こちらにはNetflixのオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン2 エピソード1のネタバレと感想があります。
主な登場人物・キャスト
アリス(山崎賢人)
ウサギ(土屋太鳳)
チシヤ(村上虹郎)
アン(三吉彩花)
ニラギ(桜田通)
クイナ(朝比奈彩)
タッタ(渡辺佑太朗)
チョータ(森永悠希)
カルベ(町田啓太)
ミラ(仲里依紗)
キューマ(山下智久)
シタラ(志磨遼平)
ゴーケン(奥野瑛太)
マキ(栄信)
ウタ(浦浜アリサ)
ネタバレまとめ
げぇむ
♠K「さばいばる」
難易度:K
るうる
不明
アリスの推測によると、銃を乱射している♠Kを倒せば勝利。
「げぇむ」の参加者
ミヅチガタリ
目の前で何人もの参加者が倒れていった際や、逃げた後に食料調達に行ったコンビニにて、アリスは過去を思い出します。
アリスと共にげぇむに参加した悪友のカルベとチョータは、アリスひとりを残し命を奪われてしまいました。
しかしアリスの脳裏に浮かんだのは、その時の辛い記憶ではありません。かつて共に過ごした楽しい日々のことでした。
辛い日々の中にも小さな幸せを掴んでいたアリスと違い、この世界に来る直前のウサギは父の自死と直面し絶望していました。
元の世界に戻りたいと願う多数派のアリスと、今の世界を生きていく方がいいとすら思ってしまうウサギ……。
今まで助け合ってきたアリスとウサギですが、お互いの過去を打ち明けたことはありませんでした。
ニート生活で鬱々としていたアリスもつらさは感じていたでしょうが、アリスには家族がいて、心配してもらえる立場です。
たったひとりの家族が世間から叩かれ、自ら命を絶つまでに思い詰めてしまったウサギとは比較になりません。
さらに、簡単に理解したつもりになってしまったアリスと、誰にも理解されないと苦しみ続けるウサギの間には大きな溝ができました。
チームワークが必要になるげぇむが待つこの時に、アリスとウサギの心が離れてしまったことがどう響くか……気になります。
今際の国のアリス シーズン2 エピソード1
13分前
アリス――有栖良平は、まばたきも忘れるほどシューティングゲームにのめり込んでいました。
そんなアリスの自室に入ってきた父・賢治は、息子が人を撃つゲームに夢中になっていることが気に食わないようです。
そんな現実世界のことを思い出しながら、アリスは必死に渋谷の街を駆け抜けていました。目の前で弾が当たった人々が倒れていきます。
NEXT STAGE START
13分前――ビルに大きく表示された文字を、アリスはじっと見つめていました。その文字が表示されてから1時間が経っています。
アリスと共にセカンドステージに進んだウサギ、チシヤ、クイナは何の説明もなく放り出されていることに不安を感じます。
その時、ウサギがかすかな物音に気付きました。ウサギが音のした方へと目をやると、何台もの車がスクランブル交差点へと侵入してきました。
降りてきた人々のうち、ヒロやミズキが話しかけてきました。アリスがなぜやってきたのかと問いかけたと同時に、重たい発砲音が響きます。
目を見開くアリスたちの前で、ヒロとミズキは血飛沫を上げて吹き飛ばされました。次の瞬間、人々は一斉に駆け出します。
ルール無用
「あれは対戦車ライフル……」
チシヤは冷静に状況を見ていました。ビーチにあった車に乗ってきた人々は車に戻って身を守ろうとしますが、それは無意味なのことなのです。
「あのライフルは1㎞先まで狙い撃ちできる。……今度はアサルトライフルか」
ルール説明もなしに突然ライフルの乱射による人殺しに巻き込まれて、チシヤを除く皆が冷静さを失っていました。
アリスの号令で、全員が散り散りになって逃げ出します。飛行船を見て集まってきた人々は、ただ逃げることしかできません。
アリスの脳裏に、出来の良い弟・始から言われた嫌味が甦ります。ゲームに明け暮れて面接を無断欠席した際の――。
「現実はリセットできないけど、いいの?」
アリスが背中を撃たれて横たわる男性に手を差し伸べた瞬間、その男性に向かってライフルの弾が放たれました。
慌てて逃げ出して身を隠したアリスは、偶然居合わせたクイナに叱られます。そんな中、上空に大きな飛行船が現れました。
飛行船からはスペードのキングを表す大きな旗が下がっています。アリスはその飛行船を、強い眼差しで睨みつけるのでした。
ネクストステージ
チシヤは、一緒に隠れていたクイナに手製の爆弾をお守りとして渡します。そんな中、アリスは倒れた男性に駆け寄っていきます。
そこに大きな布を被った怪しげな男・スペードのキングが現れました。ウサギはアリスに手を貸し、まだ息のある男性を抱えて走りました。
しかし何とか隠れたところで、男性が息絶えていることに気付きます。スペードのキングはすぐ近くまでやってきており、絶体絶命です。
そこに一台の車が現れました。運転手はタッタ、助手席にはアンがいます。タッタは身を乗り出し、アリスたちを急かしました。
4人は連射音が響く中、車に向かって走りました。しかし遅れてきたチシヤが乗り込もうとした時、手榴弾が転がってきます。
チシヤは車を出すように指示すると、すぐに身を隠しました。アクセル全開にしたアンの車は、何とか爆発から逃れます。
チシヤの心配と共に、スペードのキングが行うゲームについての推論が車内を飛び交います。そこで、アリスは口を開きました。
「多分ひとりだよ。スペードのキングがひとり。体力戦。最強のラスボスだよ、きっと」
ネクストステージは今まで経験してきたゲームとはまるで違う――それは、アンを含めた皆が感じた事実でした。
シンプルな結論
「絵柄ごとにひとりずつゲームマスターが配置されてるんじゃないかな。そいつらを全員倒せばネクストステージクリア」
アリスは自分が立てた仮説を語り、元の世界に戻れるかもしれないという希望を示します。
そんなアリスたちの乗った車を、一台の車が追いかけていました。タモツ、ショータ、リリー、ユイの4人が乗った車です。
彼らは多くのビザを持っているため、誰かがクリアしてくれれば自分たちも元の世界に帰れると踏んでいたのです。
しかし、彼らは知りませんでした。彼らの車のトランクの上には、スペードのキングが乗り込んでいたのです。
タモツたち4人は一発ずつで順番に仕留められていき、スペードのキングは悠々と運転席に乗り込んだのでした……。
その頃アリスは、まだボーシヤの戯言を信じているのかとアンに呆れられていました。
しかし、アリスは反論します。トランプを40枚集めるとネクストステージが始まったこと、数字の分だけビザが支給される――。
「これまでもゲームはきちんとした規則に沿って進んできた。理不尽なようでいて、シンプルな規則に沿ってた」
皆がネクストステージについて考えていると、タモツたちが乗っていた車が横付けしてきました。
スペードのキングが窓から銃口を向けてきます。4人は身を屈めて銃弾をやり過ごし、タッタの必死の運転で逃走を図ります。
追いかけっこ
タッタの運転技術に限界を感じたアンは、助手席から身を乗り出してタッタと運転を替わりました。
アンの暴走にも等しい運転により、一度はスペードのキングを引き離します。しかし、相手は全く諦めません。
歩道に乗り上げて暴走する車の前に、人が現れました。スペードのキングもアンも、集中力が散漫になってしまいます。
前を向いていなかったアンは前方の車を見落として正面衝突の後に車を一回転させ、スペードのキングも横から車に突っ込まれます。
何とか車を這い出したアリスたちは、またしても乱射を始めたスペードのキングから走って逃げることになりました。
アンとははぐれてしまいましたが、アリスとウサギ、クイナ、タッタは少し離れたビルの中で休むことにしました。
タッタとクイナは車を探しに、アリスとウサギは食料調達に向かいます。タッタはクラシックカーがある穴場を知っているのです。
タッタはクラシックカーが好きなため、珍しい車を見て大喜びです。しかしそれでも、タッタは元の世界に戻りたいとこぼします。
アリスは、ショートケーキ味やきそばを見つけてカルベとチョータとの懐かしい会話を思い出していました。
「全部食えっかな」
元の世界への想い
アリスがカゴに入れた商品を持ってレジに向かうと、ウサギがテンション高く店員役を演じます。
レジ係をやってみたかったと笑うウサギを見ながら、アリスはコンビニで雑誌片手に3人でダベっていた頃を思い出します。
そんな温かい思い出に浸って元の世界に戻りたがるアリスとは対照的に、ウサギは辛い過去を思い出していました。
ウサギの父・宇佐木重憲はマスコミに追い詰められ、偽装疑惑を苦にして山で消息を絶ったのです。
「アリスは、そんなに元の世界が楽しかった?」
ウサギは父を亡くしたことを打ち明けます。登山家である父が標高の高くない山で亡くなったのは、自分の意志だったのだろうと……。
ウサギの心には、まだ現実への――現実を生きる人々への憎しみが残っています。アリスはそっとウサギを抱き寄せます。
アリスにとっても現実はいいことばかりの世界ではありませんでした。それでも、やり直してみせるとアリスは誓ったのです。
「俺が命懸けてもウサギを守るから。だから一緒に帰ろう?」
アリスは自らのつらい半生を振り返り、ウサギのつらさに寄り添おうとします。
しかし、ウサギは頑なでした。お互いの心の中を理解することなどできはしないと、何度も経験してきたためでした。
アリスの賭け
「ここの方がいいと思ってるかも」
そう語るウサギの本心を受け止めきれないアリスでしたが、ウサギはもう話を続ける気はありませんでした。
無言のまま並んで歩いていたアリスとウサギに、クラシックカーに乗ってきたタッタとクイナが話しかけます。
アリスがほっとしたように笑うところを見て、クイナはアリスとウサギの様子が変わっていることに気付いたようでした。
翌朝、屋上に出たアリスはスペードのキングの飛行船が近付いていることに気付きます。
「敵に襲われない方法がひとつだけある。他のゲームに参加するんだ」
4人の絵札の持ち主がそれぞれのゲームを統べていると考えれば、絵札の持ち主たちはお互いのゲームを邪魔することは考えにくいためです。
もちろん、全てのゲームが命懸けです。しかし、このままゲームを続けてスペードのキングに狙われ続けることには嫌気が差していました。
ビザ切れで死ぬことも避けたいクイナとタッタは、アリスの提案に乗ることを決めます。多数決により、ウサギも従うのでした。
クラブのキング
「今見えてる絵札で一番遠い海沿いのゲーム会場――クラブのキングは?」
アリスは、クラブがチームワークの重要なゲームであることを逆手に取って、キングが相手でも勝ち目があると睨んだのです。
海沿いにあるクラブのキングが下がった飛行船の下には、いくつもの大きなコンテナが整然と並べられていました。
武器の持ち込み 禁止 エントリー数 5名 腕輪を装着してお待ちください
しかし、腕輪は4つしかありません。既に誰かが腕輪を装着してしまっているのです。
「ようやく5人揃ったじゃねえの」
そう言ったのは、ニラギでした。ニラギは全身に火傷を負いながらも生き延びて、ゲームを楽しむことを続けていたのです。
ニラギとは組みたくないと主張するクイナとタッタですが、ウサギとアリスはゲームに参加することを決めて腕輪を装着します。
クイナとタッタも、溜息交じりにゲーム参加を決めました。そして、ニラギを含めた5人は開いたゲートから中に入っていきます。
コンテナの隙間を抜けるように歩いていくと、またしてもコンテナの壁で囲まれた開けた場所に出ました。
「クラブのキング、チーム入場です」
そのアナウンスと共に、コンテナの隙間から次々と人が現れました。そして最後に現れたのが――クラブのキング・キューマでした。
この国
全裸で現れたキューマに、アリスをはじめ全員が息を呑みます。しかしキューマは全裸であることには触れず、メンバー紹介を始めます。
シタラ、ウタ、マキ、ゴーケンの4人がキューマのメンバーだと紹介されても、アリスたちの頭には何も入ってきません。
「着衣は作られた社会通念で、生物学的な必要はない。ありのままの自然体こそが、人間のあるべき姿なんだよ」
裸でいることこそが正しいと語るキューマに、さすがのニラギも呆れてしまっていました。
そんな中でも、アリスはこの世界の真実を知るため、キューマへと真っ直ぐに問いかけます。
「そんなことより、あんたたちは何者だ?」
キューマは全裸の正しさを語ったハイテンションさとは打って変わって、冷静に答えました。
「俺たち? 俺たちは、この国の国民だよ」
アリスはキューマの言葉の意味が掴み切れず、戸惑うことしかできないのでした……。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。
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