Netflixドラマ『目覚めれば』シーズン1-1ネタバレ感想

Netflixドラマ『目覚めれば』タイトル
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ミヅチ
ミヅチ

こちらにはNetflix独占配信のポーランド製ドラマ『目覚めれば』(原題:『Otwórz oczy』)シーズン1エピソード1のネタバレと感想があります。

見知らぬ場所で目を覚ました少女は、自分の名前も思い出せないまま記憶回復施設「セカンドチャンス」で過ごします。

自分に何が起こったのか、左腕の火傷の痕はどうやってできたのか――少女は過去を思い出せないまま、施設の生活に馴染んでいきます。

朝食時に飲まされる薬のことも、教員たちの素振りも、少女には不審に見えます。そんな中、少女はアダムという入居者と親しくなります

アダムがきっかけをくれたおかげで、少女はユリアという名を思い出します。しかし……教員たちには秘密があるようでした。

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主な登場人物・キャスト

名無し/ユリア(マリア・ヴァヴレニウク)
アダム(イグナツィ・リス)

パヴェウ(ミハウ・シコルスキ)
シモン(ヴォイチェフ・ドラトフスキー)
イザベラ(クラウディア・コシュチスタ)
ミレナ(ズザンナ・ガレヴィッチ)

ゾフィア・モルスカ先生(マルタ・ニエラドキエヴィッチ)
マグダ(サラ・ツェラー・イェジェルスカ)
ピョートル(マルチン・ツァーニク)
アニエラ(マルティナ・ノヴァコフスカ)

ここから先はネタバレがあります!

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目覚めれば 1話

目覚めた少女

何かが焼けるような音……誰かの叫び声……そんな悪夢にうなされた後、少女は見知らぬ部屋で目を覚まします。

左腕には大きな火傷の痕があり、手首には入院中の患者に巻くようなリストバンドがついていました。

不安になった少女は個室のドアを開けて外に出ようとしますが、鍵がかかっているようで開きませんでした。

部屋に置かれたデジタル時計が朝の7時を告げます。すると、窓のブラインドが自動で開き始めました。

自分の誕生日、年齢、両親の死、母の笑い声、父の香水――男性の声で、自分が覚えていること、思い出せていないことがアナウンスされます。

両親はどうやって死んだのか? 家の住所は? おばからつけてもらった自分の名前は……?

アナウンスを聞きながら、少女は部屋の中を見て回りました。しかし、少女が抱える不安が大きくなっていくだけでした。

5月14日。4日前から記憶回復施設「セカンドチャンス」にいるそうです。

少女は、鍵が開いた音を聞いて部屋の外へと出ていきました……。

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「名無し」

少女は建物の中を見て回ります。誰もいない施設の中には、様々な部屋がありました。そして2階に上がった時……初めて人と出会いました。

しかし目の前の幼い少女は、肩までの金髪をなびかせながらどこかへ逃げ去ってしまいます。

少女は肩を落としながら、その奥の部屋へと向かいました。いくつもの鏡がある部屋の中では、短髪の青年が曲をかけながら踊っています。

上半身裸の青年は、少女と同じように左の手首にリストバンドをしていました。少女が彼のダンスに見入っていると、後ろから話しかけられます。

同じ年頃の少女たちでした。「名無し」と呼ばれた少女は、今は朝のダンスの時間だと教えられます。

よくしゃべるピンク色の髪の少女イザベラと黒髪で眼鏡をかけた少女ミレナ、ヘアバンドをした巻き髪の青年パヴェウは仲良しのようでした。

そこに踊り終えた青年シモンがやってきます。シモンは3人とは違い、「名無し」の少女をからかいません。

「名無し」の少女は4人についていきます。卓球をしている4人の傍で窓辺に腰かけていると、施設のゾフィア先生がやってきました。

イザベラによると、記憶を回復するのは自分次第だそうです。食堂に向かった「名無し」は、教員が薬を配っているのを見ました。

施設に何人かいる挙動のおかしな人は、もらった薬を飲まなかったとイザベラは語ります。

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セラピー

シモンやパヴェウ、ミレナもやってきました。席につくなりシモンは「アダムが戻った」と語りました。

イザベラは新任セラピストのピョートルの着任とアダムが戻ってきたことには何か関係があると睨んでいました。

ミレナは「密告者よ」とつぶやきます。そこに教員がやってきて、リストバンドのバーコードを読み取り、錠剤の入った小さなカップを差し出しました。

「名無し」は錠剤をフォークの背で潰して粉状にすると、苦い顔をしながら薬を飲み干しました。

朝食の後、「名無し」はイザベラの部屋に向かいます。噂のアダムは施設に馴染めず、逃げ出したのだと聞かされました。

イザベラは美大を目指しています。ゾフィア先生によると、才能を伸ばすことが記憶の回復に役立つとのことでした。

次に「名無し」はゾフィア先生によるセラピーを受けます。しかし何も教えてもらえず、自分自身で記憶を取り戻すよう促されます。

朝、部屋で聞いたアナウンスは4日間で「名無し」が思い出したことでした。しかし、昨日思い出したことも今は思い出せないのです。

「私は狂ってる?」思わず涙する「名無し」に、ゾフィア先生は「誰も全てを覚えてはいない」と語りました。

ふとしたきっかけで、「名無し」は幼い頃の体験を思い出します。父親と、黒い髪のホットミルクをくれた女性のことを――。

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健忘

ホットミルクをくれたのが「名無し」に命名したおばだと思い出したのはいいのですが、そのおばの名前が思い出せません。

その時、別の教員がやってきました。入居者が外に出てしまったようです。マグダという女性は、下着姿で森に入ろうとしています。

屈強な男性教員たちにマグダは取り押さえられました。急いで戻ってきたゾフィア先生は、セラピーを中止すると告げます。

「名無し」はゾフィア先生のノートを覗き見て「逆行性」「前向性」「健忘」という言葉を手の平にメモしていました。

PCがある部屋に来た「名無し」は、それらの言葉を検索します。しかし、検索結果はいつまで経っても表示されません。

ゲームをしていたパヴェウは、朝のアナウンスや植物に水やりをするメインフレームが回線を圧迫しているのだと語ります。

そして、逆行性健忘は事故以前の長期的・短期的な記憶喪失で、前向性健忘は事故以降の記憶喪失だと教えてくれました。

どんな事故に遭ったのかすら思い出せない「名無し」は、自室に戻ってじっと腕の火傷痕を見つめます。

すると突然「カロリナ」と呼びかける女性の声が聞こえてきました。誰かいるのかと廊下に出た「名無し」ですが、誰もいません。

窓が突然開きカラスが鳴く幻覚を見た「名無し」は、幻覚を振り払ってピアノの鳴る部屋へと向かいました。

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親睦会

シモンがダンスに使っていた曲と同じように、部屋の中でアダムが弾く曲にも覚えがあります。

「カロリナ」は自分の名前かと思った「名無し」でしたが、ゾフィア先生はそうではないと言います。

昼食の時間になり、「名無し」はイザベラたちと同じテーブルにつきました。そこで朝に出会った幼い少女はアニエラだと知ります。

イザベラたちは親睦会としてポーカーをすると話しています。そんな中、「名無し」はぼーっとアニエラを見つめていました。

そしてまた錠剤を潰して飲んだ「名無し」は、イザベラの部屋へと向かいました。

イザベラは落馬、ミレナはリストカット、パヴェウは「遊び過ぎ」が原因で記憶喪失になったとのことです。

シモンも「名無し」と同じようにどんな事故に遭ったのかまだ思い出せていません。焦る「名無し」にシモンは優しく語りかけます。

しかし「名無し」の不安は収まらず、突発的に「名無し」はイザベラの部屋を飛び出しました。

手招きをするアニエラを見かけた「名無し」は、誘われるようにグランドピアノのある音楽室へと入っていきます。

アニエラは教員に見つかって連れ戻されてしまいましたが、思わず身を隠した「名無し」はその場に留まることができました。

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アダムとユリア

「名無し」はアダムが弾いていたドビュッシーの「月の光」を弾いてみます。アダムより随分と正確な演奏でした。

そこにアダムがやってきました。アダムは教員に勧められてピアノを弾いているようで、上手く弾けないと悩んでいるようでした。

「名無し」が弾き方を教えると、アダムは嬉しそうに微笑みます。そして、「名無し」とアダムは急激に距離を縮めました。

そこにゾフィア先生がやってきます。夜遅くに部屋を出ているのを見とがめられた2人は、自室に戻ることになりました。

アダムに名前を聞かれた「名無し」は、無意識に「ユリアよ」と答えます。思わずゾフィア先生を見ると、微笑みを返されました。

次の朝、ユリアは昨日の記憶を持ったまま目覚めました。朝の運動をして、朝食を摂ります。ユリアは施設の生活に慣れてきたようでした。

イザベラは、アダムは逃げ出したのではなく隔離されていたのではないかと話しました。アダムには才能がないから……。

朝食を終えて自室に戻ったユリアは、またしても「カロリナ」と呼びかける女性の声を聞きます。

声の主を探そうと自室ではない部屋のドアを開くと、中に潜んでいたマグダが襲いかかってきました。

駆けつけた教員により取り押さえられて注射をされたマグダは大人しくなり、ユリアは教員の指示ですぐにマグダの部屋を去りました。

監視カメラでユリアの行動を見ていたゾフィア先生は「事件簿 放火」と書かれたファイルを取り出します。

その中にはユリアの写真や、小説「真夏の夜の夢」、2つの指輪や集合写真、赤い服が入っています。

その全てをビニールの袋から出したゾフィア先生は、箱の中に全てを収めました。自分がかけていたネックレスも……。

ゾフィア先生の背後にある棚には、同じサイズの箱が整然と並んでいます。その中の空いたスペースに、ユリアの箱が収められたのでした。

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ミヅチガタリ

記憶回復施設「セカンドチャンス」には、事故に遭って記憶喪失になった人々が集められているようですね。

ユリアもその一人で、どうやら火事に遭ったようです。左腕の火傷痕も、その時にできたものだと思われます。

ユリアは両親を喪い、孤児になってしまったようです。幼い少女アニエラが気になるのも、同じ孤児という境遇からかもしれません。

覚えていないことの多いユリアですが、好みにまつわる細かな記憶は持っているんですね。

好みの映画だったり、ピアノ曲だったり……触れている時間が多いものは強く記憶に残るのでしょうか?

ユリアは仲良くしてくれているイザベラたちよりも、自分が好きなピアノの練習に励んでいるアダムの方が気になるようです。

アダムがイケメンだから気になるんだ、というイザベラの意見には笑ってしまいました。

しかし、アダムには何があったのでしょう? 一時期、他の入居者たちの前から姿を消していたことは確かです。

ゾフィア先生が何を隠しているのかも気になりますね。ユリアは放火事件に関わっているようですが……。

10代の若者が施設に閉じ込められている話はよくありますが、様々な年代が集まっているのは珍しいなと思います。

『目覚めれば』は全6話のリミテッドシリーズです。サクっと観られるのがいいですよね!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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