Netflix独占配信ドラマ『なにかが、起きる』エピソード1「片膝をつくな」は、婚約したカップルが男性側の故郷を訪ねる物語です。

アメリカのホラーというと「バーン!」「ドーン!」「ギャー!」というジャンプスケア一強のイメージでしたが、この作品はじわじわ系です。
Netflixドラマ『なにかが、起きる』エピソード1「片膝をつくな」情報
| 日本公開日 | 2026年3月26日 |
| 制作国 | アメリカ |
| ジャンル | ミステリー、ホラー |
| 注意書き | 16+ 暴力、言葉づかい |
| 上映時間 | 51分 |
『なにかが、起きる』エピソード1「片膝をつくな」主なスタッフ
スタッフ
| 制作 | ヘイリー・Z・ボストン |
『なにかが、起きる』エピソード1「片膝をつくな」あらすじ
行動心理学者 レイチェル・ハーキンは、婚約者 ニコラス・カニンガムと共に長いドライブをしています。
それは、結婚式をするためにカニンガム家へと向かう道のりでした。その道中で、二人は奇妙な出来事に次々と見舞われます。
それらの出来事を乗り越え、二人はカニンガム家の<小さな別荘>へとたどり着きました。レイチェルは、そこで初めてカニンガム家の人々と出会います。
カニンガム家のしきたりや、田舎ならではの出来事、そしてどうにも拭えない違和感と不安……レイチェルの怒涛の一週間が始まりました。
ミヅチガタリ
急に殺人鬼の話が始まったので、この作品はヒトコワ系なのだろうか……とチャンネルを切り替える準備を始めてしまった人もいたのではないでしょうか。
1話の時点では、怪異なのかヒトコワなのかは分かりませんでした。ただし、殺人鬼が実在したことは確かなようです。
地元に殺人鬼がいて、その殺人鬼がスイーツ店の創業者であり、そのお店は今でも続いている……最後のくだりが、ちょっと怖いですよね。
殺人鬼が興したスイーツ店を、そうと分かっていて利用し続ける人々が住む場所――そう考えると、足を運ぶことすらためらわれてしまいます。
奇妙な出来事は、ほかにもありました。まずは連続殺<犬>鬼です。なぜか犬を何匹も手にかけ、草むらや休憩所のトイレに置き去りにするモノがいます。
次に、何度もレイチェルたちの前に現れる<結婚しました>と書かれた軽トラックです。まるで二人の先回りをしているようで、気味が悪いです。
そして、ニッキーの兄が幼い頃に目撃した<謝り男>です。実在するか否かは分かっていません。
最後に、いくつも存在する<カニンガム家のしきたり>です。カニンガム家には、奇妙に感じるルールがあるのです。
1話にこれだけの要素を詰め込んできたとは……かなり力を入れて作ったドラマのようですね。ホラー好きとしては、期待が高まります!
『なにかが、起きる』エピソード1「片膝をつくな」ネタバレと感想・考察
創業者は殺人鬼
ある花嫁が、バージンロードをひとりで進んでいきます。祭壇に進み、証人である義理の姉に真っ白な花束を手渡しました。
花婿がヴェールを上げ、花嫁と視線を交わします。そして、花嫁の左手の薬指へと、結婚指輪がつけられて……。
「誓います」まで あと5日
5日前――花嫁 レイチェル・ハーキンは、婚約者 ニコラス・カニンガム――ニッキーを助手席に乗せて車を運転していました。レイチェルが眠りそうになり、一時車内は騒然となります。
は、次の町にあるフローズンカスタードの店<コールディーズ1号店>に寄ろうと言い出しました。
の育った町オレゴンにはない店です。創業者 ラリー・プール……連続殺人鬼である男のことも知らないのかと、ニッキーは驚きます。
「彼に殺されかけた女性のポッドキャストがある。当時、妊娠8ヶ月。なりふり構わぬ死闘を繰り広げた話だ」
の話に興味をそそられ、二人はそのポッドキャストを再生しました。バービー人形の靴が落ちた車内で、女性はに喉を掻き切られます。
女性が死んだと思ったのか、ラリーは女性を道に捨てました。女性は喉をおさえながら歩き、なんとか生き延びたのでした。
話を聞きながらささくれをいじっていたは、うっかり傷を作ってしまいました。立ち寄ったお店で絆創膏を買い、レストランへと入ります。
道端でコインを拾ったレイチェルは、思いつきでとあるステッカーを買いました。<片膝をつく相手は両膝をついてくれる女>というものです。
犬が消える町
レストランにてととは向き合って座り、食事と会話を楽しみます。机に敷かれた紙のテーブルマットへと、レイチェルがペンを走らせています。
レイチェルはニッキーに言われ、<コールディーズ>のキャラクターを想像して書いていたのです。そのキャラクターは、なぜか本物にそっくりでした。
レイチェルは、父の恋人の娘 キャシーの話をします。4歳の頃、キャシーは前世を覚えていて、急流で溺れた息子を救い死んだと語っていました。
行動心理学者のレイチェルにとって、想像力とは別次元のものを感じさせるキャシーは苦手な子でした。まるでとり憑かれているようだと、恐れを感じたのです。
レイチェルは、「犬が消える」と話していた近くのカップルが気になっています。そんなレイチェルを見て、はふっと微笑みました。
「ニューヨーク・タイムズに書いてあった。過干渉な親を持つ男に合う相手は、母親を亡くし広場恐怖症の父親を持つ女」
二人が出会ってから7ヶ月半――余計な演出はせず、小規模に結婚式を開こうとは提案します。この長旅は、ニッキーの実家へと向かうものでした。
先ほどのカップルの女性が、レジに並んでいます。はふと「実は犬を殺してる」と口にしました。女性からは気味悪がられます。
再び車で移動し始めた二人ですが、その道の脇に犬の死体が転がっていることなど、まったく気付きません。ひたすら楽しいドライブが続いていきます。
トンネルに入るとき、二人は息を止めます。トンネル内で息をしてしまうと不吉だと思われていたためですが……は堪え切れず、息をしてしまいました。
残された赤ちゃん
ととは休憩所へと入っていきます。雪が積もって真っ白になっている車を見つけたレイチェルは、ふと窓の雪を払ってみました。
その車の中には、赤ちゃんが残されています。ニッキーを車の横に立たせ、レイチェルはトイレの中へと入りました。赤ちゃんの両親を探すためです。
個室の戸はどれも固く閉ざされていて、人の気配はありません。戸の下にある隙間を覗いていったレイチェルは、ひとつの個室からあるものを見つけます。
それは、バービー人形が履く赤いハイヒールでした。昼間に聞いたポッドキャストを思い出し、レイチェルは身を固くします。
レイチェルは、物音が聞こえた奥の個室へと歩み寄りました。そこには、無残な姿になった犬が、壊れた便器に突っ込まれていたのでした。
外に出たレイチェルは、と合流します。男子トイレを確認したニッキーでしたが、そちらにも人はいませんでした。
赤ちゃんを放っておくと凍死してしまうかもしれません。けれども、ここは圏外です。ニッキーに車を見張らせて、レイチェルは人を探すことにしました。
その道中、レイチェルは<コールディーズ>と記されたアイスを模した形の建物の横を通り過ぎます。そして、バー<スワン・ダイブ>に辿り着きました。
<閉店>の札がかかっていましたが、店の中に入ることができました。薄暗い店の奥にあるカウンターの中にはがいました。
首を吊った前任者の男性<ベンジャミン>の名札をつけた女性は、気だるげな様子ながらもレイチェルに力を貸してくれました。
スワン・ダイブ
尿意を我慢していたは<使用不可>の札を無視してお手洗いに入りました。用を足していると、入口のドアが開いた音が聞こえてきます。
ふと目を上げると、隣の個室の壁から男の頭が見えました。レイチェルは怒ってお手洗いを飛び出すと、の姿を探します。
ベンジャミンに今起きたことを訴え出ようとしましたが、通報で忙しそうです。レイチェルは壁際にあったガムボールマシンにコインを入れました。
すると、従業員入口の前にが現れました。レイチェルは車のキーを握りしめ、すぐに反撃できるよう準備を整えます。
「運命の相手か?」
は、自分の手を車のキーが貫いているというのに、まるで気にしていません。をじっと見つめて、心の奥底を覗き込むような目をしてきます。
が通報を終えたと言ったため、レイチェルはすぐに店を出ました。レイチェルの車の傍には、昼間見た<結婚しました>と書かれた軽トラックがあります。
奇妙な男、あるはずのない車……レイチェルは逃げるようにバーを去りました。休憩所に戻ると、凍えたが車に乗り込んできます。
ニッキーは誘拐犯と間違われて、父親に殴られていました。は、赤ちゃんを置いて散歩しに出た両親に違和感を抱きつつも、それ以上の追求は避けることにします。
警察を待とうというニッキーの言葉を拒み、レイチェルは車を出します。バー<スワン・ダイブ>の前には、先ほどの軽トラックがまだ停まっていました。
小さな別荘
ととは、やっと<小さな別荘>に辿り着きました。田舎育ちのニッキーは小さいと言いますが、レイチェルにはとても広く感じます。
入ってすぐの広間には、大きな家族の絵と、飼っていた犬の剥製がありました。飼い犬が亡くなったら剥製にするのがしきたりなのです。
「おっと……目を見ると、父さんに叱られた。死者と目を合わせるのは無礼だってね。<見られてる>って」
絵には、を含めたカニンガム家の面々が描かれていました。両親と長男一家、妹……そしてニッキーの前には、空の椅子があります。
それは、将来ニッキーの妻になる人が描かれるためでした。また、再婚した長男の隣に立つ人は描き直され、後妻となっています。
長男自身ではなく妹の要望で描き直されたと聞き、は奇妙に感じました。けれども、今はそんなことを気にしている余裕はありません。
ベッドルームに入ると、頭の方向の壁に熊の剥製がありました。それは、の曾祖母を、そして敵討ちをした曾祖父の命をも奪った熊です。
広い建物の中、レイチェルは氷を取りにキッチンへと向かいました。中庭の向こうにあるキッチンからは、歌声と話し声が聞こえてきます。
そこにはカニンガム家の面々――末っ子ポーシャ、長男 ジュールスとその後妻 ネルがいました。は、レイチェルと会えたことをことのほか喜んでいます。
一家でロンドンやアイスランドへ旅行したとき、レイチェルは合流しませんでした。カニンガム家の皆はそれを気にしているようです。
謝り男
が殴られたという話をすると、皆が食い入るようにを見つめてきました。わけを話すと、ピリッとした空気がやわらぎます。
じっと話に聞き入る皆のため、レイチェルはバー<スワン・ダイブ>での奇妙な体験も話しました。すると、が口を開きます。
「<謝り男>かもよ。この森には怪物が潜んでるの。……ちょっとしたおとぎ話だよ」
話が長くなることを察し、ととが退散しました。逃げ遅れたは、話を聞くこととなります。
8歳の頃、ジュールスは家出をしました。一人だったはずなのに、女の叫び声が聞こえてきます。その声はどの方向に走っても、どんどん大きくなっていくのです。
そして目の前に現れたのが<謝り男>でした。その男は<行方不明の妻は女の腹に隠れている>と信じて凶行を重ねているのです。
「見つからないように身を隠し、息を殺し――少年は目撃した。<謝り男>が女の腹を切り開き、内臓をかき出すのをね。<謝り男>はその間ずっと『ごめんよ』と泣き続けていた」
そんな話をしているとき、長男の息子 ジュールスがやってきました。は、を慰めるように<狙われるのは花嫁だ>と話します。
不安に襲われたは、部屋に戻って<スワン・ダイブ>での出来事をに話します。違和感を抱き続けて、不安になってしまったのです。
レイチェルにはパニック発作があり、飛行機に乗ることができません。そういったレイチェルの繊細過ぎる部分を、ニッキーは優しく受け止めます。
結婚式の招待状
ととは夜の営みを終え、眠りにつきました。ふと目覚めたレイチェルは、枕に血がついていることに気付きます。
鼻血が出たのではと、レイチェルは身を起こしました。すると、廊下を歩く何者かの足音が聞こえてきます。
ニッキーは眠り込んでいて、まったく反応しません。部屋のドアを叩く音が聞こえたため、レイチェルはゆっくりとドアを開きました。
廊下の先には<何か>が立っているように見えます。けれども、物音は別の場所から聞こえてくるのです。
中庭を囲む廊下に出ると、飼い犬の剥製が並ぶ間に、別の大型犬が座っていました。その向こうにある玄関のドアが、風でバタバタと開いたり閉じたりしています。
玄関の外には、人影などありませんでした。玄関ドアを閉めたは、ふと廊下に目を落とします。そこには、濡れた足跡がありました。
足跡を追っていった先には、ひとりの女性が立っていました。とも、とも違う印象の人物です。
「いらっしゃい。未来のカニンガム夫人」
それはニッキーたちの母 ヴィクトリアでした。そこに父 ボリスがやってきます。はに連れられ、自室へと戻っていきました。
床には、ヴィクトリアが落としたらしき郵便物が散らばっています。その中に<レイチェル・ハーキン様>と書かれたものがありました。
は、自分宛の茶封筒を手に取ります。その中には、レイチェルととの結婚式の招待状が入っていました。
結婚するな
招待状の裏面には、子供のような字でそう書いてありました。それを見たレイチェルの鼻から、またしても血が滴り落ちます……。
※トップ画像はNetflixから引用いたしました。


コメント