Netflixドラマ『特別捜査部Q』エピソード6ネタバレ感想

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Netflixオリジナルドラマ『特別捜査部Q』エピソード6は、ある人物によって事件に近付く人物が次々と襲われていく物語です。

ミヅチ
ミヅチ

ジャスパーに対する脅し方は背筋がぞわ~っとする嫌な感じでした。

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Netflixオリジナルドラマ『特別捜査部Q』エピソード6情報

公開日2025年5月29日
制作国イギリス
ジャンルミステリー、犯罪、サスペンス
注意書きR-16+
暴力、言葉づかい
上映時間47分

『特別捜査部Q』エピソード6主なキャスト・スタッフ

キャスト

カール・マーク
殺人犯に頭部を撃たれた刑事/主任警部
マシュー・グード
『ザ・クラウン』『家をめぐる3つの物語』
メリット・リンガード
頑固な女性検察官/首席検事
クロエ・ピリー
『クイーンズ・ギャンビット』
ジェームズ・ハーディ
マーク刑事と共に銃撃を受けた刑事/警部
ジェイミー・シーヴァス
スティーブン・バーンズ
リンガード検察官の上司/法務長官
マーク・ボナー
アクラム・サリム
新部署に送られたIT担当の警察官
アレクセイ・メンヴェロフ
『クイーンズ・ギャンビット』
ローズ・ディクソン
士官候補生の女性
リア・バーン
モイラ・ジェイコブソン
マーク刑事の上司/警視正
ケイト・ディッキー
クレア・マーシュ
シャーリー・ヘンダーソン
シャーリー・ヘンダーソン
『Okja/オクジャ』
レイチェル・アーヴィング
カールの担当精神科医
ケリー・マクドナルド
『ブラック・ミラー』『Giri / Haji』

スタッフ

原作ユッシ・エーズラ・オールスン
小説『特捜部Q』シリーズ
監督スコット・フランク
脚本コレット・ケイン
スコット・フランク

『特別捜査部Q』エピソード6あらすじ

メリット・リンガード検事は組織犯罪専門の記者サム・ヘイグに対し、担当している事件の証人の情報が流出したことを話します。

サムは、リンガード検事が大物を怒らせてしまったことを匂わせ、今後は人目につかない場所で会うようにと注意するのでした。

リンガード検事失踪事件について調べていた主任警部カール・マーク刑事は、監視がついていることに気付きつつもフィンチ外航海運で見張りを続けます。

そんなとき、驚きの情報が入ってきます。事件発生当時、リンガード検事失踪事件を担当していたファーガス・ダンバー元刑事が襲撃を受けていたのです。

ここから先はネタバレがあります!

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『特別捜査部Q』エピソード6ネタバレと感想・考察

雨のベンチにて

アンドレア・フィンチは女性シェルターに90日間おり、そこで出会った証人カースティ・アトキンスに夫からのDVについて話していました。

カースティが証人になる――その情報は、検察庁からアンドレアの夫グレアムに流れていました。そして、刑務所にいたカースティは襲われたのです。

組織犯罪専門の記者サム・ヘイグは、当然のように情報の流れをつかんでいました。事件を担当していたメリット・リンガード検事は、サムから警告を受けます。

リンガード検事は、殺し屋を動かせるほどの力を持つ”誰か”を怒らせてしまったのです。サムはリンガード検事と仲違いしたふりをして、リンガード検事にメモを渡すのでした。

リンガード検事とサムとの関係は、片方が思いを募らせているのに、もう片方はまるで意に介さないバランスの悪い恋愛感情によるものだと思われていました。

しかし、そうではないようです。もしかしたら、そういう一面もあったのかもしれませんが、それよりももっと重要なポイントがあるように思えます。

サムは検察庁に巣食う組織犯罪を嗅ぎ当ててリンガード検事に接触を図ってきていました。リンガード検事を狙ったのは、一匹狼だからでしょう。

組織となあなあの関係になって犯罪に手を染めるようなことのないであろう一匹狼に声をかけたからには、その扱いにくさは覚悟の上だと思います。

結果的にサムは死に、リンガード検事は誘拐されますが……その事件の裏には、検察庁の抱える闇があったのかもしれませんね。

リース・パーク事件の謎

新部署”Q”を率いる主任警部カール・マーク刑事と事務担当アクラム・サリムは、フィンチ外航海運に足を運んでいました。

マーク刑事があきれるほど分かりやすく監視の目がつけられた中――マーク刑事は電話で、元妻の連れ子ジャスパーと待ち合わせの約束をします。

そこに、事件当時リンガード検事失踪事件の担当だったファーガス・ダンバー元刑事から連絡がきます。昨夜、武装した3人組が現れたそうです。

ダンバー元刑事の顔は左半分が赤黒くはれており、ひどいことが起きたのは一目瞭然でした。リンガード検事の事件を調べられては困る人がいるのは、現在も同じようです。

署に戻ったマーク刑事は、リース・パーク事件で自らを銃撃した犯人の面通しをするよう頼まれます。けれども、覆面をしていたから分からないと断るのでした。

銃撃された現場に赴いたマーク刑事は、当時のことを思い出すために床に倒れ込みます。そこに、リース・パーク事件を担当する刑事たちがやってきました。

当初、リース・パーク事件は被害者アーチー・アラン・アレンの殺害だと思われていました。けれども、思い返すとおかしいことがあるのです。

通報してきたアレンの”娘”は、父の名前を言いませんでした。また、首席で警察学校を卒業した”優秀な警官”であるはずのアンダーソン巡査は、不用意な行動ばかりしていました。

警官殺しが目的だったのではないか――リース・パーク事件担当の刑事たちは、そう考えています。そうなると、アレンとアンダーソン巡査との関係を探る必要がありそうです。

リンガード検事の事件について掘り下げている最中にも、リース・パーク事件のことが挟み込まれて混乱しますね!

まず、リース・パーク事件では警官になって3ヶ月のアンダーソン巡査が銃撃され命を落としました。今回疑いをかけられているのは、この新人巡査です。

アンダーソン巡査は1話冒頭に出てきたのみですが、そのおかしな行動は印象に残っています。

まず、アレンの住む地域を担当する警官でありながら、アレンの名を言わなかったことです。アレンとの関係を隠そうとして、無意識に口に出すのを避けたのかもしれません。

そして、アレンがコレクションしていた武器の入った飾り棚をべたべたと触っていたことです。開けようとしたようにも見えました。

アンダーソン巡査は、以前コレクション棚の中を触ったことがあるのかもしれません。その指紋をごまかすために、わざとバカみたいな行動を取ったのかもしれません。

最も疑わしいのは、娘から通報があったという話です。通報を受けたと言っているのはアンダーソン巡査であるため、その通報自体が嘘という可能性もあるのです。

そうなると……アンダーソン巡査がどんどんあやしく見えてきますね……。

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二人の男

減圧室の中、リンガード検事はじっと考え込んでいました。壁に体を預け、サムとホテルに入った日のことを思い出します。

サムは、リンガード検事が普段よく使う場所で情報交換をすることに眉をひそめていました。そのため、不倫に使っていたホテルを提供したのです。

リンガード検事は、上司スティーブン・バーンズと親しくしているサムを信用しきれずにいました。だからこそ、信用させてほしいと言い……お互い一糸まとわぬ姿になります。

“Q”には、リンガード検事と共にフィンチ氏の事件を担当していたリアム・テイラー検事が呼ばれました。カースティが証人だと漏らした人物を探すためです。

テイラー検事から「上司に話すだろう」という言葉を引き出し、マーク刑事は満足げにうなづきます。バーンズ法務長官を疑っていると知り、テイラー検事はあきれ顔でした。

リンガード検事にとって、サムとの一夜は悪い思い出ではないようです。翌朝サムを傷つけるセリフを言ってしまったものの、行為自体に不満はなかったんですね。

お互いを疑い合う中で体を重ねるというのは、もしかしたら信頼関係のある不倫相手との逢瀬よりも、よいものだったかもしれません。

そんなあわい思い出を楽しんでいるところですが……サムはその日のうちに死んでしまっているんですよね。

サムとリンガード検事とが距離を縮めると困る人がいたのだと思います。それはやはり、バーンズ法務長官……なのでしょうか……。

フィンチ氏とバーンズ法務長官とが繋がっていたとして、なぜそこまでするのかという疑問は湧いてきます。そもそも、フィンチ氏の妻の一件はもう片が付いているのです。

刺客

マーク刑事の元妻の連れ子ジャスパーがカフェにいるとき、見知らぬ男性が正面の席に座りました。男はジャスパーを脅し、話を聞くよう諭します。

そして、ジャスパーの体をもてあそびたいと思う人道を外れた欲望を持つ人は大勢いると語り、恐怖をあおりました。

顔を青くして言葉を失うジャスパーは、ちょうど店にやってきたマーク刑事を見上げました。その目線で何が起きたかを悟ったマーク刑事は、すれ違った男を追いかけます。

マーク刑事は、グレアム・フィンチが送り込んだ刺客であろう男をひどく痛めつけました。ジャスパーはいきり立つマーク刑事に声をかけ、人込みから連れ出していくのでした。

ついにジャスパーのところまで……健全な青少年とはいえないジャスパーといえど、自分が性的に痛めつけられることを想像したことはないでしょう。

刺客の男は、ジャスパーの語彙力でも想像しやすいように、わざわざ平易な言葉を使っていました。

グロテスクな表現や、直接的な単語を使っていないからこそ、響くものもあったかもしれませんね。想像力を使わされる嫌な言い回しでした。

一生心に深い傷として残る行為をしてやるぞ、と脅すことで、そうなりたくなかったら捜査をやめろと圧をかけてきているんですね。

なぜバーンズ法務長官がフィンチ氏と手を組んだのかと考えていましたが、これくらいのことをすぐにできる相手なら……もっとひどいことをされたのかもしれませんね。

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ネッド・フィンクル

入院中のジェームズ・ハーディ刑事は、同じく”Q”のメンバーであるローズ・ディクソン刑事に、ある事件について話して聞かせます。

ネッド・フィンクルは、28歳の弁護士ジュリア・モンゴメリーの車にひかれて両脚を失いました。ジュリアは近くの車に押されたと証言しましたが、目撃者はいませんでした。

ジュリアの旧姓はバーンズ……そう、彼女はバーンズ法務長官の娘です。この事件こそが、フィンチ氏からバーンズ法務長官への警告だったのです。

街中では暴力警官として、またしてもマーク刑事に注目が集まっていました。その事件は署にもすぐ広まり、興味を持った刑事がマーク刑事に殴られた男の乗った車を照会します。

バーンズ法務長官がどうやってフィンチ氏の手に落ちたのかが明らかになりました。

両脚を失うというのはかなり大きな事故ですが、あと少しでもずれていれば、バーンズ法務長官の娘は殺人者になっていたところです。

そこのところは、うまく手加減したのかもしれません。しかし、この一件以降、バーンズ法務長官が逆らう気力を失ったことは想像に難くありません。

フィンチ氏の暗躍がリンガード検事失踪事件に深く関わっていることは分かってきましたが、なかなか核心にたどり着きませんね……!

過去と現在

担当カウンセラーのレイチェル・アーヴィング医師が言葉もなくいなくなったことで、マーク刑事は捨てられたように感じます。

ローズは、老夫婦をひいてから避けていた車の運転をしていました。マーク刑事が殴りつけた男が乗っていったBMWの持ち主エドマンド・ソロモンを訪ねるためです。

事務担当サリムは、踊り場にローズを待たせてソロモンを呼び出しました。敵対心むき出しのソロモンに対し、サリムは体当たりで階段から突き落とすことで応じます。

もともと治安の悪い場所のため、サリムの行動は誰も気にしません。そんな法外な聞き込みをしている最中、マーク刑事はモイラ・ジェイコブソン警視正に怒鳴られていました。

ソロモンはフィンチ外航海運が所有するバランタイン送迎&警備に勤めていました。過去も現在も、フィンチ氏は事件に関わっているのです。

サリムはモイラ警視正から注意を受けていました。暴力によって捜査を進めることのないよう言われていたのですが……。

前回は何かしらの中毒になっている若者3人に囲まれていましたし、今回は治安の悪い地域にローズと共に出向いているので、情状酌量の余地はあると思います。

とはいえ……他の対処法を一切考えている様子がなく、第一に暴力で進めているので……実は”Q”の中で最も危険な人物はサリムなのかもしれません。

自分よりも体格の優れた相手だと分かった瞬間、サリムは敵意をスッと引っ込めたように感じました。おそらくは、相手に警戒させないためでしょう。

そしてローズの警察手帳を見てカッとなった瞬間、その一瞬を見逃さずに階段に突き落としていました。とんでもない策士です。相手の注意力が散漫になった瞬間を狙ったのです。

そんなサリムのやり口によって、フィンチ氏の暗躍がモイラ警視正の知るところとなりましたが、はたして……。

不具合

リース・パーク事件の犯人の面通しが行われました。候補者たちは皆、目出し帽をかぶっています。

マーク刑事はその中にある犯罪者を見つけましたが……それは、リース・パーク事件の犯人ではありませんでした。

減圧室の中にいるリンガード検事は、差し入れの缶ジュースが無残につぶれた状態で届いて驚きます。ハッチと外との扉も、引き付けられるようにバタンと閉まりました。

どうやら、減圧室の具合が悪くなっているようです。誘拐犯たちのいらだつ声を聴きながら、リンガード検事はぐちゃぐちゃになった缶を見つめるのでした。

さすがに4年間も休みなく使い続けたことで、減圧室に限界がやってきたようです。本来は訓練用の施設なので、使う時間のほうが短いはずですよね。

リンガード検事が入れられる前にも誰かが入れられていたのではないかと思うような形跡もありましたし、型の古さも要因かもしれません。

減圧室が正常に働いていれば、リンガード検事が脱走するのは危険です。誘拐犯たちが言っていたように、体が無事では済みません。

けれども、異常があれば話は変わってきます。変圧がうまくいかず外とさほど変わらない状態なら……脱走のチャンスができます!

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『特別捜査部Q』エピソード6まとめ

6話は総じて、グレアム・フィンチの暗躍について描かれた回でした。法務長官となったスティーブン・バーンズは娘を通じて脅迫されていました。

リンガード検事失踪事件について再捜査を進め、フィンチ氏にたどり着きそうになり……マーク刑事にもダンバー元刑事にも脅迫の手が伸びてきました。

証言台に上がろうとしたカースティは右目を失うほどの大きなケガを負い、命を落としかけました。しかし、とんでもない暗躍っぷりですね……。

“Q”がダブル暴力装置を中心として動いていることが分かったところで、次回に続くわけですね。今後の”聞き込み”が楽しみになってきました!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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