Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード1は夫婦となったアリスとウサギが再び今際の国へと踏み入れていく物語です。

何も思い出せないアリスと、うっかり思い出してしまったウサギ、忘れることができなかったアン……三者三様ですね。
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード1 情報
公開日 | 2025年9月25日 |
制作国 | 日本 |
ジャンル | SF、アクション、サスペンス |
注意書き | R-16+ 暴力、薬物、性的暴行、自殺 |
上映時間 | 1時間1分 |
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード1 主な登場人物・キャスト
有栖良平/アリス(山崎賢人)
宇佐木柚葉/ウサギ(土屋太鳳)
盤田素那斗(ばんだ・すなと)/バンダ(バンダ)
安梨鶴奈/アン(三吉彩花)
ヤバ(毎熊克哉)
松山隆二助教/リュウジ(賀来賢人)
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード1 げぇむの詳細(ネタバレあり)
げぇむ
「ばばぬき」
難易度:不明
るうる
丸テーブルに人数分のカードの束が置かれている。参加者は席をひとつ選び、必ず椅子に座ること。
参加者たちは通常通りばばぬきを行う。揃ったカードは捨てていく。
ジョーカーを最後まで持ち続けること。
ジョーカーを持つ人は、ジョーカーを引かれた時点で脱落となる。また、手札がすべてなくなった人も脱落となる。
一度座った席から立ち上がることは禁止。脱落となる。
「げぇむ」の参加者
ミヅチガタリ
ネットニュースでは「賛否両論」と書かれており、私のX(旧Twitter)アカウントに流れてくる意見はほぼ<否>でした。
ドラマオリジナルのげぇむについての酷評が多かったので、むしろ期待値を上げ過ぎずに見られてよかったと思っています。
原作にない物語ということもあり、<エモさ>を楽しむためのシーズンだと思って見ていこうと思っています。
続投キャストが多く、新キャラクターとそのキャストがかなり豪華なので、その演技を楽しむという面では楽しめるのではないでしょうか。
アリスとウサギが結婚しているというだけでエモい! と感じられる人は、シーズン3も楽しく見られるのではないでしょうか。
『今際の国のアリス』シーズン3 エピソード1 ネタバレと感想・考察
松山隆二助教
現実で目を覚ましたアリス――有栖 良平は、今際の国での出来事をすべて忘れてしまっていました。
隕石落下事故によって心肺停止になったアリスは、退院後に事情聴取を受けます。そこで、意識を失っている間のことを尋ねられます。
「生死をかけたゲームをする夢」
カメラ越しに質問をする男は、執拗なまでに夢について聞いてきます。その男――松山隆二助教は<花火>と<ゲーム>というワードに強いこだわりを持っているようです。
渋谷の隕石落下事故の被災者たちは皆、同じように事情を聞かれています。そんな中、アリスは旅をした夢を見たと語りました。
松山助教はかつて天才と呼ばれていました。しかし、死後の世界の研究に打ち込むようになってから「終わった」と称される存在になっています。
松山助教の変化の原因は、5年前にあった学生が亡くなった事故だそうです。浮いた存在である松山助教は、帰路につくアリスを見つけて声をかけます。
「何か思い出しましたら、直接 僕にご連絡ください。どんなバカバカしいことでもいいので」
階下でアリスを待っていたウサギを見て、松山助教はある女学生を思い出します。そして、ウサギにも同じように声をかけました。
松山助教のいる修志館大学は、現在アリスが在籍する大学とは桁違いの広さです。仲良さげに去って行く二人の背中を、松山助教がじっと見つめていました。
セミナー
松山助教の自室には、死後の世界や臨死体験についての本が並んでいます。そこで、松山助教は<東京隕石災害後 被災者コホート調査>を執筆していました。
坪倉恵輔、橘香奈美、鋤田真司、有栖良平、寺門久美子、丹川芙美子、萩尾拓真、村越澄子、石井沙彩、会田修斗 以上10名が今回の調査で臨死体験を語った。
松山助教が音声入力をしている最中、SNSの<臨死体験集会の情報>アカウントからダイレクトメールが届きます。
再開発が進む渋谷を、松山助教が車椅子で移動しています。呼び出された場所は、昭和の香り漂う喫茶店でした。
髪の長い女性がやってきて、臨死体験のセミナーは本物だと語ります。そこで行われているのは、あるゲームだと女性は告げました。
招待メールが届く1週間後にむけて、松山助教は筋トレに励みます。そこに、ランダムな文字列のアドレスからメールが届きました。
R様
ご応募ありがとうございます。
厳正な審査の結果、あなたを「セミナー」へご招待いたします。■日時
2024年10月14日(火) 23時00分■場所
江東サイドオフィス
エレベーターを降り、矢印が書かれたパネルに沿って進んでいくと、広い空間に出ました。そこには、20~30代の男女6人が手持ち無沙汰に立っています。
金属製の丸いテーブルの上に、絵柄を伏せたトランプの束が一組ずつ置いてあります。主催者の男は、車椅子の松山助教にも椅子に座るよう強制しました。
このゲーム<ばばぬき>に勝利したものだけが<旅>に出ることができると主催者は告げます。説明が終らぬうちに、ゲームが始まりました。
ばばぬき
参加者それぞれが持ち札を手に取ります。ゲームが進む中、主催者は淡々とルールを説明していきました。
「ばばであるジョーカーを最後まで持ち続けた者が勝者。では、そちらの方から。
……ただし、ジョーカーを引かれた時点で、そのプレーヤーは脱落」
最初にジョーカーを持っていた若い男が、ジョーカーを引かれてしまいました。次の瞬間、若い男の体に強力な電流が走り、事切れました。
その姿を見た若い女性が椅子から立ち上がった瞬間、その女性の体にも電流が走ります。一度座った椅子から立ち上がるのもルール違反なのです。
参加者たちが震え始めました。そんな中、松山助教は足下に目をやります。テーブルの下、その中央には円柱型の装置があり、太いケーブルで椅子と繋がっていました。
白い服の女性が、ジョーカーを得られないまま、すべての手札を失いました。ルール通り、女性の体に電流が走ります。
引く順番がきた松山助教は、運よくジョーカーを引きました。目の前で、ジョーカーを持っていた中年男性が感電死します。
カードが配り直され、ゲーム再開です。残る参加者は、松山助教とスーツの男のみとなりました。次に何を引かれるかで、ゲームは決します。
松山助教は、相手を惑わせるためにカードをずらしました。そして、相手が♥Aを引こうとした瞬間、その手の下にジョーカーが来るように傾けます。
スーツの男は、傾けられたからには引かれたくないのだと直感し、ジョーカーを引くことをやめました。そして、松山助教は唯一の生き残りとなります。
松山助教が脂汗にまみれてゲームを終えた瞬間、照明が明滅し始めました。そして、主催者の男の姿が――バンダへと変わりました。
「ようこそ、今際の国へ」
失くした記憶
闇の中、深い森を抜けたウサギの目の前に、亡き父が立っていました。ウサギの呼びかけに振り向いた父でしたが、何も言わず崖の下へと身を投じます。
悪夢から目覚めたウサギの横には、夫であるアリスがいます。ウサギは、アリスの住む部屋に越してくることになっていました。
「今月19日、東京都江東区の雑居ビルの一室で、セミナーに参加していた男女7人が死亡しているのが見つかりました。警察は、集団自殺を図った可能性があるとみて詳しい状況を調べています」
ウサギはスポーツブランドで働いており、営業を行っています。片やアリスは、あさひの森カウンセリングセンターにて実習中です。
そこに、隕石事故によるPTSDが悪化しフラッシュバックに悩まされている患者がやってきました。それは、今際の国でアリスと共に戦ってきたアンでした。
「アリス、私……あなたに会ったことがある」
アンは、淡々と臨死体験について話し始めます。アンは、アリスの中にも今際の国の記憶があるはずだと問いかけました。
営業先から戻る最中だったウサギは、あるものに目を留めます。それは、今際の国で過ごした<シーサイドパラダイス東京>でした。
中に入ったウサギは、何かを確かめるように建物内を注意深く見つめます。そんなウサギの脳裏に、今際の国で見た凄惨な景色が蘇ってきました。
一方、すっかり忘れてしまっているアリスは、アンの言葉に戸惑います。そんなアリスに対し、アンは一方的に話し続けました。
「そして見つけた。人為的に、あの世界に行く方法。ある薬物を使えば……」
バンダとの再会
急に今際の国の記憶を取り戻したウサギは、めまいを覚えてソファに座ります。そしてふと目を上げると、そこには松山助教の姿がありました。
帰宅したアリスは、ウサギからの電話に出ます。ウサギは泣いているようでした。呼吸が荒れているウサギは、ごめんと言い残し電話を切ります。
アリスは夜の街を走り、ウサギの部屋へと向かいました。ウサギが消えたことを警察に相談すると、警察はある映像を見せてきました。
ウサギが失踪直前に松山助教と会っていた映像です。警察に不倫ではないかと告げられたアリスは、松山助教に会うため修志館大学に向かいました。
松山助教も姿を消したと知り、アリスは松山助教の研究室に入ります。松山助教はウサギについて詳細に調べていたようでした。
松山助教の残したインタビュー映像に、ウサギの苦しみが語られていました。ウサギは父が自殺する悪夢を何度も見ることに悩んでいたのです。
ウサギは父の死について、アリスには語りたくないと言っていました。そう語るウサギの姿を見て、アリスは落ち込みます。
「たとえ涙が出ても、苦しくても、父が自殺しても、そこに父がいるなら……私は悪夢の中にでも身を置きたいんです」
肩を落として帰路につくアリスの前に、ある男が現れました。その男は、アリスに対して礼を述べ始めます。
それはバンダでした。バンダは、何も思い出せていないアリスの胸ポケットに、カードを一枚入れます。そして、ウサギは<あの世界>にいると告げました。
ウサギを追って
戸惑うアリスに、警察から連絡がありました。ウサギが昏睡状態で発見され、いつ心肺停止になってもおかしくない状態でした。
ウサギは一緒にいた男――松山助教から、薬物を飲まされていたそうです。警察は無理心中とみていました。そして、ウサギが妊娠初期だったと分かります。
事件性が出てきたため、アリスは事情を聞かれることになりました。都内で起きている連続集団自殺について、アリスは尋ねられます。
ウサギは松山助教と共に、修志館大学から江東サイドオフィスへと足を運んでいました。それ以上は、警察も詳しくは分からないようです。
ウサギの所持品を確認すると、そこには一枚のカードがありました。バンダがアリスに渡したものと同じ、ジョーカーのカードです。
松山助教もジョーカーを持っていたと知り、アリスは眉を寄せます。そして、事情を知っていそうなアンを訪ねました。
アンは、ジョーカーを渡してきた男についての話を聞いて顔色を変えます。アリスはウサギを目覚めさせるため、なんでもすると告げます。
「心肺停止に陥ってから、死が確定されるまでのその2分間……人は共同意識の中に入るんだと思う。私たちが経験したのは、その世界」
心配停止から2分間――しかし、現世の時間と共同意識の中にある<今際の国>での時間とは、流れ方が違うようです。
隕石落下事故で被災者たちの心肺が停止してから目覚めるまでの間、現世では1分間しか経っていませんでした。
迷うアリスのもとに、ウサギが心肺停止になったと連絡が入りました。アリスは、危険を冒して今際の国に入ることを決めます。
げぇむの始まり
アンは注射器を手に取り、アリスに一時的に心肺停止を起こす薬を打ちました。アリスは意識を失わないことに慌て、時計に目をやります。
時計の針が止まっていることに驚き、アリスはアンがいた場所に視線を戻します。しかし、そこには誰もいません。
アンの部屋を出ると、さっきまでいた人々が全員いなくなっていました。建物の入口に戻ったアリスは、立て看板を見つけます。
南南東へ15km
お進みください。
本日の日没に
【GAME】が開催されます。
滝野川療養所を出たアリスは、外に出ても誰もいないことに戸惑います。アリスは、ウサギの名を呼びながら、ひたすら南南東へと向かいました。
看板に導かれるままにアリスがやってきたのは、氷川神社でした。長い参道には提灯がともっていますが、それに似合わぬ奇妙な静けさに包まれています。
アリスが参道を進んでいくと、まるで招き入れるように神社の門が開きました。祭りの準備でにぎやかに彩られた境内には、10名以上が集まっています。
アリスが入ってきたところで、門が閉まりました。無機質なアナウンスが、定員となったことを告げます。
参加者たちは、これから何が起ろうとしているのかまったく分からないようです。皆が不安げな表情をする中、アナウンスがげぇむの開始を告げました。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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