Netflixドラマ『返校』第3話「あなたは私(私はあなた)」ネタバレ感想

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ドラマ『返校 DETENTION』はNetflixにて2020年12月5日から毎週土曜日23:30頃に独占配信されている作品です。

「忘れた? それとも――思い出すのが怖い?」

Netflixにて世界一斉配信される台湾ドラマ『返校 DETENTION』は、同名の大ヒットホラーゲームを原作としています。

主人公は田舎の学校に残る奇妙な風習を通して、白色テロが蔓延る時代を生きた女子生徒の幽霊と出会い、学校に隠された謎を解き明かしていきます。

この記事ではNetflixオリジナルドラマ『返校 DETENTION』シーズン1 第3話「あなたは私(私はあなた)」のネタバレ、感想と考察を行っています。

ミヅチ
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第3話では、リウ・ユンシアン(リー・リンウェイさん)がファン・ルイシン(ハン・ニンさん)と同化していきます……。

ここから先にはネタバレがあります!
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第3話「あなたは私(私はあなた)」のあらすじネタバレ

シェン先生に誘われて詩のクラブ「藍衣詩社」に入ったリウ・ユンシアンは、次第に詩を作る喜びにのめり込んでいきます

ファン・ルイシンの勧めもあり、ユンシアンはシェン先生と恋愛関係になります。過去にルイシンが男性教師との恋を通じて詩を作ったことを受けてのことです。

そんな中、ウェンリアンは涵翠楼の異常に気付きます。ルイシンがユンシアンに目を付けたと知ったウェンリアンは、ユンシアンを救おうとします。

しかし、半人前のウェンリアンは、ルイシンの強大な力には敵いません。そこでユンシアンは自分で、ルイシンに「私を殺すの?」と尋ねるのでした

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『返校 DETENTION』シーズン1 第3話「あなたは私(私はあなた)」

藍衣詩社

リウ・ユンシアン(リー・リンウェイさん)は、翠華高校に登校した際、またバイ・グオフォン教官に呼び止められてカバンの中身を調べられました。

そんなユンシアンを、幽霊のファン・ルイシン(ハン・ニンさん)がじっと見つめています。ユンシアンは、ルイシンと微笑み合うのでした

新しい担任の男性教師シェン・ホワは、詩のクラブに所属する生徒たちに、詩は何たるかを伝えます。生徒たちは、はしゃぎながら詩の創作に励んでいました。

そこにユンシアンが訪れます。クラブにいたのは、涵翠楼にいる幽霊から文才を与えてもらおうとした、あの生徒たちでした

「校則違反だぞ」と注意するシェン先生ですが、その顔は微笑みをたたえていました。そんなシェン先生の横顔を、ユンシアンはじっと見つめていました。

詩のクラブは「藍衣詩社」という名が付けられていました。シェン先生は、藍衣詩社全員で台湾省全国青年文学賞に応募しようと提案します。

「受賞を狙うぞ」とやる気を燃やす生徒に、シェン先生は「受賞しなくても、いい詩を書いたらご褒美をあげる」と話しました

テーマは「出会い」となりました。新人のユンシアンを、シェン先生は気にかけます。その様子を、ルイシンがじっと観察していました。

ユンシアンに「大丈夫だった?」と声をかけてきた藍衣詩社の生徒に、ユンシアンは「先輩の霊の話は本当だ」と冗談めかして伝えます

そんなユンシアンの様子を、チョン・ウェンリアンが心配そうに見ています。霊感があるウェンリアンには、ユンシアンの変化が異常だと分かっていました。

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ウェンリアンの不安

ルイシンは、生きていた頃の記憶をユンシアンに見せました。ファンは、今ユンシアンが住んでいる家に住んでいたのです

そして、ユンシアンの部屋となっているのは、ルイシンが暮らしていた部屋でした。ルイシンは、文箱を隠してある場所をユンシアンに教えます。

文箱の中にはルイシンが詩を書き溜めたノートがありました。ルイシンは、未発表の詩をユンシアンに見せます。

ウェンリアンは、様子のおかしなユンシアンを心配して、自宅にある廟に誘います。しかし、ユンシアンは藍衣詩社に入って忙しいからと、それを断りました。

ウェンリアンは「一度廟に来た方がいい」と言い、ユンシアンが首から下げている白鹿のペンダントを見つめました

しかしユンシアンは、霊など信じていないという態度でウェンリアンの前から去ります。ウェンリアンは、ルイシンの姿を見ることができないのでした

ウェンリアンは、ユンシアンとの仲について相談しに、おじであるウェイ・ジョンティンを訪ねました。ウェイおじさんは、いつものように墓参りをしていました。

その墓は、ルイシンのものでした。ウェイおじさんはルイシンの後輩で、ルイシンの魂を供養するために、足しげく墓に通っているのです。

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シェン先生

昼休み、詩を書いていたユンシアンは、バイ教官にそれを見とがめられます。罰を受けているユンシアンに、ルイシンは「こいつを消してあげる」とささやきました

しかしユンシアンは、その誘惑を振り払います。すると、シェン先生がそこにやってきて、自分が出した課題なのだからと、バイ教官に反抗します。

バイ教官は猛然と反論し、やってきた校長に告げ口しました。シェン先生の父であるシェン・ジン校長は、バイ教官の肩を持ちます

しかしシェン先生は納得しません。強硬な態度のシェン先生に、シェン校長は折れるしかありませんでした。その様子を、ルイシンはじっと見つめていました。

教室で詩を書くのは危ないからと、シェン先生はユンシアンに図書室で詩を書くように指示しました。詩を書き続けてほしいからと……。

そして、シェン先生は翠華高校の時代錯誤なやり方は変えるべきだと、シェン校長に改善案を提出します。しかし、シェン校長はそれを受け取りませんでした。

校長は、シェン先生とリー委員の令嬢とを結びつけるために、地元にシェン先生を呼び戻したのです。「私がいなければ、お前など何者でもない」とシェン校長は語りました

言われた通りに令嬢と会食をしたシェン先生ですが、政治家の娘とは話が合いません。金の匂いを漂わせる令嬢にうんざりし、シェン先生は会食を途中で抜け出しました。

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男性教師と女子生徒の恋

ユンシアンは、藍衣詩社の活動のために公欠を使って図書館に通っていました。そんなユンシアンのことを、クラスメイトは悪し様に語ります。

ユンシアンが詩に没頭している頃――2年忠組にいるジエユーは、ユンシアンからもらった外国のプレゼントを見つめて、何事か考えていました。

帰宅したユンシアンは、父との不和がきっかけで酒に溺れるようになった母のことを考えていました。

ユンシアンは、荒れる母の心を救うため、父が家に帰らなくなったのは娘に失望したからだと言いました。そのため、母はユンシアンを厳しくしつけるようになったのです。

ユンシアンは、ルイシンが作った詩をシェン先生に提出しました。シェン先生は、その詩を絶賛します。そして、興奮のあまりユンシアンの手を握りました。

シェン先生は、ユンシアンを文学の新星だと語りました。そして、翠華高校にこれほどの才能を持つ生徒が現れるのは何年ぶりかと口にしました。

その言葉で、ルイシンは生きていた頃のことを思い出します。ルイシンは若い男性教師から、家庭での苦しみを作品に昇華させる才能を褒められたのでした。

ユンシアンは、父を喜ばせたいがために詩を書いていました。元の温かい家族に戻りたいという気持ちで、文学賞受賞を目指していたのです。

しかし、ユンシアンの才能がルイシンのそれに及ばないことを、ユンシアンは自覚していました。そして、ルイシンのような詩を書きたいと望みます。

ルイシンは、ユンシアンに愛を知れと言いました。ルイシンは自分を心配してくれた先生に恋をして、その時感じた想いを詩に綴っていたのです。

ユンシアンはルイシンのように、才能を認めてくれたシェン先生を想うようになりました。2人の距離は近付いていきます。

教官の見回りに脅えながらも、密やかな恋は続きました。それは、ルイシンの生きていた頃も、ユンシアンが過ごす現在も同じなのでした。

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パーティーの夜

涵翠楼を訪れたウェンリアンは、新しく貼ったばかりのお札に、べっとりと血のような液体がついていることに気付きます

ウェンリアンはその場でお札を作ると、新しいものに貼り替えました。それはとても小さな、そして簡略化されたもので、ウェンリアンは不安になります。

シェン先生が令嬢との会食の途中で離席したことや、ユンシアンと親密な関係であることは、シェン校長の知るところとなりました。

しかしシェン先生は、ユンシアンが文学賞で入選するほどの逸材であり、その才能を伸ばせば学校の名誉にもなるとシェン校長を説き伏せました。

入選通知をもらったユンシアンは、楽しげに服を選んでいます。それは、かつてのファンと同じ行動でした。

シェン先生と共にパーティーに出たユンシアンは「きれいだ」と言われて喜びます。見たこともない大人の世界を知り、ユンシアンは有頂天でした

シェン先生の推薦により、ユンシアンは原稿を依頼されます。戸惑いを隠せないユンシアンとシェン先生が会話していると、そこにあの令嬢が現れました。

令嬢は、シェン先生に会食を途中で切り上げられたことをよく思っていないようで、シェン先生に嫌味を言ってきました。

そんな令嬢を気にすることなく、シェン先生とユンシアンは2人で帰りました。シェン先生はご褒美として、ユンシアンに大人びたデザインのピアスを渡しました

それも、ルイシンの身に起きたことと似ていました。男性教師は、ファンにあの白鹿のペンダントをお守りとしてプレゼントしていたのです

そして、2人は教師と生徒の一線を超えました。キスをした甘い思い出を振り返り、ルイシンはうつむきます。

帰宅したユンシアンは、もらったピアスを身につけました。まだ穴の開いていなかった耳に、痛みを堪えてピアスを突き刺したのでした。

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鹿

テストの答案に、ユンシアンはファン・ルイシンと記名していました。それを見たウェンリアンは、その名前が墓の名前と同じことに気付きます。

ウェイおじさんの家を訪ねたウェンリアンは、ルイシンのことを聞き出そうとしますが、ウェイおじさんは頑なに拒否します。

ウェンリアンは翠華高校に戻り、ルイシンのことを調べます。すると、ルイシンの写真は大小関わらず、全て目の部分が黒く塗りつぶされていました。

その頃、ウェイおじさんは金庫に隠し持っていた封筒を指でなぞりながら「チャン先生、許してくれ……」とつぶやいていました。

ウェンリアンは、新聞記事とルイシンの写真を見比べます。そして、翠華高校で自殺した女子生徒が、ルイシンと同じアクセサリーを首から下げていることに気付きます

そのアクセサリーをユンシアンも身に着けていたことを思い出したウェンリアンは、ユンシアンを探すために駆け出しました。

その頃、ユンシアンは涵翠楼の屋上でタバコを吸っていました。ウェンリアンは「死んだ先輩の霊が憑いてる首飾りを渡せ」と詰め寄りました。

ウェンリアンが力尽くでユンシアンから白鹿のペンダントを取り上げようとしたため、ユンシアンはウェンリアンを突き飛ばしました。

すると、ウェンリアンは別の空間に飛ばされます。ユンシアンの身を案じたウェンリアンは、ユンシアンの名を呼び続けました。

その頃ユンシアンは、ルイシンを問い詰めていました。「本当に先輩を殺したの? そして次は――私の番?」そう聞かれたルイシンは、フッと口角を上げるのでした。

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第3話「あなたは私(私はあなた)」の感想

Netflixドラマ『返校 DETENTION』シーズン1 第3話「あなたは私(私はあなた)」は2020年12月12日に配信されました。

教師と生徒の恋

ルイシンと、ルイシンを心配する男性教師の間にも、ユンシアンと、ユンシアンの才能(本当はルイシンの才能ですが……)を認めるシェン先生の間にも、恋愛感情が生まれました。

ルイシンはその先生と心を通わせ、お守りとして白鹿のペンダントをもらいます。シェン先生がくれたピアスもいいですが、翡翠っぽい鹿の彫り物もいいですよね~!

そして、ルイシンとユンシアンの人生は重なっていきます。詩を通して大人の世界を知ったことで、ひとりの女子高生の人生が大幅に変わったのです。

淡い恋を通して、詩の才能は花開いていく……とユンシアンは思っているようですが、こちらからすると「ルイシンの才能を借りているだけじゃない?」という思いです。

ウェンリアンの才能

ウェンリアンは自分に霊能者としての才能がないと感じているようですが、おそらく祖父の力が強過ぎて比較してしまっているのでしょう。

ウェンリアンは、誰も気づいていないユンシアンの異変に気付いています。そして、白鹿のペンダントこそが原因だと突き止めるのです。

父親には見えないものが見えたり、小さなきっかけから真実に近付いたり……ウェンリアンは地元に残って涵翠楼のお祓いを続けて欲しいです!

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シェン先生が胡散臭い

個人の考えですが、私はシェン先生が好きになれません。文芸を語るより先に、大人としての振る舞いを覚えるべきだと思うからです。

そもそも、高校生に手を出す教師ってどうなの……という気持ちもありますが、それはそれとして。会食の途中で帰るのは、相手の立場を無視し過ぎです。

特に相手はご令嬢。シェン先生とは違い、父の地盤を引き継ぐ立場、もしくは中継地点になる令嬢です。怒らせちゃダメな人です

そんな相手をコケにしておいて、女子生徒の才能に夢中になって浮かれていたら、そりゃあ嫌味の一つも言われますよね。行動を改めて!

ミヅチ
ミヅチ

3話まで見てきましたが、この世界にまともな人間はウェンリアンしかいないんですかね? とりあえず、ウェンリアンだけは生き残ってくれ!!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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