Netflixドラマ『ある呪われた学校で…：ザ・シリーズ』「復讐の呪文」ネタバレ感想

Netflix独占配信の『ある呪われた学校で…ザ・シリーズ』「復讐の呪文」は、不吉な噂の残る教室に隠された不気味な箱から始まる呪いの物語です。

ミヅチ

女子高生プレンを演じているのは現役アイドルなのですが、真正面から嫉妬心や殺意をむき出しにする演技をしていて、ファンはどう思ったのだろう……と心配になりました。

Netflixドラマ『ある呪われた学校で…ザ・シリーズ』「復讐の呪文」情報

『ある呪われた学校で…ザ・シリーズ』「復讐の呪文」主なキャスト・スタッフ

キャスト

スタッフ

『ある呪われた学校で…ザ・シリーズ』「復讐の呪文」あらすじ

パニャフンウィッタヤ校では深夜、女子高生ミントが何者かから必死で逃げ回っていました。

ミントはSNSで生配信を行い、視聴者に助けを求めます。しかし誰も本気にせず、ミントを助けに来てはくれません。

翌朝、死体となったミントが発見され校内は騒然となりました。そんな中、ひとりの女子生徒プレンは他人の目を盗み呪いの証拠を消します。

ホラー作品の脚本を執筆しているプレンは、学校に伝わる呪いの伝説をもとに物語を作っていました。

しかし、プレンによって作り出されたはずの呪いは、ある日プレンの目の前に現実として現れたのです――。

『ある呪われた学校で…ザ・シリーズ』「復讐の呪文」ネタバレと感想・考察

ミントの死

とある先輩が、クラスメイトを全員呪い殺して自殺した。彼は“呪いの箱”の中に秘密を隠し持つ人だった。

その箱は学校の誰も知らない場所に隠されているという。

その箱が開いてしまうと、学校に再び死が訪れると伝わっている――。

深夜の学校で、2組の女子生徒ミントが得体の知れない何かに追われていました。

彼女は自撮りの動画を生配信しながら逃げ回り、視聴者に助けを求めますが……。

翌朝、パニャフンウィッタヤ校ではミントが配信で「殺される」と叫んだことが話題になります。

ミントは目立ちたがり屋だからと同級生たちは笑います。しかし、教室の窓を開けた瞬間、大きな叫び声が上がりました。

ミントは配信が途切れたあと、窓から身を投げ……地面から突き出していた建材に貫かれ息絶えていたのです。

ミントは生前、彼氏サンの元彼女について、元彼にちょっかいを出す尻軽女だとフェイスブックで罵っていました。

事故現場からの配信を見ていた女子生徒プレンは、靴下を脱ぎ足の裏に書いた「ミント」の字を拭い取るのでした。

女友達

5年3組の教室に着いたプレンは、昨夜ミントは一人でいたため自殺と考えられていることを知ります。

プレンがミントへの追悼文をSNSに投稿すると、舞台『呪いの円』の監督を務める男子生徒ボーイ・シャヤノンからいいねがつきます。

続いて女子生徒ジニーからもいいねがつきます。しかしホーム画面を見ると、ジニーは「死ねばいいのに」と投稿していました。

『呪いの円』の脚本を務めるプレンがカフェで執筆していると、ボーイが抹茶ラテをおごってくれます。

ボーイはプレンに気があるようです。しかし、ジニーとボーイが寄り添う写真を見たプレンは、ボーイの好意をかわしました。

外から様子を見ていたジニーから着信があり、プレンはすぐにカフェを立ち去ります。

翌日、ジニーはわざとらしくプレンに話しかけてきます。ジニーはミントの友達だったのです。

ミントが罵っていた彼氏の元彼女とは、プレンのことでした。ジニーは、プレンが退屈だから男が離れるのだと語ります。

腹立ち紛れにミントの机に供えられた花束を叩きつけるプレンでしたが、その怒りは収まりません。

踏みつけの呪い

夜、学校の保管室に残って勉強道具を前にいらついていたプレンに、何者かが話しかけてきます。

プレンは声のする方へと顔を向けます。すると、天井の一部にはがれた跡があることに気付きました。

穴にふたをしていた板をずらし、天井裏へと手を差し込みます。そして、壊れた金庫のような箱を手に取りました。

箱の中にはプレンと同じ制服を着た男女の写真が入っていました。写真の裏には、その人への追悼文が書かれています。

写真の奥には、折りたたまれたメモが入っていました。そこには、こう書かれていました。

誰かを呪いたいなら、足の裏に名前を書いて踏みつけの呪文を唱えて。

「オーム・ジャッカ・ジャッカ、ウイナ・モラナン。ジャッカ・ジャッカ・ナマパタ・ウッウ」

プレンはメモに従い、踏みつけの呪いをミントにかけたのです。そして、友達想いなジニーも一緒に……と再び呪いを実行しました。

その頃、ジニーはモデルとして撮影に応じていました。周りにいる生徒たちは、着飾ったジニーの類まれな可愛さに目を奪われます。

笑顔で撮影していたジニーは、突然激しい耳鳴りに襲われます。周りの音すべてがジニーの耳をつんざき、ジニーは思わず叫びました。

心配して集まってきた人々が、ジニーの目には屍のように映ります。ジニーは恐怖に身を震わせ、耳から血を流しながら倒れ込むのでした。

ボーイとジニー

プレンが学校の保管室にこもっていると、ボーイがやってきました。ボーイは相変わらずプレンに優しく接します。

ボーイは着信にもメッセージにも応えないプレンを心配していたのです。彼女がいるのにと、プレンはボーイに文句を言いました。

するとボーイは、ジニーは妹だと弁解しました。ジニーは兄ボーイと仲良くする女子を遠ざけてきたのです。

誤解がとけたプレンは、保管室の過去を語ります。昔、保管室が教室だった頃に起きたクラスメイト全員が呪い殺された話を……。

ホラー映画の監督志望でありながら幽霊が苦手なボーイは、表情を固くします。しかし男子のたしなみとして、プレンを家に送りました。

プレンは親のいない自宅にボーイを誘います。ボーイはプレンに想いを告げ、プレンは思わず口づけました。

そのまま体を重ねようとしたとき――プレンの靴下を脱がせたボーイは、左足の裏に書かれた「ジニー」という文字に気付きます。

あの日から、ジニーは自室から出ることすらできなくなっていました。ボーイは、プレンが関係していることに勘付き怒ります。

ジニーが呪いに怯える生配信を見て、プレンは急いで足の裏の名前を消します。しかし、呪いは消えませんでした。

ジニーは幻覚にうながされるまま、自分の首に電源コードを巻いて自殺してしまうのでした。

次の呪い

ベッドで眠り込んだプレンは、誰かに足を引っ張られて飛び起きます。左足の裏には、消したはずの「ジニー」が書かれていました。

驚いていると、自室のドアに何かが当たる音がしました。ドアを開けると、プレンの愛犬ボーイが血まみれになっています。

脅えながら後ずさるプレンは、左足の違和感に気付きます。見てみると、足の裏にはボコボコと岩のようなふくらみができていました。

一度かけた呪いは誰にも止められない。呪われた人が死ぬまで。

もし呪いが自分に返ってきたら、箱の中身を全部燃やして。復讐の怨霊と共に、跡形もなく。

プレンは痛みを持つ左足の裏に包帯を巻くと、足を引きずりながら学校に向かいます。しかし、足の痛みは増していくばかりです。

足の裏は人の顔の形になり、その後もどんどん変形していきます。プレンは思い切って、ふくらんだ足の裏を切り落としました。

プレンは何とか保管室にたどり着き天井裏を探しますが、箱が見つかりません。あせるプレンの左足を引っ張ったのは……ジニーの霊でした。

プレンが必死に謝ると、ジニーの霊は姿を消します。その代わりに、生配信が始まっているスマホが現れました。

プレンは、視聴者から罵倒コメントを送られてショックを受けます。そんなプレンの前に、再びジニーの霊が姿を現しました。

ジニーの霊は、プレンの左足の裏にある傷跡から手を突っ込んできます。プレンは呪いから逃れるため、自分の左足に糸のこをあてました。

箱の行方

翌朝、血の跡を追った教師が見つけたのは、保管室の中で自らの左足を切断して息絶えているプレンでした。

プレンの死を知り、ボーイは思い出を大切にするという追悼文を投稿します。

あの日――ボーイとジニーが兄妹だとプレンに知らせたあと、ボーイはひとり保管室に残っていました。

そこでボーイは何者かに呼びかけられ、あの箱を見つけていました。そこで、踏みつけの呪いの存在を知ったのです。

涼しい顔で椅子に腰かけたボーイは、左足の裏に書いた「プレン」の字をきれいに拭き取ります。

そしてボーイは、隠しておいた箱を元の場所に戻すのでした……。

『ある呪われた学校で…ザ・シリーズ』「復讐の呪文」まとめ

オムニバス形式のホラーで、話が繋がっていることは多くありません。そのため、冒頭から繋がりがある描写が出てきて驚きました。

話を繋げると似たりよったりの話になってしまうという弱点があるのですが、「呪いの箱」という新アイテムの投入によって別の物語になっていたのが印象的でした。

どうやら「午前7時」のQは学校に残る怨霊の一部として取り込まれたようですね。おそらくミントやジニー、プレンもそうなるのでしょう。

この学校は早くつぶしたほうがいいと思います！

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。