Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン2-7【ネタバレ感想】すぺぇどのきんぐ「さばいばる」

Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン2タイトル
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ミヅチ
ミヅチ

こちらにはNetflixのオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン2 エピソード7のネタバレと感想があります。

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主な登場人物・キャスト

アリス(山崎賢人)
ウサギ(土屋太鳳)

チシヤ(村上虹郎)
アン(三吉彩花)
ニラギ(桜田通)

クイナ(朝比奈彩)
ヘイヤ(恒松祐里)
シーラビ(谷田歩)
タッタ(渡辺佑太朗)

チョータ(森永悠希)
カルベ(町田啓太)

クズリュウ(阿部力)
ボーシヤ(金子ノブアキ)
アグニ(青柳翔)

ミラ(仲里依紗)

ここから先はネタバレがあります!

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ネタバレまとめ

げぇむ

♠K「さばいばる」

難易度:K

るうる

元傭兵の♠K シーラビを倒せば勝利。

「げぇむ」の参加者

アリス
ウサギ

アグニ

アン
クイナ

ヘイヤ

チシヤ
ニラギ

シーラビ

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ミヅチガタリ

死が近付いていると自覚したニラギは、自分と同じように社会不適合者であろうと感じたアリスとチシヤを狙います

ニラギは死ぬ前に改心する小悪党になる気などありません。最後まで悪の道を貫くのだと考えていました。

しかし迷いを捨てて信念を貫くアリス、自分の生きる道について一筋の光明が差したチシヤとニラギとは同族ではなくなっていました

元の世界でもひとりきりだったニラギでしたが、ビーチでつるんでいた仲間を喪い、そして今……本当のひとりきりになったのです。

クラブのクイーンによる「たーげっと」で再会したクイナとアン、スペードのキングを追うヘイヤとアグニが、アリス・ウサギと合流します。

残るはスペードのキング・シーラビとハートのクイーンのふたりだけです。6人はまず、シーラビを倒すことにしました。

元傭兵のシーラビに苦戦し、ヘイヤ・アン・クイナは深手の傷を負います。ウサギもまた、両太ももを刺されました。

アリスとアグニの決死の行動によりシーラビを倒しました。そしてアグニはシーラビが抱えた兵としての苦しみを知ります。

ヘイヤが自らの命を懸けて救ったアグニは、死に場所を探す“同族”シーラビを殺したのちに、ボーシヤの幻覚から解放されました。

アン以外はまだ息がある状態で、アリスとウサギは最後のゲームに向かいます。アリスが答えを見つけるまで、あと少しです……!

詳細なネタバレはこの下です!

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今際の国のアリス シーズン2 エピソード7

それぞれの覚悟

植物に覆われた大都市・東京――スペードのキングによってセカンドステージに進んだ参加者はごくわずかになりました。

誰もいない道を、足を引きずってニラギが歩いています。すると、首を切って自殺しようとした男性が救いを求めてきました。

ニラギは自殺に失敗し、ひゅうひゅうと弱々しい息をもらす男性の口に銃口を差し込みました。

男性が安堵したようにゆっくりと目を閉じる様子を見て、ニラギは乾いた笑いを浮かべます。

「俺なら快く殺してくれるって思ったか? 甘えんだよ! 最期まで苦しみもだえて……くたばれ」

ニラギは“いい人”になって死ぬことよりも、誰からも嫌われた男として地獄に落ちたいと願うのでした――。

「難易度 クラブのクイーン。ゲーム『たーげっと』。ゲーム開始までお待ちください」

ゲーム開始を待っていたクイナは、集まった人々の中にアンがいることに気付きます。アンも同時にクイナを見つけました。

クイナはアンが生きていると信じて再会を待っていたのです。しかし、お互いに疲れ果てていることは事実でした。

ふたりがチーム戦となるクラブのゲームで再会したのは幸運でした。クイナもアンも、生き残るために戦う覚悟を決めます。

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最後のふたつ

クイナとアンが光るボールを手に戦っている頃、クラブのジャックの参加者は高い天井から吊るされたロープを必死でつかんでいました。

ダイヤのジャックが開いたのは麻雀ゲームでした。ハートのキングのゲームでは、参加者たちが狭い路地を走らされています。

ゲームも終盤となり、参加者たちの精神状態は荒れ果てています。目の前で人が死ぬことに、誰もが慣れてきていました。

そして、クラブのクイーン、クラブのジャック、ダイヤのジャック、ハートのキングのゲームが終わり――。

残すは無差別に参加を強いるスペードのキングと、まだ誰も出会っていないハートのクイーンのみとなりました。

もはや東京の町は緑に侵食され、道に転がる死体も朽ち果てています。アリスは、死体が背負っていた散弾銃を手に取りました。

土煙が舞う道を歩いていたアリスは、ふと立ち止まります。そこは、アリスが初めて今際の国に来た場所――渋谷でした。

「残るゲームはふたつ。プレーヤーたちが渋谷に集まってきている。君のことだから、生き延びてるとは思ってたよ」

穏やかな声で話しかけてきたのはチシヤでした。しかし、アリスは一目見ただけでチシヤの変化に気付きます。

チシヤの言動からトゲがなくなったと言うアリスに、チシヤは自らの過去を語ることにします。

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ニラギのゲーム

しかし、語り始めようとしたチシヤの脇腹が突然撃たれました。すぐに振り返って銃を構えたアリスの前に、ニラギが現れます。

ニラギはアリスとチシヤに殺し合いを提案します。ニラギは自分自身とアリス、チシヤを似た者同士の社会不適合者だと感じているのです。

「俺には、もう時間がねえんだよ。だからいいじゃねえか。同族のよしみで、最期のゲームぐれえ付き合えよ!」

ビーチでの火事で全身に火傷を負い、キューマとのゲームで負荷をかけたニラギの体は限界でした。

ニラギは血を吐きながら、チシヤへと拳銃を投げました。ニラギは銃創を押さえながら立ち上がり、銃を拾います。

「面白いじゃん。アリス君も乗りなよ。君も俺に、恨みがあるはずだ。この場でそれを晴らせばいい。3人でゲームといこう」

アリスは、チシヤが殺し合いに乗ったことに納得がいきません。しかし全員が銃を持った今、ニラギはもう止められません。

ニラギはふたりに向かって発砲しながら、ゲームを生き残ってきた人間はエゴのかたまりだと語ります。

誰かのためにと言いながらも、結局は自分のために戦っているに過ぎないと吐き捨てるニラギの言葉はアリスに刺さります。

それはアリスの親友カルベも語っていたことでした。そして、本当に誰かのためを思ったタッタは命を犠牲にしています。

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殺し合いの結末

「ニラギ、あんたの言葉が一番こたえるわ。引きずり込まれそうだよ。……でも、俺はもう弱くて自分勝手な俺には戻りたくねえ」

アリスは唇をきゅっと引き、ニラギの誘いには乗らないと宣言しました。そしてニラギから隠れることをやめます。

そこに、ウサギがやってきました。何も分かっていないウサギに、ニラギはためらいなく発砲します。

「ゲームにはヒロインが必要なんだよ。盛り上げ役だ。てめえが消えれば、俺たちはまた同族に戻れるんだ。……もう、ひとりは嫌だ」

ニラギがぼそりと本音をつぶやきながら引き金を引くのと同時に、アリスがニラギを撃ち抜きます。

ニラギが吹き飛んだ少しあとで、チシヤが道路に倒れ込みました。チシヤはウサギの盾になり、右胸を撃ち抜かれたのです。

「自分が誰よりも卑しくてむなしい人間だって責められてるみたいで……怖かったんだよ」

真面目に生きる人や善意を疎ましく思っていた――その思いの裏側には何があったのか、チシヤはゲームを通じて気が付きました。

ニラギもまだ息絶えてはおらず、憎まれ口をたたき続けます。最期までひとりきりだったニラギは、呪いにも似た言葉を残します。

「俺が70億人いたら、悪党はてめえのほうだったってだけだ。てめえはよかったな、大勢側の人間で」

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再会

チシヤとニラギの最期の言葉を受け止める間もなく、アリスとウサギの頭上に飛行船が現れました。

スペードのキングは、ハートのクイーンの飛行船を見て渋谷に集まった人々を狙っているようです。

逃げてくる人々の中にクイナとアンを見つけたアリスは、ふたりを呼びます。ふたりは、スペードのキングを倒そうと考えていました。

アリスは、チシヤは無事だとウソをつきます。スペードのキングと戦って勝つことを優先したのです。

しかし、スペードのキングから逃げるだけでも難しいのに、倒すことは容易ではありません。

しかし捕まえられてしまったアンが何とか逃げ出した次の瞬間、誰かがスペードのキングに向かって車を突っ込ませました。

ボンネットにスペードのキングを乗せて走る車は停まっていたいた車に突っ込み、2台の車が爆発ののち炎上します。

その場にいる参加者たちがスペードのキングが死んだと喜ぶ中――マシンガンの音が響き、人々が倒れていきました。

燃えさかる車の中から出てきたスペードのキングは、マントと目出し帽を脱ぎ捨てます。

その左目が白く濁っていることに気付いたアリスは息をのみます。しかし、片目が見えないことはハンデになっていないようでした。

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109

スペードのキングを狙うヘイヤも渋谷に出てきていました。109に逃げ込んだアリスを追ったヘイヤは、ウサギと挨拶を交わします。

109にはアグニの姿もありました。アグニは、そろそろスペードのキングには弾の補充が必要だと語ります。

アグニが自分を追ってきたと知ったヘイヤは、アグニからの好意を感じて微笑みました。

アリスとアグニの残弾が少ないと知ったクイナは、チシヤから以前もらった爆弾を持ち歩いていたことを思い出します。

チシヤは灯油を使ったアンホ爆弾――肥料などを使って安く作れる爆弾を作っていたのです。

アンホ爆弾だけでは威力がないとアグニに指摘されたアリスは、薬局にあるスプレーを室内に充満させることを思いつきます。

しかし、薬局にスペードのキングを引きつける役目が必要です。アリスは自分がやると言いますが、アグニが役を負うと返しました。

「ひとりで引きつけるのは無謀よ。みんなでおとりになる」

ウサギの言葉に、クイナ、アン、ヘイヤが同意します。アグニは呆れたように笑いつつ、その作戦に乗ることにしました。

飛行船から弾を補充できないように広い道路から路地へと誘い込んで、最終的に薬局へと誘い込む作戦が始まります。

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vsシーラビ

銃を使い慣れているアグニが最初に注意を引き、ウサギ・クイナ・アン・ヘイヤがスペードのキング・シーラビを路地に誘導します。

その隙に、アリスは薬局に先回りしてスプレーをまきます。機動力の高い女性陣と戦ったシーラビは、重い装備を外しました。

身軽になったシーラビを、物陰でチーム・アリスが待ち受けています。そんな中、アリスはありったけのスプレーを薬局の中にまきました。

アグニがシーラビにつかみかかりますが、桁違いの腕力で投げ飛ばされてしまいます。倒れたままのアグニに銃口が向けられました。

ヘイヤはアグニを守るため、銃口とアグニの間に入ります。ヘイヤは何十発もの弾を浴びて血まみれになり地面に倒れ込みました。

散弾銃を使い切ったシーラビに向かってアンが飛び出します。しかし、すぐに拳銃を取り出したシーラビに撃たれてしまいました。

ヘイヤを喪って怒り猛るアグニがシーラビに向かっていき、拳銃から残弾を抜いていきます。

銃が使えなくなったシーラビですが、その腕力は参加者たちとは比べ物になりません。助けに入ったクイナはナイフで何度も貫かれました。

ウサギも必死で対抗しますが、太ももを刺されて重傷を負います。そんな中、地面に伏したままのアグニは銃に弾を込めていました。

アグニは一発の銃弾に全てを懸けますが、気配を察したシーラビに頭を撃たれて倒れ込むのでした。

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大爆発

スプレーをまき終わったアリスは、惨状を目にして言葉を失います。しかし、作戦を続行することを決めました。

シーラビをあおって2階にある薬局へと誘ったアリスでしたが、シーラビはスプレーの匂いに気付き動きを止めます。

そんなシーラビに飛びついて薬局へと倒れ込ませたのは――アグニでした。アグニはシーラビにのしかかります。

アグニはそのまま一緒に爆発するつもりだったのでしょうが、アリスは思わずアグニの腕を引いて立たせました。

アリスの行動に驚きながらも、アグニは作戦を続けます。ふたりは窓に向かって駆け出しました。

窓から身を投げたアリスが、アンホ爆弾のふたを開けて建物へと投げ込みます。そしてアグニは、残った一発で爆弾を撃ちました。

その瞬間、大爆発が起こります。ふたりは爆風によってアスファルトへと叩きつけられました。

アグニは、アリスとウサギが合流して最後のゲームに向かうのを見届けたあと、息も絶え絶えのシーラビのもとへと向かいます。

シーラビはゆっくりと銃のグリップをアグニに向けて渡します。アグニはその銃を受け取り、シーラビを見つめました。

「すまなかった。あんなふうにしか、お前を救ってやれなかった」

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友との別れ

傭兵として戦っていた頃、死にかけた仲間を撃ち殺すことでしか救えなかったことをシーラビは悔いていました。

シーラビと同じように軍人として生きてきたアグニには、シーラビの思いが理解できるのです。

「お前を憎んだことは、一度もなかったよ」

シーラビがかつての仲間を自分に重ねていると感じたアグニは、そう言ってシーラビを“救う”のでした。

アグニは自分の頭に銃口を押しつけ、引き金に指をかけます。すると目の前に、またしてもボーシヤの幻覚が出てきました。

「許しを請うのは俺のほうだった。親友に、嫌な役目を押しつけて……達者でいてくれよ」

いつも責めるような目で見てきたボーシヤが笑顔で去っていきました。上空ではスペードのキングの飛行船が爆発し、落ちていきます。

全身を撃ち抜かれながらも、ヘイヤはまだ動くことができました。ヘイヤはアグニの名を呼びながら、必死ではいずります。

倒れ込んだクイナとアンも、まだ息がありました。アンはクイナのほうへと顔を向け、いつものクールな顔でつぶやきます。

「また、どっかで会ったら……友達になろう」

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ミラ

アンが息絶え、ウサギが意識を取り戻したとき――合成音声が流れてきました。

「最後のゲームとなりました。エントリーされるプレーヤーの皆様はお急ぎください」

チシヤとニラギもまだ息がありました。しかしゲーム会場へと向かうことはできず、アリスとウサギを見送ります。

渋谷の屋上展望へとやってきたふたりの前には、ハートのクイーンが作ったゲーム会場がありました。

まるで不思議の国のアリスの世界のように、英国風の白い庭に白い薔薇が咲きほこっています。

「もし、プレーヤー同士が殺し合わなきゃいけないルールだったら、俺は迷わずウサギを守るから」

覚悟を決めたように、アリスはそう伝えます。ウサギはかっこ悪いと言いながらも、頬をゆるませました。

白薔薇のゲートをくぐった先には、真っ白な庭に似合う黒いドレスを身にまとったミラが待っていました。

「ようこそ。最後のゲーム会場へ」

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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