Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』エピソード1ネタバレ感想

Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』タイトル
この記事は約11分で読めます。

Netflix独占配信の『御手洗家、炎上する』1話は、御手洗家を追われた長女・杏子が後妻・真希子への復讐のため、偽名で御手洗家に入り込む物語です。

ミヅチ
ミヅチ

『御手洗家、炎上する』は藤沢もやしさんの漫画が原作です。今や実写化が成功する要素のひとつはNetflix独占配信であることになりつつありますね!

スポンサーリンク

Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』1話 情報

日本公開日2023年7月13日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、ミステリー、サスペンス、社会派、スリリング
注意書き13+
上映時間54分

『御手洗家、炎上する』1話 主なキャスト・スタッフ

キャスト

村田 杏子
元・御手洗家の長女
永野 芽郁
『クリエイターズ・ファイル GOLD』
御手洗 希一
真希子の連れ子・長男
工藤 阿須加
御手洗 真二
真希子の連れ子・次男
中川 大志
村田 柚子
元・御手洗家の次女
恒松祐里
『今際の国のアリス シーズン2』
クレア
杏子の幼馴染み
北乃きい
村田 皐月
御手洗家の先妻
吉瀬 美智子
御手洗 治
御手洗病院の院長
及川 光博
『桜のような僕の恋人』
御手洗 真希子
御手洗家の後妻
鈴木 京香

スタッフ

監督平川雄一朗
脚本金子ありさ

『御手洗家、炎上する』1話あらすじ

村田杏子(あんず)は13年前に火事で家を失い、その後両親の離婚によって母・皐月や妹・柚子と共に御手洗家を出ました。

御手洗家には後妻として渡真希子が入り、父・治が院長を務める御手洗病院も真希子が仕切るようになりました。

大人になった杏子は、火事のときに見たあるもの、そして防犯カメラに残った真犯人の姿を手がかりに、御手洗家へと近付きます。

SNSで世の注目を集めながらも、ひた隠しにする事実を持つ真希子――そして、真希子への復讐心を抱えながらも笑顔を浮かべる杏子――。

すべてを取り戻すと決意した杏子は、復讐のために別人になりきって御手洗家に潜り込むのですが……。

ここから先はネタバレがあります!

スポンサーリンク

『御手洗家、炎上する』1話ネタバレと感想・考察

山内しずか

サイレンの響く夜、小学生の御手洗杏子は群衆に混じり燃え盛る我が家を見つめていました。

そんな杏子を見つけた杏子の母・皐月は、杏子に寄り添う父・治に向かい土下座をします。

「ごめんなさい」「私のせいです」――火事になった家から助け出されたであろう皐月の言葉は、杏子の記憶に刻み込まれました。

これがウワサになっている、本当に一軒家を燃やして撮影した火災現場ですね! CGではないリアルな火からは、どこか恐ろしいものを感じますね……。

大人になった杏子は、「山内しずか」という名前で家事代行をするマザーズサービスに入りました。

杏子が向かった先は御手洗家でした。ドアホンに応答したのは、御手洗家の後妻である真希子です。

真希子は、家事を外注していることは周囲に隠しているのだと杏子に釘を差します。

読者モデルをしている真希子はリビングを散らかし放題です。しかし、完璧な主婦のイメージを求めていました。

杏子は社内の技術講習会で最高得点を取ったと話しますが、真希子はあくまで仕事の結果を見て採用を決めるようです。

真希子は、2階に上がらないことと宅配便を受け取らないことを杏子に命じると、出かけていくのでした。

真希子役の鈴木京香さんは、大河ドラマでも圧をかける役を任されるくらいなのでオーラが凄いです。

先妻である皐月の弱々しい雰囲気と、後妻の真希子の自信満々で強気な態度との対比が素晴らしいですね。

スポンサーリンク

真希子という女

火事のあと、母・皐月は父・御手洗治と別れました。杏子と妹・柚子は母と共に御手洗家を出ていくことになったのです。

治が再婚相手に選んだのは、皐月と親しくしていたシングルマザーの真希子でした。真希子は御手洗病院の院長夫人になったのです。

真希子は御手洗病院の経営にも関わっています。専業主婦でありながらキッチンから出火させてしまった皐月とは対象的な女性です。

しかし、杏子は覚えています。音を立てて燃えている御手洗家を見上げ、興奮したように笑顔になっていた真希子のことを――。

自宅が燃え上がる中で母が父に土下座をするという異常な状況でも、小学生の杏子は冷静だったんですね。

確かに、友人夫婦の家が火事になっているときに、わざわざ現場に来て笑っているのはおかしいです……。

掃除をしていた杏子は、ソファーの下に落ちていたバレッタを拾い上げます。それは、皐月が身に着けていたものでした。

杏子が迷いながらもバレッタをエプロンのポケットにしまったとき、2階を誰かが歩く音がしました。

どうやら御手洗家――にいる真希子の連れ子のひとりは、引きこもりのようです。

その引きこもりにバレッタを盗む瞬間を見られていたかもしれないのですが、杏子は大丈夫なのでしょうか……!?

病院での会議を終えた真希子は、看護師長の市原に杏子の履歴書を渡します。

きれいに片付けられたリビングで、シミがあったショールが新品同様になっているのを見た真希子は、杏子の採用を決めました。

杏子は13年前、御手洗から村田へと名字を変えました。そのきっかけを作ったのは真希子だと、杏子は確信しています。

真希子に奪われたものをすべて取り返すのだと、杏子は決意を新たにするのでした。

スポンサーリンク

バレッタとパンプス

妹・柚子は母・皐月の病院で世話をしています。柚子は、杏子が正体を見抜かれることなく初仕事を終えたことに安心しました。

皐月の体調は悪くなったり安定したりを繰り返しています。そんな皐月のベッドサイドに、杏子はバレッタを置きました。

杏子は、真希子が御手洗家に来るたびに皐月のものが失くなっていることに気付いていました。

まだ皐月のものは御手洗家に残っているはず――そして、火事の真犯人を示す証拠もまだ御手洗家にあると杏子は考えます。

しかし、証拠を探そうにも真希子は2階への出入りを許してくれません。杏子は食い下がりますが、真希子は頑なでした。

今やインフルエンサーな真希子ですが、過去には皐月から窃盗を繰り返していたんですね……。

母からものを盗みまくっていた相手が世間からちやほやされていたら、そりゃ杏子や柚子は怒りますよ。

それでもイニシャル入りのバレッタを持ってくるのは、かなり危ない橋を渡っていると思います。心配です。

杏子が小学生の頃、渡真希子は希一と真二という二人の息子を連れて御手洗家に来ていました。

真二が杏子の同級生だったこともあり、真希子は皐月のママ友となりました。そして真希子は急速に皐月と距離を縮めます。

真希子は当時、貧しさが言動に表れていました。そんな真希子は穏やかで美しい皐月に憧れ、皐月を真似るようになります。

ホラー作品ではちょくちょく、憧れの対象を真似て後々地位を乗っ取る女が出てきます。真希子はまさにそれですね。

杏子は真希子には昔からいい印象を持っていなかったのですが、それを友達ができて喜んでいる母には言えずにいたようです。

杏子の中には、小学生の頃に母へ意見していれば……という後悔もあるのでしょう。

皐月は全生活史健忘症――記憶喪失になっていました。しかし、皐月はバレッタを手に取ってうれしそうに微笑みます。

真希子によって捨てられていたパンプスを杏子が持ち帰ると、皐月は喜んでくれます。しかし、杏子の記憶は戻りませんでした。

杏子が真希子への復讐に燃える理由は、母の記憶から自分が消えてしまったからなんですね。

失ったものをすべて取り戻すことで、母の記憶に自分が戻ってくることを願っているのでしょう。悲しい覚悟です。

スポンサーリンク

クレア

何としても衣装部屋に入りたい杏子ですが、真希子からの信用を得るにはまだ何かが足りません。

離婚後に働きに出るようになった母・皐月の代わりに家事をしていた杏子には、妹・柚子が絶賛するほどの料理の腕がありました。

杏子が試しに見栄えのいい料理を並べると、気を許した真希子は自分の話を始めます。

連れ子の長男・希一は海外で働く商社マン、次男・真二は帝明大医学部の学生だと真希子は自慢しました。

引きこもりの家族のことを国外にいるとうそぶくのは、よくある話です。

人の目に触れる機会の多い真希子が、息子が一流大学の大学生だとウソをついたら一発でバレてしまいますからね……。

夕飯を作る必要がなくなった真希子は、16時まで帰らないと言って家を出ます。真希子を見送り、杏子はすぐに2階へと向かいました。

しかし、杏子が入ったのは衣装部屋ではなく引きこもりの長男・希一の部屋でした。そこで杏子は希一と鉢合わせしてしまいます。

しかし杏子は相手が希一だとは気付かず、不気味な男がいたと友人・クレアに相談しました。

部屋に帝明大の赤本があったため、部屋の主は次男・真二だろうと杏子は考えます。真二が小学生の頃、ゲーム漬けのぼーっとした少年だったからです。

杏子に名義を貸しているクレアは、昔いやいや習っていたバレエ教室での友達です。現在はコスプレデザイナーをしています。

そんなクレアは服飾に詳しく、真紀子の持ち物を分析していました。そして真希子は物を捨てられないタイプだと言い切るのでした。

杏子は、人当たりのよい好青年なお兄さん希一と引きこもりの態度が悪い青年を同一人物だと思うのが難しかったんですね……。

ここで、杏子は結構イメージに左右されてしまう人なのではないか……と考えさせられました。

主人公視点で進む物語だと、まず主人公の見方や考え方を疑ってしまうんですよね。

スポンサーリンク

希一と真二

真希子はモデルに関連した個人仕事が入るようになり、杏子への警戒心が薄れてきていました。

そこで、杏子は引きこもりの真二――本当は希一――が真希子と不仲であることを利用し、手懐けようと考えます。

毎日ご飯を作り部屋に届ける杏子は、部屋の中へと語りかけ続けます。すると、ベテルギウスをきっかけに部屋の主が話し始めました。

そこで杏子は、小学生の頃に希一が星について教えてくれたことを思い出します。部屋の主は真二ではなく希一だと、杏子は気付くのでした。

希一は当時すでに高校生だったので、帝明大に落ちて引きこもったのなら、相当長く家から出ていないようですね。

星についての知識はかなり詳細に覚えておけた希一なので、大学や学部にこだわらなければ大学生にはなれたと思うので残念です。

その頃、杏子にあらぬ疑いをかけられた真二は医大生として苦労していました。反復学習で知識を叩き込むため遊ぶひまもありません。

そんな真二に付き添うのは、準ミス帝明大である教育学部の葛木七海です。同級生たちは真二をうらやましそうに見つめていました。

高校生だった希一は、小学生の杏子を励ましてくれました。そんな希一の優しさの証である方位磁石は、今も杏子の手元にあります。

希一がふと思い立ち山内しずかを検索しているとき、真二が帰宅します。真二は、インタビューにウソで答える真希子に注意しました。

真二は真希子がメディアでウソをついていることを苦々しく思っているようです。おそらく、実害をこうむることもあったのでしょう。

杏子に対しても、真希子はすらすらとウソをついていました。あの感じで「うちの息子は優秀で〜」と吹聴されたら、真二も迷惑でしょうね。

皐月のスタイルを真似たり、メディアで仕事も家事も完璧な美魔女を気取ったりと真希子の人生はとても忙しいです。

真希子は、あのときの報道を思い出します。一時はキッチンからの出火とされた御手洗家の家事は、不審者の放火の疑いが出たのです。

希一は火事について、真希子を疑っていました。それを知る真希子が希一に向けているのは愛情ではないとも感じています。

希一がゆがんでしまったのは、実の母を放火犯ではないかと疑ったからなのかもしれません。

そのせいか、希一は周囲の人を信用していません。希一は家族の中で孤立しているのではなく、完全にひとりきりなのかもしれません。

杏子の失敗

希一は山内しずかについての情報にたどり着けませんでした。そのため、本人から情報を得ようとします。

しかし、衣装部屋に入り込みたい杏子のほうが一枚上手でした。希一は杏子のペースに飲み込まれてしまいます。

杏子は希一から「ごちそうさま」と言われ、希一を飼いならせたと自信を持ちます。そして、衣装部屋への侵入計画を立てました。

さすがに引きこもって家族以外とのやりとりを断ってきた希一より、杏子のほうがペースを崩さずにいられますね。

しかし、希一がそんな簡単になびいてくれるような単純な相手とは思えません。地頭がいい相手は怖いです!

目的は、15年前にその年限りで作られたデザインのニットカーディガンです。杏子の記憶では持ち主は杏子の母・皐月でした。

実際、防犯カメラに映っていた不審者はそのニットカーディガンを着ていました。それを見た当時の父・治はデータを処分し隠蔽したのです。

治の真意は分かりません。しかしニットカーディガンが見つかれば、そこから火事に関する物的証拠が出てくるかもしれません。

杏子が衣装部屋にこだわる理由が判明しました。火事の証拠が残っているかもしれないニットカーディガンが目的だったのです。

真希子は、頂き物だという水出しコーヒーを杏子に出します。そして、2階で見つけた杏子のエプロンから外れたボタンを取り出しました。

真希子にバレたと思った杏子は、希一のことは黙っていると言います。しかし真希子は、杏子をクビにすると決めていました。

杏子が希一を手懐けたと確信した「ごちそうさま」のとき、希一は杏子のエプロンからボタンをちぎって落としていたのです。

衣装部屋へあと一歩というところで、杏子は御手洗家に出入りすることができなくなってしまうのでした……。

やはり希一は簡単に攻略できる相手ではありませんでした。杏子は希一をなめていたところがありましたからね……。

どちらかというと、まっすぐ育った真二のほうがコントロールしやすそうな気がします。

まさか1話で御手洗家に出入りできなくなるとは思わず、このスピード感に驚きました。

スポンサーリンク

『御手洗家、炎上する』1話まとめ

実際に一軒家を燃やしたことが話題になっている『御手洗家、炎上する』の1話では、杏子のツメの甘さが描かれました

復讐のきっかけである記憶喪失の母・皐月、頼もしい味方の幼馴染み・クレア、復讐対象である高圧的な後妻・真希子――。

魅力的な女優さんが揃っているため、画面が華やかで見飽きないのがいいですね!

また、杏子と柚子の協力し合って生きる姉妹と、希一と真二の関係が断絶しているように見える兄弟が対照的で興味深いです。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

ミヅチをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました