こちらにはNetflixで配信中の台湾ドラマ『華燈初上―夜を生きる女たち―』エピソード5のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
ローズ/羅雨儂(ルビー・リン/林心如)
スー・チンイ/蘇慶儀(シェリル・ヤン/楊謹華)
ジャン・ハン/江瀚(リディアン・ヴォーン/鳳小岳)
ホー・ユエン/何予恩(デレック・チャン/張軒睿)
ハナ/リー・シューホワ/李淑華(エスター・リュウ/劉品言)
アチー/チー・マンル/季满如(シエ・チョンシュアン/謝瓊煖)
アイコ/ワン・アイレン/王愛蓮(パフ・クオ/郭雪芙)
ユリ/黄百合(ニッキー・シエ/謝欣穎)
ヤヤ/林雅文(キャミー・チャン/江宜蓉)
シャオハオ/小豪(フー・ウェイジエ/胡瑋杰)
パン・ウェンチェン/潘文成(トニー・ヤン/楊祐寧)
アタ/阿達/リー・チェンタ/李建達(ジャン・グァンチェン/章廣辰)
あらすじ
日系ナイトクラブ「光」のママであるローズが誕生日を迎える日、オーナーで親友のスーと元彼ジャンの交際をローズは知ります。
様子のおかしなローズを見て事態を察するスーですが、何事もなかったかのように振る舞うよう努めます。
しかしそこにテレビ局幹部のフォンに連れられたジャンがやってきました。周囲の人々は、ローズとジャンが恋人だと思っています。
ウェンチェン刑事から「容赦なくやり返せ」と助言されたローズは、スーの目の前でジャンと恋人同士のように触れ合います。
最年少ホステスのアイコは、スーを不幸にするため煙草や写真を仕込んだことを、スー本人に知られてしまいます。
その頃、クールなホステスのユリは恋人のホスト・ヘンリーから新しいやり方で麻薬取引をしようと持ちかけられます。
ユリは仲間を警察に売ったヘンリーに不安を感じながらも、昼に働くデパートのロッカーに麻薬を隠すのでした。
密会写真を見たハナからの提案で、ローズとスーはふたりきりで話し合うことを決めます。
しかしふたりが「どちらが先か」という口論をしている頃、店の前で待っていたハナはアタ刑事の目の前で車に連れ込まれてしまいます。
ハナを狙っていたクオピアオが誘拐犯です。クオピアオは嫌がるハナに襲いかかるのでした。
ミヅチガタリ
「私が先に出会った」とか「私が先に好きになった」とか、そんなに大事なことなんですかね……?
大切なのは、親友が片想い相手と付き合っても邪魔をしなかったこと、別れた後に関係を持ったことだと思います。
スーは目の前でローズとジャンがイチャついても笑顔を保っていました。そしてローズはそんなスーに全く目を向けていませんでした。
どちらが悪いかと言われると……どちらも悪いですね! スーは本腰を入れて付き合う前に一言よろしく……!
こんないざこざに巻き込まれた挙句、襲われる隙を作ってしまったハナが一番不幸だったように思います。
そんな中、色々やっている割にまるで痛い目に遭わないアイコの強運が目につきますね。
ローズとスーの仲を悪くすると、店にも影響が出るかもと思いつかなかったんでしょうか……。
そんなことはどうでもいいから、とにかくスーに不幸になってほしい! というならもう、どこまでも突っ走ってほしいです。
登場する男の半分以上がクズな『華燈初上』ですが、クズランキング1位を争うのがホストのヘンリーとクオピアオですね。
そして、アタ刑事にはここで“漢”を見せてほしいです! ちなみに遺体が誰かは全く考えていませんでした!
華燈初上―夜を生きる女たち― 第5話
親友の裏切り
日系ナイトクラブ「光」にてママであるローズの誕生日パーティーが開かれました。MCを務めるのはローズの親友スー・チンイです。
しかしスーがローズとの友情を語っている頃……ローズが見ていたのはローズの元恋人ジャン・ハンと親友スーが寄り添う写真でした。
すぐにローズの出番がやってきます。笑顔を作ることも上手くいかず、ローズは真顔のまま店へと出て行きました。
「人生には避けられないことがたくさんある。仕方ない」シャンパンを1杯飲んだローズは、意味深にスーに語りかけます。
スーは無理に笑いながら、ローズの言葉を聞いていました。そしてスーの合図でホステスと客たちが乾杯します。
そこにケーキが運ばれてきました。取り分けるナイフを手に取るローズを、スーが止めます。
願い事を聞かれたローズは、「光」の繁栄と皆の願いが叶うこと、最後のひとつ……絶対に叶えたいことを秘密にすると語りました。
事件発覚の1ヶ月前、1988年8月27日――傳人電視公司では、人気脚本家となったジャン・ハンが持論をふるっていました。
しかしジャンは安っぽいドラマで人気を得てきた脚本家です。男性主人公の骨太なドラマは求められていません。
ジャンのメロドラマ作品が初めてゴールデン帯で放送されるのだからと、テレビ局のスタッフたちはジャンの意見を切り捨てるのでした。
赤いハイヒール
「光」の常連であるテレビ局幹部のフォンにも、ママのローズは招待状を送っていました。そこでジャンはパーティーに誘われます。
いつもと様子が違うローズを見たパン・ウェンチェン刑事は、メイク直しをするローズに声をかけます。
「裏切られた経験は?」そう問うローズに、ウェンチェン刑事は「やり返せ。容赦するな」とアドバイスしました。
店内で客たちに向けたゲームが始まりました。足下だけが見えるまでカーテンを下げた向こうにホステスたちが立ちます。
皆が同じ赤いハイヒールを履いて立っています。足だけを見てローズを当てた客には、一番高いお酒がプレゼントされるのです。
立候補する人がいなかったため、上客である日系企業幹部の中村正男がオーナーのスーから指名されました。
中村が指した左から2番目には、最年少ホステスのアイコがいました。間違えた中村は罰として一番高い酒を買うことになります。
人気ホステスのハナと親しい若手刑事のアタは、右から2番目がハナだろうと予想しました。しかし、ハナを当てても意味がありません。
その時、アイコに電話がかかってきました。しかし相手が誰だか分からず、アイコは店の扉へと向かいます。
アイコの暴走
テレビ局幹部のフォンは、人気脚本家のジャンと「光」のママであるローズが別れたことは知りません。
そのため、ジャンならば当てられるだろうとローズママの足を当てるゲームにジャンを参加させました。
ジャンは遠目で見ただけで、一番右に立っているのがローズだと当ててみせます。当てられたローズは少し驚きました。
そんな中、アイコは店の外に出ます。待っていたのは同級生で、オーナーのスーに片想いする大学生ホー・ユエンでした。
スーとジャンの密会現場を撮影したのはユエンだったのです。ユエンは学生寮に戻り、自ら写真を現像しました。
男の格好をしてユエンのいる男子寮に乗り込んだアイコは、スーとジャンの写真は撮れたのかと問いかけます。
しかしユエンは「できっこない」と嘘をつきました。そして話を逸らすように、持ってきた食パンとミートソースの缶詰を広げます。
しかしユエンの部屋には缶切りがなかったため、アイコはユエンに缶切りを取りに行かせました。
ユエンが席を外している間に、アイコは密会写真を見つけます。そしてその写真を、隙を見て封筒の中に忍ばせたのでした。
ユエンに写真の場所を問われたアイコは「見るべき人の所よ」と答えます。スーの本性を知らせるべきだとアイコは語りました。
容赦なく
既に別れている「光」のママであるローズと人気脚本家ジャンですが、周囲はふたりが恋人だと思ったままでいます。
テレビ局幹部のフォンは、ローズとジャンに恋人同士がやるような細長いお菓子を端から同時に食べていくゲームをねだります。
スーはふたりを引き離すため、ローズに上客の中村がいるテーブルに行くよう勧めました。
しかしローズはそれを断り、ジャンとゲームをしてキス寸前まで迫ります。スーの表情は固くなりました。
その時、ジャンのリクエストした湿っぽい曲が流れてきました。ローズは会計係のヤヤに、30986番の曲に変えるよう指示します。
それは、ローズとジャンの出会いの曲でした。ローズは、ジャンもスーも嫌そうな顔をしていることを知りつつ、ジャンに寄り添い続けます。
事件発覚日、1988年10月6日――ウェンチェン刑事は、「光」にいた時に部下のアタ刑事がグラスを割っていたことを思い出します。
しかし、嫌がらせをするローズはもちろん、それに耐えるスーも、いつも周囲に目を配っているユリも、アチーも、アイコも、ユリも……。
「誰も片付けに来なかった。不自然だ」ウェンチェン刑事は「光」で起きた出来事をつぶさに思い出していました。
男女の関係
閉店後、「光」のママであるローズは、親友でオーナーのスーから贈られた「RS」の刺繍が入ったハンカチを見つめます。
その夜、ローズからの嫌がらせに耐え切ったローズの元恋人ジャンとスーは、激しくお互いを求め合いました。
翌朝、ハナがアタ刑事を訪ねて中山(ジョンシャン)警察署にやってきていました。
ハナは手作り弁当を持ってきますが、アタ刑事いわくまだ友達とのことです。女性刑事チャオジュは呆れた顔でアタ刑事を見やります。
ハナがDV彼氏を刺した殺人未遂で服役した過去があることは、アタ刑事も知っています。それを含めてハナを受け止めているのです。
元彼ジャンと親友スーがふたりで過ごしているだろうと考えながら、ローズは「RS」のハンカチに火のついた煙草を押し付けました。
ジャンと熱い夜を過ごしたスーでしたが、ジャンの気持ちを量り切れずに不安になっていました。
そして、ジャンはいつかローズに帰さなければならない借り物なのだと、ローズはこの関係を知っていると語るのでした。
ローズはというと、美容室に来ていました。そして「光」に麻薬捜査が入ったことが噂になっていることを知ります。
クールなホステスのユリも同じ美容室に通っています。ローズは、伏し目がちにユリを見つめるのでした。
スーの予感
「光」のオーナーであるスーの自宅を訪ねた大学生ユエンは、スーとジャンの密会現場を撮ったのは自分だと打ち明けました。
スーを脅すつもりが最年少ホステスのアイコに奪われたと聞かされたスーは、煙草もアイコがやったのだろうと即座に察します。
ユリは昼間、デパートのブランドショップで働いています。するとそこに、ホストの恋人ヘンリーがやってきました。
ヘンリーは空っぽのジュエリーケースを渡してきます。しかしそれは二重底で、ヘンリーの持つ最後の麻薬2袋が入っていました。
危険な任務に眉をひそめるユリに、ヘンリーは隠し持っていたアクセサリーを渡します。
ヘンリーは仲間のケビンを警察に売っていました。ユリはその事実に動揺しながら、デパートのロッカーに麻薬入りのケースをしまうのでした。
出勤したハナは棚を確かめ、常連のチョンさんが呑むロイヤルがなくなっていることに気付きます。
チョンさんがロイヤルしか呑まないと知っていながら、ローズは注文するのを忘れてしまっていたのです。
ローズは心配してくれたハナに、スーとジャンの密会写真を見せます。するとハナは、スーと話し合うことを勧めました。
そして閉店後、ふたりきりになってからローズとスーは話をすることになったのでした。
口論とワンボックス
「光」のオーナーであるスーは、高校時代からの親友でありママのローズが何を話したいと思っているのか分かっていました。
「なぜジャン・ハンと?」ローズに何度聞かれても、スーは答えることができません。
雨の夜でした。店の外に出たハナは、ローズとスーが話し終えるのを雨の中待ち続けています。
「奪ってない。別れたからもらっただけ」スーは努めて冷静に答えました。しかしローズの怒りは収まりません。
ローズがジャンと付き合っていた頃から狙っていたのだろうと問い詰められ、スーは素直に認めました。
先にジャンに出会ったのも、好意を抱いたのもスーでした。しかしそれを伝える前に、ローズはジャンと付き合い始めてしまったのです。
のろけ話を聞かされてきた気持ちを考えろと、別れるまでは拒否してきたのだとスーは涙ながらに訴えます。
アタ刑事は「光」の前に立っているハナに弁当箱を返しにやってきました。しかしその後ろから、乱暴な運転のワンボックスが迫ります。
ワンボックスはハナの前で急停車し、あっという間にハナを車の中へと引き込んでいってしまいました。
アタ刑事が慌てて追いかけますが間に合いません。その車の中にいたのは――ハナを狙っている顔に傷のある男クオピアオでした。
クオピアオは嫌がるハナを組み伏せ、窓に新聞紙を貼り付けた車の中でハナの服を引きちぎり乱暴するのでした。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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