Netflixドラマ『あの日の夜は』エピソード1「クリス」ネタバレ感想

『あの日の夜は』タイトル新着
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Netflix独占配信ドラマ『あの日の夜は』エピソード1「クリス」は、タイトル通りの<あの日の夜>に起きたことをさかのぼっていく物語です。

ミヅチ
ミヅチ

1話の語り手は長女のクリスです。事件に巻き込まれたクリスがどんな気持ちでいたのか、追体験していきます。

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Netflixドラマ『あの日の夜は』エピソード1「クリス」情報

日本公開日2026年3月13日
制作国スペイン
ジャンルミステリー、犯罪、サスペンス、社会派
注意書き16+
暴力、性描写、言葉づかい
上映時間38分

『あの日の夜は』エピソード1「クリス」主なキャスト・スタッフ

キャスト

エレナ・アルビス
三女/0歳の娘のシングルマザー
クララ・ガレ
『オリンポ』『スルー・マイ・ウィンドウ』シリーズ『もうたくさん』
クリスティーナ・アルビス
長女/野良犬の保護施設を運営
パウラ・ウセロ
『淑女のつくり方』
パウラ・アルビス
次女/同性の妻がいる
クラウディア・サラス
『エリート』シリーズ『サルバドール』
ハビエル・アルビス
三姉妹の父親
ペドロ・カサブランク
『フェノメナス』『トイ・ボーイ』『ホワイトライン』など
ルイサ
次女パウラの妻
ヌル・ガルシア
ザヒ
ドミニカ人男性/長女クリスの恋人
レイダー・ディアス

スタッフ

原作ジリアン・マカリスター
『That Night』
制作ジェイソン・ジョージ

『あの日の夜は』エピソード1「クリス」あらすじ

逮捕された三姉妹 クリス、パウラ、エレナは被害者なのか、それとも……。世間の注目を集める中、三人は聴取に答えます。

長女 クリスは、警察に真実を話すと決めていました。クリスは事件が起きた当夜のこと、三姉妹が集まった一週間前のこと、そして1年前のことを語ります。

クリスは、スペイン生まれでありながら一念発起してドミニカで野良犬の保護施設を運営するようになった人物です。そんな彼女の語る<真実>とは……。

ここから先はネタバレがあります!

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ミヅチガタリ

常識的で良心的であろうとする長女 クリス、論理的ゆえに冷笑癖を持つ同性愛者の次女 パウラ、自由奔放でトラブルメーカーなシングルマザーの三女 エレナ……。

1話の主人公は長女クリスでした。上記の特徴は、クリス自身から見た三姉妹といっていいでしょう。

客観的に見ると、クリスもなかなかの強心臓です。仕事を辞める手続きをせず、会社のある国を離れて野良犬の保護活動を始めました。

個人情報をまったく明かさず、金の無心ばかりする男を信じるところは、純粋を通り越して愚かと言える行動です。

次女と三女とに巻き込まれて隠蔽工作に付き合った――という流れで話をしていますが、それも事実といえるかどうか微妙なところでしょう。

本当はどこかで恋人ザヒの裏切りに気付いていたからこそ、長女として家族の役に立つ行動を選んだのではないか……とも思えてくるんですよね。

2話は次女 パウラ、3話は三女 エレナが主人公です。それぞれから見た三姉妹はどんな姿なのか、楽しみですね!

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『あの日の夜は』エピソード1「クリス」ネタバレと感想・考察

『あの日の夜は』クリスティーナ・アルビス
クリスティーナ・アルビス

引用元:Esa Noche | Ya disponible | Netflix España

三姉妹の事件

<ラ・クロニカ・ダラ>と記名された封筒には、かわいらしい赤ちゃんの写真がついています。書類の束を運んでいた女性捜査員は、その束から一枚取り出しました。

女性捜査員はその一枚――エレナ・アルビスの身元記録票に目を通します。2000年2月22日生まれの彼女は、先日逮捕されたばかりでした。

『私の罪は<高慢さ>よ。殺人じゃない。人殺しじゃない』
『エレナはあの子を産むべきじゃなかった』
『私は警察に真実を話すと約束します。妹たちは違うでしょう。……ですが、真実を話すべきです。アネのために』

被害者か加害者か――注目の的である三姉妹の末っ子 エレナは、殺人を否定しています。1993年9月4日生まれの次女 パウラは、エレナの子 アネに対して複雑な思いでいました。

1991年12月7日生まれの長女 クリスティーナは、アネのためにも真実を明かすべきであると考えているようです。

ドミニカ共和国――長女 クリスは、犬の世話を終えて帰宅しようとしていました。そこに、三女 エレナから電話がかかってきます。

エレナは気が動転しているようでした。クリスはバイクを走らせ、エレナのもとへと急ぎます。しかし、既に到着していた次女 パウラは追い返そうとするのです。

クリスは、泣いてばかりで話ができないエレナに呼びかけます。いちいち横槍を入れてくるパウラは、何かを隠すようにクリスの前に立ち塞がってきました。

違和感を覚えたクリスが、エレナの運転する車の前に回ると――そこには、下半身を車にひかれて動かなくなっている男性がいました。

思わず息を呑んだクリスに、パウラが説明します。ナビに従って横道に入ったエレナは、見知らぬ男性に銃をつきつけられ金を要求されたというのです。

エレナは、金を奪って逃げようとした男に対して車を発進させました。そうして、この<事故>が起きたのです。話を聞いたクリスは、すぐに通報しようとしました。

「三姉妹の姉妹関係が分かりにくい」という意見が散見されたので、身元記録票をじっくり見て確定させました。

1991年生まれの長女 クリス(黒い部分が多く、毛先のみ金髪のウェーブヘア)
1993年生まれの次女 パウラ(黒髪ロングでパッツン前髪のストレートヘア)
2000年生まれの三女 エレナ(金髪ロングで根本のみ黒い)

長女と次女はほぼ2歳差、次女と三女は6歳半差です。エレナが末っ子だと分かりやすいのと比べて、長女と次女とが分かりにくいのはこの点にあるのでしょう。

クリスは常識的で規範を守る人物です。一方でパウラは賢いがゆえに自分の力で解決しようとするきらいがある人物ですね。

二人の姉がそれぞれにしっかりした性格であるがゆえに、エレナは歳の離れた末っ子として全力で甘えてきた様子が見受けられます。

<ラ・クロニカ・ダラ>のことはよく分かりません。エレナの子どもは<アネ>と呼ばれており、同一人物とは考えにくいですよね……。

また、エレナは姉たちに語ったことが事実だとすれば、間違いなく殺人者です。けれども、捜査員に対して<殺人じゃない>と語っています。

そして、三姉妹は皆で世間に知られていない秘密を抱えているようですね。それが今後、明かされていくのでしょう。

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姉たちの諍い

次女 パウラが、通報しようとしている長女 クリスの手からスマートフォンを取り上げます。そして、男の遺体から財布を取り出し、身分証を見せました。

男は、ウィルフレド・ゴメズ・アブレウという警察官だったのです。発展途上国の警察に、警察官を殺した三女 エレナを渡してはならないとパウラは主張しました。

クリスは、偏見を持つべきではないと反論します。しかしパウラは、生後6ヶ月の赤ちゃんを抱えた授乳中のエレナを刑務所に入れる気かと語気を荒らげました。

何者かがやってくる気配がします。関わりたくないとばかりに立ち去ろうとするクリスに、パウラは捨て台詞を吐きました。

「お姉さんたち、そこは車道じゃないよ。まあ、とにかく、海岸付近は自転車とバイクしか通れない」

突然現れた地元の少年に男の遺体を見られないよう、視界を塞ぎながら車の横を通らせます。エレナは、体調が悪いふりをして、車に手をつき嘔吐する真似をしました。

クリスは、少年の気をそらすため、つとめて明るく会話をします。スペインのパンプローナ出身だと語ったことに対し、パウラは怒りをぶつけてきました。

ふと思い立ち、クリスはザヒに助けを求めようと言い出します。しかしパウラは、ザヒは男娼だからと提案を断るのでした。

クリスがいるドミニカ共和国にパウラとエレナがやってきたのは、一週間前のことです。ザヒは地元の男性で、観光客相手に<商売>をしていました。

野良犬の保護施設<リトル・パウズ>の運営をしつつ、クリスはザヒとのデートを楽しみました。その対価として、デート代から勉強の費用までクリスが支払っていたのです。

男娼――というには、サービスの範囲が広すぎる気はしますね。男娼と言うならば、提供するサービスは性的なものに限っていなければならないでしょう。

ザヒはクリスと多くのデートを重ね、甘い時間を過ごさせています。これはどちらかというと、レンタル彼氏に近いビジネスですね。

先進国の女性より弱い立場である発展途上国の男性というポジションを活かしているところが特徴的です。

クリスはもともと発展途上国の犬の支援をしたいと考えるタイプです。そこをくみ取り、エレナに勉学の費用を負担させて<支援する喜び>を与えているわけです。

ボディータッチの激しさから考えるに、肉体関係も持ってはいるのでしょう。けれども、身体的満足感よりも精神的満足感のほうが大きかったのではないでしょうか。

ザヒの行っていることをビジネスとして捉えるならば、パパ活ならぬママ活と言えますね。クリスとザヒとの年齢差はよく分かりませんが……。

そして、ここで注目したいのが、少年の発言です。<海岸付近を車は通れない>のです。つまり、ナビがこの道を指したというエレナの証言は、おそらく嘘です。

エレナは、この道に自ら入っていったか、もしくは男に命じられて入っていったのでしょう。

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プンタ・ナカにて

長女 クリスは、三女 エレナとその6ヶ月の娘 アネ、次女 パウラとその妻 ルイサを出迎えます。パウラはお腹を壊しているのか、頻繁にトイレに向かいます。

同僚男性 ティトが運転する車に乗り、 皆で移動することにしました。クリスは<ハビエル殿>――父親が来なかったことにがっかりしています。

その父は、パウラにはしつこく連絡していました。その父は、ドミニカ共和国のプンタ・カナに居を移したクリスには失望しているようです。

そんな中でも、クリスは自分の仕事に誇りと達成感を感じていました。けれども今――三姉妹は夜の森で警察官 ウィルフレドの遺体を引きずり、埋めようとしています。

パウラは、ウィルフレドを埋めて故郷パンプローナに帰るのだと告げました。小さな頃、クリスを説得しきれなかった経験から、パウラは説得上手になっているのです。

姉たちが言い争っているところに、エレナが割って入ります。エレナとクリスは、思わず涙してしまったパウラを抱きしめました。

貯水タンクの横にある大きな桶の下にウィルフレドの遺体を埋め終わった頃には、夜が明けていました。クリスの乗ってきたバイクはどこにもありません。

パウラは、ウィルフレドが持っていた鍵や財布、スマートフォンを回収していました。最後の居場所が森の中にならないよう、町の食料品店<COLMADO>へと向かいます。

エレナはウィルフレドのカードを使いATMからお金を引き出そうとしますが、暗証番号が分かりません。何度も間違えてしまい、カードがブロックされてしまいました。

車に戻ってそれを伝えると、パウラは眉を上げて怒ります。暗証番号を入力せずに買い物ができるためにCOLMADOを選んだのですが、それをエレナは知らなかったのです。

「私は犯罪のプロじゃないの。受付係のシングルマザーで役立たずよ。大目に見て」

パウラは最初から論理的な話し方をして相手を追い詰めるタイプではなかったんですね。過去に相手――姉 クリスを説得できなかった経験から、鍛えたようです。

母が起きてこない……それだけのことで、遊び盛りのクリスは家に戻る気にはなれませんでした。そんなクリスを、幼いパウラは呼び戻せなかったのです。

三姉妹がいないと父親が一人になるという話が出ていたので、母親はもういないのでしょう。おそらく、三姉妹が幼い頃に亡くなっているのだと思われます。

長女と次女とが母親代わりを務めていたのだとすれば、エレナのとんでもない甘えん坊っぷりにも納得できますね。

COLMADOでのトラブルも、姉と妹との口喧嘩というよりは、母と娘との言い争いに見えます。

私としては<カードはATMからお金を引き出すもの>と考えてしまうエレナの視野の狭さを責めることはできないと考えます。

事実はどうあれ、エレナは昨晩人を殺しているのです。冷静に考えられない状況にある相手には、懇切丁寧に5W1Hを用いて説明するべきでしょう。

パウラは自分が冷静なためか、相手の感情を置き去りにしてしまうところがありますね。ただし喜怒哀楽の<怒>だけは素早く出てきます。厄介です。

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人生の岐路

次女 パウラは自分でウィルフレドのスマートフォンを捨てることにしました。出発の便は12時50分の予定ですが、隠蔽工作が間に合いません。

便を変えようとパウラが提案しますが、それを周囲に納得させるのは困難です。特に雰囲気に敏感なパウラの妻 ルイサをだますのは難しそうです。

「あなたが業者と対立して、借金ができて逃げたと言う」

普段は長女 クリスの言うことを聞かないパウラですが、クリスのせいにするという案に乗ることにしました。そして、島をよく知るクリスがスマートフォンの処分を担います。

楽天家なクリスですが、覚悟を決めて隠蔽に加担しました。しかし、乗り込んだ三女 エレナの車がガス欠になってしまいます。

ガソリンスタンドに寄ったとき、ウィルフレドのスマートフォンに着信がありました。出ないのかと男性店員に問われ、思わず自分のものではないと答えてしまいます。

すると今度は、店員が車の異常に気付きました。車体の底に手を差し込まれ、クリスは思わず身を乗り出します。店員は、ガソリンタンクに穴が開いていると告げました。

思わず涙腺がゆるんでしまったクリスを、店員がなぐさめてくれます。その優しさに触れ、クリスは1年前のことを思い出しました。

1年前――三姉妹は、この地でバカンスを楽しんでいました。エレナは現地で出会った大きな羽根のタトゥーを背負った男と、激しい一夜を楽しみます。

パウラは現在と同じく妻 ルイサを連れてきていました。クリスは、第三世代の抗生物質セフォベシンを切らしてしまい、第二世代のセフォキシチンを犬に打ちます。

42匹もの野良犬が島にいることを知り、クリスはこの地で保護施設を作ることを決めました。そんなクリスをパウラは小バカにします。

けれども、クリスの決意は本物でした。帰国の朝、クリスは妹たちにプンタ・カナに残ると告げます。仕事を途中で放り出し、クリスは新たな道を歩み始めたのです。

エレナが現地の男性と関係を持ったのが1年前で、娘 アネは0歳6ヶ月です。性行為から出産までは約9か月なので、6ヶ月を足すと、1年3ヶ月になります。

回想がきっかり1年前とは限らないので、ドミニカ共和国で出会った男性がアネの父親である可能性はゼロではありませんね。

エレナはその男性との行為に満足できなかったようで、彼の連絡先をブロックしたそうです。パウラの語り口から察するに、エレナは性に奔放なタイプなのでしょう。

そうなると、たった一回しか関係を持たなかった男性との子どもを産むという行為に対しても、有り得ないとは言い切れないのではないかと……。

クリスは相手と恋愛を楽しんで、その上で肉体関係を持っているようです。一方でエレナは、恋愛をするかどうかは体の相性で決めるように思えます。

パウラはどうやら、妻 ルイサと長年連れ添っているようですね。パウラの問題点を分かっているルイサは、その欠点を補い支える存在となっています。

パウラのくよくよしないところは、ルイサのような感受性の高い人物には魅力的に映るのかもしれませんね。実際、パウラは同性にモテそうな雰囲気があります。

三姉妹は外見もかなり違いますが、内面はもっと違いますね。

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クリスの信じたもの

『あの日の夜は』ザヒ
ザヒ

引用元:@NetflixES

長女 クリスは、橋の上で車を停めました。そして、足元の砂や土をウィルフレドのスマートフォンにまぶし、橋の下へと放ります。

その帰り道、クリスは野良犬の保護施設<リトル・パウズ>に寄りました。同僚 ティトに汚れた服の言い訳をしつつ、クリスは仕事仲間たちに別れを告げます。

三女 エレナが病気になったことにして、クリスは帰国することを話しました。次に彼氏 ザヒの家に寄ったクリスは、そっけない態度を取られます。

ザヒは、ウェイターの学校を退学して、その返金を受け取っていました。ザヒは学ぶためではなく、返金を受けるためにクリスに登録料を支払わせたのです。

そして、ザヒには妻子がいました。呼吸器が必要なおばさんも、松葉杖が必要ないとこも、すべて嘘だった……クリスは肩を落としてホテルに向かいます。

ホテルに着くと、次女パウラが妊娠が分かったと嬉しそうに話してきました。そこに誰かがやってきて、部屋のドアを叩きます。

警察がやってきたのか、それとも女神アタベイの福音か――三姉妹は恐れを抱きながら、ドアの前に集まるのでした。

パウラの言っていることは、大きく間違ってはいなかったんですね。ザヒは、お金を受け取る最も有効な手段として、恋愛を商売道具にしていたのです。

ザヒが妹だと言っていたのは、まず間違いなく妻でしょう。自宅の場所を隠していたのは、妻子がいることを知られないためです。

体に不自由を抱えている親類たちのことも、もちろん噓でした。恋愛感情を利用して、引き出せるだけお金を引き出したということですね。

恐ろしいのは、妻の様子から察するに、この稼ぎ方を妻も認めていることです。発展途上国の夫婦にとって、先進国からやってきた女はアカサギの対象なんですね。

ちなみにアカサギ(赤サギ)とは、結婚詐欺やロマンス詐欺を指す警察の隠語です。お察しの通り『クロサギ』で知った言葉です。

……とはいえ、自宅の場所すら教えない相手を信じたクリスに落ち度がなかったかというと、難しいところですよね。

それはそうと、パウラが妊娠したとは驚きですね。もちろん妻 ルイサの子ではありません。精子の提供を受けて作った子どもということです。

ルイサも同意していることのようで、二人して喜んでいました。同性カップルである次女もシングルマザーの三女も子を得る中、クリスは恋人すら得られない……。

なかなか心にくる対比です。けれども、クリスはその点がまったく気になっていないようです。長女らしいといえば、長女らしいですね。

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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