Netflixドラマ『あの日の夜は』エピソード6「アネ」【最終回】ネタバレ感想

『あの日の夜は』タイトル新着
この記事は約12分で読めます。

Netflix独占配信ドラマ『あの日の夜は』エピソード6「アネ」【最終回】は、三女 エレナの娘 アネから見た<あの日の夜>の物語です。

ミヅチ
ミヅチ

とんでもないネタバレが1話冒頭にあったことが分かり、びっくりしました! あと、今の〇〇〇〇〇の技術はすごいですね……。

スポンサーリンク

Netflixドラマ『あの日の夜は』エピソード6「アネ」【最終回】情報

日本公開日2026年3月13日
制作国スペイン
ジャンルミステリー、犯罪、サスペンス、社会派
注意書き16+
暴力、性描写、言葉づかい
上映時間44分

『あの日の夜は』エピソード6「アネ」【最終回】主なキャスト・スタッフ

キャスト

エレナ・アルビス
三女/0歳の娘のシングルマザー
クララ・ガレ
『オリンポ』『スルー・マイ・ウィンドウ』シリーズ『もうたくさん』
クリスティーナ・アルビス
長女/野良犬の保護施設を運営
パウラ・ウセロ
『淑女のつくり方』
パウラ・アルビス
次女/同性の妻がいる
クラウディア・サラス
『エリート』シリーズ『サルバドール』
ハビエル・アルビス
三姉妹の父親
ペドロ・カサブランク
『フェノメナス』『トイ・ボーイ』『ホワイトライン』など
ルイサ
次女パウラの妻
ヌル・ガルシア
ザヒ
ドミニカ人男性/長女クリスの元恋人
レイダー・ディアス

スタッフ

原作ジリアン・マカリスター
『That Night』
制作ジェイソン・ジョージ

『あの日の夜は』エピソード6「アネ」【最終回】あらすじ

<パンプローナの三姉妹>として世間を騒がせた殺人姉妹の次女 パウラと三女 エレナ、その父 ハビエルは山中で確保されました。

三姉妹が殺人の隠蔽で協力し合った理由は、幼い頃の衝撃的な記憶にあります。それは、ハビエルの人生をもゆがめてしまう出来事でした。

父と三姉妹とがそれぞれに失うものがありました。そんな中、本当のことを知る唯一の人物 エレナは隠しごとをしたままドミニカに送られることとなります。

そして時が経ち――エレナの娘 アネは事件と向き合います。エレナが隠した真実ではなく、事実を探るために……。

ここから先はネタバレがあります!

スポンサーリンク

ミヅチガタリ

三姉妹が幼い頃、アルビス一家は父・母・長女・次女・三女・長男の6人家族でした。けれども、その期間はほんの数年で終わってしまいます。

子育てのストレスなのか、夫婦仲に問題があったのか――理由は不明ですが、母が乳幼児の三女・長男と共に心中を図ったのです。

そして事件の直前――アルビス一家は父・長女・次女・次女の妻・次女の胎児・三女・三女の娘の7人家族となっていました。

しかし、この家族のバランスは不安定でした。全員が母の心中から立ち直れておらず、ゆがんだ思想のまま進んできてしまったのです。

事件とその後の暴走を経て、次女 パウラの胎児は亡くなり、次女の妻 ルイサは去りました。結局、父と三姉妹、三女の娘の5人家族となったのです。

その上、ドミニカ共和国の怒りを買った次女と三女は、厳しい判決を受けることとなりました。特に殺人を実行した三女 エレナは刑期30年となります。

<家族>にこだわっていたアルビス一家でしたが、家族を守るためと言いながら崩壊への道をたどっていったわけですね。

そんなアルビス一家の崩壊は、エレナの娘 アネの記憶に残っていないでしょう。しかしなんの因果か、アネは事実に基づく<正しさ>を見つめる人物となりました。

エレナ自身が隠し続けた<真実>を唯一見抜いたのは、その唯一の娘 アネだったのです。そうしてアルビス一家はやっと、家族の形を取り戻したのでした。

スポンサーリンク

『あの日の夜は』エピソード6「アネ」【最終回】ネタバレと感想・考察

『あの日の夜は』アネ
(左から)クリスティーナ、アネ、エレナ、ルイサ

引用元:paulauseroarg|intagram

減りゆく家族

<パンプローナの三姉妹>の供述を聞きながら、赤い服の女性が三女 エレナの生後6ヶ月の娘 アネの顔写真を手に取ります。

病院で目を覚ました次女 パウラの前には、同性の妻 ルイサがいました。ルイサはパウラと別れることを決め、最後の挨拶をしに来たのです。

パウラは、幼児だった三女 エレナと末っ子 ロベルトとが風呂場で母から虐待されていると気付き、助けに入りました。

そこで母は二人を抱き上げると、風呂場を出ていきました。ひるがえった母のスカートが目の前を通り過ぎていく光景が、パウラの脳裏に強く残っています。

「あのね、パウラ。私より姉妹を優先するのは構わないの。だけど……赤ちゃんより他人を優先する人とは過ごせない」

パウラが無茶な行動を繰り返したことにより、お腹の子どもは命を失ってしまいました。それが最後の一撃となり、ルイサは完全なる別れを決断したのです。

三女 エレナは刑務所に戻されました。三姉妹の父 ハビエルも病院にいます。エレナの生後6ヶ月の娘 アネを抱いた長女 クリスが、病院の廊下に立っていました。

ルイサは、クリスとアネとに別れを告げます。ルイサが家族ではなくなってしまったと知り、クリスは寂しそうな顔をしました。

パウラとエレナとを連れて逃げたことにより、ハビエルも警察の監視下にいます。クリスはハビエルに会いに行き、逃走の罪は軽くて済みそうだと話しました。

「お前の母は自殺した。私は22年間、パウラとお前を責めてきた。……会ったら謝罪するよ。あの子の息子にも、天国でな」

パウラのお腹の子が亡くなったのが誰のせいかというと……結局は、パウラのせいということになってしまうんですよね。

たとえ無理矢理に車に乗せられたとしても、車を降りたとき、その場に留まることはできたでしょう。

妊娠中に摂るよう指示されたサプリメントも持たずに山に入り、ベッドもない小屋で一夜を過ごし、山の中を歩き回ったのです。

それはルイサにとって、お腹の子どもをわざと危険な目に遭わせたように映るでしょう。そして、パウラ自身をも危ない状態にしました。

ルイサはパウラを愛していたからこそ、その行動が許せなかったのです。いつも論理的で冷笑ばかりしているのに、家族のこととなると……。

家族が心中を図った――その過去は、一家全員に重くのしかかる呪いです。そんなことが二度と起きないようにと、ムキになってしまうのです。

クリスがそこからいち早く抜け出せたのは、野良犬の保護施設を始めたからかもしれません。犬を客ではなく家族として扱うことで、呪縛から逃れました。

ハビエルも、妻と息子とが心中したことを受け止められない自分から、ようやく逃れられました。その責任が自分にあることに、ようやく向き合えたのです。

スポンサーリンク

エレナの隠しごと

ドミニカ共和国は、三姉妹の身柄引き渡しを求め続けています。その一因として、三女 エレナの証言に偽証があったことが分かりました。

エレナが<あの日の夜>、被害者 ウィルフレド・ゴメズ・アブレウに睡眠薬を盛ろうとして……グラスをひっくり返し失敗していた事実が映像に残っていたのです。

長女 クリスティーナは、捜査に協力したため告訴を取り下げてもらえました。三女の生後6ヶ月の娘 アネは、クリスが面倒を見ることになります。

エレナは刑務所の中で、日に2回アネに授乳できることになりました。けれどエレナは、アネを刑務所に入れたくないと拒否します。

罪に問われることが確定した今、エレナはアネを遠ざけようと考えていました。そんなエレナに、アネのためにとクリスは懸命に説得を続けます。

「父さんに事実を話そうとしたのね。エレナ、アネのために自白して。お願い!」

録音を聞いていた赤い服の女性のところに、中年になったクリスがやってきました。赤い服の女性――アネは、資料を丹念に見て事実をつかもうとしています。

「何が起きたか知りたいの。ウィルフレドは即死じゃなかった。理解できない。なぜエレナは極端な決断をしたの? 生か死か……すべてが変わるのよ」

ウィルフレドは衝突死ではありませんでした。あの夜、エレナはウィルフレドを助手席に乗せて脇道に入り、急ブレーキを踏んだのです。

そして車が壊れたと言って、エレナはウィルフレドを車から降ろしました。酔っ払っておぼつかない足でウィルフレドは車の前に回り、ボンネットを開けます。

そしてウィルフレドがボンネットを閉めた瞬間――エレナは車を急発進させました。しかし一度ひいただけでは、ウィルフレドは死ななかったのです。

エレナは、ウィルフレドが命を落とすまで何度も何度も体の上を往復しました。自分のしていることに耐え切れず涙を流しながら、何度も何度も……。

ここにきて、エレナが意図的にウィルフレドを殺害していたことが分かりました。

衝突死ではなかった――つまり、一撃で死んだわけではなかったんですね。エレナの乗っていた車はオープンカーで、普通の車より軽い造りです。

そんな車で屈強な警察官の命を奪おうと思ったら、何往復もするしかなかったのでしょう。そうすることでしか娘を守れないと、エレナは悲観していたと思われます。

エレナは、自分が殺人犯であると自覚していたようです。事件の夜からずっと精神が不安定だったのは、殺意を抱いて手を下していたからなんですね。

事故だったと信じたい気持ちもあるのですが……エレナが母親の心中に巻き込まれて死にかけた過去があると知ると、致し方ないとも思えてきます。

エレナの中には、自分こそが母親を追い詰め自殺に追い込んだという気持ちがあるのでしょう。母に責められる記憶が強く残っているのが、その証拠です。

その母と同じ道をたどらないために、エレナは<娘を守るために戦う母>になったのではないでしょうか。

スポンサーリンク

母と娘 / 姉と妹

三女 エレナの娘 アネが故郷 パンプローナにやってきました。祖母 マリア・オタノと叔父 ロベルトの墓に花を供えます。

そして、アネを育てた長女 クリスと共に、昔暮らしていた家を訪ねました。アネが4歳まで過ごした家は、三姉妹も育ったあの家です。

三姉妹の母が心中を図った夜――クリスは家のすぐ外で友達と遊んでいました。目を閉じて数を数えていると、突然……窓から母が落ちてきたのです。

エレナがかすり傷で済んだのは、運が良かったためです。けれども、その一件によってエレナの心は深く傷付き、やがてウィルフレド殺害を引き起こすこととなります。

エレナの母代わりにはなれなかったクリスでしたが、アネの母代わりにはなりました。そして、今度は間違いを犯さず、アネの思うままに生きるのを見守っています。

アネは伯母のパウラに会うため、ドミニカ共和国に向かいました。クリスと次女 パウラとが会うのは、15年ぶりのことです。

3年の刑期を終えたパウラは、ドミニカでひとり気ままに暮らしていました。週に六日は病院で働き、その稼ぎを刑務所にいるエレナに遣っています。

お腹の子供と妻を失ってもなお、パウラは家族のために身を費やしていたのです。そんなパウラを叱るクリスですが、パウラは聞く耳を持ちません。

アネは、現地をめぐりながらパウラの証言を聞きました。そしてウィルフレドの墓に手を合わせ、裁判所へと向かいます。

「<Veritas vos liberabit.>――<真実は人を解放する>。毎日読んだ言葉よ。エレナは自業自得よ。釈放にアネを利用しないで」

アネの<母>となったクリスは、パウラがアネを利用することに猛反対します。しかしパウラは、残り7年の刑期がありながら死期が近付いたエレナを救いたいのです。

<完璧な人>だった母が、クリスの目の前で心中を図り、自らの子をひとり殺しました。それがクリスにとっての呪いです。

そこからクリスは、エレナの母代わりになろうとしました。クリスとエレナとは9歳ほど離れているため、そういう役割になっても不自然ではありません。

けれども、一般的な歳の離れた姉妹とは違います。クリスは、母が貫き通せなかった<完璧な母>になろうと自らプレッシャーをかけたのです。

その一方で、パウラにすべての責を負わせてしまった後悔も抱いています。そのため、パウラに対しては<頼れる姉>であろうとしていました。

そうして、エレナに対しては正しさを語りながら、パウラの言い分には従ってしまう――ゆがんだ人物となってしまったのです。

乳児の頃からクリスに育てられているアネは、クリスこそが<母>であると考えています。当然のことでしょう。

けれども、パウラはそれを<エレナから母の身分を奪った>と感じたようですね。エレナ自身が母であることを諦め手放したことは、パウラの知らぬことです。

そして哀しいのは、パウラは<妹のために生きる>という道を選んでいたことですね。パウラはルイサから拒絶され、すがる先がエレナのみになったのでしょう。

自分の生活を切り詰めてでも、娘のために人生を捨てたエレナを支える……それが自らの判断ミスで子供を喪ったパウラの贖罪だったのかもしれません。

スポンサーリンク

真実か事実か

三女 エレナの娘 アネは、母代わりとなった長女 クリス、次女 パウラと共に裁判所に入りました。エレナ本人が不在のまま、裁判が始まります。

「本日はこの場で、温情的な措置による釈放を検討します。対象者は受刑者番号934-234、エレナ・アルビス」

エレナは陳述を拒否していました。そんな中、アネが紹介されます。人のまばらな法廷の中、アネは前に進み出ました。

「アネ・アルビスです。バルセロナに住んでいます。受刑者は生みの親です。当時生後5ヶ月でした。この23年間、連絡はありませんでした。電話も手紙もありません。誕生日のカードもなかったんです」

アネは、生みの親を知るために調べつくしたことを話しました。そして、エレナの行動によって傷付いたことを話します。

「母が投獄された日に私と離れたのは、23年間関わりを断ったのと同じ理由だと思います。私にとって不公平だと考えたのです。今日の欠席も同じ理由のはず」

エレナは<真実は人によって変わる>と語っています。その一方でアネは<事実は正しいか間違っているかの二択だ>と考えていました。

記者となったアネは、真実というものの曖昧さに頼るつもりはありません。資料をよく調べた上で、エレナは正しい判断を下せる状況になかったという考えになりました。

そしてエレナは釈放となりました。アネは生みの母と会うことはせず、ひとりで空港へと向かいました。

「私が欠席した理由は伝わったはず。よね? 私は初めて正しいことができた。初めて正しいことをした」

三姉妹は、裁判所の外で強く抱き合いました。三人の顔には皺が刻まれ、髪は半分ほどが白髪になっています。その歳になってやっと、再び抱き合えたのです。

エレナは自分が間違ったことをしたという自覚を強く持ちながら生きてきたんですね。

確かに、脅迫されたからといって、相手を確実に死ぬまで車でひくというのは……正しい行動ではありませんね。

しかし、当時のエレナにとって、生後6ヶ月の娘 アネと引き離されることこそが<最大の間違い>だったのです。

汚職がはびこるドミニカの警察官に娘を奪われたら、どんな生活を送ることになるか分かりません。

エレナは<娘を手放したくない>という一心で、罪を重ねてきました。その結果、すべての罪が人生に重くのしかかることとなります。

その一方で、一時は家族のために手を汚しながらも、ギリギリのところで踏みとどまり<正しくあろうとした>クリスは罪を許されました。

三姉妹の中で唯一ドミニカ送致をまぬがれたクリスから、学ぶところがあったのでしょう。

<不公平>とアネは語りました。エレナが度々アネとコミュニケーションを取っていたら、アネはエレナをかばおうとしたことでしょう。

もしくは、憎んでいたかもしれません。どちらにしろ、やりとりをすることが相手の感情を動かし<真実>の行方を決めてしまうのです。

エレナは<真実>をアネ自身が定めることが正しいと考えました。そうして接触を断った結果、アネは客観的に事実を見つめることができる立場となります。

アネは、エレナがたどり着いた<正しい愛し方>に気付く賢い子となりました。

パウラが貧しい生活を送ってまでエレナの身を気遣ってきたことと、クリスがアネの母代わりを務めたことで、母娘の心は通じ合えたのだと思います。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

ミヅチをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました