Netflixドラマ『捜索者の血』エピソード3ネタバレ感想

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Netflix独占配信ドラマ『捜索者の血』エピソード3は、脱獄したデヴィッドが偽証したヒルデに話を聞きにいく物語です。

ミヅチ
ミヅチ

デヴィッドの臨機応変さもすごいのですが、レイチェルの肝の太さにも驚かされました。FBIの面々を小物に見せてくる二人に大注目です。

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Netflixドラマ『捜索者の血』エピソード3情報

日本公開日2026年6月18日
制作国アメリカ
ジャンル本が原作、ミステリー、犯罪、サスペンス
注意書き16+
暴力、言葉づかい
上映時間37分

『捜索者の血』エピソード3主なスタッフ

スタッフ

製作総指揮ロバート・ハル
原作ハーラン・コーベン
『I Will Find You』
監督マヤ・ヴルヴィロ
脚本ロバート・ハル
スティーブン・リリエン
ブライアン・ウィンブラント

『捜索者の血』エピソード3あらすじ

脱獄犯である元夫 デヴィッドと共に、妹 レイチェルが姿を消したことで、シェリルはFBIに捜査される身となってしまいました。

それでもレイチェルを突き出そうとはしないシェリルに、現在の夫 ロナルドは気をもんでいます。一方で、デヴィッドの父 レニーと、その親友 フィリップ所長とには、ある秘密がありました。

デヴィッドの裁判で偽証をした隣人 ヒルデと会うために、デヴィッドは一芝居打ちます。それは上手くいったのですが、ヒルデはFBIによって厳重に守られてしまいます。

今度はレイチェルが一芝居打つ番でした。デヴィッドとレイチェルとのギリギリの作戦に振り回され、FBIは後手後手となり……。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

エピソード3では、今まであまり見えてこなかったデヴィッドの元妻 シェリルの人柄が見えてきました。シェリルは<血>に重きを置くタイプと見えます。

元夫 デヴィッドが当時3歳の息子 マシューを殺害したと判決が下ったとき、誰よりもショックを受けていたのはシェリルでした。

一方で、そのデヴィッドの逃走を助け、そもそも殺人事件は起きていないと訴える妹 レイチェルに対しては、あきれながらも見捨てられずにいます

また、現在の夫 ロナルドは、レイチェルを守ろうとするシェリルをいさめていました。しかし、ロナルドの真っ当な言葉にシェリルが従うことはありません

シェリルは、明確に優先順位をつけているようですね。レイチェルは表彰台の上におり、デヴィッドはもちろん、ロナルドもそこに至れてはいないと思われます。

そんなシェリルの性格を読んだ<連中>の黒幕 ガートルードは、もうすぐ生まれる子供こそがシェリルにとって最も重要な人物であると刷り込みます。

元夫が殺したはずの亡き息子が生きているかもしれない――そう聞いただけでひどく動揺してしまうシェリルです。妹 レイチェルが逮捕されたと知ったら、どんな反応をするでしょうか

それはそうと、今回はデヴィッドと敵対する新たな登場人物・組織が3組いましたね。一人は高校の同級生のカイル、そのカイルが仕える相手 フィッシャー家……。

最後は、シェリルに近付き様子をうかがっているペイン財団です。おそらくペイン財団がトップであり、その下にフィッシャー家、最下部にカイルたち手下がいるのでしょう。

なぜ当時3歳のマシューが狙われたのか、父であるデヴィッドが殺人犯にされなければならなかったのか――それはまだまだ分かりそうにありません

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『捜索者の血』エピソード3ネタバレと感想・考察

アンダーラインが引いてある役名をタップすると、キャストと簡単な役柄紹介が表示されます。

姉妹

2021年7月4日――デヴィッド・バロウズは息子 マシューを連れて、バロウズ家と同郷のマッケンジー家とでバーベキューを楽しんでいました。

そこに妻 シェリル・ドリーソンの妹 レイチェル・ミルズが、元恋人 ヘイデン・ペインを連れてやってきます。ヘイデンはマシューと仲良くなりたいようで、ハイタッチを求めました。

皆で集まって食事をしているとき、近くのグループの中年男性がじっと見つめてきました。彼はデヴィッドとその幼馴染 アダム・マッケンジーとがよく知る人物 カイル・バーギンです。

「高校の同級生で、通称はスカンクだ。――フィッシャー家の手下だ」

現在――脱獄し逃走を続けるデヴィッドは、レイチェルのつてでヘイデンの邸宅に泊まっていました。二人は朝になると同時に身支度をして、街に出ます。

二人の目的は、デヴィッドの裁判で嘘の証言をしたヒルデ・ウィンズロウを探すことでした。そのデヴィッドの捜査を行うFBIは、デヴィッドの元妻 シェリルのもとを訪ねています。

「私とデヴィッドは大学で出会い、レイチェルもその頃からの仲よ。……先週、ベビーシャワーの計画について話した」

聴取に来たのは、FBIボストン逃亡者特別捜査班の新人 ブライアン・シモンズでした。同席したシェリルの現在の夫 ロナルド・ドリーズンは好人物の雰囲気を出しつつ応対します。

けれども、シモンズ捜査官が去ったあと、ロナルドは表情を一変させました。シェリルはデヴィッドが脱獄する前日に、レイチェルと話していたことを隠しているのです。

逮捕を恐れるロナルドは、事実を話すようシェリルを諭しました。それでもシェリルは妹をかばう姿勢を変えることなく、ロナルドはどうしたものかと考え込みます。

新たな登場人物が出てきましたね! デヴィッドとアダムとの高校の同級生、通称スカンクのカイルです。

また、カイルの説明の中に<フィッシャー家の手下>という表現が出てきました。皆、名字を聞いただけで理解できるほどに名の知れた一家なのでしょう。

<手下>という表現を使うからには、ただのお金持ちという雰囲気ではなさそうです。よからぬことをしている――少なくとも、そう思われている一家のようですね。

カイルは、わざわざデヴィッドたちのバーベキューと同日に、見張りができる場所を選んでピクニックにやってきているのです。

何か意図があるのでは……といぶかしんでしまうのも、仕方のないことでしょうね。デヴィッドの中では、何かしら引っ掛かりがあったようです。

そんな中、シモンズ捜査官はしれっと捜査対象に嘘をつかれ、そこでもう一段階突っ込んで聞くこともなく、大人しく退散しました。

ここに来たのがマックスやサラであったならば、もっと深掘りしていたことでしょう。腕のいい捜査官と比べるのは酷ですが、シモンズ捜査官の成長を願いたいですね。

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信じたもの

ニュージャージー州テターボロ空港――FBIボストン逃亡者特別捜査班の捜査官 サラ・グリアは、同僚 デヴ・チョプラから頼みごとをされました。

「マックスに僕を推薦してくれないか。君の後釜にさ。君はシアトル支局に異動なんだろ。知ればマックスは寂しがる。僕は黙っておくよ」

異動の話が広がっていることを気にしつつ、サラは同じ捜査班の一員であり、実の父でもある マックス・ウィリアムズのところへ向かいます。サラは、捜査に集中していました。

ブリッグス刑務所長 フィリップ・マッケンジーは、何度も電話してきた20年来の同期で親友のレニー・バロウズを訪ねています。

フィリップ所長は、デヴィッドの父 レニーと叔母 ソフィ・バロウズに、マシュー生存説について語りました。その話が出たあと、デヴィッドの命が何度も狙われたことも告げます。

「デヴィッドはマシューを傷付けない。犯行は夜驚症のせいだ。俺はフィリップに電話して、二人で埋めたんだ。凶器がなければデヴィッドは無罪になると思った」

凶器とみなされた血の付いたバットを森に埋めたのは、レニーとフィリップ所長でした。家にあった凶器を埋めたことは、二人が<デヴィッドが犯人だ>と考えたためです。

もしマシューが生きていれば、何もかもがひっくり返るでしょう。フィリップ所長がマシュー生存説を語っているとき、その息子 アダムはマシューの墓を暴く作業を終えていました。

「復帰を望んでるだろ。もしデヴィッドが無実なら、一世一代のビッグニュースだ。記事にすべきだ」

レイチェルは、新聞記者時代の友人 ジム・ドハーティからの提案を却下します。レイチェルには、マシューが生きているかどうか確かめること以外に興味はないのです。

マックスは異動の話を知っていて、サラ本人が口を割るまで待っているのではないでしょうか……。

マックスは父であると同時に、長年FBI捜査官を続けてきたベテランです。サラが異動することで能力を伸ばす可能性があることは、マックス自身も分かっているでしょう。

捜査に集中することもいいのですが、直前にならないうちにマックスに話しておいたほうがいいのではないか……と老婆心がうずいてしまいますね。

デヴィッドの父 レニーと、その親友 フィリップ所長は、デヴィッドと幼馴染 アダムよりも深い絆で結ばれていたようです。

レニーは捜査の末に<息子が孫息子殺しの犯人だ>と考えたわけではありませんでした。警察から連絡を受けたあと、家の中にある血まみれのバットを見て、直感していたのです。

刑事の勘が犯人だと告げる以上は、それを信じてしまうのがさがというものですよね。そんな親友から助けを求められ、フィリップ所長は隠蔽の共犯になっていました。

その二人の行動を、ヒルデは<デヴィッドが凶器を埋めた>と証言したということです。そうなると、犯行後も犯人側の人物がデヴィッドの家の近くにいたのは確かですね。

もしかすると、その<犯人側の人物>は2話に出てきた<連中>とつるんでいる刑事なのかもしれません。

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私書箱と墓

ハリエット・ウィンチェスターと名を変えたヒルデは、住所を登録していません。ヒルデが使っている私書箱だけは分かっているので、デヴィッドレイチェルとで私書箱を見張ることにします。

その私書箱はレイチェルも使っているものだったため、レイチェルは42番の鍵を持っていました。その鍵を借りたデヴィッドは、ひとり私書箱へと向かいます。

私書箱に鍵をさしたデヴィッドは、わざとその持ち手を無茶な方向に曲げ、鍵を折りました。スマートフォンを見ていた管理人は、目線を上げることなく応対します。

「母への郵便を受け取りたいが、鍵が壊れた。ツイてない。鍵を開けてくれないか? ハリエット・ウィンチェスターだ」

デヴィッドを待つ間、レイチェルは姉 シェリルに電話しました。シェリルに隠してはおけないと、ついにレイチェルは、マシュー生存説を教えます。

ショックを受けたシェリルは、電話を切ってお手洗いに向かいました。そこに現れたのは、お金持ちの女性 ガートルード・ペインです。

妊娠しているがゆえに精神が不安定なのだと説明するシェリルに、ガートルードは優しく微笑みかけました。そして、もう他人ではないと寄り添います。

デヴィッドの小芝居により、ヒルデの住所が<18番地 B号室>だと分かりました。戻ってきたデヴィッドに、レイチェルはFBIが行動を読んでいることを知らせます。

レニーフィリップ所長とは、ボストン警察に呼び出されてマシューの墓がある場所にやってきました。墓荒らしの通報を受けた二人は、マシューの墓が暴かれていることを知り衝撃を受けます。

「今朝、トラックが出ていくのを見た人がいる。黒のトラックだ。車体の左後部に傷があった」

フィリップ所長の表情の変化を見るに、トラックの特徴を聞いてすぐに<墓荒らしは息子 アダムだ>と気付いたようです。

レニーは孫の墓が暴かれたことへの怒りでいっぱいいっぱいなため、その些細な変化には気付けなかったようです。元刑事の勘、鈍ってますね。

シェリルとレイチェルとの仲は複雑です。しかし、少なくともシェリルは積極的に妹を警察・FBIに突き出そうとは思っていません。

それでも<警察やFBIに対して嘘はつきたくない>と考えているようです。隠しごとはしても、嘘――事実と異なることを話すことはしたくないんですね。

これは、医師という職業柄かもしれません。また、元夫 デヴィッドの裁判を傍聴し続けたことで<法廷で隠しごとは許されるが、嘘は許されない>と学んだこともあるでしょう。

そして……デヴィッドとアダムとが幼馴染として仲良しで居続けられた理由が、ここでなんとなく理解できましたね。刑事と大学教授というまったく違う立場ですが、価値観が近いのです。

デヴィッドは、必要にかられれば嘘をついて他人の郵便物を取り出し、住所を特定します。アダムも、必要とあらば墓を暴きます。どちらも明確な犯罪行為です。

その特徴がもっと濃く出ているのが、レニーとフィリップ所長との父同士ですね。犯人がデヴィッドであることを隠蔽しようと、凶器を埋めたわけですから……。

恐ろしいのは、レニーは当時は現役の刑事で、フィリップ所長は刑務官だったことです。アメリカの刑事って、皆こういう感じなんですか……?

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ヒルデのもとへ

FBIは、様々な職業の人物に化けてヒルデを見張っていました。近くのカフェの窓際から様子を見ていたレイチェルは、30分以上同じ動作をし続けている人物が多くいると指摘します。

ヒルデしか手がかりがない中、デヴィッドは困ってしまいました。するとレイチェルは、プリペイド式のスマートフォンを差し出し、カフェを出ます。

サラは、ようやく父 マックスに異動の話をする決心がつきました。親子の会話をしていると、レイチェルの姿が監視カメラに映ります。

ヒルデのマンション前で見張っていたFBIが、皆レイチェルのもとに集まりました。人々が騒然とする中、デヴィッドはそっとヒルデのマンションへと入ります。

騒ぎを聞いたヒルデは、不安になって玄関前に立っているチョプラ捜査官に話しかけました。その隙を突いて、デヴィッドは背を向けているチョプラ捜査官を一撃で沈めます。

「取引をしよう。知っていることをすべて放せ。証言がバロウズの逮捕に繋がれば、君の減刑も検討してやろう。殺人の共犯容疑も含めてね」

FBIに捕らわれたレイチェルは、マックスサラと話しました。そこで、銃で自殺したウェッソン刑務官が、デヴィッドに殺害されたことになっていることを知ります。

ヒルデの部屋に入ったデヴィッドは、ヒルデの娘で教師のエルが写った写真を見つけました。その写真を使って親心に訴えかけると、ヒルデは語り出します。

エルは教師でありながら、ギャンブル漬けになっていました。借金を抱えた娘がいることを知り、ある男が取引を持ちかけてきたのです。裁判で証言すれば、借金を帳消しにすると男は言いました。

「……名前は知らない。でも、前髪だけが白くなってる男よ。私に選ぶ権利はないと脅された」

前髪だけが白い男――それは、カイルの特徴を表していました。カイルが仕える相手はニッキー・フィッシャーです。

ニッキー・フィッシャーは一体誰なんだ……というのは、のちに明かされるでしょう。とりあえず、何人もの手下を抱えられるほど裕福なことは分かっています。

もし高校時代からデヴィッドのことを狙って、その同級生であるカイルを手下に雇ったのだとしたら、かなり根深い問題ということですね。

回りくどい誘拐計画も、何年、何十年と時間をかけて練られたものだったとすれば、5年間もの長い間、誰にも不審がられなかったことに納得できます。

最初のほうでシモンズ捜査官が新人らしいミスをしていましたが、今度はチョプラ捜査官がやらかしていました。チョプラ捜査官はサラと同期ですので、言い訳はできません。

本来、デヴィッドを警戒して包囲網を張っていたはずです。武器を持っている恐れがある恰幅の言い男性だからこそ、これだけの人員を割いたのでしょう。

ヒルデの部屋には、二人以上配置していてもよかったのでは……と思ってしまいますね。少なくとも、車にマックスとサラと二人ともが残る必要性はあったのでしょうか?

また、衝撃的な事実も分かりました。きちんと事実を鑑定していれば、ウェッソン刑務官の死は自殺によるものだという結果になるはずです。

しかし、FBIには<ウェッソン刑務官は殺害された>という報告が上がっているようなのです。マックスもサラも、その結論を疑っていないようでした。

こうなると、州警察だけでなく、FBIにまで手を伸ばせる人物が、デヴィッドと敵対していると考えたほうがいいでしょうね……。

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デヴィッド vs サラ

レイチェルがちらちらと監視カメラ映像を見ながら話している様子を見て、マックスは違和感を覚えました。そして、デヴィッドが今現在、ヒルデの部屋にいることに気付きます。

気絶したままのチョプラ捜査官の無線機から、マックスの声が聞こえてきました。FBIや警察が乗り込んでくると分かり、デヴィッドはあせります。

「偽証してごめんなさい。寝室の窓から非常階段に出られる」

ヒルデの助けによってデヴィッドは非常階段に出たものの、裏道にもFBIが待っていました。屋上に向かったデヴィッドをサラが追いかけます。

デヴィッドは建物の屋上を飛び移ることで、なんとかサラの銃撃から逃れました。けれども、サラは高い身体能力を活かして、デヴィッドよりも軽々と飛び移ってみせます。

低い建物へと飛び移ってきたデヴィッドでしたが、もう移動できる場所はありません。銃口を向けるサラの前で、デヴィッドは体を宙に投げ出します。

サラは、思わず銃を下ろして下を覗き込みました。その目の前で、デヴィッドはのろのろと走るトラックの荷台に落ちました。そしてデヴィッドはトラックを降り、道路を駆け出します。

FBIの面々が部屋を見回る中、ヒルデはそっと部屋にこもり、カイルに電話しました。カイルは黙っているよう指示をして、次は自分が応じると告げます。

レニレニーフィリップ所長とは、アダムを訪ねていました。そこでアダムは、DNA鑑定のためにマシューの棺を開けたところ、その中が空だったことを明かします。

マシューの棺に納められたのは別人だったのでしょう。その事実を知られないために、埋葬後、何者かがマシューのものとされた遺体を取り出したのです。

「停職中だが、捜査資料を持ち出した。もう一度、調べ直そう。何か見落としてる。デヴィッドをはめたやつがいるはずだ」

やはりサラは、シモンズ捜査官やチョプラ捜査官とは違うなと感じさせました。成人男性がギリギリで渡ったビルからビルへの飛び移りを、恐れることなくやっています。

追手であるため、助走をつける余裕があるというアドバンテージはありました。それでも、そこを飛ぼうという勇気がすごいと思うのです。

その勇気の出所がどこにあるのか、デヴィッドはとっさに判断したのではないでしょうか。サラは<罪びとを裁くため>ではなく<被害者の代行者となるため>に動いているようです。

亡くなった当人はもちろん、その遺族も、真っ先に思うのは<何があったのか知りたい>ということではないでしょうか。

だからこそ、サラはやろうと思えば簡単にできるのにも関わらず、デヴィッドを射殺しようとはしません。急所には絶対に当てないように狙っているのです。

デヴィッドは、目の前で命を絶つような動きをすれば、サラはあわてて救うほうへと舵を切ると判断したのでしょう。実際、サラは<しまった、やられた>という表情でした。

この場面でこれほどの冷静さを保っているデヴィッドは、敵に回したくない相手ですね。一方で、幼馴染のアダムもブチギレているのに理知的な動きをしています。

デヴィッドの知らないところで、幼馴染のアダムが先導して父、父の親友との頼りがいのある三人組が動き始めました。今後が楽しみですね。

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ガートルード・ペイン

シェリルは、医師として壇上に立ち、すべての子供に最高の治療を届けたいというスピーチを行いました。会場にいた夫 ロナルドが紹介してきた相手は、先ほど会ったガートルードです。

ガートルードがペイン財団の人物だと知り、シェリルの表情が明るくなりました。シェリルの活動は、ペイン財団によって助けられてきているのです。

「財団は、父が第二次大戦後に設立した。父は心臓が弱くて兵役を免れたわ。でも、実は祖父が大金を払って父のカルテを改ざんしてたの。父を前線に送らないようにね。――父は、若者が身代わりになって命を落としたと悔やんでた。財団はその罪滅ぼしよ」

ガートルードは、シェリルの事業に寄付したいと申し出ました。やわらかい笑顔で去っていったガートルードでしたが、車に乗り込むと表情を硬くします。

ガートルードは、シェリルに妹 レイチェルから電話がきたことを察していました。事業に専念させるため、わざとに寄付を申し出ていたのです。

運転手をしているのは、先日、電話越しにデヴィッドを挑発した警察官の男でした。男は、8歳のマシューが写り込んだ写真を持ったレイチェルが逮捕されたと、ガートルードに報告します。

行くところのないデヴィッドは、ヘイデンの邸宅に戻っていました。そこにヘイデンが戻ってきて、レイチェルがどこにいるのかを問うてきます。

「脱獄犯の逃走を援助した罪で逮捕する。殺人の共犯もだ」

レイチェルをパトカーに乗せたあと、マックスは戻ってきたサラを出迎えました。危険なことばかりさせるとサラの母に怒られてしまうというマックスに、サラはあきれた顔をします。

その頃、砂浜で犬と遊んでいた少年 テオが母親らしき人物に呼びかけられていました。テオの右頬にはマシューと同じ赤いあざがあるのでした。

少なくとも三代続く大金持ちのガートルードと、ニッキー・フィッシャーとの関係性は分かりません。けれども、繋がっていることは確実と見てよさそうです。

警察官の男は、フィッシャー家を経由せず、ペイン財団が直接雇っているのだと思われます。そうでなければ、運転手という立場には置かないでしょう。

ガートルードは、シェリルの心を打つために、父と祖父との少々歪んだ関係性を明かしたのでしょう。そこで親の愛を感じさせることで、妊婦のシェリルに子を意識させたのです。

子供が生まれることだけでも、女性にとっては特に、心身に負担がかかることです。その上、事業に支援金が入って順調に進んでいるとなれば、もうほかのことはできないはずです。

また、レイチェルを警察に売ることを避けているシェリルを見て、ガートルードは、シェリルが<家族>に対して強い想いを持っていることに気付いたのでしょう。

ロナルドも家族ではあるのですが、血縁者ではありません。元夫のデヴィッドもそうです。シェリルの<家族を守りたい>という思いは、血縁者にのみ向けられるものなのかもしれません。

そして大変なことに、レイチェルは逮捕されてしまいました。逃走の手助けをしたことは事実ですし、検視官が敵に回っているとすれば、殺人罪も着せられるかもしれません。

お金持ちである元恋人 ヘイデンの力によって、なんとか穏便に済ませられないでしょうか……。ヘイデンに期待しています。

最後に、マシューと思しき男の子が<テオ>という名で別の家族のもと暮らしていることが分かりました。3歳での別れですから、本人には一切記憶がないでしょうね……。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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