはスヒョンにすべてを預け、その信頼を裏切られたわけですね。残ったのは小説家としての才能と、逃れられないパニック障害のみです。

ムンジェは、今あるこの世界が、何者かがシミュレーションしている架空のものだという<シミュレーション説>を唱えているようです。

急に人生がドン底に突き落とされたムンジェが、心の平穏を保つためにすがった考えだと思います。理由のない不幸に、なんとか理屈をこじつけたのでしょう。

そんなムンジェに、スヒョンが<理由のある不幸>を突き付けました。この世はシミュレーションなどではないと、身をもって知れということでしょうか……。

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もうひとりの自分

怒りに燃えるムンジェは、部屋の外に出てスヒョンを探します。けれども、重度のパニック障害がそれを許しません。

ムンジェは強いめまいに襲われ、立っているのもやっとという状態になりました。ムンジェは深呼吸をすると、陽の光の下へと駆け出します。

向かった先は、スヒョンの勤める会計事務所でした。そこで分かったのは、スヒョンは海外に行くと言い、突然触場を離れたそうです。

ムンジェは、スヒョンの言っていた言葉を一つずつ思い出していきます。二人がスンアム高校に通っていた頃、皆は漢江のそばにある<場所>で酒を飲もうと約束していました。

スヒョンを捜すため、ムンジェはその<場所>を探すことにします。すると<ホテル ナル>にて、スンアム高校の同窓会が行われていることが分かりました。

タクシーで移動したムンジェでしたが、スマートフォンでの決済ができません。ムンジェはタクシーを飛び降りると、そのままホテル ナルへと駆け込みます。

ホテルの一角にて<2025 第13期 同窓会 スンアム高校>が開かれていました。同窓会になど興味のなかったムンジェでしたが、スヒョンを探すため会場へと入ります。

「お前は、2年のとき学級委員長だったイ・ミンソクだろ。テストのたび祈ってた。――ソン・スヒョンは?」

ムンジェの発言は正しかったものの、同窓生たちはムンジェを不審な目で見つめます。それもそのはず、ムンジェを名乗る人物が、今までに何度も同窓会に出ていたのです。

不審者が乗り込んできたということで、同窓生たちは警察を呼びました。ムンジェが何を言っても、誰も信じてくれません。また、身分を示そうにも身分証がありません。

警察官たちはムンジェを連行しました。そして本人確認を行うも、ムンジェには住民番号がなく、指紋登録もありません。

さすがに、3年間引きこもっていたとはいえ、住民番号がないというのは異常です。住民番号――住民登録番号とは、韓国でいうところのマイナンバー制度です。

韓国にて住民登録番号の運用が開始されたのは1962年です。ムンジェは高校時代に両親を喪ってから3年間引きこもっていたので、20代前半でしょう。

つまり、年齢から考えて、ムンジェは出生時に住民登録番号が与えられているはずなのです。他人のものと書き換えられている……ということでしょうか。

また、韓国は国民の指紋も登録しています。16歳になると両手10本分の指紋を取り、住民登録番号とリンクした状態で登録されるのです。

指紋を登録していることには、利用者にとっても利点があります。マイナンバーのようにカードも発行されるのですが、このカードを紛失しても問題ないのです。

指紋で運転免許証を参照することもできるため、警察にとっても便利ですね。プライバシーに関する問題があると感じる方もいるでしょうが、システムの利便性が上回っています。

また、韓国では入国する際、17歳以上の外国人は指紋と顔写真の登録とを行う必要があります。外国人に対しても同様の施策を取っていることは、一貫性があっていいですね。

日本では犯罪の加害者や被害者、関係者にならないと指紋は採取されないというのが一般的ですよね。一方で、スマートフォンには当然のように指紋を登録しています。

どちらのほうが変なのか……じっくり考えてみたいテーマですね。

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ノジャ

テレビからは、身元不明の男性の遺体が上がったという報道が流れてきます。そんな中、ムンジェは隙を見て交番から逃げ出しました。

「住民番号も指紋も、2ヶ月前に再登録されてます。本人確認もできないのに、どう信じろと? 再登録は本人でないとできません」

役所の人は、個人情報の漏洩が理由で、本人によって再登録が行われたというのです。ムンジェが怒声を上げたため、ひっそりと通報が行われました。

ムンジェを名乗る人物が何者なのか、知ることは叶いません。役所のパソコンを覗き見ても、そこには書類しか表示されていませんでした。

パトカーを避けて逃げ出したムンジェは、自分にそっくりな顔をした人物を人波の中に発見します。なんとか追いついたムンジェでしたが、それは単なる似た雰囲気の男性でした。

心身の披露により、ムンジェはまたしてもめまいを覚えます。パニック障害の薬を取るため、ムンジェは自宅へと戻りました。

「戻ったんですね。忘れ物でも? ……先ほど、引っ越しの挨拶を。窓ガラスも取り換えた。全面ガラス窓だから、修理に時間がかかるのに」

マンションの警備員は、親しげにムンジェに話しかけてきました。ムンジェは自宅にはもういられないと悟り、部屋着とスリッパのままで夜の街へ出ます。

ムンジェを名乗っている人物は、ムンジェと外見がそっくりなようです。まったくの別人という外見であれば、警備員は「戻ってきた」とは言わないでしょう。

しかし、本当のムンジェと会う機会のない人にとっては、別人だと思えるほど雰囲気が違うようです。メイクがプロ級にうまい人のメイク前後くらいの差があるのでしょう。

また、多額の修理をすぐに終わらせてしまったことから、偽ムンジェは本物ムンジェの財産を乗っ取った本人であろうと考えられますね。

そう考えると、顔写真が登録されている個人情報を書き換えられたことも納得できます。役所の人が写真と見比べて<本人だ>と判断できるほどに顔立ちが似ているのでしょう。

パク刑事は、漢江で上がった女性の遺体を見に行きました。一致する指紋のない身元不明の遺体には、目を描いたタトゥーが彫られています。

そこに、強行犯係の刑事から連絡がありました。キム・ヨングンとは、違法賭博や高利貸しをするチンピラで<老子>――ノジャと呼ばれているそうです。

ノジャは監察部のような立場にあり、組織の厄介者を処分する際に紙幣と共に埋める人物です。三途の川の渡し賃<ノジャトン>をもじって、ノジャと呼ばれるようになりました。

組織は崩壊し解散となりました。それでも、ノジャが関わっている事件ならば用心するようにとパク刑事は忠告されます。

三途の川の渡し賃<ノジャトン>は、ハングルでは<노잣돈>、漢字では<路資>と表記するそうです。アルファベット表記だとは<nojasdon>だそうです。

<路資>は日本語で検索すると<旅費>という意味になります。韓国語においても<長い道のりを行き来するお金>という意味が、第一のものとなります。

その次に使われるのが<あの世に行く故人に持たせるお金>という意味です。まさに三途の川の渡し賃ですね。

三途の川は極楽浄土への道の途中にあるものです。極楽浄土は仏の国なので、当然のこととして、<三途の川>も仏教由来のものです。

一方、ノジャトンが仏教由来か否かは、よく分かりませんでした。まず、ノジャトンという言葉は<長期旅行の資金>という直接的な意味を持つものです。

そうなると、特定の宗教による言葉ではなく、単に<あの世へと旅立つ人へのお駄賃>と考えることが自然なのかもしれません。

<ノジャトンは死神への賄賂>とする考え方もありました。賄賂によって判断を変える死神だなんて、かなり俗っぽくて面白いですね。

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ムンジェとノジャ

夜、露店が並ぶ道にムンジェがたたずんでいます。そこに近付いてきたのは、金属バットを持ったキム・ヨングン――ノジャでした。

スマートフォンに釘付けになっていたムンジェでしたが、殺気に気付いて攻撃を交わします。悲鳴が上がる中、ムンジェは必死に逃げました。

表通りに出たところ、ムンジェは車に跳ね飛ばされてしまいます。絶体絶命となったムンジェを救ったのは、ずっと避けてきたパトカーのサイレンでした。

ノジャが去ったあと、ムンジェは痛む体を引きずって裏道へと入っていきます。壁に体を預けて休んでいるとき、強いめまいが襲ってきました。

スヒョンにより広い自宅を与えられたとき、同時にムンジェは<アルプラゾラム錠>を手に入れました。

「不安になったら、これを飲め。そんなに弱気でどうする。しばらく潜伏するのに……」

優しく励ましてくれたスヒョンを思い出していると、道の向こうから何者かが近付いてきました。金網の向こう側に現れた男は、ムンジェそっくりな顔をしています。

「俺は誰でしょう? ……知りたいだろ?」

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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