Netflixドラマ『なにかが、起きる』エピソード7「何か生きてるもの、死んでるもの、盗まれたもの、赤いもの」ネタバレ感想

『なにかが、起きる』タイトル新着
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Netflix独占配信ドラマ『なにかが、起きる』エピソード7「何か生きてるもの、死んでるもの、盗まれたもの、赤いもの」は、<魂の伴侶>を得る儀式を行うまでの物語です。

ミヅチ
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黒魔術の本を信じて材料集めをし始めた花嫁がいたら、ポーシャでなくとも「挙式は一旦中止にしよう」と言うでしょうね……。

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Netflixドラマ『なにかが、起きる』エピソード7「何か生きてるもの、死んでるもの、盗まれたもの、赤いもの」情報

日本公開日2026年3月26日
制作国アメリカ
ジャンルミステリー、ホラー
注意書き16+
暴力、言葉づかい
上映時間41分

『なにかが、起きる』エピソード7「何か生きてるもの、死んでるもの、盗まれたもの、赤いもの」主なスタッフ

制作ヘイリー・Z・ボストン

『なにかが、起きる』エピソード7「何か生きてるもの、死んでるもの、盗まれたもの、赤いもの」あらすじ

カニンガム家の母 ヴィクトリアが意識不明となったまま、目を覚ましません。12時に行う予定の結婚式を中止しようと、末っ子 ポーシャが言い出します。

花嫁 レイチェルは、その意見を真っ向から拒絶しました。<魂の伴侶>と結婚できなければ、今日の日没までに死ぬ呪いをかけられているためです。

黒魔術に詳しいポーシャの部屋で、レイチェルは一冊の本を見つけていました。そこには<魂の伴侶>となるための秘薬の作り方が書いてあります。

長男 ジュールスやその後妻 ネルの協力を得て、レイチェルは秘薬の材料を集めていきました。そんな中、結婚式が始まる12時が近付いてきます。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

考えてみたのですが、自身が結婚式から逃げた身でありながら、200歳になるまで結婚の証人として式に同席しつづけた不死身の男も不幸ですよね。

その上、今回の花嫁はいつもと様子が違います。死神との契約を知った上で、その呪いをはねつけようとアクティブに動き回るのです。

そんなレイチェルが死を恐れて自分を見失っているとき、偶然にも、婚約者 ニッキーも自分を見失っていました

両親が聞かせてくれた美しい物語は、醜い現実を覆い隠したものでした。両親の背中を見て育ってきたニッキーにとって、世界がひっくり返ったも同じ状態です。

しかし<嘘をついてでも美しい物語に仕立て上げる>という姿勢は、知らず知らずのうちに親子そっくりになっていました。

一時はニッキーの裏切りに憤っていたレイチェルも、死神がポーシャにとり憑いて迫ってきたことで「それどころじゃない」と考えを変えたようです。

レイチェルは、血や骨を必要とする、いかにもな黒魔術に手を出すことを決めました。レイチェルの不安を解消するためには、それしか方法がなかったのでしょう。

不安なまま数時間を過ごすよりは、秘薬の材料を手に入れるために忙しく駆け回るほうが精神的にはよかったような気もします。

バタバタしている間に、結婚式が始まりました。次がラストエピソード――レイチェルとニッキーとは<魂の伴侶>と認められるのでしょうか?

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『なにかが、起きる』エピソード7「何か生きてるもの、死んでるもの、盗まれたもの、赤いもの」ネタバレと感想・考察

アンダーラインが引いてある役名をタップすると、キャストと簡単な役柄紹介が表示されます。

残り1時間

「誓います」まで あと1時間

レイチェル・ハーキンが、婚約者 ニコラス――ニッキーの実家 カニンガム家の<小さな別荘>を、あせりながら歩いています。足元に落ちているコインにすら、気付きません。

末期の脳腫瘍を抱えているカニンガム家の母 ヴィクトリアが倒れたのです。現在は、鎮静剤を抑えて輸液を投与している状態です。

カニンガム家の父 ボリスも長男 ジュールスも医者のため、的確に処置できたはずでした。しかし、結婚式までに目覚めるはずのヴィクトリアが目覚めません。

カニンガム家の末っ子 ポーシャは、式を中止してはどうかと提案します。長男の後妻 ネルは、すでに100人ほどの招待客が到着していると伝え、中止はできないと主張しました。

ヴィクトリアの枕元で家族同士が言い争うのはやめろとボリスが制止しますが、誰も黙ってはくれません。話を振られたレイチェルは、宣誓するように語り始めます。

「大変な一週間だったけど、何があろうと美しい式で締めくくりたい。私たちは結婚する」

レイチェルの言葉を聞いても、ポーシャは意見を曲げませんでした。うんざりしたボリスは、皆に部屋から出ていくよう命じます。

部屋を出たレイチェルは、ジュールスネルとに作戦があると伝えました。それは、憑依されたポーシャが語った言葉が示す儀式を実行することでした。

ニッキーから結婚前の不貞について責められたヴィクトリアが倒れたのは、前夜のことでした。夜が明けてもまだ、意識を取り戻していないようです。

ニッキーの父親がボリスであれ、もう一人の男性であれ……それを本人から問い詰められるという事態こそが、ヴィクトリアにとってショックだったのではないでしょうか。

ヴィクトリアがニッキーの母であることに違いはありません。そして、ずっと育ててきたボリスを父とすることもまた、間違いではないでしょう。

ニッキーが気にしているのは、その点ではありません。<運命>だの<魂の伴侶>だのと美しい物語を聞かせてきたヴィクトリアが、醜い現実を隠していたことが許せないのです。

人生の終わりが迫る中、もうすぐ美しい最期を迎えるはずだったヴィクトリア……しかし、実の息子から隠していた過去を暴かれ、本当のことを話せと迫られました。

ボリスは、ニッキーに過去を明かしたことを後悔しているのでしょうね……。まさか、ヴィクトリアが意識不明になるとは思っていなかったでしょう。

もはや、家族の誰一人として<美しい物語>を信じてはいません。かつての幻想的なカニンガム家は崩壊し、現実を前に互いに吠え合う獣のようになってしまいました。

そのきっかけを作ってしまったレイチェルは、なんとかしてカニンガム家を崩壊から救おうとしている――のでしょうか?

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<魂の伴侶>になるために

「<古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの>の変形。<生きてるもの>は花婿から、<死んでるもの>は花嫁、<盗まれたもの>は義母、<赤いもの>は敵からもらう」

それぞれのものを入手して調合し、祭壇に向かう前に飲めばレイチェルニッキーとは<魂の伴侶>になれる――そう、黒魔術の本に記してあったのです。

<生きているもの>は花婿の精子、<死んでるもの>は花嫁の骨、<盗まれたもの>は義母の毛髪、<赤いもの>は敵の血であると載っていました。

<現実的な現実>を……そう考えていたレイチェルでしたが、とり憑かれたポーシャを目の前にして考えが変わったのです。ネルは、レイチェルの暴走を心配していました。

「儀式は私にとってロボトミー手術みたいなもの。死にたくないの。確証が欲しい。だから儀式をやる。儀式をやれば生きられる。やらなければ死ぬ」

ただニッキーを<魂の伴侶>だと信じればいいだけなのではと、ネルは諭します。しかしレイチェルの考えは変わりませんでした。

レイチェルにかけられた死神の呪いが発動するのは、結婚式の日の日没――16時44分です。式が始まるのは12時で、現在時刻は11時8分……時間の猶予はありません。

敵――レイチェルを嫌うポーシャと、義母となるヴィクトリアの毛髪から始めることにしました。するとそこに、当のポーシャがやってきて結婚式の中止を告げます。

レイチェルとポーシャとが言い争う中、式を行うために証人の男がやってきました。レイチェルはポーシャを説得しつつ、鼻のケガに貼った絆創膏をもらえないか試してみます。

ポーシャの血を得ることに失敗したあと、長男の息子 ジュードがやってきました。なんとジュードは、結婚式で使う指輪がなくなってしまったと言うのです。

ロボトミー手術とは、精神障害の治療として大脳の前頭葉前部の神経を切断する手術のことです。1940~50年代に行われていました。

ロボトミー手術が行われた半数以上の患者が<改善した>という記録があります。しかしそれは、患者個人から見た成功ではありません。

無意味な行動を繰り返す<なんの威力も持たない愚かな存在>となったことを、成功と呼んでいた例も見受けられます。

手術を受けた患者の中には、激しい攻撃性がなくなり、社会に順応できた人物もいました。社会的に見れば、どちらも同じく<改善した>と言えるわけです。

ネルがレイチェルの変化を心配しているのは、レイチェルが自らを<改善>しようとしているためです。それは、レイチェルの個性や魅力を失うことに繋がります。

<自立した独身女性>から<従順な妻>へと自分を作り変えようとする姿は、レイチェルに限らず、多くの女性に見られるものですよね。

レイチェルは<魂の伴侶>を得ることで、生き続けたいのです。ただそれだけのために、ほかのすべてを捨ててもいいと思っているのかもしれません。

……とはいえ、自分の骨を取り出すというのは、なかなか勇気のいることですよね。一番楽に取り出せるのはどこでしょう? 軟骨でもよければ耳にありますが……。

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材料集め

レイチェルジュードとは挙式会場に入り、結婚指輪を探し始めました。するとそこに、証人の男がやってきます。

「あの格言は本当だな。<結婚には三つのリングがつきまとう>――エンゲージメントリング、マリッジリング、そしてサファリング……<苦難>だ」

ジュードを会場から出したレイチェルは、証人の男が持ってきたお酒を飲みます。そして、飲み終わったグラスを男の持つグラスに強く叩きつけ、その破片についた男の血を持ち帰りました。

ジュールスは、ネルから<魂の伴侶>になる方法を聞かされ、協力を渋ります。しかし、医学に不透明なネルに任せるのが心配になり、協力することとしました。

レイチェルはヴィクトリアの寝室に入ります。誰もいない隙に髪を手に入れようとしたところ、そこにボリスが戻ってきてしまいました。

ボリスが何かを持ってきたことに気付き、レイチェルは様子を伺います。すると、ボリスはヴィクトリアを安楽死させようと注射を手に取りました。

「妻は人と違い、激しく短く炎を燃やすんだ。発作を起こすたびに少しずつ消耗していく。だから、もう……限界だろう。はかない炎は消すと約束した。妻は堂々と生きて、死ぬんだ」

結婚式まで待ってほしいと、レイチェルは頼みます。しかし、脳腫瘍によって別人のようになってしまうことを恐れたヴィクトリアの気持ちは、レイチェルにも理解できました。

ボリスがやってきた瞬間に手に入れた一束の髪を持ち、レイチェルは次の場所に向かいます。自分の骨を手に入れるため、剥製作りに使う地下室に入りました。

待っていたジュールスとの相談によって、右足の指を切断することに決まります。麻酔をかける暇はありません。強い酒をあおり、レイチェルは切断の痛みに耐えます。

切断後、レイチェルを押さえていたネルは、自分たちの結婚指輪を貸すと言ってくれました。現在時刻は11時31分――最後のひとつ、花婿の精子をすぐに手に入れなければなりません。

日本では、結婚式において<三つの袋>の話をするおじさんがいますよね。これは<堪忍袋><給料袋><お袋>の三つを指すと言われています。

<堪忍袋>が指すのは、結婚生活ではいちいち怒らないこと――我慢の重要性です。<給料袋>はそのまま、家計の管理に気を付けるようにとのアドバイスです。

<お袋>は、お互いに義母ができたのですから、良い関係になれるように努力しましょうねと釘をさしているわけです。

英語圏では、それが<三つのリング>になるとのことです。これは創作ではなく、実際に行われることのあるスピーチとのことで……笑いは取れるのでしょうか?

<エンゲージメントリング>つまり婚約指輪と、<マリッジリング>結婚指輪はどちらもそのまま<ring>――指輪を指しています。

<苦難>を示す<suffering>は、動詞 suffer を ing形にした動名詞ですね。韻を踏みつつ指輪とは関係ない動名詞を持ってきて、祝いの場に水を差すギャグです。

レイチェルは、敵として相応しいのはポーシャではなく、ハーキン家に呪いをうつした証人の男であると判断しました。正しいと思います。

ポーシャに新しい傷をつける気にはなれなかったレイチェルも、証人の男に対しては容赦ありません。太ももを刺された恨みもありますからね!

そして、流れるように自身の足の小指を切断しました。ジュールスもよく引き受けたものです。目の前で死なれるよりは、指を切ったほうがマシだと思ったのでしょう。

そして問題の花婿の精子入手です。ある意味、手に入れるのが最も難しい材料かもしれません。――血じゃダメなんでしょうか。

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秘薬の完成

レイチェルは、足を引きずりながらニッキーのもとへと急ぎます。玄関に飾られた一家の絵には、すでにレイチェルの姿が描き足されていました。

レイチェルとニッキーとが過ごす部屋に戻る途中、レイチェルは床に落ちていた1セント硬貨を拾います。それは、ニッキーが落としておいたものでした。

<ラッキーペニー>――拾うと幸運に恵まれるという言い伝えに頼ったのです。レイチェルと心が離れてしまったと感じたニッキーの、精一杯の努力でした。

落ち込んだ様子のニッキーに、レイチェルは関係修復のためにと体を預けます。式の前に花嫁を見ると縁起が悪いと言っていたニッキーですが、その誘いに応じて服を脱ぎ始めました。

「僕は……自分を見失ってる。両親の姿も、両親の教えも、この一週間で何もかもひっくり返った」

行為を終えたあとも、ニッキーは不安げなままです。そんなニッキーを慰めるように、レイチェルはニッキーの言動すべてを肯定し、受け入れました。

そこでレイチェルは、ネルとキスしたことを明かします。ニッキーはすでにそのことを知っており、許していました。二人は許し合い、信じ合うことを決めます。

式まであと10分に迫ったとき、ポーシャが部屋にやってきました。ヴィクトリアが目を覚ましたというのです。ニッキーは喜び、ヴィクトリアの寝室へと向かいました。

ひとりになったレイチェルは、太ももを伝うニッキーの精子をグラスに入れます。ほかの材料も次々とグラスへ入れ、シャンパンの中で混ぜ合わせました。

結婚指輪を隠し持っていたポーシャが、指輪をジュードに渡します。そして、カニンガム家の皆が挙式会場へと入っていきました。

レイチェルは、ニッキーからの<ラッキーペニー>を取り出します。そして、結婚式が始まったのでした……。

ペニー自体はイギリスの硬貨のひとつで、アメリカとカナダにおいて1セント硬貨は通称<ペニー>と呼ばれているそうです。

また<ラッキーペニー>とは、朝に家を出て一番に拾った1セント硬貨、それもリンカーンの顔が刻まれた面が上向きのものを拾うと幸運になるという言い伝えです。

今朝、部屋を出たレイチェルの行動を思い出してみます。ヴィクトリアが意識不明だと知ったレイチェルは、床のコインを踏みつけて廊下を歩いていきました。

このときに気付いて拾っていれば、間違いなくこれは<ラッキーペニー>と呼べたと思います。しかし、レイチェルが拾ったタイミングは11時半過ぎでした。

このコインにニッキーからの愛がこもっていることは間違いないのですが、ラッキーペニーとしての条件を満たしているかと言われると微妙なものですね。

そして、どうやって手に入れるのかと思っていた<花婿の精子>は……最も真っ当な方法で入手することとなりました。

もしニッキーが遅めの人だったら大変だ……そもそもその気になるのか……と色々と心配していたのですが、順調に進んでよかったです。

最終的に、口をつけるのをためらう秘薬が完成しました。レイチェルは死にたくない一心で飲んだようですが、よく飲み込めたものだと感心しますね……。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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