Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』エピソード3ネタバレ感想

Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』タイトル
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Netflix独占配信の『御手洗家、炎上する』3話は、杏子が危機的状況に陥る一方で杏子の妹・柚子が本格的に復讐に参加する物語です。

ミヅチ
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杏子の目に映るものは真実ばかりではないということが分かるのが3話の面白いところです!

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Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』3話 情報

日本公開日2023年7月13日
制作国日本
ジャンルヒューマンドラマ、ミステリー、サスペンス、社会派、スリリング
注意書き13+
上映時間50分

『御手洗家、炎上する』3話 主なキャスト・スタッフ

キャスト

村田 杏子
元・御手洗家の長女
永野 芽郁
『クリエイターズ・ファイル GOLD』
御手洗 希一
真希子の連れ子・長男
工藤 阿須加
御手洗 真二
真希子の連れ子・次男
中川 大志
村田 柚子
元・御手洗家の次女
恒松祐里
『今際の国のアリス シーズン2』
クレア
杏子の幼馴染み
北乃きい
村田 皐月
御手洗家の先妻
吉瀬 美智子
御手洗 治
御手洗病院の院長
及川 光博
『桜のような僕の恋人』
御手洗 真希子
御手洗家の後妻
鈴木 京香

スタッフ

監督神徳幸治
脚本金子ありさ

『御手洗家、炎上する』3話あらすじ

御手洗家の後妻の長男・希一に、山内しずかの正体が村田杏子(あんず)だと知られてしまいました。

しかし希一は杏子を御手洗家から追い出すのではなく、奴隷として使ってやろうと考えます。

そんな中、杏子の母・皐月はあるものを見て遠い記憶を呼び覚まされます。

杏子の妹・柚子は、杏子が13年前に隠した火事の真犯人が映った映像を探すため御手洗病院に入りますが……。

ここから先はネタバレがあります!

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『御手洗家、炎上する』3話ネタバレと感想・考察

希一との攻防

御手洗家の先妻の次女・柚子を食事に誘った後妻の次男・真二は、柚子と父・治の再会の場をセッティングすると言い出します。

柚子は、両親の離婚から13年もの間連絡をしてこなかった治に会うことを渋ります。しかし真二も引きません。

その頃、御手洗家では後妻の長男・希一に先妻の長女・杏子が詰め寄られていました。

杏子は御手洗家に家事代行スタッフとして訪れたのは偶然だと言い張ります。しかし、希一は衣装部屋にカメラを仕掛けていました。

杏子は、母・皐月が全生活史健忘症であると明かしました。そして、後妻・真希子が皐月のものを身に着けていることも……。

希一は、杏子のことを真希子に告げ口すると脅します。そのとき、真希子が帰宅したため話は切り上げられました。

真二が父・治の気持ちも考えた上でこっそり先妻の子との再会を目論む一方、その兄・希一は杏子との主従関係をひっくり返しにかかりました。

兄弟ふたりに共通しているのは、思いやる相手は決して母・真希子ではない……ということですね。

息詰まる攻防の中、杏子は真の目的「火事の真犯人が真希子であると証明する」を隠し、真希子こそが窃盗犯だと希一に主張しました。

希一は、真希子が皐月のものを盗んでいるとは思いもしなかったのでしょう。思わず声を荒らげていましたね……。

杏子は荷物をまとめて家を出ました。柚子とは一年前から連絡を取っていないことにして、杏子ひとりで責任を負う覚悟を決めます。

ネットカフェに身を寄せた杏子に、真希子から連絡が入りました。休めと言っていたのに急に呼び出され、杏子は不安に思います。

杏子の考えは外れました。インスタに杏子の作る料理を投稿したところ、番組で料理を披露してほしいと依頼が入ったと真希子は語ります。

真希子はテレビのレギュラーをつかむため、杏子に料理を習いたいと言うのです。杏子は驚きつつも、笑顔で受け入れるのでした。

2話で希一が杏子の手を振り払ったのは、隠しカメラの存在を知られないためだったんですね。

時間に追われて注意力が落ちていた杏子は、違和感に気付くことなく衣装部屋をあさってしまいました。大失敗です!

しかし、希一は真希子に杏子の正体や目的を語っていないようです。優位に立ったと見るや、余裕たっぷりの振る舞いをしてきて腹立たしいですね!

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ご主人様

真希子が出かけた家で、希一は杏子に語ります。杏子がいたほうが得になるからと、弱みを握ったまま奴隷扱いすることに決めたと――。

杏子は、御手洗家のものをあさることを禁じられました。また、希一はネットの広告収入で稼いでいるため、その手伝いをするよう命じます。

ライターを雇って芸能ゴシップなどを扱うサイトを運営している希一は、月に25万円ほどの収入を得ていました。

希一は、芸能人のやらかしで起きた祭り――炎上をネタにしてアクセスを稼いでいるのです。

炎上しそうな人物に目をつけて炎上前に記事を作っている希一は、その編集作業を杏子に任せます。

希一に脅されて従うしかない杏子は、やっと飼いならされたのは自分のほうだったと気付くのでした。

杏子は炎上で稼ぐことは良くないことだと感じているんですね。私としては、真希子を罠にかける方法を教わったように感じましたが……。

しかし、真希子よりも希一の頭脳のほうが明晰だという推測は事実でした。多少の問題行動があっても、杏子は手放してはならない存在です。

無理のあるウソも、家のものをあさる行動も、封じてしまえばどうということはないですもんね!

成岡総合病院にいる杏子の母・皐月に、御手洗家にあったパールのイヤリングが届けられました。

イヤリングを手に取った皐月は、杏子の入学式で排水溝に落とした思い出を語ります。それは皐月の元夫・治も知る出来事でした。

皐月の話が事実ならば、真希子は苦労して排水溝からイヤリングを拾ったことになります。そこまでして手に入れたかったのでしょうか……?

皐月のものを手に入れていくちに、皐月に憧れる気持ちが、皐月に成り代わりたいという欲に変わったのでしょうか。

指南書やサイトの記事を参考に編集作業を行った杏子は、その優秀さを希一に褒められます。

しかし杏子は、希一が美しいものを見つめる眼差しを失ってしまったことに深い悲しみを覚えたと語るのでした。

杏子はまだ希一の危険性を正しく理解できていない気がします。いくら引きこもりでも、女性より男性のほうが力は強いのですが……。

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杏子と柚子の関係

希一は激昂し、杏子に襲いかかります。杏子は昔からいい子気取りだと、希一は杏子をにらみつけました。

玄関が開く音が聞こえ、杏子はリビングから飛び出しました。帰宅した希一の弟・真二への挨拶もそこそこに、杏子は御手洗家を出ます。

杏子は正義感に縛られている感じがします。レールから外れた人生を歩む希一にとっては、鼻につく存在なのでしょう。

13年前、母・真希子のためにいい子を演じていた希一にとっては、いい子であろうと努力を重ねる杏子は共感できる相手だったはずですが……。

恐怖に震える杏子に話しかけてきたのは、杏子の妹・柚子でした。柚子は杏子の手を引き、母・皐月の病室へと入ります。

イヤリングをきっかけに杏子の記憶を取り戻した皐月は、娘を認識できたことに喜びます。杏子も喜び涙を流しました。

柚子が席を外し、杏子と皐月は二人きりになります。そこで皐月は、柚子が幼いながらも杏子を思いやっていた思い出を語りました。

杏子は、柚子をずっと子ども扱いしてきました。しかしそれは間違いだったと、皐月の言葉で気付きます。

思いきって希一から脅されていると明かした杏子を、柚子は抱きしめます。杏子が初めて柚子に助けを求めた瞬間でした。

柚子は自由奔放に振る舞っているように見えて、実のところは杏子が好きなことに向かう時間を作るような子だったんですね。

杏子は家事を引き受けて生活を支えることを命題にしていたので、柚子に待たされている時間しか自由に使えなかったのでしょう。

昔から杏子のメンタルを見つめてきた柚子にとって、杏子が追い詰められていることに気付くのは朝飯前だったのかもしれません。

13年前、杏子は柚子のカルテに防犯カメラ映像が入ったSDカードを隠しました。それを探すため、柚子は御手洗病院に入ります。

後妻の次男・真二はすぐに父・治との再会の場を設けてくれました。それを知っている関係者は、治本人と看護師長・市原だけです。

御手洗病院に勤めて長い市原師長は、幼い柚子とも会ったことがあるそうです。柚子は市原師長を警戒しながらも、院長室へと入るのでした。

13年かけてやっと対等に協力し合える関係になった杏子と柚子によって、再び物語が動き始めました。

相変わらず道具扱いの真二は可哀想ですが、それよりも、ここで再び出てきた市原師長がちょっと怖いですね……。

市原師長が誰のために動いている人なのかが分からないので、この再会が喜ばしいだけで終わるのかが心配になってきました。

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柚子の大冒険

緊張しながら挨拶した柚子に、治は意外なほどフレンドリーに接してきました。柚子はあっけにとられてしまいます。

杏子は洗濯物を干しながら、すぐ近くにある御手洗病院を見つめます。そんな杏子を、後妻の長男・希一は不可解だと感じていました。

治は、柚子の好きな店N・オオヤマのシュークリームを出します。市原師長はそういった細かいことも記憶しているのです。

一方、治は家族のことをあまり把握していませんでした。柚子の誕生から間を置かず、先代が亡くなり多忙になってしまったためです。

経験の少なさを顔を売る努力で補ったことで、治は家族と過ごす時間を失ってしまったのです。

父・治が杏子たちと深い関係を築けなかったのは、先代の亡くなるタイミングが早すぎたからだと治は語ります。

しかし、離婚してから一度も連絡を取らなかったにも関わらず、深い関係でない柚子にフレンドリーに接してくるのは奇妙ですよね……。

ちょくちょく真二にフォローに入られているのを見ると、治は近しい関係の人とのコミュニケーションが不得意なのかもしれません。

そんな治は今、高齢者の介護に特化した施設を増やそうと考えていました。しかし、柚子は御手洗病院の運営など興味はありません。

お手洗いに行くと告げて席を立った柚子は、人目を避けつつカルテ保管庫へ向かいます。「01655 御手洗柚子」のカルテを探すためです。

スムーズにカルテからSDカードを取り出した柚子は、上機嫌で院長室へ戻ります。その姿を、市原師長がじっと見つめていることも知らずに……。

看護師長は見た! ですね。柚子は市原師長の姿が見えないことに対して、動きやすいとしか思ってなかったのだと思います。

細かいことまで気を回せる市原師長は、わざと姿を隠すことで、柚子の真の目的を探ろうとしたのでしょう。

市原師長がこの出来事を誰に報告するのかが気になりますね! 治か、はたまた真希子か、それとも……?

杏子から料理を教わった真希子は、テレビからもインスタのフォロワーからもいい反応を得られて満足しています。

そんな中、長男・希一が海外勤務をしているというウソをつき続ける真希子に、希一本人は鋭い視線を送るのでした。

やっぱり希一は、今の自分をまったく認めない真希子にマイナスの感情を抱いているんですね。

自慢の息子になれない希一は存在を消され、弟・真二はブランド品扱いとなれば……毒親と言われても仕方ない振る舞いです。

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母と息子の攻防

防犯カメラ映像は、すぐにクレアによって確認されました。しかし、映像に顔は映っていませんでした。

状況証拠でしかないこの映像だけでは、真希子を追い詰めることはできません。クレアは杏子に、御手洗家にもっと入り込むよう提案しました。

柚子が頑張って手に入れた防犯カメラ映像でしたが、やはり決め手には欠けるものだったんですね……。

杏子が御手洗家の人々に翻弄される日々は、まだまだ続きそうです。

真希子がキラキラした生活を自慢し続けていると、ついに炎上を誘う記事が書かれてしまいました。

人気主婦モデル、御手洗真希子 その消したい極貧過去

編集の吉崎は、閲覧数稼ぎだと一笑に付します。しかし、記事には事実が記されていました。

前夫は高校の担任教師Nであり、できちゃった婚の末に相手の浮気で離婚した――その記事を投稿したのは、真希子の長男・希一でした。

希一の運営するサイトで、真希子の記事は人気3位に急浮上します。それを受けて、希一は続けざまに真希子の記事を執筆します。

希一は、自分を見下す真希子に一矢報いるつもりで記事を書いたのでしょう。しかし、事実だけを書くのは自白するのと同じです。

帰宅した真希子は、優しい声で希一に話しかけます。大学中退で人と話せず、就職経験もない希一を支えていくつもりだと……。

そのとき、希一のサイトにコメントがつきました。井勢のうな重が夕飯だという謎のコメントに、希一はひっかかりを覚えます。

真希子が去ったあと、自室のドアを開けた希一の呼吸が早まります。部屋の外に置かれていたのは、井勢の家のうな重だったのです。

やはり真希子は、希一が記事を投稿したのだと気付いていました。そして、希一のかすかな自信を壊しにかかります。

希一は、杏子に対しては優位に立てました。しかし真希子に対しては、恨みが募りすぎて冷静に対処できないようですね。

真希子は希一に強く、希一は杏子に強く、杏子は真希子に必要――奇妙な三すくみができてきました。

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揺らぐ希一

真希子がいらだっている理由が希一だと知り、杏子は希一を訪ねました。希一はすっかりやる気を失っています。

希一は、真希子がサイトの存在を知りながら放置していたことを悟ったのです。そして、すべてを破壊してしまいました。

真希子を毒親と呼びながらも、その毒親に寄生するつもりだと希一は語ります。そして、杏子の母親も毒親だと言い放ちます。

杏子は怒りに任せて、火事の真犯人は母・皐月ではなく真希子だと叫びました。そして、真犯人に罪を背負わせると宣言します。

希一の毒親論も一理あります。小学生の娘を“小さなお母さん”にしてしまった皐月は、ある意味では毒親と言えるからです。

しかし、失敗した息子に堕落したままでいろと迫り、生活力を奪っておいて支配下に置く真希子の毒親っぷりにはかないません。

杏子と希一の大きな違いは、苦労を背負わせた母親への愛情があるかないかだと思います。

杏子に反論する希一でしたが、当時のことを思い出して力が抜けてしまいます。事件当夜、希一はあるものを見ていたのです。

当時高校生だった希一は、小学生だった杏子と違い、大人の事情までもを把握していました。

そして希一は、杏子に火事の真犯人を教えると言うのでした。

希一の心が壊れてしまった原因は、どうやら火事の夜にあるようです。

希一は何を見てしまったのか、そして何を知っていたのか……4話への引きが強くてわくわくしますね!

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『御手洗家、炎上する』3話まとめ

杏子がずっと子ども扱いしてきた柚子ですが、出てくるキャラクターの中で最も心の機微に敏感な人だと思います。

父・治と再会したあと、治に複雑な思いを抱く杏子に対しては、詳しい話をすることを避けていたことが印象的でした。

3話は希一が面白かったですね。杏子に見せる暴力的かつ高圧的な一面と、母・真希子に見せる反抗的だが諦めの早い一面と――。

杏子はもちろん、希一の中でも、13年前の火事が終わったことではないというのが興味深かったですね!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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