Netflixドラマ『明日』シーズン1-1「落花 1」ネタバレ感想

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ミヅチ
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こちらにはNetflixで配信中の韓国ドラマ『明日』エピソード1「落花 1」のネタバレと感想があります。

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主な登場人物・キャスト

チェ・ジュヌン(ロウン)
危機管理チーム長ク・リョン(キム・ヒソン)

イム・リュング(ユン・ジオン)
玉皇大帝(キム・ヘスク)
引導管理チーム長パク・ジュンギル(イ・スヒョク)

ここから先はネタバレがあります!

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あらすじ

自殺志願者たちを人知れず救っている赤いスーツの女性――ク・リョンは、夜な夜なスマホアプリを見ながら自殺の危険性が高い人の前に現れます。

ある日ク・リョンが出会ったのは、橋から身投げしようとする浮浪者を必死で引き止めている就活生チェ・ジュヌンでした。

ク・リョンとその部下イム・リュングは身投げした自殺志願者を救うことはできたものの、同時に落ちたジュヌンは昏睡状態に陥ってしまいます

ジュヌンは3年後に昏睡状態から目覚めると決まっていますが、ク・リョンは自分たちのミスだと言ってジュヌンをある場所に連れて行きます。

ク・リョンに導かれて「走馬灯葬儀社」を訪れたジュヌンは道教の最高神“玉皇大帝”に出会い、死神が働く「走馬灯葬儀社」で働くことになりました。

ジュヌンは玉皇大帝の勧めで、ク・リョンが率いる人手不足の部署“危機管理チーム”の仕事に同行しました。

昏睡している期間を3年間から半年に短縮させられると知ってもなお、ジュヌンはまだ本気で死神として働く気にはなっていません。

しかし実際に自殺の危険性がある女性放送作家ノ・ウンビと出会った時、ジュヌンの中にあった正義感が目を覚ましました。

危機管理チームは自殺志願者の命を救うチームです。他のチームからは軽視されていますが、クチーム長とイム代理は真剣に仕事をしていました。

上司からいびられ、取材相手の女性漫画家キム・ヘウォンに脅えるノ・ウンビ――クチーム長は、ノ・ウンビの記憶を覗いてみることにします。

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ミヅチガタリ

『明日』は以前まとめた『悪霊狩猟団カウンターズ』に続き、霊界や人ならざる者たちが出てくる話です。

共通点としては、Web漫画が原作だということもありますね。ク・リョンのピンク髪はまさに漫画原作! といった雰囲気です。

大きな違いとしては、主人公の本当の体は病院にあるというところでしょうか。ジュヌンは就活生としての人生を失った状態で、死神となって働きます

1話で印象に残ったのは、いつも書類選考で落とされているジュヌンが最終面接まで残ったと思ったら、コネ入社をごまかすためだった……という流れですね。

血筋の者だけを最終面接に残してはあからさまなためか、明らかに劣るジュヌンを残した――というのが真実でしょう。

落ち続けることを受け入れられたジュヌンも、大きな希望を持った直後に真実を悟った時には怒りと絶望に染まっていました。

その後、「走馬灯葬儀社」で働いている死神たちは、いい家――おそらく財閥一家に生まれるために100年単位で仕事をしていると分かります。

財閥に産まれなければいい人生など夢のまた夢というのが韓国の現実なんだな……と思うと、暗い気持ちになりますね。

そして、思いもよらず就職を果たしたジュヌンが出会った自殺の危険性がある人は、暗い雰囲気をまとった女性放送作家ノ・ウンビでした。

ノ・ウンビが過去に受けたいじめがWeb漫画となって人気を得ているという不思議な状況から、ノ・ウンビの苦しみが再び始まるようです。

詳細なネタバレはこの下です!

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明日 第1話「落花 1」

自殺志願者たち

夜の都会――薄暗い高架下には鉄のフェンスが設けられています。その内部へと、真っ赤なスーツを着た女性ク・リョンが入っていきました。

「見つけたわ」

ク・リョンから連絡を受けた若い男イム・リュングは、技術支援チームへの協力を頼みつつスマホを手に取ります。

そのスマホには人々のネガティブ度が示されていました。彼らはSNSで知り合ったブローカーの手で集められたようです。

4人の自殺志願者を集めたブローカーは、車内に排ガスを入れる方法を教えたようです。

ク・リョンは自殺志願者4人が乗った車に近寄りホースを外すと、そのまま運転席に乗り無言で車を走らせ始めました。

誘拐される形になった4人は、ク・リョンによる荒っぽい運転に悲鳴を上げます。

「止めてくれ!」

しかしどんなに荒い運転をしても、車はどこにもぶつかりません。大型バスをすり抜け、どんどん前へと進んでいきます。

自殺するために集まっていたはずの彼らは、今や必死で生にしがみついていました。

ク・リョンは建設中で途切れている道に車を停めると、彼らに問います。

「死にたいのか生きたいのか言って」

彼らはそれぞれ生き直すことを決意します。その悲鳴まじりの誓いを聞き、ク・リョンは車を降りて去って行くのでした。

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就活生ジュヌン

「僕は窒素のような男です」

大企業タクグループの最終面接で男女1人ずつが残り、面接に自身を持っている若い男性――チェ・ジュヌンは合格を確信して喜んでいました。

飲食店でトッポギを煮ていたジュヌンの母はその知らせを聞いて大喜びし、客にトッポギを振る舞います。

しかし電話を切った瞬間、ジュヌンは思い出しました。一緒に最終面接を受けた女性の名前がタク・ジヘだったことを……。

タクグループの会長はタク・ジョングです。ジュヌンは思わず持っていたコーヒーを地面に落としてしまいました。

貴殿は面接で不合格となりました。

ふらつくジュヌンのもとにメールが届きます。いくつもの会社に書類選考で落ちてきたジュヌンは、淡い期待を裏切られ怒りを爆発させるのでした。

その夜、ヤケ酒をするジュヌンを男友達が心配してきてくれました。そこでジュヌンは今まで頑張ってきたことを振り返ります。

TOEIC、インターン歴、ボランティア活動、公募展受賞歴……自動車整備士に家庭動物管理士、調理師免許を取り、特技は手品に歌に芝居にモノマネ……。

ジュヌンはできる限りのことをしようと、献血から改宗までありとあらゆることをしてきました。

しかしその努力は報われませんでした。喜ばせてしまった母に事実を告げられないまま、ジュヌンは夜の街をふらつきます。

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銅雀大橋の上で

銅雀(トンジャク)大橋の上で就職させてくれと神に祈っているジュヌンの視界に、見るからに貧しい中年男性が入ってきます。

中年男性は橋から飛び降りるつもりでした。一度は見て見ぬふりをしたジュヌンでしたが、見捨てることができず戻ります。

死のうとする中年男性と、それを止めるジュヌンがもみ合っていると――どこからか女性の声が聞こえてきました。

次の瞬間、ク・リョンが……今度は黒い革ジャンを身にまとって現れました。

生きる苦しみから逃れようと自殺を図った中年男性に、ク・リョンが厳しい言葉をかけます。ジュヌンは思わず反論しました。

「あんた! あんまりだろ。優しい言葉のひとつもかけてやれよ!」

ク・リョンの部下イムが、ジュヌンを帰らせようと説得します。その隙を狙って、中年男性が再び橋から身を乗り出しました。

ジュヌンは慌てて中年男性を止めようとし――2人はバランスを崩して橋の下へと落ち、大きな水しぶきを上げました。

23:00――ジュヌンは暗い水底へと沈んでいきながら、母に励まされて頑張ってきた終活の日々を思い出していました。

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病院にて

目を覚ましたジュヌンは病院にいることに気付き、死ななかったことを神や仏に感謝していました。

しかし次の瞬間、自分の体が透けていることに気付きます。よく見ると、自分の体はまだベッドの上に横たわっていました。

病室にはク・リョンの姿がありました。ピンクに染まった髪、眉、まぶた……そして個性的なファッション。

「この21世紀にそのファッションでその雰囲気、まさか死神なんかじゃ……」

「その通り」

ク・リョンは「走馬灯 魂管理本部 チーム長」と記された身分証を見せてきました。ジュヌンは焦り、自分はどうなるのか質問責めにします。

しかし口にチャックをつけて閉じられる魔術をかけられたくないジュヌンは、黙ってク・リョンの話を聞くことにしました。

ク・リョンは“平凡な会社員”として自殺志願者を救っていましたが、ジュヌンは救う対象ではありませんでした。

そのため中年男性は救えたものの、対象外のジュヌンは昏睡状態に陥ってしまったのです。

「今は昏睡状態だけど、3年後に目覚めるわ。」

3年間も眠ったまま過ごすのかと荒れるジュヌンに、ク・リョンは“体”を与えました。透けていた体が生身の裸体へと変わります。

ク・リョンはジュヌンにGUCCI――ではなくAGUCCIM――煮込みアンコウと書かれたパーカーを着るよう指示しました。

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走馬灯葬儀社

古びたビルの「走馬灯葬儀社」というネオンに導かれ、ジュヌンは建物に入っていきます。

地獄の上に架かった一本橋を渡ると、扉の向こうには白と金が眩く輝く豪奢な施設がありました。

ク・リョンはジュヌンを連れて会長室に入ります。そこで待つのは玉皇(ぎょくこう)大帝――道教の最高神です。

玉皇大帝が恐ろしい姿をしているとジュヌンを脅かしながら、ク・リョンは会長室を出て行くのでした。

走馬灯葬儀社の煌びやかさに似合わないヤクルトおばさんのような出で立ちの中年女性が、社員たちに栄養ドリンクを配っています。

中年女性は忙しく働く社員たち一人ひとりの顔を見て、体調を心配しながら栄養ドリンクを渡していきます。

そして最後に現れたのは会長室でした。栄養ドリンクを渡されたジュヌンは、中年女性に玉皇大帝について尋ねます。

すると中年女性はおもむろに立ち上がると、ヤクルトおばさんから白い衣をまとった玉皇大帝へと姿を変えるのでした。

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自殺とは何か

ヤクザの抗争が一段落ついた場に、オールバックの冷たい表情をした男パク・ジュンギルが現れます。

「最後まで愚かだな。おとなしく命を受けよ」

ジュンギルは殴りかかってきたヤクザ――ソン・チウクの首を掴んで持ち上げると、床へと叩きつけました。

ソンは投げ飛ばされた先で、既に息絶えている自分の姿を見ます。神仏に祈るソンに、ジュンギルは地獄行きだと告げました。

会長も参加する走馬灯チーム長会議が開かれました。営業チーム長のメン・ジャンヒョンは嫌味たっぷりです。

「誤って殺すとは……危機管理チームの存在理由は?」

魂管理チーム長のパン・グクホンも、危機管理チームの設立自体が疑問だったと主張します。

名簿管理チーム長のチョ・ヨンヒは、安易な考えで平均年齢を変えようと言うパンに反論します。

しかし現世をよく知っている映像管理チーム長のチ・ファジャは「100歳時代」という言葉を引用して攻勢を強めます。

地獄出身のク・リョンが走馬灯葬儀社にいることを疑問視する他のチーム長に、ク・リョンは玉皇大帝に任命責任があると告げました。

仕事を終えて参加した引導管理チーム長のジュンギルは、自殺者のことも自殺者を減らせない危機管理チームのことも見下しているようです。

「自殺は殺人と変わらない。遺族を悲しませる利己的な行動です」

「いいえ。誰よりも生きたかった人の最後のあがきです」

「いいえ。自殺は人間が犯す最大の過ちであり、許しがたい犯罪です」

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ジュヌンの就職

玉皇大帝はジュヌンが路上生活者を助けようとしたと知り、社則435642条2項に則りジュヌンに選択権を与えました。

「このまま3年間昏睡状態でいるか、ここで働いて半年で目覚めるか」

現世で就職を果たせなかったジュヌンですが、予期せぬ事故により走馬灯葬儀社への就職のチャンスを得たのです。

「覚醒後は、就職や資格試験に合格できるスーパーパスを与えるわ」

さらにジュヌンには所属先を選ぶ権利も与えられました。空席がある映像管理チーム、技術支援チーム、海外営業チーム、危機管理チームから……。

「やりません。断ります」

ジュヌンはそんな簡単に就職できるはずがないと考え、走馬灯葬儀社でのことは夢だと思い込んだのです。

そんなジュヌンを現実世界に戻した玉皇大帝は、昏睡状態で目覚めないジュヌンを介護する母の姿を見せます。

ジュヌンは半年で母の元に戻るため、走馬灯葬儀社で働くことを決めるのでした。

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生まれ変わり

韓国の自殺者数は1日平均40人です。自殺者は世界一、出生率は世界最低、人口減少率も主要32ヶ国で最高――。

このまま進めば、韓国は国ごと消滅してしまいます。走馬灯葬儀社で生まれ変わりを待つ従業員たちが行き場を失うのです。

玉皇大帝は危機管理チームの失敗を責めながらも、今すぐに解散させるつもりはないようでした。

しかし、自殺者に追い込むような言葉を投げつけるク・リョン――クチーム長を快く思ってもいません。

クチーム長は危機管理チーム代理のイムが154歳とまだ若いのに8時間きっかりしか働かないと文句を言います。

人材不足に悩む危機管理チームですが、人気がないため従業員が集まらず、またしてもクチーム長とイム代理だけで仕事に向かうのでした。

そんな中、ジュヌンは玉皇大帝に連れられて社内を見て回ります。最初に見つけたのは引導管理チームでした。

魂を導く“死神”たちは走馬灯のエリートが揃うチームです。ジュヌンは所属を希望しますが、玉皇大帝に却下されました。

そして玉皇大帝はたまたま遭遇した危機管理チームのクチーム長とイム代理を見つけ、ジュヌンを連れて行くよう指示しました。

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指を鳴らす時

技術管理チームに自殺者を発見するアプリの更新を指示したと玉皇大帝は微笑み、去って行きました。

もう失敗は許されません。クチーム長はジュヌンに“透明人間”になるよう指示し、次なる自殺者ノ・ウンビの元へ急ぎます。

アプリにはネガティブ度が表示されています。その数値が高ければ高いほど自殺危険度も増すのです。

ノ・ウンビのネガティブ度は80%と高いため、危機管理チームが派遣されました。

男性有名人と追っかけの女性ファンたちが道を塞いでいます。そこに資料を抱えて電話しているノ・ウンビが出てきました。

追っかけとぶつかったノ・ウンビが転んだ時、バイクが追っかけたちの列に突っ込んできました。

地面に座り込んでいるノ・ウンビ目がけてバイクが突っ込んでいきます。ジュヌンは思わず駆け出しました。

その姿を見たクチーム長は溜息をついて指を鳴らします。その瞬間、現実世界のものだけが停止しました。

驚くジュヌンの横を、クチーム長が悠然と歩いて行きます。そしてもう一度指を鳴らすと、バイクの向きを変えました。

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ノ・ウンビのストレス

時が動き出し、バイクは別の方向へと滑り込んでいきます。何が何だか分からないジュヌンに、クチーム長は告げました。

「私は人を救う死神なの」

超能力を使ったクチーム長を諫めるイム代理ですが、ジュヌンは別のことを考えていました。

「死神」と名がついているとはいえ、人を救う仕事に就けることをジュヌンは喜んでいたのです。

ノ・ウンビに近付くため、3人は放送局へと潜り込みました。ハイテンションなジュヌンを放って、クチーム長はノ・ウンビを見張ります。

ノ・ウンビはWebマンガ『復讐人 フク子』第6話「落花」を読みます。そこに描かれているいじめは、ノ・ウンビが過去に経験したものでした。

ノ・ウンビには「カチカチ」という幻聴がまとわりつきます。ノ・ウンビは『復讐人 フク子』の作者キム・ヘウォンへの取材を断りたいと上司に頼みました。

普段から真面目に働いているためか、ノ・ウンビの訴えは聞き入れてもらえません。人前に出る時には、笑顔の練習をするほど努力しているのに……。

「死ぬ病気にかかれば許してもらえますか?」

「ふざけるな! 死ぬなら取材の後にしろ」

ノ・ウンビはそのまま取材へと向かいました。しかしインタビューの最中、キム・ヘウォンがペンをカチカチ鳴らす音に耐え切れず、ノ・ウンビは席を立ちます。

トイレに逃げ込んだノ・ウンビはカチカチという音から逃れるように、ささくれをむしるという自傷行為で気を落ち着かせます。なぜか笑い声を上げながら……。

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ノ・ウンビの記憶

ジュヌンは直感で、キム・ヘウォンはいい人ではないと思っていました。

その一方で、クチーム長はノ・ウンビとキム・ヘウォンの間には何かあると感じ「記憶のキー」を求めました。

イム代理は、クチーム長が能力を使う前に許可を求めたことを褒めます。

しかし記憶のキーを持ってきたイム代理のスマートウォッチが鳴り、1日8時間の労働時間が終わったことを告げます。

クチーム長は“半々”であるジュヌンではなく、イム代理に同行してほしいと頼み込みます。

「半人半霊だから“半々”よ」

イム代理が帰宅したため、クチーム長は単独で記憶の中に入ろうとします。ジュヌンは大口を叩きながらも、脅えていました。

「警告しておく。記憶の中では何一つ触れてはならない」

クチーム長は記憶のキーを編集部のガラスドアに差し込んでひねり、ドアを開きました。

クチーム長を追ってジュヌンもドアの中に入ります。するとそこは、ノ・ウンビの学生時代の記憶でした。

黒板にはノ・ウンビへの悪口がぎっしりと書き連ねてあります。世界が歪み始めたため、2人はドアを通って別の記憶へと移ります。

寝室でひとり声を殺して泣く10代のノ・ウンビ――電車内でコント動画を見て笑っているノ・ウンビ――。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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