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ゲーム原作のNetflixドラマ『返校』で描かれた白色テロとは?

Netflixドラマ『返校』タイトル
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2020年12月5日から、Netflixにて台湾ドラマ『返校』のシーズン1が全世界に向けて一斉配信されることが発表されています。

ホラーゲームを原作としたドラマ『返校』は、歴史的な事柄である「白色テロ」をテーマとしており、話題を呼んでいます。

ミヅチ
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台湾が親日になった理由にも繋がる「白色テロ」って、つまるところ何なんでしょう?

本記事では、Netflixドラマ『返校』についての情報と、原作ゲーム『返校 Detention』、テーマとなった「白色テロ」について書いています。

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『返校』とは

ゲーム『返校 Detention』スクリーンショット

引用:AUTOMATON

2020年12月5日からNetflixにてドラマ『返校』のシーズン1(全8話)が毎週土曜日に配信されることが決定しました。

ドラマ『返校』の原作は、2017年に配信されたパソコン向けゲーム『返校 Detention』です。

ゲーム『返校 Detention』は、販売プラットフォーム「Steam」の売上ランキングで世界第3位になったこともある名作ゲームです。

そのストーリーは、中国国民党が行った政治的弾圧「白色テロ」が起きていた1960年代、ある女子生徒が体験した出来事を追うというものです。

Netflixドラマ『返校』のあらすじ

1990年代――翠華高校に、ある女子生徒リュウ・ユンシャン(リー・リンウェイさん)が転校してきます。

リュウは校内にあった立入禁止の場所に入ってしまい、そこで女子生徒の亡霊ファン・ルイシン(ニン・ハンさん)と出会います。

亡霊ファンは、生前体験した「白色テロ」の時代のことをリュウに語っていく内に、自らの罪を解き明かしていくのでした……。

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白色テロとは

『返校』のストーリーの根幹に繋がる重要なポイントとして「白色テロ」が出てきます。

台湾で1947年~1987年に起きた政治的弾圧といっても、もう30年以上前の話――歴史の授業でも触れられない事件については知らない人も多いでしょう。

ここで、できるだけ分かりやすく「白色テロ」について説明していきます。

二・二八事件

1945年、第二次世界大戦で日本が敗戦したことにより、台湾を統治していた日本軍は去り、その代わりに蒋介石率いる中国国民党が台湾の統治を始めました。

始めは「祖国復帰」と喜んでいた台湾の人々でしたが、中国国民党は汚職にまみれた粗野な軍人であると分かり風向きが変わります。

台湾の土地を耕し、インフラを整備し、高水準の教育を施して、東京同様の都市を作り上げた日本軍と比べると、中国国民党はひどいものだったのです。

「イヌのあとにブタが来た」と当時の人たちは揶揄したと言います。イヌは日本軍、ブタは国民党軍のこと。規律正しかった日本兵に比べ、服は汚くだらしなく、教育水準も低く、暴行事件も起こす国民党軍の兵士たち。。

引用:台湾が親日的なホントの理由。知らなかった残酷な歴史 − 二・二八事件と白色テロについて。

そして、1947年に二・二八事件が起こります

中国本土で許されていることが台湾ではなぜ許されないのか――差別に怒る台湾人に中国国民党が発砲し、1名の犠牲者が出ました。

その翌日にデモ隊を立ち上げた台湾の人々が庁舎に押しかけたところ、兵士が屋上から機関銃を放ったため、デモ隊が多く亡くなりました

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それを知った台湾の人々は強硬手段に出ます

不利な状況に置かれた中国国民党は、台湾人に向けては対話の姿勢を見せつつ、中国本土に援軍を出すよう頼みました。

そして援軍が台湾にやってくると、日本統治下で教育を受けた台湾のエリートたちを次々と殺害していきました。

その後も蒋介石による弾圧は続き、目を背けたくなるような拷問や処刑が行われていき、「白色テロ」へと続いていきます。

白色テロ

1949年、新たに戒厳令が敷かれ軍部が国のトップとなり「国を警備する」という名目で恐怖政治を始めました

中国国民党は、台湾の人々がお互いに監視すること、反政府勢力を発見したら密告することを強制したのです。

白色テロの期間、14万人が反政府勢力として牢に入れられ、その内の3~4千人が処刑されたと言われています。

この「相互監視」と「密告」、そして「処刑」が『返校』における重要な要素となっています。
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『返校』と台湾

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ゲーム『返校 Detention』は、台湾歴史の暗部であえる白色テロを扱いながら、同時に台湾文化をも取り入れた作品です。

土着の神々による伝説の恐ろしさと、弾圧の中で生きる人々の抱える恐怖が絡まり合い、ひとつにまとまっていく優れた物語性を持っています。

2019年には実写版映画が製作され、中華圏を代表する映画賞「第56回ゴールデン・ホース・アワード」にて5部門を受賞しました。

台湾においてゲーム原作の長編映画が製作されるのは『返校』が初めてであり、台湾の文化相は「政府として支持していく」と話しています。

暴力や犯罪を描いており、ゲーム版では17歳以上というレーティングが設けられた制限の多い作品であるにも関わらず、その影響力は台湾を揺るがしているのです。

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まとめ

2020年12月5日からNetflixにて配信される台湾のゲーム原作ドラマ『返校』について、テーマとなる「白色テロ」を中心にまとめました。

歴史の暗部が描かれるというと「難しそう」と感じる人も多いでしょうから、その助けになれるようにと願っております。

主人公が出会った亡霊ファンは「白色テロ」のはびこる弾圧時代を生きた女子生徒で、その記憶を辿っていく視聴者は、台湾の歴史における暗部を目にするのです。

決して「楽しい」と感じる作品ではないでしょうが、優れたストーリーでドラマを楽しみながらも、学びを得ることも出来る作品です。

ミヅチ
ミヅチ

映画版『返校』は2021年に日本公開されることが決定しています! そちらも楽しみですね!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

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